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中年期
閑話休題...変わった貴族
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~こちらは鳥羽愛翔目線です。~
________
俺は鳥羽愛翔。農業中学の3年生。
身分は男爵だが俺は小さい頃から花を育てたり観賞したりするのが好きで親にこの学校に通いたいと言ったら二つ返事で許してくれた。
俺には兄と弟がいて男兄弟しかいなかった。
兄が親の後を継ぐため俺と弟は好きなことをさせてもらっている。
兄は男爵家を継ぐのは嫌がっておらず、弟も好きに勉強や習い事をやっている。
とても優しい家族だと思う。
僕が寮長になり新入生を案内していると、この学校では珍しい侯爵家の子が2人入ってきた。
一人は邪答院侯爵家の令嬢。金髪青瞳でつり目。かなりキツそうなイメージ。さすが侯爵令嬢っていう感じだった。
もう一人は八乙女侯爵家の子息。黒髪で前髪も後髪も伸ばし放題のパッとしない気弱そうなイメージ。・・・威圧感を感じない普通の男性に見えた。
・・・どちらも近寄りがたい人だった。
ところが何故か八乙女薫風に親しくさせてもらいたいと言われた。
いわゆる友達になりたいと・・・?
侯爵らしく堂々としていて口調も大人びている。だが偉そうな態度をせず、むしろ一つ一つが丁寧で、感心してしまう程だ。
・・・こんな貴族もいるのかと不思議に思った。
それから何度かご飯を共にしたり俺の部屋へ来て勉強の話や家の話など色々と話をした。
なんだか弟が出来た感じがした。頼られるのは悪い気はしない。
暫くして同じ侯爵の邪答院さんとつるむようになり、俺の所にも2人でくるようになった。
話してみると見た目を裏切る程お淑やかで、いかにも高貴令嬢の様な振る舞いだった。
人は見掛けに寄らないなと思った。
自分が面白いと思った出来事を話すと2人は心から笑ってくれた。特に邪答院さんは高貴令嬢なのにお腹を抑えて爆笑してるよ。・・・う~ん・・・美人が腹抑えて爆笑・・・なんともシュールな光景を目の当たりにした感じだ。
・・・身分を気にする事なく友人のような感じで楽しい時間を過ごした。とても心地よかった。
それから衝撃的な事が起こった。
実習で遅くなり食堂にギリギリに駆け込みご飯をとり、自室で予習してると0時を過ぎてしまった。
明日も学校があるので急いで風呂に入る。
・・・疲れてたので大浴場へと行く。この時間なら1人で満喫できるかなと思い心踊らせながら入ると・・・
人影が1つ・・・ん?見覚えが・・・
「・・・あれ?八乙女さん?」
「わっ!?・・・この声は鳥羽先輩ですか?」
八乙女さんは今シャンプーしてる所で目を瞑ってる中、俺の声で誰だかわかったらしい。
それから離れた所で自分も身体を洗う。
すると八乙女さんが先に浴槽に入り「ふぅ~」とリラックスしたような声を漏らしていた。
「八乙女さんはいつもこの時間に入ってるの?」
「そうですね。僕は・・・少し顔にコンプレックスをもってるので人目を避けてこのくらいの時間に入ってるんです。」
「へぇ~そうなんだ。・・・ちなみに聞いてもいい?そのコンプレックスというのは?」
「あ~見ればわかると思います。先輩も早く風呂に浸かるといいですよ。」
「そう?」
なんだろう?顔に傷でもあるのかな?
「っ!?・・・その目は・・・?そうか・・・確かに目立つね。」
「そうでしょう?・・・この瞳のせいで幼稚園の時にからかわれてしまって・・・それで前髪を伸ばしてるんです。そして小顔の可愛い系らしく、小学校の時に男性に告白もされまして・・・もうコンプレックスの塊です。」
「・・・そっか。苦労したね?」
「はい・・・そうですね・・・」
お風呂に入ってるからか前髪はオールバックにしてるので顔立ちがよくわかる。
やはり目立つのは瞳。くっきり二重瞼で色はネイビーブルー。鼻筋は通っていてぷっくりと膨らんだ唇。そして小顔。
うん、確かに美形だし・・・俺も抱こうと思えば抱けるな。
「小学校の時は2歳離れた兄がいたので、よく守ってもらいましたが、中学は寮生活なので自分の身は自分で守らなければなりませんからね。こう見えて護身用に体術を習ってるんですよ。」
「そうなのか!だから肥料とか軽々運べたんだな。」
「へへへっ。」
うわっ!・・・なんて破壊力がある笑顔。ああ‥これは男女関係なく惚れるわな。
俺も危うく落ちそうになったわ・・・
それから少し他愛のない話をして八乙女さんは先に上がった。
・・・うん、ヤバい。惚れた・・・かも。
かなりスラッとした体型にしっかりとした腹筋。
腰のラインとか色っぽくてお尻も弾力のありそうな丸い形をしていた。
あっ、一応言うが下はタオルで覆ってたよ。でも生地越しに見える姿はエロかった。
・・・俺、こんなにムッツリスケベだったのか?
初めて気付く自分の事。・・・思わず苦笑いをする。
・・・それから、結局八乙女さんの瞳の事は強風で前髪が乱れ注目を浴びてしまい、今じゃ1年の人気者になってしまった。
八乙女さんは無視する事なく話しかけられれば返事をし、告白されればちゃんと言葉を選んで断っていた。
八乙女さんは成績はいつも首位だ。とても頭がいい。
容姿良し。頭も良し。身分も良し。良いとこ尽くしで有料物件と認定され隙あらばアピールしてくる人は絶え間なく続いた。
・・・俺は友人ポジションでも充分満足している。
でももしも八乙女さんが俺に片寄ってきたら、できれば恋人になりたい。
・・・俺は俺らしく少しずつアピールしていこうか・・・
同じ高校へ行くと言っていたからまだチャンスがある。
うん、頑張ってみようか・・・
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俺は鳥羽愛翔。農業中学の3年生。
身分は男爵だが俺は小さい頃から花を育てたり観賞したりするのが好きで親にこの学校に通いたいと言ったら二つ返事で許してくれた。
俺には兄と弟がいて男兄弟しかいなかった。
兄が親の後を継ぐため俺と弟は好きなことをさせてもらっている。
兄は男爵家を継ぐのは嫌がっておらず、弟も好きに勉強や習い事をやっている。
とても優しい家族だと思う。
僕が寮長になり新入生を案内していると、この学校では珍しい侯爵家の子が2人入ってきた。
一人は邪答院侯爵家の令嬢。金髪青瞳でつり目。かなりキツそうなイメージ。さすが侯爵令嬢っていう感じだった。
もう一人は八乙女侯爵家の子息。黒髪で前髪も後髪も伸ばし放題のパッとしない気弱そうなイメージ。・・・威圧感を感じない普通の男性に見えた。
・・・どちらも近寄りがたい人だった。
ところが何故か八乙女薫風に親しくさせてもらいたいと言われた。
いわゆる友達になりたいと・・・?
侯爵らしく堂々としていて口調も大人びている。だが偉そうな態度をせず、むしろ一つ一つが丁寧で、感心してしまう程だ。
・・・こんな貴族もいるのかと不思議に思った。
それから何度かご飯を共にしたり俺の部屋へ来て勉強の話や家の話など色々と話をした。
なんだか弟が出来た感じがした。頼られるのは悪い気はしない。
暫くして同じ侯爵の邪答院さんとつるむようになり、俺の所にも2人でくるようになった。
話してみると見た目を裏切る程お淑やかで、いかにも高貴令嬢の様な振る舞いだった。
人は見掛けに寄らないなと思った。
自分が面白いと思った出来事を話すと2人は心から笑ってくれた。特に邪答院さんは高貴令嬢なのにお腹を抑えて爆笑してるよ。・・・う~ん・・・美人が腹抑えて爆笑・・・なんともシュールな光景を目の当たりにした感じだ。
・・・身分を気にする事なく友人のような感じで楽しい時間を過ごした。とても心地よかった。
それから衝撃的な事が起こった。
実習で遅くなり食堂にギリギリに駆け込みご飯をとり、自室で予習してると0時を過ぎてしまった。
明日も学校があるので急いで風呂に入る。
・・・疲れてたので大浴場へと行く。この時間なら1人で満喫できるかなと思い心踊らせながら入ると・・・
人影が1つ・・・ん?見覚えが・・・
「・・・あれ?八乙女さん?」
「わっ!?・・・この声は鳥羽先輩ですか?」
八乙女さんは今シャンプーしてる所で目を瞑ってる中、俺の声で誰だかわかったらしい。
それから離れた所で自分も身体を洗う。
すると八乙女さんが先に浴槽に入り「ふぅ~」とリラックスしたような声を漏らしていた。
「八乙女さんはいつもこの時間に入ってるの?」
「そうですね。僕は・・・少し顔にコンプレックスをもってるので人目を避けてこのくらいの時間に入ってるんです。」
「へぇ~そうなんだ。・・・ちなみに聞いてもいい?そのコンプレックスというのは?」
「あ~見ればわかると思います。先輩も早く風呂に浸かるといいですよ。」
「そう?」
なんだろう?顔に傷でもあるのかな?
「っ!?・・・その目は・・・?そうか・・・確かに目立つね。」
「そうでしょう?・・・この瞳のせいで幼稚園の時にからかわれてしまって・・・それで前髪を伸ばしてるんです。そして小顔の可愛い系らしく、小学校の時に男性に告白もされまして・・・もうコンプレックスの塊です。」
「・・・そっか。苦労したね?」
「はい・・・そうですね・・・」
お風呂に入ってるからか前髪はオールバックにしてるので顔立ちがよくわかる。
やはり目立つのは瞳。くっきり二重瞼で色はネイビーブルー。鼻筋は通っていてぷっくりと膨らんだ唇。そして小顔。
うん、確かに美形だし・・・俺も抱こうと思えば抱けるな。
「小学校の時は2歳離れた兄がいたので、よく守ってもらいましたが、中学は寮生活なので自分の身は自分で守らなければなりませんからね。こう見えて護身用に体術を習ってるんですよ。」
「そうなのか!だから肥料とか軽々運べたんだな。」
「へへへっ。」
うわっ!・・・なんて破壊力がある笑顔。ああ‥これは男女関係なく惚れるわな。
俺も危うく落ちそうになったわ・・・
それから少し他愛のない話をして八乙女さんは先に上がった。
・・・うん、ヤバい。惚れた・・・かも。
かなりスラッとした体型にしっかりとした腹筋。
腰のラインとか色っぽくてお尻も弾力のありそうな丸い形をしていた。
あっ、一応言うが下はタオルで覆ってたよ。でも生地越しに見える姿はエロかった。
・・・俺、こんなにムッツリスケベだったのか?
初めて気付く自分の事。・・・思わず苦笑いをする。
・・・それから、結局八乙女さんの瞳の事は強風で前髪が乱れ注目を浴びてしまい、今じゃ1年の人気者になってしまった。
八乙女さんは無視する事なく話しかけられれば返事をし、告白されればちゃんと言葉を選んで断っていた。
八乙女さんは成績はいつも首位だ。とても頭がいい。
容姿良し。頭も良し。身分も良し。良いとこ尽くしで有料物件と認定され隙あらばアピールしてくる人は絶え間なく続いた。
・・・俺は友人ポジションでも充分満足している。
でももしも八乙女さんが俺に片寄ってきたら、できれば恋人になりたい。
・・・俺は俺らしく少しずつアピールしていこうか・・・
同じ高校へ行くと言っていたからまだチャンスがある。
うん、頑張ってみようか・・・
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