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さらって来るのも大変だ
魔物の国のアリス Part2
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Another side:『皆違って皆いいっぽい』
「は、はいっ……わかりました。アリスちゃん……よろしくね」
魔王をやっているらしいヒデオって男の子が、私のお世話係にエレナちゃんを指名してくれた。
助かるわ。女の子同士なら色々やりやすいしね!
話を聞いてみると、どうやらエレナちゃんはここ魔王城の仕事、というか言ってしまえば家事雑事を一人で全てやっているらしく、私はそのお手伝いをすることになりそうだ。
私とそんなに歳も違わなそうで、しかもこんな可愛い女の子がこき使われてるなんて!許せないわ!
そんなわけで早速エレナちゃんにお仕事を教えてもらうことになった。とは言ってもこの城に住んでる人がそこまで多くないこともあって、二人でやればそこまで大変な量でもない。
洗濯、お掃除、料理をしつつたまにヒデオ君のお世話をして……そんな感じ。元々家のお手伝いをしてた私からしたらむしろ楽なくらいかも。
エレナちゃんとは割とすぐに仲良くなれた。見た目通りのいい子だったし、これならエレナちゃんにだけは本性を明かしても大丈夫かな……よ~し。
決行は、仕事もそこそこ片付いて来てヒデオ君の部屋の掃除をしている時。
今はヒデオ君のベッド周りを一生懸命掃除しているエレナちゃん。
そこに私は後ろからこっそり近づいて……腰から手を回すようにしてそっとエレナちゃんを抱きしめ、耳元で囁いた。
「エ、レ、ナ、ちゃん♪」
びくっとエレナちゃんの身体が一瞬跳ねる。
「っ!?っ!?えっ!?えっ!?」
私が今まで「突然魔王城に連れて来られて不安になっている町娘」を演じて来たものだから、完全にパニックになっている。可愛えのう。ウッシッシ。
私は妖しく耳元で囁き続けた。
「どうしたの?そんなに驚いて……」
「えっ、あ、アリスちゃん!?えっ!?えぇっ!?」
「ふふ、エレナちゃん、可愛いね」
「な、何で!?ど、どういうこと!?うっ……ううっ……」
あらら、パニックのあまり泣き出しちゃった。
ちょっとやり過ぎたみたいなので、エレナちゃんが落ち着くのを待ってからこれまでのいきさつを説明した。本性を明かしたってことね。
「そんなこと……別にみんな、追い返したりしないよ?さらっておいて、追い返すっていうのも変な話だけど……」
「え~そうかなあ?」
「そうだよ、もう……本当にびっくりしたんだから……」
むっとするエレナちゃん。可愛い。
「ごめんごめん。それで、これは私とエレナちゃんだけの秘密にしておいてね」
「別にいいけど……でも、本当は不安じゃないってわかってよかった……」
えっ……やばい、この子本当にいい子じゃん……何だか自分がものすごく汚らわしい存在に思えてきちゃった……。
「でさでさ、ヒデ……魔王様とはどうなの?歳も近そうだし意識したりとかしないの?」
これは魔王城に来た時から気になってたことだ。
魔王って言っても見た目完全に人間の男の子だし、実際の種族がどうかとかは置いておいて、人間に近いダークエルフのエレナちゃんと色恋沙汰があってもおかしくはないでしょ。
「えっ……う~ん……前の魔王様とは違って優しいし……最近は緊張もしなくなって来たけど……あんまりそういうこと考えたことない、かも……」
そうかなあ。ちらっとだけど、見た感じ全く意識してないなんてことはないと思うのよねえ……。
とにかく私はね、恋するエレナちゃんが見たいの!絶対に可愛いから!この際事実はどうでもいいからエレナちゃんにヒデオ君をもっと意識させなきゃ!
「そっかあ……でもエレナちゃんの言う通り優しそうな感じだったし、付き合ってみたいな、とか思ったりしない?」
「えっ……つ、付き合う……?」
「彼氏に出来たらいいな~みたいな」
「か、彼氏……」
なかなか悪くない反応ね。がんがん行くわよ!
「それでね、エレナちゃん。部屋でお掃除とかする時に二人っきりになってさ、それでいい雰囲気とかになったらどうする?」
「いい雰囲気……なるのかなあ……」
「なるかもよ~。そんでさ、魔王って言っても男の子なわけじゃん?もしくはオスね。向こうがその気になってさ、急に襲われたりしちゃったらどうする!?」
「お、襲われたりって……?う~ん……そんなこと、しないんじゃないかな……」
「わかんないわよ~男なんて所詮はみんなモンスターなんだから!だからね!私が襲われた時の対処法を教えてあげる!ほら!こっちに来て!」
私は今まで入っていたこたつから出てヒデオ君のベッドに腰かけ、隣をばしばしと叩いてエレナちゃんを誘う。
「対処法って……」
そう言いつつも私の隣に座るエレナちゃん。素直な子。
「だって!万が一魔王様に押し倒された時に、それを可愛く受け入れられなかったらどうするのよ!」
「対処法って、そっちなの……?」
「じゃ、エレナちゃんが魔王様役で私を押し倒して!ほら!」
「こ、こう……?」
エレナちゃんにやんわりと肩を押されて私はゆっくりとベッドに横たわった。
「それで私に覆いかぶさって」
私に覆いかぶさるエレナちゃん。
うほほっええわ~これ。たまらんで!何だか話が良くわからない方向に行ってる気がするけどこの際気にしなくても大丈夫よね!
ガチャッ。
部屋の扉がヒデオ君によって不意に開けられたのはそんなタイミングだった。
扉が開いた先には呆然として固まるヒデオ君。
「あらあらまあまあ。人もモンスターも、愛の形というのは様々ですねえ~」
精霊様が頬に両手を当ててそんなことを言っている。そうなんですよぉ~。
私は別に構わないんだけど、エレナちゃんはそうでもないらしくて泣きそうな顔のまま固まってしまっていた。
スッ……。
まるで今の光景を見なかったことにするかのように、扉は無情にもそっと閉められてしまう。閉められた扉の向こうからは「私は応援してますよ~!」という精霊様の声。ありがとうございます。
「あ、あっ……違っ……!違っ……待って……!」
次の瞬間、異常なまでにうろたえたエレナちゃんがベッドから降りてすごい勢いで走り出した。
あらら、こりゃ悪い事しちゃったかなあ。
「ち、ちちち違うんですヒデオさん……!その、あ、あれはアリスちゃんに!その……ア、アリスちゃんがあ……うっ……うえぇ……ひっく……」
後を追いかけると、ちょうどエレナちゃんがヒデオ君に言うだけ言って泣くところだった。
泣き始めたエレナちゃんにかなり戸惑う様子を見せるヒデオ君。
あそこで何をしようとしてたのか追及されたら私の本性に言及しなきゃいけなくなるわね。ここは私も泣きマネをしつつ……。
「ごめんなさい魔王様……エレナちゃんは私に仕事を教えようとしてくれていただけなんです……エレナちゃんは何も悪くなくて……」
「わ、わかった!わかったから!二人とも頼むから泣き止んでくれ!」
うろたえるヒデオ君。かなり強引だけど上手くいったわね。
更に動揺したヒデオ君は隣の部屋から顔を覗かせていたライルさんとシャドウさんに何かの指示を出した。すると、二人は何やら無駄にきらきらした植木鉢に植えられた花を持って戻って来る。
ヒデオ君はライルさんからそれを受け取ると、エレナちゃんの前に置いた。
「ほら、良くわかんないけどこれをエレナにやるから。元気出してくれよ」
「…………?」
後ろにいる私から表情は見えないけど、何だかわからず固まっているらしいエレナちゃん。私もシャドウさんから同じ物をもらった。
「い、いやその何て言うか、エレナへのプレゼントだよ。花なんてちょっとキザで恥ずかしいかなと思ったけど……良かったらもらってくれないかな」
本当にベタでちょっと恥ずかしいけど……いいかも。私ならちょっと引くけど、エレナちゃんは喜びそう。
ヒデオ君からの突然のプレゼントで何とかその場は収まって、私はその後、エレナちゃんの部屋の近くにもらった自分の部屋で、新しく始まる生活の為の準備をしていた。
まだまだ家具もないし殺風景よね。備え付けの棚の上にさっきの花も置いてみたけど、イマイチ。
ちなみにエレナちゃんは花を大事そうに持ち帰って、早速部屋に飾っていた。花を嬉しそうに眺める横顔がとっても可愛かったわ。
それにしてももう、ヒデオさん、なんて呼んじゃってるのね。思ったよりも親しくなってるじゃない。正直、私が余計な事しない方が色々とうまくいく気もするけど、面白そうだからこれからもエレナちゃんにちょっかいかけちゃおっと!
「は、はいっ……わかりました。アリスちゃん……よろしくね」
魔王をやっているらしいヒデオって男の子が、私のお世話係にエレナちゃんを指名してくれた。
助かるわ。女の子同士なら色々やりやすいしね!
話を聞いてみると、どうやらエレナちゃんはここ魔王城の仕事、というか言ってしまえば家事雑事を一人で全てやっているらしく、私はそのお手伝いをすることになりそうだ。
私とそんなに歳も違わなそうで、しかもこんな可愛い女の子がこき使われてるなんて!許せないわ!
そんなわけで早速エレナちゃんにお仕事を教えてもらうことになった。とは言ってもこの城に住んでる人がそこまで多くないこともあって、二人でやればそこまで大変な量でもない。
洗濯、お掃除、料理をしつつたまにヒデオ君のお世話をして……そんな感じ。元々家のお手伝いをしてた私からしたらむしろ楽なくらいかも。
エレナちゃんとは割とすぐに仲良くなれた。見た目通りのいい子だったし、これならエレナちゃんにだけは本性を明かしても大丈夫かな……よ~し。
決行は、仕事もそこそこ片付いて来てヒデオ君の部屋の掃除をしている時。
今はヒデオ君のベッド周りを一生懸命掃除しているエレナちゃん。
そこに私は後ろからこっそり近づいて……腰から手を回すようにしてそっとエレナちゃんを抱きしめ、耳元で囁いた。
「エ、レ、ナ、ちゃん♪」
びくっとエレナちゃんの身体が一瞬跳ねる。
「っ!?っ!?えっ!?えっ!?」
私が今まで「突然魔王城に連れて来られて不安になっている町娘」を演じて来たものだから、完全にパニックになっている。可愛えのう。ウッシッシ。
私は妖しく耳元で囁き続けた。
「どうしたの?そんなに驚いて……」
「えっ、あ、アリスちゃん!?えっ!?えぇっ!?」
「ふふ、エレナちゃん、可愛いね」
「な、何で!?ど、どういうこと!?うっ……ううっ……」
あらら、パニックのあまり泣き出しちゃった。
ちょっとやり過ぎたみたいなので、エレナちゃんが落ち着くのを待ってからこれまでのいきさつを説明した。本性を明かしたってことね。
「そんなこと……別にみんな、追い返したりしないよ?さらっておいて、追い返すっていうのも変な話だけど……」
「え~そうかなあ?」
「そうだよ、もう……本当にびっくりしたんだから……」
むっとするエレナちゃん。可愛い。
「ごめんごめん。それで、これは私とエレナちゃんだけの秘密にしておいてね」
「別にいいけど……でも、本当は不安じゃないってわかってよかった……」
えっ……やばい、この子本当にいい子じゃん……何だか自分がものすごく汚らわしい存在に思えてきちゃった……。
「でさでさ、ヒデ……魔王様とはどうなの?歳も近そうだし意識したりとかしないの?」
これは魔王城に来た時から気になってたことだ。
魔王って言っても見た目完全に人間の男の子だし、実際の種族がどうかとかは置いておいて、人間に近いダークエルフのエレナちゃんと色恋沙汰があってもおかしくはないでしょ。
「えっ……う~ん……前の魔王様とは違って優しいし……最近は緊張もしなくなって来たけど……あんまりそういうこと考えたことない、かも……」
そうかなあ。ちらっとだけど、見た感じ全く意識してないなんてことはないと思うのよねえ……。
とにかく私はね、恋するエレナちゃんが見たいの!絶対に可愛いから!この際事実はどうでもいいからエレナちゃんにヒデオ君をもっと意識させなきゃ!
「そっかあ……でもエレナちゃんの言う通り優しそうな感じだったし、付き合ってみたいな、とか思ったりしない?」
「えっ……つ、付き合う……?」
「彼氏に出来たらいいな~みたいな」
「か、彼氏……」
なかなか悪くない反応ね。がんがん行くわよ!
「それでね、エレナちゃん。部屋でお掃除とかする時に二人っきりになってさ、それでいい雰囲気とかになったらどうする?」
「いい雰囲気……なるのかなあ……」
「なるかもよ~。そんでさ、魔王って言っても男の子なわけじゃん?もしくはオスね。向こうがその気になってさ、急に襲われたりしちゃったらどうする!?」
「お、襲われたりって……?う~ん……そんなこと、しないんじゃないかな……」
「わかんないわよ~男なんて所詮はみんなモンスターなんだから!だからね!私が襲われた時の対処法を教えてあげる!ほら!こっちに来て!」
私は今まで入っていたこたつから出てヒデオ君のベッドに腰かけ、隣をばしばしと叩いてエレナちゃんを誘う。
「対処法って……」
そう言いつつも私の隣に座るエレナちゃん。素直な子。
「だって!万が一魔王様に押し倒された時に、それを可愛く受け入れられなかったらどうするのよ!」
「対処法って、そっちなの……?」
「じゃ、エレナちゃんが魔王様役で私を押し倒して!ほら!」
「こ、こう……?」
エレナちゃんにやんわりと肩を押されて私はゆっくりとベッドに横たわった。
「それで私に覆いかぶさって」
私に覆いかぶさるエレナちゃん。
うほほっええわ~これ。たまらんで!何だか話が良くわからない方向に行ってる気がするけどこの際気にしなくても大丈夫よね!
ガチャッ。
部屋の扉がヒデオ君によって不意に開けられたのはそんなタイミングだった。
扉が開いた先には呆然として固まるヒデオ君。
「あらあらまあまあ。人もモンスターも、愛の形というのは様々ですねえ~」
精霊様が頬に両手を当ててそんなことを言っている。そうなんですよぉ~。
私は別に構わないんだけど、エレナちゃんはそうでもないらしくて泣きそうな顔のまま固まってしまっていた。
スッ……。
まるで今の光景を見なかったことにするかのように、扉は無情にもそっと閉められてしまう。閉められた扉の向こうからは「私は応援してますよ~!」という精霊様の声。ありがとうございます。
「あ、あっ……違っ……!違っ……待って……!」
次の瞬間、異常なまでにうろたえたエレナちゃんがベッドから降りてすごい勢いで走り出した。
あらら、こりゃ悪い事しちゃったかなあ。
「ち、ちちち違うんですヒデオさん……!その、あ、あれはアリスちゃんに!その……ア、アリスちゃんがあ……うっ……うえぇ……ひっく……」
後を追いかけると、ちょうどエレナちゃんがヒデオ君に言うだけ言って泣くところだった。
泣き始めたエレナちゃんにかなり戸惑う様子を見せるヒデオ君。
あそこで何をしようとしてたのか追及されたら私の本性に言及しなきゃいけなくなるわね。ここは私も泣きマネをしつつ……。
「ごめんなさい魔王様……エレナちゃんは私に仕事を教えようとしてくれていただけなんです……エレナちゃんは何も悪くなくて……」
「わ、わかった!わかったから!二人とも頼むから泣き止んでくれ!」
うろたえるヒデオ君。かなり強引だけど上手くいったわね。
更に動揺したヒデオ君は隣の部屋から顔を覗かせていたライルさんとシャドウさんに何かの指示を出した。すると、二人は何やら無駄にきらきらした植木鉢に植えられた花を持って戻って来る。
ヒデオ君はライルさんからそれを受け取ると、エレナちゃんの前に置いた。
「ほら、良くわかんないけどこれをエレナにやるから。元気出してくれよ」
「…………?」
後ろにいる私から表情は見えないけど、何だかわからず固まっているらしいエレナちゃん。私もシャドウさんから同じ物をもらった。
「い、いやその何て言うか、エレナへのプレゼントだよ。花なんてちょっとキザで恥ずかしいかなと思ったけど……良かったらもらってくれないかな」
本当にベタでちょっと恥ずかしいけど……いいかも。私ならちょっと引くけど、エレナちゃんは喜びそう。
ヒデオ君からの突然のプレゼントで何とかその場は収まって、私はその後、エレナちゃんの部屋の近くにもらった自分の部屋で、新しく始まる生活の為の準備をしていた。
まだまだ家具もないし殺風景よね。備え付けの棚の上にさっきの花も置いてみたけど、イマイチ。
ちなみにエレナちゃんは花を大事そうに持ち帰って、早速部屋に飾っていた。花を嬉しそうに眺める横顔がとっても可愛かったわ。
それにしてももう、ヒデオさん、なんて呼んじゃってるのね。思ったよりも親しくなってるじゃない。正直、私が余計な事しない方が色々とうまくいく気もするけど、面白そうだからこれからもエレナちゃんにちょっかいかけちゃおっと!
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