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高年期[二学期・後編]

☆甘やかし

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コンコンコン・・・




「失礼しま──っ!?」

「薫風ー待ってたぞ!」




開けた瞬間腕を引っ張られ抱き締められた。かなり強い力で引っ張られたため掴まれた腕がちょっと痛い・・・




「風間理事長・・・」

「さっさと出ていけ風間。薫風、後は頼んだ。」

「ぎ、銀徹さん・・・」

「さあ行こうか薫風。もう外に車を用意している。」

「・・・」





なんとも手順の早い・・・さすがですね。




でも風間くん、よく見るとキャラメル持ってきた時より窶れてるような気がする。




大股で歩かれるとね、僕息切れしちゃうんですけど・・・




「あ、お兄、さっき作ったキャラメル!」

「ああ、有難う。」




理事長室を出る際、キャラメルを入れた袋を投げる。ちゃんとキャッチしてくれましたよ。フッと微笑んでくれました。うんイケメン!格好いいよ~銀徹お兄!





それから車に乗り込むと・・・何故か風間くんの膝の上に乗せられた。あのね、確かに風間くんよりは背は低いし華奢ではあるけどね?・・・それなりに身長も体重もあるんですよ?そんな奴を狭い車の中で膝の上に乗せたら・・・危ないし狭いし辛いですよ。





「薫風・・・甘い匂いがするね。」

「さっきまでキャラメル作ってましたから。あ、食べますか?今度は味が3種類ありますよ。」

「もらおうかな。・・・食べさせてくれる?」

「あの、僕を下ろしてくれませんか?」

「駄目。」

「・・・」




はぁ・・・銀徹さんにも言われたしなぁ・・・甘やかすしかないか。調理室も貸してもらえたんだし。




お望み通り普通のキャラメルから口へと放り込み、催促されたら味の違うものを口の中へと放り込む。




味に満足してるのか終始ご機嫌です。・・・うんお口に合ったようで何より何より。





・・・それからあの高層ビルへと連れていかれた。うん、いつ見ても目が眩みます。



耳がキーンとなりつつも風間くんの部屋まで行く。そして気後れしつつも部屋へと入る。中に執事さんが待機していた。・・・いつも車の運転は執事さんだったのに今日は違う人だなぁ~っと思ってたら部屋で色々と準備してくれてたらしい。




「お久しぶりでございます薫風様。」

「お、お久しぶりです足利さん・・・なんか、ほんと2人とも窶れてますね。」

「雑務が重なり今は忙しい時期ですので。・・・お見苦しい所を見せて申し訳ございません。」

「いえいえ!そんなお忙しい所に僕なんかが来てしまって・・・」

「いいえ!薫風様が和彦様の唯一の救いですので!申し訳ございませんが和彦様をどうぞ宜しくお願い致します!」

「え、ええ~?」





威圧が凄いよ足利さん・・・そんなに切羽詰まってるの?てか、今の僕に風間くんの事任せていいの?まぁ風間くん直々のお願いだから大丈夫かもしれないけど・・・





「では私は私室におりますので、どうぞごゆっくりお過ごし下さい。お風呂はいつでも入れます。」

「そうか。じゃあ薫風、とりあえず部屋へ行こうか。その荷物、置きに行こうね。」






・・・なんか、風間くんの目がギラギラしてるのは気のせいかな?なんか部屋?ってか寝室だよねそこ。・・・もう僕、食われちゃうわけ?風呂も入らずに?





「あ、あの・・・僕、先にお風呂へ」

「駄目だよ。もう我慢できないんだ。」

「い、いや、あの、僕は先程までお菓子を作ってたわけで・・・」

「キャラメルだね。うん薫風から甘い匂いがずっとしてるよね。・・・堪らない。」

「っ!?」




いやいやいや!火ぃ使ったわけで、多少なり汗を掻いたわけで・・・お、お風呂に入りたいなぁ~なんて。




ああ、はい、無理ですよね。僕の意見なんか受け付けませんよね・・・はぃ。大人しくしますので優しくしてください。




「か、風間理事長っ。」

「名前で呼んでよ。前みたいに・・・」

「っ。・・・か、和彦さん。・・・んむっ!」






抱き締められたキスされました。フレンチキスから唇を舐められ舌を受け入れてディープキスへと変わる。・・・久々、気持ちいいなぁ。




「ふふ、薫風のその惚けた顔が凄くそそられる・・・ベッドへ行こうか。」

「ん・・・」




もうされるがままで、好きにしちゃってください。





「ああっ!」

「くっ・・・キツい。でも、はぁ~気持ちいい・・・」





性急に中を解され一気に貫かれた。まじ、手加減してほしいっ!更に馴染む前に小刻みに腰を揺らし始め痛みはないが圧迫感が凄くて息が詰まる・・・




「はっ・・・はっ・・・」

「ごめん薫風・・・まず一回出させて」

「はぁあっ!・・・ちょ、激しっ!」





行きなり仰向けの体勢で腰を浮かせられ無造作に腰を打ち付けてきた。ほんと無造作、乱暴で荒々しく腰を打ち付けられ意識が飛びそうになる。自分の口からは悲鳴じみた喘ぎ声が無意識にでてしまう。・・・これ執事さんに聞かれたりしてないかな?





「っああ!」

「んっ・・・」





一際中に入ってるモノが大きくなりビクビクっと痙攣し熱いものをぶちまけられた・・・うん、いつもより早かったような?しかも、量、かなり多くない?なんか射精感が未だに続いてるような・・・




「あ、あ、・・・和彦、さん・・・?」

「はぁ・・・ごめん、かなり溜まってたようで・・・か、薫風、あまり締め付けないで」

「は、ぁ・・・では、動かないでっ、んあっ!」

「すまない勝手に腰が動いて・・・ああ、止まらない」

「あ、うそっ!?・・・んああっ!」





射精が終わったようだが未だに硬さが維持されてるようで早くも第2ラウンド突入しました。・・・性急すぎて、少し休みがほしいのですが・・・あ、うん、無理ですね、知ってますよ。だって今僕が相手してるの、絶倫様ですから。




・・・





だいぶ風間くんが落ち着いた頃には僕はうつ伏せで腰を高く上げられた状態で意識が朦朧としてる状態です。・・・多分、僕はもう力が入らない状態なのに風間くんの動きは止まらず硬さも維持されてる状態でずっとやられっぱなしです。




もう感覚的にベッドのシーツは僕が出した物と風間くんが出した物が僕の中から溢れて脚を伝ってシーツに落ちてる感じでグジョクジョですよ。



何度か体勢を変えられ奥まで挿入され、もうほんと、されるがままになってます。・・・そして一応気遣いとして水分をとらされてます。もちろん口移しで。




「薫風はいつもこの甘い匂いを漂わせてるよね。・・・妖艶で魅力的で・・・私はいつの間にか薫風の虜になっていたようだ。」

「あ、ん・・・和彦さん」

「あともう一回したらお風呂に入ろう。もう少し付き合って」

「は、は、い・・・っんんぁ!」





もう目の焦点が合ってない気がする。ただただ気持ちよくて、お腹が一杯になって、頭がふわふわしている感じがする・・・もうお願い、早く楽にして・・・





_________





ふと意識が浮上して目を開ける。薄暗い部屋で仰向けで横になっている。辺りを見回すと僕の方を向いて眠っている風間くんがいた。




うん、身体はスッキリしてるから、あの後はお風呂に入ったようだ。




・・・ん?あ~・・・やっぱり下半身に感覚がない。腰が砕けているらしい。うん、久々だし、かなり激しかった気がするからね。僕も始めは苦痛だったけど次第に気持ちよくなってきたしね。





風間くん、目の隈酷いな・・・お疲れなんだね。滅多に風間くんの寝顔を拝見できないのに、今は目元を指でなぞっても前髪をどけようと目を覚まさないからね。




頭を撫でてみる。・・・なんかパサついてる気がする。いつもサラサラで手櫛で撫で下ろしても絶対引っ掛からないくらいサラサラなのに・・・




そーいえば風間くん、ご飯とか大丈夫なのかな?今は・・・外は暗いけど深夜ではないと思う。僕の体内時計がそう言ってる。




飲み物・・・ああ、近くに用意されていた。さすがです。有難うございます。





・・・ふう。さて、この後はどうしたらいいのやら。風間くんが起きるまでそっとしとくべきかな。

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