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幼少期
ストーカーですか?
しおりを挟むあの事件から二階堂は私もとい僕を見つけては声を掛けてくる。
正直、いい迷惑・・・
そしてまた今日も・・・
「かおる!」
「・・・なんでしょうかセンパイ。」
「そんな嫌そうな顔をするな。」
くっ!
子供ならではの天使スマイルが眩しい・・・
そしてその他に2名おまけ付き
やはり他の二人は子鷹狩と天野だった。
二階堂はまだしも、子鷹狩はゲーム同様クールで天野は弟のような甘えん坊だ。
あーうん。
この3人いれば効力3倍!
女の子にモテるわな。
あっちなみに子鷹狩だけ僕と同じく侯爵らしい。二階堂と天野は平民みたい。
ふーん・・・ なんだか変わった構造だなぁ・・・
「・・・どうした、ぼぅっとして?」
「いいえ。なんでもありせん。それより今日はなんのーー」
「もちろんかおるに会うためだよー!」
あらぁ~・・・!!!
何この可愛らしい生き物は!?!?
天野くん天パで目がクリクリしててトイプードルみたい!
思わず天野くん抱きつく
「わわっ!?どーしたの?」
「すみません、あまのセンパイかわいいです。」
「んー男として複雑ー・・・でもかおるに抱き着かれてうれしーい!」
ありがとう天野くん優しい!
思わず腰に腕を回し上に持ち上げ・・・
クルクルクル~
「わぁ~かおる力持ち~」
「ふふっ、センパイ軽いです。ちゃんとご飯食べてますか?」
クルクル~・・・すとん。
・・・ガシッ!
ん?
「お前も充分軽いぞ。」
二階堂くんが天野くんを下ろしたのを見計らい背中から僕に抱きついてきた。
今度は二階堂にクルクル~っと回された。
うぅぅ・・・目が回る
「う・・・にかいどうセンパイ回しすぎです」
「はははっ!すまない。」
「・・・大丈夫か?」
すかさず手を差し伸べてくれる子鷹狩くん。
うん、優しいね。
「ありがとうございます、こだかりセンパイ・・・」
すると今度は腕を引っ張られ・・・
子鷹狩くんにお姫様抱っこされました。
「あの・・・センパイ?」
「・・・軽いな。」
「ねーねー、みんなかおるが軽いって言うけど、その軽いと言われてる人に抱っこされた僕はなんなの?」
「政実は軽いのは仕方ないよ。少食だし。小柄だしな。」
「ひっどーい!僕だって成長期に入れば大きくなるもん!」
「・・・僕は皆さんより1つ2つ年がはなれてるのですが・・・」
「・・・そうだな。薫風はもっと大きくなるな。政実もな。」
・・・うん、仲睦まじいねこの3人。このまま高校に行って生徒会に入るんだろうな~。
ところで・・・早く下ろしてほしいんだけどな~
「あの~・・・こだかりセンパイ?」
「・・・ん?」
うっ!!
いつも無表情の子鷹狩が僕に向けて微笑んだよ!?!?
貴重過ぎる‼
あぁ~写メ取りたい‼
でも僕まだ3歳・・・
無理~・・・
「そろそろ下ろしてはくれませんか?もうひるやすみが・・・」
「・・・ああ、じゃあ教室までーー」
「僕をコリツさせるきですか?」
「そんなこと・・・」
「その気がないのであればここで下ろしてください」
うん、子鷹狩くんは押しに弱いね。
ヒロインに会ったら助言してもいいかも。
そして昼休みギリギリまで3人に離してもらえず、それが毎日の様に続くのであった・・・
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