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少年期
小学生でも危険が一杯
しおりを挟む生徒会室に子鷹狩くんと行き各々の席に着く。
学年長はみんな男だった。
しかも美形ぞろい・・・
あぁ・・・眼福・・・天国です。ずっと眺めていたいです。
でも僕は男性なので態度には絶対に出しません。遠目でチラリと見ます。
・・・それくらい許して。
バッチリ生徒会長と目が合いました。
「君は・・・1年の八乙女薫風くん・・・だね?どうしたんだキョロキョロ見回して?」
「あっす、すみません・・・入学早々こんな立派な部屋に招かれたので・・・その、恐縮してしまって。」
あー・・・庶民感覚丸出し・・・
だって前世は普通の平社員のオタクだったわけで・・・
3年経った今でも豪華な所にいくと気後れしちゃうんだよね・・・
「ハハ・・・面白い事言うね八乙女くんは。」
「・・・すみません、庶民脳で・・・」
「ふぅ~ん・・・」
・・・なんか生徒会長にジロジロ見られてるんですが・・・
なんか品定めしてる感覚・・・
嫌な気分になる・・・
「・・・すみません風間生徒会長、話を進めませんか。」
「・・・ん?あぁ・・・そうだね。」
あっ子鷹狩くんナイスフォロー!
生徒会長『風間』って言うのね・・・
風間・・・風間・・・か・ざ・ま・・・
まっまさかね・・・
それから会議という学年長について説明を聞いて今後の事に対してついて話し合う。
特に何故か今年の1年はあまり頭の良い子がいないらしく平均点数が歴代最下位らしい・・・
これは許しがたい事だと言われた。
・・・んな事言われたって・・・ねぇ?
僕には関係・・・
「学年長は成績の悪い子の補習授業に付き合ってもらう。」
・・・ありなんだな。
面倒過ぎる・・・
「ふはは・・・八乙女くん顔に出過ぎだよ。そんなに嫌かい?」
「えっ!?あ~すみません。以後気をつけます。」
「ほんと・・・面白いねぇ・・・八乙女、薫風くんね・・・」
ゾワワ・・・
ん?何か寒気がしたよ?
背筋がゾワリとしたよ?
なんか・・・嫌な予感がしてきた・・・
「これで会議は終了します。お疲れさまでした」
生徒会長の一言で皆席を立ち片付けをし始める。
・・・僕に近付く足音が聞こえる。
いや・・・気のせい・・・で、あってほしい
僕の前に影がおちる。
「八乙女くん。」
「あっ、はい、生徒会長・・・さん?」
「ふふ・・・なんで最後は疑問形?」
「・・・えっ、いや年上には先輩かさん付けをすべきかと思ったので・・・」
「そっかそっか。・・・頭が良いんだね。顔も悪くないし控えめな性格がいい・・・」
ん?最後なんて言った?声が小さくて聞き取れなかった・・・
「あの・・・生徒会長さん?なにか用ですか?」
「ああ、そうだね・・・」
「・・・薫風。」
「あっ子鷹狩先輩。」
生徒会長の後ろに子鷹狩くんが来た。
なんか知り合いがいるだけで緊張が少し解れるなぁ・・・
・・・ん?一瞬、生徒会長が不機嫌そうな顔をした気が?
「・・・軽く学校の中、案内するよ。」
「あっ助かります。今準備します。」
僕は立ち上がり急いで準備をする。
・・・何故か生徒会長と子鷹狩くんが見つめあってる?正確には睨み合ってるような・・・?
えっもしかして仲悪いのか?
急いで片付けなきゃ!
「3年の子鷹狩くんだね。いつも八乙女くんと競い合ってる・・・」
「そうです。そしてその八乙女の弟が薫風です。」
「あ~ぁ。どうりで頭が良いわけだ。でも顔は似てないね?」
「髪色とか鼻筋とか似てますよ。まぁ薫風は可愛いですが。」
「あ~なるほど、君も薫風くんねらってるのか~」
「・・・」
2人で何話してるんだろう?ボソボソと話してて聞き取れないや・・・
僕、なにかやらかしたのか?
入学初日なのに?
うえ~~~・・・
「・・・こっ子鷹狩先輩、準備できました!案内宜しくお願いします!」
「・・・あぁ、行こうか。では風間生徒会長、お疲れさまでした」
「ふふふ・・・八乙女、いや薫風くん、またね。」
「えっ!?あっはい、お疲れさまでした。」
子鷹狩くんが何故かピッタリ僕にくっつき肩を抱かれ先に進むよう促された。
生徒会長はポーカーフェイスなのか笑顔を崩さず手を振ってくれた。
「うん。あの子・・・ほしいなぁ~・・・見た目通り大人しいのか、それとも猫被ってるのか・・・後者だと嬉しいんだけどなぁ~・・・ふふふ。」
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