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高年期[一学期編]
テストも大詰めです。
しおりを挟むテストは4日間続く。午前はテスト、午後は勉強、と言っても僕が講義してる感じだけどね。基本出そうな問題を黒板に書いて説明してるんだけどね。
・・・万純くん、僕が教えてる所以外にも予習して勉強しなよ?
そして最終日を迎え無事終了!はーいお疲れ様でした!
うちのクラスは何故かチョコブーム到来していた。みんな僕達の話を聞いてたらしく、うちのクラスだけ甘ったるい匂いが充満してしまい不思議がられた。
まぁお菓子類持ち込み禁止にはなってないから校則違反にはならないから大丈夫だよね。そんな事したら弁当持ってこれなくなるし。
まぁ、そのうち1年の間にチョコブームがくるかもねぇ~・・・
____________
テストが終わり夏休みに入るまで普通の授業がはじまった。・・・緊迫した感じから解放され皆ダラけていたが先生もそう咎めるような事はしなかった。
・・・そして結果発表。
うん、僕1位取ったよ。やったね!
・・・あ!僕の下に克典の名前が・・・やっぱ頭良いんだね克典。
「やっぱり薫風くんは首位か。おめでとう。」
「そういう万純くんはどうだった?」
「ふっふっふっ・・・前回中間テストは83位だったんだけどね・・・なんと期末テストは49位だったんだ!」
「!凄いじゃないか!30位も上がったじゃん。」
「僕だってやればできるんだよ~!まぁこれも薫風くんが教えてくれたヤマが当たったからなんだけどね~ほんと助かりました。」
「それでも家で更に勉強したんだろ?万純くんが頑張った結果だね。」
「・・・薫風くん、良い奴だね・・・いや知ってたけど改めて思うよ。」
なんだよ染々と・・・。
あ、ちなみに紫音さんは27位→20位。麗華さんは31位→24位と皆さん順位上がったみたい。おー凄い凄い!
順位を見終わり教室へと帰ろうとした時、後ろに誰かが飛び付いてきた。・・・ん?
「・・・克典。急に抱き着かないでほしいんだけど。」
「はぁ~何で薫風は満点とれるの?いや今回は僕には珍しく盆ミスしてしまったから仕方ないんだけどさぁ~・・・」
「へぇ?珍しく盆ミスしたんだ。そういえば克典も殆ど満点だったね。」
「はぁ~俺も首位になったら薫風にご褒美もらおうと思ったんだけどなぁ~・・・」
「おい・・・勝手に決めないでくれる?」
とりあえずお昼休み時間が減るから離れてくれるかな?・・・あちこち触らないでほしいんですけど。
とりあえず流依兄さんと克典も含め皆で昼食を取る。兄さんに誉められて上機嫌になる。
ちなみに兄さんは4位。何ヵ所か間違えたらしい。1位はなんと子鷹狩くん!そして二階堂くんもらしい。流石生徒会長&副会長。
小学校の時も子鷹狩くんは首位で学年長務めてたもんね。うん。頭良いよねぇ。僕みたいに全教科満点ではなく90点台が何個か。まぁ僕がチートだから仕方ない。全部満点だったらカンニングも疑われても仕方ないのかも。
そして放課後、久々に花園へ。・・・おっ、珍しく蛭間さんもいる。
「こんにちは~」
「おっ薫風ちゃんやないか~!久々やなぁ?」
「薫風か。丁度いい、新しくハーブ園が出来たのは知ってるか?そこでブレンドティーが評判いいらしくて買ってきたんだ。飲むか?」
「えっ!?良いんですか?近々僕も行こうと思ってたんですが。ブレンドティーですか。何が混ぜられてるんですか?」
「カモミール、オレンジピール、ローズヒップ、スペアミント・・・など12種類入った珍しいブレンドティーなんだ。俺が選んだのはものはストレスに効くやつだ。ハーブ園に行けば体調に合わせた物が瓶に詰まって売っていたぞ。」
「へぇ~興味ありますねぇ・・・ん?ストレス?鬼龍院さん何かストレス溜めてるんですか?」
「・・・あ、いや・・・こいつが、な。」
「そうやぁ~鬼龍院さん、わざわざ俺の為に買ってきてくれたんや。優し~やろぉ?鬼龍院さん。」
「・・・黙れ。やらんぞ?」
「堪忍・・・」
ん~?蛭間さん、何かあったのか?
とりあえず蛭間さんと先にバラ園の先にある秘密基地へ。鬼龍院さんは中途半端のものを終わらせてから来るらしい。
「なぁ薫風ちゃん!鬼龍院さんがおらん間に聞いてほし事があるんやけど・・・」
「ん?なんでしょう?」
「なぁ・・・薫風ちゃんなら好きな人をどう落とす?」
「!?・・・えぇ?蛭間さん、好きな人がいっ!?」
「しーーーー!!!声が大きいわ!」
蛭間さんの予想外の事を聞かれ大声をだして口を塞がられてしまった・・・マジか。蛭間さんが、ねぇ・・・
「すみません・・・で、お相手は?」
「・・・誰にも言わんと誓えるか?」
「・・・僕じゃなければ絶対に言いません。」
「ん~昔は薫風ちゃんの事可愛ぇとは思ってたが違うなぁ~。今は可愛い弟のようなもんや。」
「そうですか。・・・では、誰ですか?この学校にいる人ですか?」
「・・・おる。」
「生徒ですか?それとも警備の人?」
「・・・いや」
「では教師ですか・・・あ、もしかして鬼龍院さん?」
「っ!!な、な、・・・何でわかったん!?お、俺そんな分かりやすい態度とってたか?」
「えっ!!」
「・・・え?」
「「・・・・・・」」
「カマかけたんか・・・」
「い、いや・・・なんかすみません。」
「いやええ・・・言うつもりやったし。」
マジか。まぁ鬼龍院さん、ダンディだし面倒見良いし、なにより花の手入れを見てればわかる通り器用で優しいよね。
「・・・あ、まさか警備員になったのって?」
「そや。鬼龍院さんと少しでも一緒にいたかったからや。」
「・・・健気」
「あん?」
「いや、失礼しました。・・・それで、鬼龍院さんに告白は?」
「した。けど本気にとってもらえないねん。もう10年以上一緒におるのに・・・」
「10年!!凄いですね・・・」
「俺からチューした事もある。」
「・・・積極的ですね。」
「・・・でも反応はイマイチなんや・・・俺はそんな魅力ないんやろか・・・?」
「そんな事ないと思いますが・・・うーん・・・今度、鬼龍院さんと2人っきりになった時に聞いてみましょうか?」
「ほんまか?・・・俺、もう心折れそうなんやけど」
「・・・それで鬼龍院さんが気遣ってブレンドティーを買ってくれたのかもしれませんね。」
「嬉しいような悲しいような・・・」
「うーん・・・鬼龍院さんは、どちらかと言えば脈ありに見えますがねぇ?」
「薫風ちゃん・・・あのなーーー」
蛭間さんが何か言おうとした時、鬼龍院さんがこちらにくる気配を感じ、話は中断した。
すぐ話を切り替えてテストの話をして話題を変える。
・・・それから他愛のない話をして流依兄さんが迎えにくるまでバラ園で寛いでいた。
それにしても蛭間さんがねぇ~・・・流依兄さんに相談したいけど誰にも言わないと約束したからなぁ。・・・とりあえず鬼龍院さんと話す機会を待つしかないね。
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