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槇島城の戦い~高屋城の戦い
若江城の戦い
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俺が屋敷に移り住んでからすでに数日が経っている。帰蝶とお市に三姉妹の加わった騒がしくも平和な生活にも慣れてきたかも、と思った頃、最近あまり見かけなかった顔が屋敷にやって来た。
現在は俺の部屋になっている、故信長の寝室にて皆でごろごろしていると来客があったらしい。対応をした侍女がやや慌てた表情で部屋に顔を出す。
「と、徳川家康様がいらっしゃいました」
「えっ!?」
真っ先に声をあげたのはお市だった。帰蝶も「あら」と言いながら立ち上がり、侍女にあれこれと指示を飛ばしていく。
「おもてなしの準備を。それと六助様を呼びに行ってもらえる?」
「はい。かしこまりました」
さささと静かに、けれど慌てて去っていく侍女を見送るなり、お市も立ち上がって帰蝶に歩み寄った。
「どうしよ義姉上、お菓子とかそんなにいいもの置いてないよ」
「大丈夫よ。家康様だって遊びにいらしたわけじゃないだろうし、必要最低限で」
「でも……」
「少しでも印象を良くしておきたい?」
からかうように言われ、顔を真っ赤にするお市。
「べっ、別にそんなんじゃないけど」
「どちらにしろ、おもてなしの方はあの子たちに任せるしかないから。私たちは失礼のないように応対することを心掛けましょ」
「うん」
そこで俺をプニプニしていた初が何かに気付いてお市に駆け寄る。
「ははうえ、かおあかいよ! どうしたの?」
「何でもない。それより、あんたたちは別の部屋か外で遊んでなさい」
「えー、やだ。わたしもいえやすさまみてみたい!」
「だめだよ初ちゃん。ほらいこ? 江も」
「もうちょっともふもふしてから……」
茶々が初の着物の袖をくいくいと引っ張っている。江は呼びかけられてもなお俺の背中を撫でてモフモフを堪能していた。
そんな感じで皆がそわそわばたばたとしていたので、気付くことが出来なかったらしい。当の家康本人は実はすでに部屋の前にいた。襖の向こうから侍女の声が聞こえてくる。
「帰蝶様、お市様、徳川家康様をお連れしました」
「お入りいただいて」
するとがらりと襖が開いて、数ヶ月ぶりにもなる爽やか風イケメンが顔を覗かせた。そしてその後ろには見た目はただのおっさん、しかしその中身も割とただのおっさんな服部半蔵も見える。
二人は部屋に足を踏み入れると、座ってから一礼をした。
「プニ長様、帰蝶殿にお市殿。ご無沙汰しております」
「家康様、半蔵様もお変わりなく……」
「ご、ご無沙汰しております」
と、帰蝶が丁寧な礼を返すと、慌ててお市もそれに倣った。
「びなんしだー!」
「もう、初ちゃん。ちゃんとしなきゃだめだよ……」
騒ぐ初を茶々が嗜めている。江はすでに俺を解放してその傍で座り込み、母と叔母に倣って一礼をしていた。それを見た家康はほんの一瞬だけ目を丸くしたもののすぐに朗らかな笑みを見せつつ適当な場所に座る。
「おやおや、これはまた可愛らしい住人が増えたようですな」
「申し訳ありません。私の子供たちでして」
「お市殿の……話には聞いております。はあなるほど、それでですか」
お市の一言だけで家康は色々と察した様子だ。半蔵の使う忍びの部隊から常に情報を収集しているから、先日の浅井朝倉との戦や浅井家の三姉妹のことも耳には入れているのだろう。
家康は子供たちを一通り眺めたあと、茶々と初に向かって声をかけた。
「初めまして。お名前は何と申されるのですか」
「茶々ともうします」
「初にございます!」
その場に座り込んで床に手を添えると、茶々は緊張の為かぎこちなく、初はがばっと勢いよく腰を折る。
「茶々殿に初殿ですね、よろしくお願い申し上げます」
礼を返した後、家康は手で江の方を示した。江は目の前の出来事がまるで自分とは無関係だとでも言うように、表情も無く静かに佇んでいる。
「そちらの方は?」
「……江ともうします」
やや間を空けてから自分に聞かれているのだと理解した江は、のんびりだけどきちんとした礼をする。
「江殿、よろしくお願い申し上げます」
一通り子供たちの自己紹介を聞いた家康が目配せをする。半蔵が前に出て来て家康の横にぬるりと座り込んだ。
「こちら、徳川家家臣団の服部半蔵です。以後お見知りおきを」
「ニンニン……」
「よろしくおねがいもうしあげます」
「もうしあげます!」
「よろしくおねがいもうしあげます……」
そこで家康は「さて」と言い放つと表情を引き締め、これからが本題に入るという雰囲気を漂わせた。
「以前織田家と敵対する勢力の黒幕として、足利義昭めを追放したことは記憶に新しいかと存じます」
「キュン(ですね)」
一応返事はしたけど、家康は主に帰蝶へ向けて話している。俺はソフィアがいなければ言葉も通じないのだから当然だ。
「義昭はその後、三好義継殿の元へと身を置いていたのですが、どうやら諸国の大名に対してプニ長様を討伐するよう命令する御内書を乱発していたそうです」
良くわからない大人たちの話で退屈をし始めた初が立ち上がり俺を抱き上げた。真っ先に気付いた茶々がそれを止めようとし、その動きで同じく気付いたお市が静かに移動して「こら」と初を叱りつける。
初は不満そうにしながらもその場に俺を下ろした。騒動に気付いた家康は話の途中にも関わらず、気を悪くした様子など一切見せずに微笑んだ。
視線を感じたお市が慌てて謝罪をする。
「も、申し訳ありません」
「プニ長様は真に尊いですからね。初殿が居ても立ってもいられずにモフモフを賜ろうとしてしまうのも致し方ないことです」
初がまた何か言おうとしたけど、茶々がその口を塞いで部屋の外へと強引に引っ張る形で連れ出して行った。江もそれを見て席を立ち、姉君たちに続く。
話を戻すため、敢えてといった感じで帰蝶が口を開いた。
「まさか、その御内書に呼応する方が現れたということですか?」
現在、敵対勢力を次々に潰して勢いづいている織田家に反旗を翻すのはそう容易いことじゃない。それだけの戦力と、家臣たちを納得させるだけの理由、あるいは大義名分が必要になってくる。
それが出来るのは俺が知ってる限りじゃ、今や石山本願寺や武田信玄くらいのもののような気がするけど……。毛利とかも強いんだっけか。
「呼応する方、というか三好義継が同調したと言った方が正しいでしょうか。とにかく三好氏が織田家に敵対する方向で動き始めているとの情報が入りました」
「三好義継殿といえば確か、以前は織田家と共に石山本願寺勢力と戦を共にしていましたね」
「ええ、ですがここに来てまた反織田家の勢力となってしまいました。まあ元より三好義継は親織田という感じでもありませんでしたし、義昭の義弟にも当たりますから」
「そうですか……」
「あと、これに三好氏のこの動きに呼応するように、松永殿も織田家への敵対の意志を明らかにしています」
松永のおっさんといえば、金ヶ崎で浅井の裏切りにあった際、撤退時に朽木とかいうおっさんを説得して助けてくれたことがあったし、その後も織田家の家臣に近い立ち位置で色々と協力してくれていた。
けど、元々は三好義継と並んで義昭の幕臣という立場らしい。この敵対も裏切りというよりは自分の義理を貫いただけなのかもしれない。
「私が本日参上したのは、この情報をお伝えする為です。突然の訪問になり申し訳ありません」
「いえ、こちらこそ大したおもてなしも出来ず……」
と帰蝶が言った矢先、侍女が部屋にやって来てお茶菓子が運び込まれて来た。家康にとっては割と質素なおもてなしになるのだろうけど、気を悪くするような気配は微塵も見せない。
「でもそうなると、織田家としてはどう対応するんだろうね?」
「そうだね、そう言った話に関しては六助様がいらっしゃってからでないと」
「六助殿も四六時中プニ長様と共にいらっしゃるわけにもいきませんからね」
と、爽やか笑顔を見せ付ける家康。そこで再び襖の向こうから侍女の声が響く。
「司寿六助様が参られました」
「お、噂をすれば何とやらですな」
襖を開けて入って来たのは、よく見知った織田家の重鎮だった。
現在は俺の部屋になっている、故信長の寝室にて皆でごろごろしていると来客があったらしい。対応をした侍女がやや慌てた表情で部屋に顔を出す。
「と、徳川家康様がいらっしゃいました」
「えっ!?」
真っ先に声をあげたのはお市だった。帰蝶も「あら」と言いながら立ち上がり、侍女にあれこれと指示を飛ばしていく。
「おもてなしの準備を。それと六助様を呼びに行ってもらえる?」
「はい。かしこまりました」
さささと静かに、けれど慌てて去っていく侍女を見送るなり、お市も立ち上がって帰蝶に歩み寄った。
「どうしよ義姉上、お菓子とかそんなにいいもの置いてないよ」
「大丈夫よ。家康様だって遊びにいらしたわけじゃないだろうし、必要最低限で」
「でも……」
「少しでも印象を良くしておきたい?」
からかうように言われ、顔を真っ赤にするお市。
「べっ、別にそんなんじゃないけど」
「どちらにしろ、おもてなしの方はあの子たちに任せるしかないから。私たちは失礼のないように応対することを心掛けましょ」
「うん」
そこで俺をプニプニしていた初が何かに気付いてお市に駆け寄る。
「ははうえ、かおあかいよ! どうしたの?」
「何でもない。それより、あんたたちは別の部屋か外で遊んでなさい」
「えー、やだ。わたしもいえやすさまみてみたい!」
「だめだよ初ちゃん。ほらいこ? 江も」
「もうちょっともふもふしてから……」
茶々が初の着物の袖をくいくいと引っ張っている。江は呼びかけられてもなお俺の背中を撫でてモフモフを堪能していた。
そんな感じで皆がそわそわばたばたとしていたので、気付くことが出来なかったらしい。当の家康本人は実はすでに部屋の前にいた。襖の向こうから侍女の声が聞こえてくる。
「帰蝶様、お市様、徳川家康様をお連れしました」
「お入りいただいて」
するとがらりと襖が開いて、数ヶ月ぶりにもなる爽やか風イケメンが顔を覗かせた。そしてその後ろには見た目はただのおっさん、しかしその中身も割とただのおっさんな服部半蔵も見える。
二人は部屋に足を踏み入れると、座ってから一礼をした。
「プニ長様、帰蝶殿にお市殿。ご無沙汰しております」
「家康様、半蔵様もお変わりなく……」
「ご、ご無沙汰しております」
と、帰蝶が丁寧な礼を返すと、慌ててお市もそれに倣った。
「びなんしだー!」
「もう、初ちゃん。ちゃんとしなきゃだめだよ……」
騒ぐ初を茶々が嗜めている。江はすでに俺を解放してその傍で座り込み、母と叔母に倣って一礼をしていた。それを見た家康はほんの一瞬だけ目を丸くしたもののすぐに朗らかな笑みを見せつつ適当な場所に座る。
「おやおや、これはまた可愛らしい住人が増えたようですな」
「申し訳ありません。私の子供たちでして」
「お市殿の……話には聞いております。はあなるほど、それでですか」
お市の一言だけで家康は色々と察した様子だ。半蔵の使う忍びの部隊から常に情報を収集しているから、先日の浅井朝倉との戦や浅井家の三姉妹のことも耳には入れているのだろう。
家康は子供たちを一通り眺めたあと、茶々と初に向かって声をかけた。
「初めまして。お名前は何と申されるのですか」
「茶々ともうします」
「初にございます!」
その場に座り込んで床に手を添えると、茶々は緊張の為かぎこちなく、初はがばっと勢いよく腰を折る。
「茶々殿に初殿ですね、よろしくお願い申し上げます」
礼を返した後、家康は手で江の方を示した。江は目の前の出来事がまるで自分とは無関係だとでも言うように、表情も無く静かに佇んでいる。
「そちらの方は?」
「……江ともうします」
やや間を空けてから自分に聞かれているのだと理解した江は、のんびりだけどきちんとした礼をする。
「江殿、よろしくお願い申し上げます」
一通り子供たちの自己紹介を聞いた家康が目配せをする。半蔵が前に出て来て家康の横にぬるりと座り込んだ。
「こちら、徳川家家臣団の服部半蔵です。以後お見知りおきを」
「ニンニン……」
「よろしくおねがいもうしあげます」
「もうしあげます!」
「よろしくおねがいもうしあげます……」
そこで家康は「さて」と言い放つと表情を引き締め、これからが本題に入るという雰囲気を漂わせた。
「以前織田家と敵対する勢力の黒幕として、足利義昭めを追放したことは記憶に新しいかと存じます」
「キュン(ですね)」
一応返事はしたけど、家康は主に帰蝶へ向けて話している。俺はソフィアがいなければ言葉も通じないのだから当然だ。
「義昭はその後、三好義継殿の元へと身を置いていたのですが、どうやら諸国の大名に対してプニ長様を討伐するよう命令する御内書を乱発していたそうです」
良くわからない大人たちの話で退屈をし始めた初が立ち上がり俺を抱き上げた。真っ先に気付いた茶々がそれを止めようとし、その動きで同じく気付いたお市が静かに移動して「こら」と初を叱りつける。
初は不満そうにしながらもその場に俺を下ろした。騒動に気付いた家康は話の途中にも関わらず、気を悪くした様子など一切見せずに微笑んだ。
視線を感じたお市が慌てて謝罪をする。
「も、申し訳ありません」
「プニ長様は真に尊いですからね。初殿が居ても立ってもいられずにモフモフを賜ろうとしてしまうのも致し方ないことです」
初がまた何か言おうとしたけど、茶々がその口を塞いで部屋の外へと強引に引っ張る形で連れ出して行った。江もそれを見て席を立ち、姉君たちに続く。
話を戻すため、敢えてといった感じで帰蝶が口を開いた。
「まさか、その御内書に呼応する方が現れたということですか?」
現在、敵対勢力を次々に潰して勢いづいている織田家に反旗を翻すのはそう容易いことじゃない。それだけの戦力と、家臣たちを納得させるだけの理由、あるいは大義名分が必要になってくる。
それが出来るのは俺が知ってる限りじゃ、今や石山本願寺や武田信玄くらいのもののような気がするけど……。毛利とかも強いんだっけか。
「呼応する方、というか三好義継が同調したと言った方が正しいでしょうか。とにかく三好氏が織田家に敵対する方向で動き始めているとの情報が入りました」
「三好義継殿といえば確か、以前は織田家と共に石山本願寺勢力と戦を共にしていましたね」
「ええ、ですがここに来てまた反織田家の勢力となってしまいました。まあ元より三好義継は親織田という感じでもありませんでしたし、義昭の義弟にも当たりますから」
「そうですか……」
「あと、これに三好氏のこの動きに呼応するように、松永殿も織田家への敵対の意志を明らかにしています」
松永のおっさんといえば、金ヶ崎で浅井の裏切りにあった際、撤退時に朽木とかいうおっさんを説得して助けてくれたことがあったし、その後も織田家の家臣に近い立ち位置で色々と協力してくれていた。
けど、元々は三好義継と並んで義昭の幕臣という立場らしい。この敵対も裏切りというよりは自分の義理を貫いただけなのかもしれない。
「私が本日参上したのは、この情報をお伝えする為です。突然の訪問になり申し訳ありません」
「いえ、こちらこそ大したおもてなしも出来ず……」
と帰蝶が言った矢先、侍女が部屋にやって来てお茶菓子が運び込まれて来た。家康にとっては割と質素なおもてなしになるのだろうけど、気を悪くするような気配は微塵も見せない。
「でもそうなると、織田家としてはどう対応するんだろうね?」
「そうだね、そう言った話に関しては六助様がいらっしゃってからでないと」
「六助殿も四六時中プニ長様と共にいらっしゃるわけにもいきませんからね」
と、爽やか笑顔を見せ付ける家康。そこで再び襖の向こうから侍女の声が響く。
「司寿六助様が参られました」
「お、噂をすれば何とやらですな」
襖を開けて入って来たのは、よく見知った織田家の重鎮だった。
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