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高年期[夏休み編]
☆閑話休題…風間の甘い時間
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~こちらは風間和彦目線です。~
少し長くなります。
一応前回の話の続きですが回想が主です。
そして絶倫様には底がありません(爆
あともう少し夏休み編は続きます。
**********
隣で規則正しく呼吸をして眠ってる薫風の頭を撫でる。髪を一束摘まんだり、サラサラしている黒髪を手で掬ったりして弄ぶ。そして前髪を横に避けて薫風の寝顔をじっくりと眺める。
まさか薫風が前世の記憶持ちであり、さらに前世は女性だったと告げられた時には人生で一番の衝撃を受けたと思う位驚いた。
よく薫風が女性だったらなと思った事がある。そうしたら既成事実をつくって逃さないようにできるのにと不埒な事を考えた事もある。
そういえば薫風は男らしからぬ言動を度々聞いたな。語尾に「じゃん」とか「でしょ」とか「もん」とか、あと「だよね~」と語尾を伸ばしたりしていた。あれは前世の名残のようなものだったのだろうか。
そして淑やかさもある。行動一つ一つが丁寧で歩き方も大股でもなく足音も控えめで背筋がとにかく真っ直ぐだ。
・・・そういえばクッキーを作って友人に配ったと聞いたな。料理は基本、男はやらない。まぁ料理人を目指してる者は別だが趣味で料理をする奴はいない。
今思えば所々、思い当たる事はたくさんある。それに学校での成績も優秀だ。どんな難題をふっかけられようといとも容易く答えてしまうらしい。それもきっと前世の知識なのだろう。
・・・一番驚いたのは五十嵐が薫風の元兄だった事だ。「銀徹お兄」と五十嵐が呼ばれてるのを聞いたことがある。・・・そうか、前世の兄だからお兄さんと呼んでるんだなと疑問が解けた。そして鳥羽も「愛翔お兄」と呼んでいたな。・・・なんとも奇妙な縁で繋がっているなと思った。
「・・・ん」
「あ、すまない起こしてしまったか?」
「和彦さん・・・まだ眠くないんですか?」
「いや・・・もう少し薫風を愛でたら寝るよ。」
「愛でるって・・・どうしてそう甘い言葉をポンポン発せられるんですか?」
薫風が閉じそうで閉じない眠そうな目をしながら「ふわぁ」っと控え目に小さく欠伸をした。ああ、なんて可愛らしいんだろう。さっきまで沢山したのにまた薫風の身体を求めたくなってしまうよ。
「薫風・・・もう一度しても、いい?」
「ん・・・」
あー可愛い、可愛すぎるだろう!いつも思う、なんなんだろうかこの可愛い小動物は!
仰向けになっている薫風の顔を覗きこみ唇を合わせる。ウトウトしている為か反応は薄い。上に掛けているキルトケットの中に手を忍ばせて胸元を撫でる。少し顎を下げ舌を忍ばせ薫風の舌を絡めると「んっ」と声を漏らし少し身動ぐ。その小さな甘い声を聞いただけで下半身に熱が溜まっていく。そんな自分に呆れて苦笑いを浮かべてしまう。
まさか自分が絶倫だとは思わなかった。何度も求める事は私のを受け入れる薫風の身体に負担がかかる為、控えたいのだが・・・体は正直なわけで無意識に薫風を求めて反応してしまう。
まだ柔らかい薫風の、私を受け入れる場所に潤滑剤を塗る。薫風の感じる箇所に指で擦りつけると薫風から甘い声が漏れ指を締め付けてくる。・・・これだけで私の心が、全てが満たされる。
「ふ、ぅ・・・ん、あ・・・っ?和彦さ、ん?」
「ごめんね薫風・・・また付き合って?」
「あ、え・・・?・・・いっ!いや、もう無理、だからっ!」
「ごめんね・・・薫風がまだ足りないみたいだ」
「っ!あ、ああっ!・・・は、あ、んぐっ・・・やあっ!」
自分のモノにも潤滑剤を塗りたぐり指を抜き一気に奥へと突き付ける。・・・あー、凄く辛そうな顔をしている。でも・・・たまらなく気持ちがいい・・・。何度薫風を貪っても飽きたらず、むしろ欲が沸き上がり永遠と求めてしまう。
深く口付けをしながらゆっくりと腰を動かす。薫風は脇の下から背中へと腕を絡ませ私にしがみついてくる。・・・ふふ、薫風は甘えたで抱き着くのが好きらしい。そして身体が密着する事により私の腹部に薫風のモノが擦れ気持ちがいいらしい。
たまに無我夢中になり爪を立てられる事がある。薫風はそれに気付くと涙目で謝ってくるので頭を撫でて許す。・・・薫風、その顔は男を更に欲情させるだけだからね?それに爪に引っ掛かれても大して痛くないし、むしろそれが刺激的で痛みが快感になるんだよ?それに私に夢中になってるって事だからね。・・・煽られてるようで身体が熱くなる。
私がイク前に薫風は何度もイってしまう。吐精もすれば中でもイク。薫風の身体は本当に魅惑的で妖艶で・・・私の官能を刺激してくる。
・・・薫風はちゃんと自分の立場を理解してオンオフの切り替えをして生活している。
昼間は侯爵家という貴族らしく礼儀正しく凛としてて隙を見せないよう堂々としている。
だが夜間は15歳という大人に成長途中の青年らしくあどけなく、気を抜きコロコロと表情が変わる。
とくに友人や家族には素をだしてるようで学校での態度と全く違い、よく笑うしよく怒るし、よく拗ねたり落ち込んだりする。
私の前でも素を出していると思う。私がちょっかいだしても嫌がる素振りだけで許して受け入れてくれる。それが何より嬉しい。
・・・ガリッ。
「っ!?痛い・・・」
「・・・和彦さん、なに、考えてるんですか?」
回想に耽っていたら薫風の手に絡めていた指を噛んできた。
・・・。なんだこの生き物は?未だにカミカミしてるのだが。
「・・・ふふ、ごめんね薫風。少し考え事をしていたようだ。」
「はぁ、はぁ・・・そんな、考え事をするなら、は、離れて下さいっ。」
「ごめんいじけないで。あーもう、薫風は何でそんなに可愛いわけ?」
「か、かわっ・・・んっ!んあぁ!」
「そうだよね。こんな最中に考え事なんて相手に悪いよね。・・・お詫びに、たくさん、気持ち良くしてあげるからね。」
「あ、あアッ!・・・あ、い、いやっ、早く、終わらせてぇっ!」
「え~だってさっき薫風が誘ってくれたんじゃないのかい?・・・私が思いに耽ってたから拗ねちゃったんだよね?・・・だからお詫びに可愛がってあげるよ。さあ、もっと気持ち良くなって・・・?」
「っ!!?・・・あ、いや、遠慮し、ますっ!」
「ふふ・・・」
薫風から催促されたんじゃ私も頑張らなくてはね・・・だって薫風から求められたの初めてじゃないかな?あんな可愛いお誘いを受けちゃ・・・歯止めが聞かなくなっちゃうよ。
・・・やりすぎちゃったかな?薫風の疲れた顔して眠ってる姿を見て少し反省する。
薫風と同時に達した後、薫風がクタッと脱力し反応しなくなってしまった。・・・意識が飛んだのだろう。攻めすぎてしまったらしい。
外は明るくなりだしている。薫風と身体を重ねるといつもこうなる。タガが外れ貪るように薫風を求め、薫風が意識を無くすまで続けてしまうのだ。・・・今日は抑える事が出来たと思ったのに・・・結局朝まで付き合わしてしまった。自分が情けない。
薫風の事となるとどうしても自制心が爆発して跡形もなくなってしまう。抑えられなくなってしまう。
あの行事の時もそうだった。薫風が捕まった。捕まえた奴は薫風を1日好きなようにできるという褒美付きだった。まさか捕まるとは思わず監視役の奴に聞いた時は頭ん中真っ白になった。
そして手錠を付けられてる薫風を見てプツンと何かが切れた音が聞こえた。・・・そして五十嵐に後を任せ薫風を捕まえた子鷹狩くんを追い出し薫風を休憩室へと連れ込み襲ってしまった。
そして自分でも何であんな弱音のような情けない事を薫風に言ったのかわからないが、薫風は私が襲ったのにも関わらず許してくれて、さらに夕食では食べさせてくれと言ったら文句を言わずに口許へと食べ物を運んでくれ食べさせてくれた。・・・あまりの嬉しさに夜も襲ってしまったのは薫風が悪いと思う。
目元が少し赤く腫れてるのを見て反省しつつも今のこの幸せを十分噛み締めた。やはり私は薫風がいなければ生きていけないのだろうと改めてそう思った。
・・・学校が夏休みに入った頃。学校が休みなのだから薫風とずっといれると思い楽しみにしていたのだが・・・
理事長会議で問題が発生したり、我が家の領地で問題が発生したり・・・問題が解決しても、その事後処理の書類が山積みになり執務室は書類で埋もれてしまった。
五十嵐にも手伝ってもらったが中々進まず、領収書は積もるばかり・・・
確か私が14の時も領地の事で問題が発生してかなり大変な思いをした事があったなぁ・・・あの時は足利となんとか収める事ができたが、今回はかなり量が多い・・・
薫風に会えない、休む暇もない、書類は増える一方、同時進行に学校行事の話し合いや理事長会議に参加・・・これはまずい。自分でもそう思う程だ。
疲れ果て思考もまともに働かず今この状態に絶望し何も手を付けられなくなった時に薫風が現れた。・・・ああ、その時もタガが外れたな。
薫風を思いっきり抱き締め久々の睡眠を取り、身体が元気になれば下の方も元気になるわけで・・・これは仕方の無い事だと思いガッツリ薫風を頂いた。
それから睡眠不足は解消、身体の調子も絶好調。仕事を着々と処理していった。やはり私には薫風がいなければダメなんだなと改めて思った。
書類の方は粗方終わった。もうすぐ学校が始まり私はまた多忙の日々を送り薫風とはまた会いたいときに会えなくなってしまう。それまでに薫風を充電しなければな。
とりあえず眠ろうか。あ、風呂は入れたが薫風の中に出したのを掻き出すのを忘れてしまったな・・・まぁ、目覚めた時にまた風呂へ入れば良いかな。今は・・・幸せの一時を堪能しなければ、な。
そしてこの時間を無駄にしてはいけないな。まぁ足利がやたら薫風を気に入ってるから大丈夫だろうが、薫風にはちゃんと気持ちを伝えて、我が家がどれだけ居心地の良いかを知ってもらい、とにかく甘やかそう。そして絆されて・・・私、いや俺無しで居られないよう焦らず的確にじっくり追い詰めていこうではないか・・・
ふふ、薫風は絶対に俺のものにしてやる・・・俺には薫風が必要なのだ。薫風も、俺が必要になるよう仕込もうか。
少し長くなります。
一応前回の話の続きですが回想が主です。
そして絶倫様には底がありません(爆
あともう少し夏休み編は続きます。
**********
隣で規則正しく呼吸をして眠ってる薫風の頭を撫でる。髪を一束摘まんだり、サラサラしている黒髪を手で掬ったりして弄ぶ。そして前髪を横に避けて薫風の寝顔をじっくりと眺める。
まさか薫風が前世の記憶持ちであり、さらに前世は女性だったと告げられた時には人生で一番の衝撃を受けたと思う位驚いた。
よく薫風が女性だったらなと思った事がある。そうしたら既成事実をつくって逃さないようにできるのにと不埒な事を考えた事もある。
そういえば薫風は男らしからぬ言動を度々聞いたな。語尾に「じゃん」とか「でしょ」とか「もん」とか、あと「だよね~」と語尾を伸ばしたりしていた。あれは前世の名残のようなものだったのだろうか。
そして淑やかさもある。行動一つ一つが丁寧で歩き方も大股でもなく足音も控えめで背筋がとにかく真っ直ぐだ。
・・・そういえばクッキーを作って友人に配ったと聞いたな。料理は基本、男はやらない。まぁ料理人を目指してる者は別だが趣味で料理をする奴はいない。
今思えば所々、思い当たる事はたくさんある。それに学校での成績も優秀だ。どんな難題をふっかけられようといとも容易く答えてしまうらしい。それもきっと前世の知識なのだろう。
・・・一番驚いたのは五十嵐が薫風の元兄だった事だ。「銀徹お兄」と五十嵐が呼ばれてるのを聞いたことがある。・・・そうか、前世の兄だからお兄さんと呼んでるんだなと疑問が解けた。そして鳥羽も「愛翔お兄」と呼んでいたな。・・・なんとも奇妙な縁で繋がっているなと思った。
「・・・ん」
「あ、すまない起こしてしまったか?」
「和彦さん・・・まだ眠くないんですか?」
「いや・・・もう少し薫風を愛でたら寝るよ。」
「愛でるって・・・どうしてそう甘い言葉をポンポン発せられるんですか?」
薫風が閉じそうで閉じない眠そうな目をしながら「ふわぁ」っと控え目に小さく欠伸をした。ああ、なんて可愛らしいんだろう。さっきまで沢山したのにまた薫風の身体を求めたくなってしまうよ。
「薫風・・・もう一度しても、いい?」
「ん・・・」
あー可愛い、可愛すぎるだろう!いつも思う、なんなんだろうかこの可愛い小動物は!
仰向けになっている薫風の顔を覗きこみ唇を合わせる。ウトウトしている為か反応は薄い。上に掛けているキルトケットの中に手を忍ばせて胸元を撫でる。少し顎を下げ舌を忍ばせ薫風の舌を絡めると「んっ」と声を漏らし少し身動ぐ。その小さな甘い声を聞いただけで下半身に熱が溜まっていく。そんな自分に呆れて苦笑いを浮かべてしまう。
まさか自分が絶倫だとは思わなかった。何度も求める事は私のを受け入れる薫風の身体に負担がかかる為、控えたいのだが・・・体は正直なわけで無意識に薫風を求めて反応してしまう。
まだ柔らかい薫風の、私を受け入れる場所に潤滑剤を塗る。薫風の感じる箇所に指で擦りつけると薫風から甘い声が漏れ指を締め付けてくる。・・・これだけで私の心が、全てが満たされる。
「ふ、ぅ・・・ん、あ・・・っ?和彦さ、ん?」
「ごめんね薫風・・・また付き合って?」
「あ、え・・・?・・・いっ!いや、もう無理、だからっ!」
「ごめんね・・・薫風がまだ足りないみたいだ」
「っ!あ、ああっ!・・・は、あ、んぐっ・・・やあっ!」
自分のモノにも潤滑剤を塗りたぐり指を抜き一気に奥へと突き付ける。・・・あー、凄く辛そうな顔をしている。でも・・・たまらなく気持ちがいい・・・。何度薫風を貪っても飽きたらず、むしろ欲が沸き上がり永遠と求めてしまう。
深く口付けをしながらゆっくりと腰を動かす。薫風は脇の下から背中へと腕を絡ませ私にしがみついてくる。・・・ふふ、薫風は甘えたで抱き着くのが好きらしい。そして身体が密着する事により私の腹部に薫風のモノが擦れ気持ちがいいらしい。
たまに無我夢中になり爪を立てられる事がある。薫風はそれに気付くと涙目で謝ってくるので頭を撫でて許す。・・・薫風、その顔は男を更に欲情させるだけだからね?それに爪に引っ掛かれても大して痛くないし、むしろそれが刺激的で痛みが快感になるんだよ?それに私に夢中になってるって事だからね。・・・煽られてるようで身体が熱くなる。
私がイク前に薫風は何度もイってしまう。吐精もすれば中でもイク。薫風の身体は本当に魅惑的で妖艶で・・・私の官能を刺激してくる。
・・・薫風はちゃんと自分の立場を理解してオンオフの切り替えをして生活している。
昼間は侯爵家という貴族らしく礼儀正しく凛としてて隙を見せないよう堂々としている。
だが夜間は15歳という大人に成長途中の青年らしくあどけなく、気を抜きコロコロと表情が変わる。
とくに友人や家族には素をだしてるようで学校での態度と全く違い、よく笑うしよく怒るし、よく拗ねたり落ち込んだりする。
私の前でも素を出していると思う。私がちょっかいだしても嫌がる素振りだけで許して受け入れてくれる。それが何より嬉しい。
・・・ガリッ。
「っ!?痛い・・・」
「・・・和彦さん、なに、考えてるんですか?」
回想に耽っていたら薫風の手に絡めていた指を噛んできた。
・・・。なんだこの生き物は?未だにカミカミしてるのだが。
「・・・ふふ、ごめんね薫風。少し考え事をしていたようだ。」
「はぁ、はぁ・・・そんな、考え事をするなら、は、離れて下さいっ。」
「ごめんいじけないで。あーもう、薫風は何でそんなに可愛いわけ?」
「か、かわっ・・・んっ!んあぁ!」
「そうだよね。こんな最中に考え事なんて相手に悪いよね。・・・お詫びに、たくさん、気持ち良くしてあげるからね。」
「あ、あアッ!・・・あ、い、いやっ、早く、終わらせてぇっ!」
「え~だってさっき薫風が誘ってくれたんじゃないのかい?・・・私が思いに耽ってたから拗ねちゃったんだよね?・・・だからお詫びに可愛がってあげるよ。さあ、もっと気持ち良くなって・・・?」
「っ!!?・・・あ、いや、遠慮し、ますっ!」
「ふふ・・・」
薫風から催促されたんじゃ私も頑張らなくてはね・・・だって薫風から求められたの初めてじゃないかな?あんな可愛いお誘いを受けちゃ・・・歯止めが聞かなくなっちゃうよ。
・・・やりすぎちゃったかな?薫風の疲れた顔して眠ってる姿を見て少し反省する。
薫風と同時に達した後、薫風がクタッと脱力し反応しなくなってしまった。・・・意識が飛んだのだろう。攻めすぎてしまったらしい。
外は明るくなりだしている。薫風と身体を重ねるといつもこうなる。タガが外れ貪るように薫風を求め、薫風が意識を無くすまで続けてしまうのだ。・・・今日は抑える事が出来たと思ったのに・・・結局朝まで付き合わしてしまった。自分が情けない。
薫風の事となるとどうしても自制心が爆発して跡形もなくなってしまう。抑えられなくなってしまう。
あの行事の時もそうだった。薫風が捕まった。捕まえた奴は薫風を1日好きなようにできるという褒美付きだった。まさか捕まるとは思わず監視役の奴に聞いた時は頭ん中真っ白になった。
そして手錠を付けられてる薫風を見てプツンと何かが切れた音が聞こえた。・・・そして五十嵐に後を任せ薫風を捕まえた子鷹狩くんを追い出し薫風を休憩室へと連れ込み襲ってしまった。
そして自分でも何であんな弱音のような情けない事を薫風に言ったのかわからないが、薫風は私が襲ったのにも関わらず許してくれて、さらに夕食では食べさせてくれと言ったら文句を言わずに口許へと食べ物を運んでくれ食べさせてくれた。・・・あまりの嬉しさに夜も襲ってしまったのは薫風が悪いと思う。
目元が少し赤く腫れてるのを見て反省しつつも今のこの幸せを十分噛み締めた。やはり私は薫風がいなければ生きていけないのだろうと改めてそう思った。
・・・学校が夏休みに入った頃。学校が休みなのだから薫風とずっといれると思い楽しみにしていたのだが・・・
理事長会議で問題が発生したり、我が家の領地で問題が発生したり・・・問題が解決しても、その事後処理の書類が山積みになり執務室は書類で埋もれてしまった。
五十嵐にも手伝ってもらったが中々進まず、領収書は積もるばかり・・・
確か私が14の時も領地の事で問題が発生してかなり大変な思いをした事があったなぁ・・・あの時は足利となんとか収める事ができたが、今回はかなり量が多い・・・
薫風に会えない、休む暇もない、書類は増える一方、同時進行に学校行事の話し合いや理事長会議に参加・・・これはまずい。自分でもそう思う程だ。
疲れ果て思考もまともに働かず今この状態に絶望し何も手を付けられなくなった時に薫風が現れた。・・・ああ、その時もタガが外れたな。
薫風を思いっきり抱き締め久々の睡眠を取り、身体が元気になれば下の方も元気になるわけで・・・これは仕方の無い事だと思いガッツリ薫風を頂いた。
それから睡眠不足は解消、身体の調子も絶好調。仕事を着々と処理していった。やはり私には薫風がいなければダメなんだなと改めて思った。
書類の方は粗方終わった。もうすぐ学校が始まり私はまた多忙の日々を送り薫風とはまた会いたいときに会えなくなってしまう。それまでに薫風を充電しなければな。
とりあえず眠ろうか。あ、風呂は入れたが薫風の中に出したのを掻き出すのを忘れてしまったな・・・まぁ、目覚めた時にまた風呂へ入れば良いかな。今は・・・幸せの一時を堪能しなければ、な。
そしてこの時間を無駄にしてはいけないな。まぁ足利がやたら薫風を気に入ってるから大丈夫だろうが、薫風にはちゃんと気持ちを伝えて、我が家がどれだけ居心地の良いかを知ってもらい、とにかく甘やかそう。そして絆されて・・・私、いや俺無しで居られないよう焦らず的確にじっくり追い詰めていこうではないか・・・
ふふ、薫風は絶対に俺のものにしてやる・・・俺には薫風が必要なのだ。薫風も、俺が必要になるよう仕込もうか。
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