上 下
20 / 73
さらって来るのも大変だ

魔物の国のアリス Part2

しおりを挟む
 Another side:『皆違って皆いいっぽい』

「は、はいっ……わかりました。アリスちゃん……よろしくね」

 魔王をやっているらしいヒデオって男の子が、私のお世話係にエレナちゃんを指名してくれた。

 助かるわ。女の子同士なら色々やりやすいしね!

 話を聞いてみると、どうやらエレナちゃんはここ魔王城の仕事、というか言ってしまえば家事雑事を一人で全てやっているらしく、私はそのお手伝いをすることになりそうだ。

 私とそんなに歳も違わなそうで、しかもこんな可愛い女の子がこき使われてるなんて!許せないわ!

 そんなわけで早速エレナちゃんにお仕事を教えてもらうことになった。とは言ってもこの城に住んでる人がそこまで多くないこともあって、二人でやればそこまで大変な量でもない。

 洗濯、お掃除、料理をしつつたまにヒデオ君のお世話をして……そんな感じ。元々家のお手伝いをしてた私からしたらむしろ楽なくらいかも。

 エレナちゃんとは割とすぐに仲良くなれた。見た目通りのいい子だったし、これならエレナちゃんにだけは本性を明かしても大丈夫かな……よ~し。

 決行は、仕事もそこそこ片付いて来てヒデオ君の部屋の掃除をしている時。

 今はヒデオ君のベッド周りを一生懸命掃除しているエレナちゃん。
 そこに私は後ろからこっそり近づいて……腰から手を回すようにしてそっとエレナちゃんを抱きしめ、耳元で囁いた。

「エ、レ、ナ、ちゃん♪」

 びくっとエレナちゃんの身体が一瞬跳ねる。

「っ!?っ!?えっ!?えっ!?」

 私が今まで「突然魔王城に連れて来られて不安になっている町娘」を演じて来たものだから、完全にパニックになっている。可愛えのう。ウッシッシ。

 私は妖しく耳元で囁き続けた。

「どうしたの?そんなに驚いて……」
「えっ、あ、アリスちゃん!?えっ!?えぇっ!?」
「ふふ、エレナちゃん、可愛いね」
「な、何で!?ど、どういうこと!?うっ……ううっ……」

 あらら、パニックのあまり泣き出しちゃった。

 ちょっとやり過ぎたみたいなので、エレナちゃんが落ち着くのを待ってからこれまでのいきさつを説明した。本性を明かしたってことね。

「そんなこと……別にみんな、追い返したりしないよ?さらっておいて、追い返すっていうのも変な話だけど……」
「え~そうかなあ?」
「そうだよ、もう……本当にびっくりしたんだから……」

 むっとするエレナちゃん。可愛い。

「ごめんごめん。それで、これは私とエレナちゃんだけの秘密にしておいてね」
「別にいいけど……でも、本当は不安じゃないってわかってよかった……」

 えっ……やばい、この子本当にいい子じゃん……何だか自分がものすごく汚らわしい存在に思えてきちゃった……。

「でさでさ、ヒデ……魔王様とはどうなの?歳も近そうだし意識したりとかしないの?」

 これは魔王城に来た時から気になってたことだ。

 魔王って言っても見た目完全に人間の男の子だし、実際の種族がどうかとかは置いておいて、人間に近いダークエルフのエレナちゃんと色恋沙汰があってもおかしくはないでしょ。

「えっ……う~ん……前の魔王様とは違って優しいし……最近は緊張もしなくなって来たけど……あんまりそういうこと考えたことない、かも……」

 そうかなあ。ちらっとだけど、見た感じ全く意識してないなんてことはないと思うのよねえ……。

 とにかく私はね、恋するエレナちゃんが見たいの!絶対に可愛いから!この際事実はどうでもいいからエレナちゃんにヒデオ君をもっと意識させなきゃ!

「そっかあ……でもエレナちゃんの言う通り優しそうな感じだったし、付き合ってみたいな、とか思ったりしない?」
「えっ……つ、付き合う……?」
「彼氏に出来たらいいな~みたいな」
「か、彼氏……」

 なかなか悪くない反応ね。がんがん行くわよ!

「それでね、エレナちゃん。部屋でお掃除とかする時に二人っきりになってさ、それでいい雰囲気とかになったらどうする?」
「いい雰囲気……なるのかなあ……」
「なるかもよ~。そんでさ、魔王って言っても男の子なわけじゃん?もしくはオスね。向こうがその気になってさ、急に襲われたりしちゃったらどうする!?」
「お、襲われたりって……?う~ん……そんなこと、しないんじゃないかな……」
「わかんないわよ~男なんて所詮はみんなモンスターなんだから!だからね!私が襲われた時の対処法を教えてあげる!ほら!こっちに来て!」

 私は今まで入っていたこたつから出てヒデオ君のベッドに腰かけ、隣をばしばしと叩いてエレナちゃんを誘う。

「対処法って……」

 そう言いつつも私の隣に座るエレナちゃん。素直な子。

「だって!万が一魔王様に押し倒された時に、それを可愛く受け入れられなかったらどうするのよ!」
「対処法って、そっちなの……?」
「じゃ、エレナちゃんが魔王様役で私を押し倒して!ほら!」
「こ、こう……?」

 エレナちゃんにやんわりと肩を押されて私はゆっくりとベッドに横たわった。

「それで私に覆いかぶさって」

 私に覆いかぶさるエレナちゃん。

 うほほっええわ~これ。たまらんで!何だか話が良くわからない方向に行ってる気がするけどこの際気にしなくても大丈夫よね!

 ガチャッ。

 部屋の扉がヒデオ君によって不意に開けられたのはそんなタイミングだった。
 扉が開いた先には呆然として固まるヒデオ君。

「あらあらまあまあ。人もモンスターも、愛の形というのは様々ですねえ~」

 精霊様が頬に両手を当ててそんなことを言っている。そうなんですよぉ~。
 私は別に構わないんだけど、エレナちゃんはそうでもないらしくて泣きそうな顔のまま固まってしまっていた。

 スッ……。

 まるで今の光景を見なかったことにするかのように、扉は無情にもそっと閉められてしまう。閉められた扉の向こうからは「私は応援してますよ~!」という精霊様の声。ありがとうございます。

「あ、あっ……違っ……!違っ……待って……!」

 次の瞬間、異常なまでにうろたえたエレナちゃんがベッドから降りてすごい勢いで走り出した。

 あらら、こりゃ悪い事しちゃったかなあ。

「ち、ちちち違うんですヒデオさん……!その、あ、あれはアリスちゃんに!その……ア、アリスちゃんがあ……うっ……うえぇ……ひっく……」

 後を追いかけると、ちょうどエレナちゃんがヒデオ君に言うだけ言って泣くところだった。

 泣き始めたエレナちゃんにかなり戸惑う様子を見せるヒデオ君。

 あそこで何をしようとしてたのか追及されたら私の本性に言及しなきゃいけなくなるわね。ここは私も泣きマネをしつつ……。

「ごめんなさい魔王様……エレナちゃんは私に仕事を教えようとしてくれていただけなんです……エレナちゃんは何も悪くなくて……」
「わ、わかった!わかったから!二人とも頼むから泣き止んでくれ!」

 うろたえるヒデオ君。かなり強引だけど上手くいったわね。

 更に動揺したヒデオ君は隣の部屋から顔を覗かせていたライルさんとシャドウさんに何かの指示を出した。すると、二人は何やら無駄にきらきらした植木鉢に植えられた花を持って戻って来る。

 ヒデオ君はライルさんからそれを受け取ると、エレナちゃんの前に置いた。

「ほら、良くわかんないけどこれをエレナにやるから。元気出してくれよ」
「…………?」
 
 後ろにいる私から表情は見えないけど、何だかわからず固まっているらしいエレナちゃん。私もシャドウさんから同じ物をもらった。

「い、いやその何て言うか、エレナへのプレゼントだよ。花なんてちょっとキザで恥ずかしいかなと思ったけど……良かったらもらってくれないかな」

 本当にベタでちょっと恥ずかしいけど……いいかも。私ならちょっと引くけど、エレナちゃんは喜びそう。



 ヒデオ君からの突然のプレゼントで何とかその場は収まって、私はその後、エレナちゃんの部屋の近くにもらった自分の部屋で、新しく始まる生活の為の準備をしていた。

 まだまだ家具もないし殺風景よね。備え付けの棚の上にさっきの花も置いてみたけど、イマイチ。

 ちなみにエレナちゃんは花を大事そうに持ち帰って、早速部屋に飾っていた。花を嬉しそうに眺める横顔がとっても可愛かったわ。

 それにしてももう、ヒデオさん、なんて呼んじゃってるのね。思ったよりも親しくなってるじゃない。正直、私が余計な事しない方が色々とうまくいく気もするけど、面白そうだからこれからもエレナちゃんにちょっかいかけちゃおっと!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

平凡なオレは、成長チート【残機無限】を授かってダンジョン最強に! でも美少女なのだがニートの幼馴染みに、将来性目当てで言い寄られて困る……

佐々木直也
ファンタジー
交通事故で死んだオレが授かった特殊能力は──『怠け者でもラクして最強になれる、わずか3つの裏ワザ』だった。 まるで、くっそ怪しい情報商材か何かの煽り文句のようだったが、これがまったくもって本当だった。 特に、自分を無制限に複製できる【残機無限】によって、転生後、オレはとてつもない成長を遂げる。 だがそれを間近で見ていた幼馴染みは、才能の違いを感じてヤル気をなくしたらしく、怠け者で引きこもりで、学校卒業後は間違いなくニートになるであろう性格になってしまった……美少女だというのに。 しかも、将来有望なオレに「わたしを養って?」とその身を差し出してくる有様……! ということでオレは、そんなニート幼馴染みに頭を悩ませながらも、最強の冒険者として、ダンジョン攻略もしなくちゃならなくて……まるで戦闘しながら子育てをしているような気分になり、なかなかに困った生活を送っています。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

TS異世界小説家〜異世界転生したおっさんが美少女文豪になる話〜

水護風火・(投稿は暫し休んでます)
ファンタジー
 主人公は小説家志望のおっさんだったが、事故で命を落としてしまう。  目を覚ますと大好きな漫画の重要キャラクターである美少女『エルシー・マーチャント』に転生していた。  エルシーも小説家志望だが、その願いを叶えることなく殺されてしまう運命だった。  主人公はエルシーが殺される運命を回避しつつ、自分と彼女の願いを叶え、プロの売れっ子小説家なる為に奮闘を始める。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

鬼神の刃──かつて世を震撼させた殺人鬼は、スキルが全ての世界で『無能者』へと転生させられるが、前世の記憶を使ってスキル無しで無双する──

ノリオ
ファンタジー
かつて、刀技だけで世界を破滅寸前まで追い込んだ、史上最悪にして最強の殺人鬼がいた。 魔法も特異体質も数多く存在したその世界で、彼は刀1つで数多の強敵たちと渡り合い、何百何千…………何万何十万と屍の山を築いてきた。 その凶悪で残虐な所業は、正に『鬼』。 その超絶で無双の強さは、正に『神』。 だからこそ、後に人々は彼を『鬼神』と呼び、恐怖に支配されながら生きてきた。 しかし、 そんな彼でも、当時の英雄と呼ばれる人間たちに殺され、この世を去ることになる。 ………………コレは、そんな男が、前世の記憶を持ったまま、異世界へと転生した物語。 当初は『無能者』として不遇な毎日を送るも、死に間際に前世の記憶を思い出した男が、神と世界に向けて、革命と戦乱を巻き起こす復讐譚────。 いずれ男が『魔王』として魔物たちの王に君臨する────『人類殲滅記』である。

異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。

星の国のマジシャン
ファンタジー
 引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。  そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。  本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。  この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!

処理中です...