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さらって来るのも大変だ

花を摘みに行こう

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 さすがはシャドウだ。アリスって女の子を連れて来る任務を難なくこなして来てくれた。

 アリスが怖がっていたら不安をやわらげてやろうと、ひとまず食事にして歓迎ムードを出そうと思っていたんだけど。

「う……うぅ……ひっく……お父さん……」
「う~ん、めちゃめちゃ怖がってるな……」

 アリスが予想外に俺たちを怖がっているので、もう食事どころではなくなってしまった。とはいってもキングはアホなので既に一人で食い始めている。

「このマウンテントードのファイアフラワー焼き!やべぇな!はじけるような肉の感触が口の中で燃え上がってるぜえ!イヒヒィ!」
「なあエレナ……キングの飯も毎回エレナが作ってるのか?」
「いえ……私は怖くて、キングさんのご飯は調理出来ないんです……自分で調達するか、部下に作らせるかしてるかと……」
「まあ、そうだろうな」

 調理に使った器具とかも大変なことになりそうだし。

「う~んしかし困ったなあ。俺もさすがに腹減って来たしな……」
「ほら、アリスちゃん……大丈夫だから……何もしないから、ね?一緒に、ご飯……食べよ?」
「は、はぃ……ごめんなさい……」

 おお、エレナがうまいことアリスをなだめてくれている。この辺は女の子同士の方がいいんだろう。俺も余計なことはしないでおくかな……。

 それから数分後。

 …………う~ん。

 アリスのやつ、まだ泣き止んでないのに泣いたままモリモリ飯食ってるな……。いや、食欲があるのはむしろ安心したしいい事なんだけど。

「アリスちゃん……おいしい?おかわりもあるから……一杯、食べてね」
「ふぉい」

 口に物を含んだまま泣きながら喋るのはやめなさい。器用なやつだな。
 しかし、ここで俺が何か言ってまた怖がられても面倒だ。しばらくの間はエレナに任せてそっとしておくのがいいだろうな。ツッコミも心の中でとどめておこう。

「俺は飯を食い終わったら南門の方に行ってくるよ。ぼちぼちチート系の襲撃が始まるだろうしな。お前らは南門以外の警戒を頼む。ライル、チート系が来たら応戦はせずにすぐに俺に知らせてくれ」
「かしこまりました」
「エレナ、アリスに仕事を教えて手伝ってもらってくれ。いつまでも家事を一人でやるのは大変だろ。どうせ監視はつけなきゃいけないから、それならエレナにやってもらった方がいいしな」
「は、はいっ……わかりました。アリスちゃん……よろしくね」
「ふぁい」

 …………。

 しかし今は飯食ってるとはいえ、さっきからソフィアがあまり喋らない。何だかアリスを気にしてるみたいだけど……何かあるんだろうか?

「シャドウ」
「お呼びでござるか?」

 呼びかけに応えると、シャドウが俺の影からにょきにょきっと現れる。

「別にいいんだけどさ、何でわざわざ俺の影に隠れるんだ?」
「この方が側近ぽくてかっこよくないでござるか?」
「いやまあわからないでもないけど」

 特に男の子としてはな。

「この後南門付近の迎撃に付いてきてくれるか?あっでも戦闘には参加しなくていいからな。相手が潜伏系のスキルを使ってた場合とかに備えて、索敵を手伝って欲しいんだ」
「御意」

 チート系だってバカじゃない。さすがに無策に突っ込んでくるようなことはしないだろう。すでに俺が見た目人間なことは知れ渡ってると思うし、潜伏など色々な手段を使って侵入してくるのは簡単に想像できる。



 テレポートで南門付近にやって来た俺たちは、ひとまずいつも拠点にしている家に入って雑談をしたりして過ごしていた。

「しかし、アリスをさらった直後でそううまくチート系たちが来てくれるかね」
「女の子のピンチにはすかさず駆けつけるのが主人公ですから!きっと来てくれますよ!」

 ソフィアの言葉通り早速チート系が来るには来たが、敏捷系や速度系、移動手段系チートがほとんどであっけなく片付いた。

 それからしばらく待ってみたものの、再度の襲撃の気配はない。

「全然来ねえな……アリスって街の人気者だったんだよな?」
「これは憶測にござるが、一番近いとは言ってもアムスブルクからルーンガルドまではかなりの距離があるでござる。それ故に足の速いチート系でもない限り来るのに時間がかかるのではござらぬか?」
「えっそんなに距離あるの?どれくらい?」
「二つの街の間にいくつか、かつてモンスター側の拠点となっていた街があるくらいと言えば遠さがわかっていただけるでござるかな」
「なるほどな。そりゃ来ないわけだ」

 とは言っても他にやることがないので、俺たちはぐだぐだと雑談を続けていたんだけど。

「なあ、どうすればアリスは心を開いてくれると思う?」

 俺は、そんな話題を振ってみることにした。

 結局アリスは俺たちが城を出る時も怯えたままだったし、今のままじゃ何かとやりづらい。まあ、仮にも誘拐して来たんだからしょうがないのかもしれないけど。

「そうですね……何かプレゼントをしてみるのはどうでしょう!」
「おっ、いいね。どんなものを送るのがいいかな」
「ベタでござるが花などはいかがでござろうか?」
「確かにベタではありますが、すぐに手に入りそうですしいいかもしれません!それに大事なのは気持ちですから!物は何でもいいと思います!」
「たまにはいい事言うなソフィアも」
「精霊ですから!」

 キザっぽくてちょっと恥ずかしいけど、他にいい案は浮かびそうにないしな。花を何本か摘んで帰ることにしよう。

「それで、近場でどこか花の摘めそうな場所はあるか?」
「南門を出てからいくらか歩いた場所にあるでござるが……ここからは少し距離があるゆえ、こちらに向かってくるチート系主人公と鉢合わせる可能性はかなり高いでござる」

 ルーンガルドから一番近い人間の街アムスブルクは南門方向にあって、ここに襲撃に来るチート系はほぼ全てそこを経由してやってきている。だから、南門から外に出るということは、ここにいるよりもチート系と遭遇する可能性が高いということだ。それに、チート系じゃない人間がうろついている可能性もある。

 うまくチート系しかいない集団と鉢合わせることが出来ればいいけど、そこに一般人が混ざっていると、特にキングなんかがいた場合は対処が難しくなるな……よし。

「それならむしろ、誰も呼ばずにこのまま三人で行こう。下手に人数が多いよりはどんな状況にも対処がしやすくなるはずだ」
「わかりました!」
「御意」

 シャドウによると、花が咲いている場所は数あるモンスターの拠点だった廃墟のうちの一つの側にあるらしい。

 俺たちは警備と迎撃も兼ねて街道沿いを行くことにした。

 チート系じゃない人間は対処に困るとは言っても、一番まずいのはチート系と入れ違いになって、俺のいないルーンガルドに侵入されることだからだ。

 万が一に備えてシャドウの部下たちを南門方面に配置し、俺たちはルーンガルドの外へと繰り出した。

「ルーンガルドの外に出たのって初めてだけど、自然豊かだし結構のどかでいい景色なんだな」
「この前サフランさんにルミナスって街に連れて行ってもらったじゃないですか」
「あれはテレポートで連れて行ってもらっただけだから、外を歩いたわけじゃないだろ」
「そうでした!」
「ルーンガルド近辺では、最近はあまり戦闘が行われなくなったでござるからな。もっとも、モンスター側が追い詰められてルーンガルドから南に出なくなったからなのでござるが……」

 そこに広がっているのは思わず寝転んで昼寝でもしてしまいたくなるようなのんびりとした風景だった。街道の左右には緑の絨毯が伸びて行って目に優しい色彩をどこまでも広げている。

 しばらく歩くとどうやら目的地に着いたらしく、咲き誇った花が一面に並ぶ場所を見つけることが出来た。そよ風に乗って運ばれてくる花の香りが鼻腔をくすぐって、穏やかな日差しが心まで温めてくれる様な気がしてくる。

「わあ!綺麗なところですね~!何だかお花を摘んじゃうのが申し訳ないくらいです!」

 ソフィアのそんな感想を聞きながら、俺は花を踏まないようになるべく街道からどの花がアリスに似合いそうかと吟味していく。

 そんな時だった。

「!……魔王様」
「……ああ、俺の影に入っておいてくれ」

 「気配感知」のスキルに何かが引っ掛かった。
 シャドウが俺の影に入ったのを確認すると、周囲を見渡す。

 気配の正体はすぐに見つかった。南、アムスブルクがある方角からゆっくりと何かがこちらにやって来る。

 それは人間。そして恐らくはチート系主人公だろう。このタイミングでこんな場所にいるとなるとそう考えるのが自然だ。

 でも、俺やシャドウじゃ一般人なのかチート系主人公なのかが正確には判断できない。いつもは、一般人が混ざっていた場合ソフィアが教えてくれている。あいつだけは一般人とチート系主人公を見分けることができるらしい。

 そしてそのソフィアは言うと、俺たちから遠く離れたところで花をのんびりと眺めていた。こちらには気付いていないっぽい。

 どうしたものかと迷っていると、人間は大分近くまで来ていて、どんなやつかがはっきりわかるようになっていた。

 男で背の高さは平均的、俺と同じくらいだ。初めて見るのに何だか憎めないような、親しみやすいような雰囲気を放っている。

 男は、片手を挙げて話しかけて来た。俺が魔王と言うことには気付いていないので、探索系のスキルは持っていないらしい。

「よお!こんなところで何してんの?」
「ああ、知り合いに花を贈ろうと思ってな、どんな花がいいのか探してたんだ」
「なになに!?花ってことは女かぁ~!?その話聞かせてくれや」

 近くまで来ると、男はそう言いながら俺の肩に腕を回して来る。良く言えばフレンドリー。悪く言えば馴れ馴れしい。

 しかし、俺はずっとぼっちだったせいかそんなに嫌じゃなかった。もしかしたら俺はずっと、こんな友達が欲しかったのかもしれないな……ふふふ……。

「いやいやそんなんじゃないんだよ。ある女の子とちょっとでいいから仲良くなりたいなってそれだけでさ」
「充分そんなんじゃねえかよ!いいねえ~。もっと話聞かせてくれよ。それに俺も出来ることあったら協力するぜ?」

 最初は距離感の近すぎるやつだなと思ったけど、話している内にそれが気さくなやつという印象に変わってくるから不思議だ。

 何だか良くわからないけど、こいつともっと話したい、仲良くなりたいという気分にさせてくれる。これがコミュ力というやつか。

「そ、そんなことよりさ、お前こそ何してんだよ。もうすぐ魔物の街も近くなって来るしここにいたら危ないだろ」
「いや~それがさ!アムスブルクの酒場のアリスちゃん!知ってるか?あのめっちゃ可愛い子が魔王にさらわれちゃったから、ちょっくら魔王城ってとこまで行って魔王と友達になってさ、そんでアリスちゃん返してもらおうかなって計画よ!」
「へ?」

 その時、こちらの様子に気付いたソフィアがぱたぱたとこちらに近付きながら大声で叫んだ。

「英雄さ~ん!その人、誰とでも仲良くなっちゃう友情チート持ちのチート系ですよ~!やっちゃってくださ~い!」

 世の中とはかくも無情なものである。何だかこいつとはすでに親友とまで呼べるほどの友情が芽生えていた気がしたけど、それも全て錯覚だったということか。

「悪いな、別の世界で会えたら、その時はまたこんな風に仲良くしてくれよ……」
「おいどうしたんだよ、まさかあんた……」

 俺は男の腹に手を当てて叫んだ。

「『英雄プロージョン』!!!!」

 夢も友情も。

 爆散。 
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