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高年期[二学期・後編]

☆シリアスからの~・・・え、何故?

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ゆる~いR18?匂わせる感じですね。

甘い?




**********




沈黙の理由・・・それは、




「近々・・・ですか。」

「ああ。近々こちらへ戻ると連絡があった。でも私はそう易々別宅へと追いやられるつもりはないよ?別宅なんてつまらないし。1週間で飽きる自信があるよ。」

「では・・・」

「勿論、ちゃんと手は打ってある。高校の理事長も案外暇潰しになるからね。辞めるわけにはいかない。・・・ちょっと私を支持してくれてる人たちに協力してもらうつもりだ。まぁ、少しだけ別宅へお暇させてもらおうかな、とは思ってるけどね。」

「左様ですか。それでしたら私は貴方に付いていくのみでございます。」

「宜しく頼むよ。・・・それと薫風。」

「はい。」

「・・・薫風は契約書を本当に破棄したいんだね?」

「は、い・・・」






あら、その話を蒸し返しますか?まぁ、うん、そーだよねー。あんな契約書、必要ないっしょ。



「破棄、したいです。」

「わかったよ。・・・じゃあ破棄しようか。」

「・・・」

「それで薫風、今度は私と本当の恋人にならないか?」

「え・・・?」




突然の告白。・・・いやいやいや!何故?だって僕は今の状況は「セフレ」の様な感じだったんだよね?・・・え、え、・・・え?どーなってんの?





「和彦様・・・いきなり何を言い出すのですか?」

「私は薫風の事は気に入ってるよ。・・・まぁ、正直に言えば今の・・薫風を、だけどね。・・・ふふ、何でだろうね?昨日からずっと薫風の事を離したくなくて落ち着かないんだ。」

「「・・・」」





もしや?



記憶が?






「ん?」

「・・・」

「薫風様、明日にでもご説明をお願いします。」

「え?あ、ああ、はい。・・・今の和彦さんなら僕の話を聞いても理解してくれるかもしれませんね。・・・あと、花塚さんも呼んでも良いですか?」

「ああ、確か『ひろいん』っていう役割でしたね?関係がおありのようでしたら構いませんよ。・・・明日なら放課後に────」

「薫風?・・・返事は?」

「・・・えっと、保留で?」

「は?」




ひぇ!?怖っ!顔こっわ!さっきまでニコニコしてたのに保留って言ったらサッと真顔になったんだけど・・・いや、だってね?急に告白されても返答の仕様がないんだもん。いや、返答は決まってるんだけどね?





「和彦さんにも関わる事ですのでっ!あの、それを聞いて、それでも気持ちが変わらなかったら・・・という事で、保留にしてもらえませんか?和彦さんにとっても保留の方がいいかと・・・」

「薫風は私の事が好きなんだよね?」

「へ?」

「違うの?」

「い、いや・・・違くは、ないです。」

「じゃあこの後は私の寝室で一緒に寝てくれるよね?」

「「は?」」





あ、執事さんとハモった。そーだよね?僕が風間くんが好きだからって何故今夜一緒に寝なくちゃいけないの?え、何故?





「和彦様・・・?」

「私は薫風と一緒に眠りたいな。」

「薫風様は今お体を休める必要があります。ですので・・・」

「それは私の寝室でも休めるだろう?さぁ薫風、夕食はもう済んだだろう?じゃあ寝ようか。あ、お風呂入るかい?私が入れてあげよう」

「えっ?えっ?」

「・・・」




言うより行動の方が早かった。気付いたら向かいの席にいた風間くんがいつの間にか目の前にいて、気付いたらお姫様抱っこされ、執務室から出ていくところだった・・・




そこへ執事さんが扉の前で通せんぼして出ていくのを阻止してくれました。





「和彦さま」

「大丈夫だ足利。もう薫風に無体なことはしないよ。」

「・・・薫風さま」

「え、あ・・・う~ん、明日は学校ですので、だ、大丈夫かと。」

「・・・」





執事さんが「ふぅ~」っと深い溜め息を吐いて横へとずれた。あ、諦めたらしい。・・・ま、まぁ今の風間くんなら、手ぇ出してこないよね?・・・ね?






_______





と、僕は甘くみていたのが間違いでした。執事さん助けてぇ~!





「薫風・・・薫風・・・」

「んん~~~・・・くっ、はぁ・・・や、やめてっ!あ、明日学校が・・・」

「ん。知ってるよ。だから少し、ね?」






「ね?」じゃないよ!昨日から腰が立たないってのに何またしちゃってんの!?





風呂までは良かった。厭らしい触り方はしなかったし終始丁寧にお風呂へ入れさせてもらいました。・・・うん、この頃にはフラつくが自分で歩ける程回復しました。あ、声も睡眠たっぷり取って水分取ったら悲惨なガラガラ声にはならなくなりました。





・・・その後ですよその後!互いにバスローブを着てベッドに入り、抱き締められたがほっといて眠ろうとしたら・・・





はい、襲われました。




いつエロスイッチが入ったのやら。小声でゴク普通の世間話的な話をしていたんですが・・・あ~うん、あれか?僕の記憶にある風間くんに対する質問があって、普通に答えたら、何か癪に障る事を僕が言ったらしく、腰に回されてた腕に力が入り密着してきて・・・そのままバスローブひん剥かれ風呂入ったというのに全身舐められ・・・ええ、上から下まで全身舐められ・・・舐められ・・・はい、貫かれました。うぅぅ。





「あぅぅ・・・ん、ひんっ!」

「薫風はココを突かれると締め付けてくるんだよね。・・・やはり薫風の言う事は合っているのかもしれないね。」

「は、あ・・・?」

「今まで好き勝手に抱いていたけど、昨日は特に気持ち良かった気がするんだ。・・・確かに薫風が凄く嫌がってたのはわかってたけど、中のココを擦れば良い声で鳴くとか、何故か薫風はキスが凄く好きだってのが、今まで気付かなかった事が身体に染み付いていたらしく凄く手に取るようにわかったんだよね・・・」





あ~そうなんだ・・・身体は覚えてるってか。う~ん、なんとも言えないなぁ。嬉しいような嬉しくないような。・・・でも、だったら何故僕がキス好きなの知ってるくせに全然してくれなかったのだろう?




「んっ、んっ、」

「ふ、ふふ・・・薫風はほんと、誰にでも好かれやすいみたいだね。私は契約書通り何度も薫風を男から助けたんだよ?『私の恋人に何か用?』ってね。初めは面倒だなって思ってたけど・・・うん、今ならそうではなかったなって思えるよ。」

「ふ、ぁ・・・」

「薫風、キスがしたいな。もう契約は破棄したんだよね・・・なら口付けはいいよね?」

「あ・・・か、ずひこ、さん・・・」





リセットして、初めて風間くんの優しい笑顔を見た気がする・・・あ、泣きそう。




「んふふ・・・明日の為に腰に負担がかからないようゆっくり優しくするよ。・・・ね、薫風。」

「ふっ、はい・・・和彦さん・・・」




互いに目を合わせ、どちらが先かわからないが顔を近付けキスをした・・・あ、涙が流れちゃった。・・・うん、整理現象と・・・あとは嬉し涙かな。





・・・和彦さん、その言葉、信じてます。手加減、宜しくお願いします。







・・・









小話。






「・・・」

「・・・そんなに睨むなよ足利。ちゃ、ちゃんと手加減はした。」

「・・・薫風様は明日は学校なんですよ?男性同士で受け止める方は負担が凄まじい事はご存じですよね?」

「ぅ・・・知っている。だ、だが!大丈夫だ!多少怠さが残るかもしれないが歩け───」

「そんな事を言ってるのではありません!!!薫風様に無体なことをしてはなりませんと、言いましたよねー?何故聞いてくれないのでしょうか!」

「い、いや・・・か、薫風にはちゃんと許可を得たぞ?最後はちゃんと分かち合えて受け入れてくれた!」

「気持ち云々とか、そんなもん、どーでも良いのです!薫風様は明日は学校!和彦様は領主と理事長の仕事!お互い明日は忙しいのですよ!?そして執務室から出ていく時、無体なことをしないと言いましたよね?これはどーゆーことですか!?何故薫風様が疲れた顔をしてグッタリとしておられるのですか?しかも今何時だとお思いでいらっしゃいますか!?4時ですよ4時!一体何時間、薫風様を離さなかったのですかっ!」

「あ、足利、ちょっと落ち着こう・・・」

「(怒)!!!」





ゆっくりスローセックスだったが時間はかなり長い時間ヤり続けてました。・・・絶倫様の、「腰に負担」をかけない、「ゆっくり」で、「優しく」は宛にならない事を、後に薫風は身を持って学びました・・・。


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