いつの間にか異世界にいた話

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紅「ちょっと街に行きたいな。」
ウ「いきなりどうした？」
紅「なんか、見てみたいなって。」
ウ「オレは行けないが大丈夫か？」
紅「少し不安だけど大丈夫！」
ウ「早めに帰って来いよ。」
紅「わかった！行ってくるね！」

いきなり街に行きたい理由はただ何となく、ただそれだけの理由みたい。
しばらく歩くと街が見えてきた。
紅「うわぁ～…凄い、まさにファンタジーだ。」
きょろきょろと見渡していると1つの店に目がいく。
紅「雑貨屋かな？」
店に入るとコップやハンカチなどの小物がある店だった。
？「いらっしゃい。」
声のする方に振り向くと若い女性がいた。
紅「こんにちは。」
女「なにかお探し？」
紅「ちょっと見せてください。」
女「ゆっくりしていってね。」
いろいろ見ていると2つのネックレスがあった。
1つ目はルビーレッドのネックレス。
2つ目はブラックダイヤモンドのネックレス。
紅「私の瞳とうさぎさんの瞳の色みたい。」
思わず手に取り見とれていると、
女「あら、それが気に入ったの？」
紅「はい、これください。」



女「また来てね。」
紅「はい、ありがとうございました。」
2つのネックレスを買いほかほかした気持ちで歩く紅葉。
紅「今日は帰ろうかな～」
るんるんでスキップしながら帰っていると、
ドン！
？「きゃあ！」
紅「うわ！」
誰かとぶつかり尻もちをついてしまった。
？「いったぁ～い！誰よ！」
紅「ごめんなさい！大丈夫ですか？」
手を差し出そうとしたがバシッ！とはじかれてしまう。
？「ごめんなさいで済むはずないでしょう！私を誰だと思っているのよ！！」
紅「えっと…ごめんなさい…わからないです…」
？「はぁ？！信じらんない！！この私を知らないって言うの！？」
全く知るはずもないだろう。
酷くうるさい小娘だ。
？「私はアンジェリカ･ブルジョワよ！！」
紅「はぁ……」
早く帰りたい紅葉。
なんだかめんどくさいなーと思っていると
姫「ちょっと！聞いてるの！？」

周りもなんだなんだと様子を見ていると
？「なんの騒ぎだ？」