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Ⅲ 王都フルムル
3 兄妹王都に向かう3
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翌朝は隼衆の朝飯の輪に混ぜて貰う、何の違和感も無く胡座を掻いて箸を器用に操る俺達を見て、ヤマダさんが呆れかえっていた。
「お前達実は高地の生まれなんじゃないか」
「いえ、どちらかと言えば海の近くですよ」
二階のベランダから東京湾を行き交う船も見えたし、その向こうに見える富士山も綺麗だった。
隼衆の朝食は、雑穀米に漬け物と味噌汁だけの簡素な食事だったが、和食に飢えている俺達にとっては大御馳走だった。
「ごちそうさま」
手を合わせて感謝する。
「なんだ、お前等ノルン様の信徒か」
「ん?何故です」
「食後にその手を合わせる動作をするのはノルン信徒、祖神教の作法だ」
んーん、日本人は隠れノルン信徒なのか、だから爺さんがサンドワームの回収に出向いて来たのか。
でも俺達は被害者であって信徒じゃない、加護はお詫びの様な物だ。
「信徒じゃないけど、あの爺さんに加護は貰っていますよ」
「不謹慎な奴らだな、祖神様を爺様呼ばわりなんて。祖神様は現役を引退して余生を送っていらっしゃるから、御加護を頂けられる幸運なんて滅多に無い事なんだぞ」
何かやる気の無い神様だと思っていたが、現役を引退した神様だったのか、何か納得だ。
食器の後片付けを手伝ってから出発の準備をする。
出発の準備が整うと、ミハエルさんが出発の号令を掛ける。
「それじゃ、ぼちぼち行こうか」
ミハエルさんの顔に少々疲れが出ている、エッチをしてる気配は無かったのだが、ミハエルさんのテントにアリューシャさんの気配が一晩中有った、たぶん一晩中引っ付かれていたのだろう。
一時間に一回位の頻度で野獣や魔獣と遭遇したが、比較的順調に馬車隊は街道を進んで行った。
他の商人達も、隼衆が露払いをしてくれているような恰好になっているので、ぴったりとこの馬車隊の後ろを付いて来ている。
だが道が峠に差し掛かった時、今までと比較にならない強い魔獣の気配が森の中から近付いて来た。
二足歩行で、背丈は三メートルくらい、集団で行動して器用に猿の様に枝を飛び移って移動している。
ヤマダさんにその魔獣の接近を告げると顔色を変えた。
「オーガだ、逃げるぞ。アヤメとタケシとモクレンとマサトが後ろに回れ。残りは脇を固めて走るぞ」
一緒に移動していた他の商隊も一斉に走り出すが、徐々にこの馬車隊に置いて行かれる。
「ヤマダ、公爵家の馬車が民を見捨てて逃げたとあっては我が家の名折れだ。他の商隊も守れ」
「くっ・・・・・若様承知しました。ゴンゾウ、馬車は任せた。命に変えて若と姫を守れ。アヤメ、タケシ、モクレン、マサト、俺に追いて来い」
ヤマダさん達は踵を返して最後尾の遅れている荷車隊へと向かって行った。
「ジョウ、マリ。ヤマダが劣勢ならば教えてくれ、残りの者を向かわせる」
「若様、それではこの馬車が」
「構わん、家来を犠牲にして自分だけ生き残るなんて俺の性に合わん。危なかったら俺も助勢に向かう、それが長としての役割だ。それに今ここで一番整った戦力を持っているのは我々だ、分散させずに戦った方が勝率が上がる。すまんが公爵家の人間として無様な戦い方はできないから覚悟してくれ。ゴンゾウ、万が一の時はお前が姫を担いで逃げろ、これは命令だ」
「承知」
ほー、馬鹿な貴族のぼんぼんかと思っていたが、部下思いだし結構腹が座っている。
目立たない様に傍観を決め込んでいたが、良さそうな奴の様なので手助けすることにした、劣勢も何も相手は十三匹もいる、身を挺しての時間稼ぎにヤマダさんが向かったのは目に見えている。
「ゴンゾウさん、八百ノト先に野犬が七匹いるだけなんで、俺達はヤマダさんの様子を見て来ます」
「おい、お前等、待て」
ゴンゾウさんを無視して馬を走らせる。
予想以上にオーガは強かった様で、感じる気配からは既にヤマダさん達がボロボロにされている。
オーガの厚くて硬い毛皮に跳ね返され、得意の手裏剣攻撃が利いていないのだ。
オーガの振り回す棍棒を体術で受け流して捌いているが、それでも衝撃を殺しきれていない様で、衝撃に飛ばされている。
俺達が駆け付けた時には、ヤマダさん達は地上でオーガに囲まれていた。
知能も高い様で、なぶり殺しにする積りで取り囲んいる様子だった。
ヤマダさん達は中で円陣を組んで攻撃を防いでいるが、オーガ達は遊んでいるようで、最早なぶり殺しは時間の問題の様な感じだった。
マリアが火術でオーガの棍棒を燃え上がらせる、驚いて棍棒を手放した瞬間に足元の土を泥に変えて膝まで沈ませる、そして泥を一瞬で石に変えてオーガを動けない様にした。
後は俺が一匹ずつ背後からブスリと止めを刺すだけだった。
「すまん」
そう言って、ヤマダさんが崩れ落ちた、他の四人も気力だけで立っていたようで、ヤマダさん同様に崩れ落ちて気を失った。
一人づつ、マリアと手分けして治療した、身体中何ヶ所も骨折している様だったが、ヒールで骨折と傷が治って行く。
オーガは解体してマジックボックスに収納し、歩けるまで回復したヤマダさん達を連れて先頭の馬車に戻る。
ーーーーー
「無理をさせてしまったようだ。ヤマダ済まなかった」
「いいえ、若様、逆に力が及びませんで申し訳ない」
「あの二人はどうだった」
「闇ギルドは化け物の巣窟と聞いておりましたが、あの二人も化け物です。一瞬でオーガ十三匹を狩りました」
「ふーん、どんな術を使ってた」
「棍棒が燃えたので火術使いなのでしょうが、気が遠くなって後の術は良く判りませんでした」
「そーか、でも何か術を使ったんだろうな。まあ、闇ギルドの連中は帰属意識が薄いっていうから、彼等をうちに引き入れたいな」
「御意に」
「お前達実は高地の生まれなんじゃないか」
「いえ、どちらかと言えば海の近くですよ」
二階のベランダから東京湾を行き交う船も見えたし、その向こうに見える富士山も綺麗だった。
隼衆の朝食は、雑穀米に漬け物と味噌汁だけの簡素な食事だったが、和食に飢えている俺達にとっては大御馳走だった。
「ごちそうさま」
手を合わせて感謝する。
「なんだ、お前等ノルン様の信徒か」
「ん?何故です」
「食後にその手を合わせる動作をするのはノルン信徒、祖神教の作法だ」
んーん、日本人は隠れノルン信徒なのか、だから爺さんがサンドワームの回収に出向いて来たのか。
でも俺達は被害者であって信徒じゃない、加護はお詫びの様な物だ。
「信徒じゃないけど、あの爺さんに加護は貰っていますよ」
「不謹慎な奴らだな、祖神様を爺様呼ばわりなんて。祖神様は現役を引退して余生を送っていらっしゃるから、御加護を頂けられる幸運なんて滅多に無い事なんだぞ」
何かやる気の無い神様だと思っていたが、現役を引退した神様だったのか、何か納得だ。
食器の後片付けを手伝ってから出発の準備をする。
出発の準備が整うと、ミハエルさんが出発の号令を掛ける。
「それじゃ、ぼちぼち行こうか」
ミハエルさんの顔に少々疲れが出ている、エッチをしてる気配は無かったのだが、ミハエルさんのテントにアリューシャさんの気配が一晩中有った、たぶん一晩中引っ付かれていたのだろう。
一時間に一回位の頻度で野獣や魔獣と遭遇したが、比較的順調に馬車隊は街道を進んで行った。
他の商人達も、隼衆が露払いをしてくれているような恰好になっているので、ぴったりとこの馬車隊の後ろを付いて来ている。
だが道が峠に差し掛かった時、今までと比較にならない強い魔獣の気配が森の中から近付いて来た。
二足歩行で、背丈は三メートルくらい、集団で行動して器用に猿の様に枝を飛び移って移動している。
ヤマダさんにその魔獣の接近を告げると顔色を変えた。
「オーガだ、逃げるぞ。アヤメとタケシとモクレンとマサトが後ろに回れ。残りは脇を固めて走るぞ」
一緒に移動していた他の商隊も一斉に走り出すが、徐々にこの馬車隊に置いて行かれる。
「ヤマダ、公爵家の馬車が民を見捨てて逃げたとあっては我が家の名折れだ。他の商隊も守れ」
「くっ・・・・・若様承知しました。ゴンゾウ、馬車は任せた。命に変えて若と姫を守れ。アヤメ、タケシ、モクレン、マサト、俺に追いて来い」
ヤマダさん達は踵を返して最後尾の遅れている荷車隊へと向かって行った。
「ジョウ、マリ。ヤマダが劣勢ならば教えてくれ、残りの者を向かわせる」
「若様、それではこの馬車が」
「構わん、家来を犠牲にして自分だけ生き残るなんて俺の性に合わん。危なかったら俺も助勢に向かう、それが長としての役割だ。それに今ここで一番整った戦力を持っているのは我々だ、分散させずに戦った方が勝率が上がる。すまんが公爵家の人間として無様な戦い方はできないから覚悟してくれ。ゴンゾウ、万が一の時はお前が姫を担いで逃げろ、これは命令だ」
「承知」
ほー、馬鹿な貴族のぼんぼんかと思っていたが、部下思いだし結構腹が座っている。
目立たない様に傍観を決め込んでいたが、良さそうな奴の様なので手助けすることにした、劣勢も何も相手は十三匹もいる、身を挺しての時間稼ぎにヤマダさんが向かったのは目に見えている。
「ゴンゾウさん、八百ノト先に野犬が七匹いるだけなんで、俺達はヤマダさんの様子を見て来ます」
「おい、お前等、待て」
ゴンゾウさんを無視して馬を走らせる。
予想以上にオーガは強かった様で、感じる気配からは既にヤマダさん達がボロボロにされている。
オーガの厚くて硬い毛皮に跳ね返され、得意の手裏剣攻撃が利いていないのだ。
オーガの振り回す棍棒を体術で受け流して捌いているが、それでも衝撃を殺しきれていない様で、衝撃に飛ばされている。
俺達が駆け付けた時には、ヤマダさん達は地上でオーガに囲まれていた。
知能も高い様で、なぶり殺しにする積りで取り囲んいる様子だった。
ヤマダさん達は中で円陣を組んで攻撃を防いでいるが、オーガ達は遊んでいるようで、最早なぶり殺しは時間の問題の様な感じだった。
マリアが火術でオーガの棍棒を燃え上がらせる、驚いて棍棒を手放した瞬間に足元の土を泥に変えて膝まで沈ませる、そして泥を一瞬で石に変えてオーガを動けない様にした。
後は俺が一匹ずつ背後からブスリと止めを刺すだけだった。
「すまん」
そう言って、ヤマダさんが崩れ落ちた、他の四人も気力だけで立っていたようで、ヤマダさん同様に崩れ落ちて気を失った。
一人づつ、マリアと手分けして治療した、身体中何ヶ所も骨折している様だったが、ヒールで骨折と傷が治って行く。
オーガは解体してマジックボックスに収納し、歩けるまで回復したヤマダさん達を連れて先頭の馬車に戻る。
ーーーーー
「無理をさせてしまったようだ。ヤマダ済まなかった」
「いいえ、若様、逆に力が及びませんで申し訳ない」
「あの二人はどうだった」
「闇ギルドは化け物の巣窟と聞いておりましたが、あの二人も化け物です。一瞬でオーガ十三匹を狩りました」
「ふーん、どんな術を使ってた」
「棍棒が燃えたので火術使いなのでしょうが、気が遠くなって後の術は良く判りませんでした」
「そーか、でも何か術を使ったんだろうな。まあ、闇ギルドの連中は帰属意識が薄いっていうから、彼等をうちに引き入れたいな」
「御意に」
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