117 / 145
裕翔ルート 2章
冷たい海 7
しおりを挟む
ある意味、予想を裏切らない人だと感心した。
整った面に醜悪な笑みを浮かべたサクヤさんを迎え撃つために私は棍棒を構えた。柄を握る手にきゅっと力を込める。
だけど私でも想像できていたことを、裕翔くんが考えないわけがない。
サクヤさんと私の間に素早く飛び込んで来た裕翔くんは、退魔の力を持つ短刀を手にしていた。最近ナイフの扱いも練習していたから、今日は持っていたのだと思う。
「なっ……」
狼狽えたサクヤさんの懐に、裕翔くんは躊躇なく飛び込む。
「戦うのはオレとだって、何度も言ったのに」
これまで聞いたことのない冷たい声が裕翔くんから発せられる。
少し間を置いて裕翔くんはしなやかに飛び退いた。そして図ったように次の瞬間、サクヤさんはかなりの量の血を吐く。
「勝負に、ならな、い……な……」
苦笑いのような表情で、サクヤさんは崩れ落ちるように倒れた。重力に逆らえなくなった彼の胸に刃物が突き刺さっているのが一瞬見えた。
裕翔くんは一撃で心臓を貫いたみたいだ。私は驚いて息を呑む。
いくら裕翔くんが強いと言っても、こんなに正確に狙えるものだろうか。サクヤさんを見下ろす裕翔くんの横顔が違う人みたいに見えた。
とても冷たく、暗い海のような瞳。
「裕翔くん……!」
私が名を呼んで肩に触れると、はっと我に返ったようにいつもの裕翔くんに戻る。
同時にサクヤさんは指先からさらさらと灰になっていた。
ニコッと笑う裕翔くんに、私の心がざわつく。
さっきまでの光景とのギャップに頭がついていけなかった。
亘理さんの会社で裕翔くんは何をされていたのだろう。実験体がどうして外に出られたのだろう。考え始めると止まらなくなる。
「……ほっんと、使えない」
カイさんの吐き捨てるような言葉がこちらにまで届く。
カランと地面に短刀の落ちる音がした。サクヤさんは完全に灰になった。長く苦しまずに済んだのは、裕翔くんの温情だったのかもしれない。
カイさんの扱いはどうすれば良いのだろう。私の手には余るので、助けを求めて誠史郎さんと珠緒さんを見た。
「お祖父ちゃんはこういう時どうしていましたか?」
「警察にお願いしていました。彼の身柄を引き取ってもらえるように担当者に連絡します」
ちゃんとそんな連携があったことに私は胸を撫で下ろす。
カイさんは予想外だったみたいで、こちらを向いて立ち尽くしていた。
「こんな怪奇現象、警察が相手にするわけないだろう?裁判だって……」
「あなたの常識で世界を測らないことですね」
ぴしゃりと言った誠史郎さんを、カイさんは恨みがましくにらむ。
「サクヤが滅んじゃったから、カイには捕まる前に女郎蜘蛛と話してもらわないとね」
割り込んだ裕翔くんにカイさんの視線が移る。薄く歪んだ笑いが口元に浮かんでいた。何か良くない考えが浮かんでいるように見えた。
こちらへ数歩進んできた。紫綺くんに背中を向けるなんて、度胸があるのか、何も考えていないのか。
「あの男は助けて、俺は犯罪者にするのか?」
あの男というのは長谷部さんのことだろう。確かに彼の行いは良くないけれど、犯罪かと言われると違う。恨みを買っていることは間違いないけれど。
裕翔くんはきょとんとカイさんを見返した。
「だってカイがこの国の法律に違反したのはホントじゃん。それに女郎蜘蛛についたオレに関するウソがこのままだと、またムダな争いが起きるし」
「……バケモノと戦えば良いじゃないか。君は強いんだろ?」
カイさんはこうやって、サクヤさんをその気にさせたのだろうか。ねっとりとまとわりつくような、どこか芝居がかった物言いに私は警戒してしまう。
「俺と違って、君にはバケモノを倒す力がある。さすがだよ! 俺はアイツに脅されて仕方なく――――」
「そーゆーのは良いから」
平然とカイさんを遮る裕翔くん。紫綺くんが仏頂面でふたりのやり取りを見ている。
「仕方ないなー。録音するから、女郎蜘蛛に教えたオレの情報はウソだったって話してよ。それ聞かせるから」
裕翔くんはスマホの操作を始めた。カイさんはあっけにとられたように裕翔くんを見つめている。
「そ、そんなことをしたらあのゲス野郎が死ぬぞ!?」
「死なないようにオレたちに依頼しろって説得してみるから良いよ」
「女郎蜘蛛と戦うことになるぞ!?」
「カイ、言ってることコロコロ変わりすぎ。依頼されたら、それは仕事だからね。ちゃんと戦うし、女郎蜘蛛と話してみる」
裕翔くんはカイさんにスマホを向ける。
後ろに退がろうとしたカイさんは、今さら紫綺くんに背を向けていたことに気づいたみたいだ。さっと血の気が引いたのがわかる。
紫綺くんは大きく舌打ちをした。
「紫綺、行儀が悪いよ」
遥さんに注意されたことに紫綺くんは今度は小さく舌打ちをする。鋭い視線はカイさんの背中に突き刺さっていた。
「……口だけ男が」
紫綺くんのあだ名付けで眞澄くんが吹き出した。
カイさんは真っ赤になったけれど言い返さなかった。拳を握って怒りに震えているけれど、紫綺くんへ振り向くこともしない。
何とか裕翔くんを懐柔しようと頭をフル回転させているように私は感じた。
裕翔くんは小さくため息をつく。
「もうあきらめなよ。サクヤはいなくなったし、ここでカイの味方になる人はいないよ?」
カイさんは辺りを見回して、ここにいる誰の目も冷たいことをようやく悟ったみたいだ。がくりと肩を落としてうつむく。
妙な気合いがなくなったのと同時に、貝のように口をつぐんで座り込んだ。
整った面に醜悪な笑みを浮かべたサクヤさんを迎え撃つために私は棍棒を構えた。柄を握る手にきゅっと力を込める。
だけど私でも想像できていたことを、裕翔くんが考えないわけがない。
サクヤさんと私の間に素早く飛び込んで来た裕翔くんは、退魔の力を持つ短刀を手にしていた。最近ナイフの扱いも練習していたから、今日は持っていたのだと思う。
「なっ……」
狼狽えたサクヤさんの懐に、裕翔くんは躊躇なく飛び込む。
「戦うのはオレとだって、何度も言ったのに」
これまで聞いたことのない冷たい声が裕翔くんから発せられる。
少し間を置いて裕翔くんはしなやかに飛び退いた。そして図ったように次の瞬間、サクヤさんはかなりの量の血を吐く。
「勝負に、ならな、い……な……」
苦笑いのような表情で、サクヤさんは崩れ落ちるように倒れた。重力に逆らえなくなった彼の胸に刃物が突き刺さっているのが一瞬見えた。
裕翔くんは一撃で心臓を貫いたみたいだ。私は驚いて息を呑む。
いくら裕翔くんが強いと言っても、こんなに正確に狙えるものだろうか。サクヤさんを見下ろす裕翔くんの横顔が違う人みたいに見えた。
とても冷たく、暗い海のような瞳。
「裕翔くん……!」
私が名を呼んで肩に触れると、はっと我に返ったようにいつもの裕翔くんに戻る。
同時にサクヤさんは指先からさらさらと灰になっていた。
ニコッと笑う裕翔くんに、私の心がざわつく。
さっきまでの光景とのギャップに頭がついていけなかった。
亘理さんの会社で裕翔くんは何をされていたのだろう。実験体がどうして外に出られたのだろう。考え始めると止まらなくなる。
「……ほっんと、使えない」
カイさんの吐き捨てるような言葉がこちらにまで届く。
カランと地面に短刀の落ちる音がした。サクヤさんは完全に灰になった。長く苦しまずに済んだのは、裕翔くんの温情だったのかもしれない。
カイさんの扱いはどうすれば良いのだろう。私の手には余るので、助けを求めて誠史郎さんと珠緒さんを見た。
「お祖父ちゃんはこういう時どうしていましたか?」
「警察にお願いしていました。彼の身柄を引き取ってもらえるように担当者に連絡します」
ちゃんとそんな連携があったことに私は胸を撫で下ろす。
カイさんは予想外だったみたいで、こちらを向いて立ち尽くしていた。
「こんな怪奇現象、警察が相手にするわけないだろう?裁判だって……」
「あなたの常識で世界を測らないことですね」
ぴしゃりと言った誠史郎さんを、カイさんは恨みがましくにらむ。
「サクヤが滅んじゃったから、カイには捕まる前に女郎蜘蛛と話してもらわないとね」
割り込んだ裕翔くんにカイさんの視線が移る。薄く歪んだ笑いが口元に浮かんでいた。何か良くない考えが浮かんでいるように見えた。
こちらへ数歩進んできた。紫綺くんに背中を向けるなんて、度胸があるのか、何も考えていないのか。
「あの男は助けて、俺は犯罪者にするのか?」
あの男というのは長谷部さんのことだろう。確かに彼の行いは良くないけれど、犯罪かと言われると違う。恨みを買っていることは間違いないけれど。
裕翔くんはきょとんとカイさんを見返した。
「だってカイがこの国の法律に違反したのはホントじゃん。それに女郎蜘蛛についたオレに関するウソがこのままだと、またムダな争いが起きるし」
「……バケモノと戦えば良いじゃないか。君は強いんだろ?」
カイさんはこうやって、サクヤさんをその気にさせたのだろうか。ねっとりとまとわりつくような、どこか芝居がかった物言いに私は警戒してしまう。
「俺と違って、君にはバケモノを倒す力がある。さすがだよ! 俺はアイツに脅されて仕方なく――――」
「そーゆーのは良いから」
平然とカイさんを遮る裕翔くん。紫綺くんが仏頂面でふたりのやり取りを見ている。
「仕方ないなー。録音するから、女郎蜘蛛に教えたオレの情報はウソだったって話してよ。それ聞かせるから」
裕翔くんはスマホの操作を始めた。カイさんはあっけにとられたように裕翔くんを見つめている。
「そ、そんなことをしたらあのゲス野郎が死ぬぞ!?」
「死なないようにオレたちに依頼しろって説得してみるから良いよ」
「女郎蜘蛛と戦うことになるぞ!?」
「カイ、言ってることコロコロ変わりすぎ。依頼されたら、それは仕事だからね。ちゃんと戦うし、女郎蜘蛛と話してみる」
裕翔くんはカイさんにスマホを向ける。
後ろに退がろうとしたカイさんは、今さら紫綺くんに背を向けていたことに気づいたみたいだ。さっと血の気が引いたのがわかる。
紫綺くんは大きく舌打ちをした。
「紫綺、行儀が悪いよ」
遥さんに注意されたことに紫綺くんは今度は小さく舌打ちをする。鋭い視線はカイさんの背中に突き刺さっていた。
「……口だけ男が」
紫綺くんのあだ名付けで眞澄くんが吹き出した。
カイさんは真っ赤になったけれど言い返さなかった。拳を握って怒りに震えているけれど、紫綺くんへ振り向くこともしない。
何とか裕翔くんを懐柔しようと頭をフル回転させているように私は感じた。
裕翔くんは小さくため息をつく。
「もうあきらめなよ。サクヤはいなくなったし、ここでカイの味方になる人はいないよ?」
カイさんは辺りを見回して、ここにいる誰の目も冷たいことをようやく悟ったみたいだ。がくりと肩を落としてうつむく。
妙な気合いがなくなったのと同時に、貝のように口をつぐんで座り込んだ。
0
お気に入りに追加
277
あなたにおすすめの小説
【完結】子供5人産んで下さい!
あさリ23
恋愛
「お願い致します!どうか子供を産んでください!」
「は?」
「だから!子供を産んでください!5人ほど!」
「いやいや、待って。そもそも貴方…誰?」
「女神です!」
「……うん、夢だな。おやふみなさぁい」
「ま、まって!寝ないでください!夢だけど、夢じゃないんですぅぅぅぅ!!!」
北原舞花 32歳 既婚。子持ち。
平和な日々から摩訶不思議な日々へ。
ーーーーー
初投稿です。誤字脱字を含む拙い文章ですが広い心で読んでくださると、大変嬉しく思います。
直接的な表現がある場合は※が付いています。
小説家になろう(ミッドナイト)にも掲載しています。
40話から話の流れが変わっています。
ネコ科に愛される加護を貰って侯爵令嬢に転生しましたが、獣人も魔物も聖獣もまとめてネコ科らしいです。
ゴルゴンゾーラ三国
ファンタジー
猫アレルギーながらも猫が大好きだった主人公は、猫を助けたことにより命を落とし、異世界の侯爵令嬢・ルティシャとして生まれ変わる。しかし、生まれ変わった国では猫は忌み嫌われる存在で、ルティシャは実家を追い出されてしまう。
しぶしぶ隣国で暮らすことになったルティシャは、自分にネコ科の生物に愛される加護があることを知る。
その加護を使って、ルティシャは愛する猫に囲まれ、もふもふ異世界生活を堪能する!
異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました
空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」
――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。
今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって……
気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?
BLゲームの世界に転生したら騎士二人の♂♂の受けとなった。
ほのじー
恋愛
☆騎士団長♂→前世持ち秘書♀←副団長♂☆
仕事中倒れて気を失ってしまったレイは、ここが『ベルアメール・ラスト城の物語』、略して『BLの城』と呼ばれる十八禁BLゲームの世界であると気がついた。そして、彼女の上司である騎士団長と副団長はそのゲームの推しカプだったのだ!!レイは二人の愛を影からサポートすることを決意したのだが・・・
「セル副団長、頼まれていた商品(大人の玩具二つ)届きました」「ありがとう、レイちゃん。一つは君のだよ」「え・・・?」
何故かある時からレイが巻き込まれるようになってしまう。「なんで─────!!」
~HOTランキング7位ありがとうございます!!~
※最終的に一人を選ぶものではありません。あくまでヒロインが二人のヒーローに愛される物語です
※前作と同じ世界観ですが、単体で読めるようになっています
※18禁の描写には☆マークが付いています
※物語の関係上、BL表現があります
真珠の涙は艶麗に煌めく
枳 雨那
恋愛
《R18作品のため、18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。》
宝生真珠(ほうしょう まみ)は、実家の宝石店で働く26歳。地味な自分に自信がなく、人生における目標も特にない。男性との交際経験はあるが、未だに処女であることが悩み。
淡々と日々を過ごしていたある日、母親が大切にしている宝石箱を、うっかり壊してしまう。それをきっかけにして、真珠は知らない世界へと飛ばされる。彼女を保護してくれたのは、真珠のよく知る宝石の名前を冠した人々。
寡黙で一匹狼の銀(しろがね)、穏やかな策士の玻璃(はり)、人懐っこく努力家の瑠璃(るり)、そして頼れるリーダーの瑪瑙(めのう)。いつしか彼らに求婚され、真珠は戸惑う。
ここは輝石(きせき)の国。日本の古き良き時代を彷彿とさせる、和を基調とした異世界。真珠の役目は、『救済の巫女』としてこの国を救うことだった。
*表紙イラストはまっする(仮)様よりお借りしております。
異世界来たらイケメン達からキスの嵐
あやこ
ファンタジー
起きたらそこは異世界だった。私の名前は 山本 英子。なんとこの世界では私の体液が治癒能力、筋力増強のある特別なものだった!?体液を効果的に摂取するのにはキスが1番!と言う事で不本意ながら色んなイケメンにキスされまくりの舐められまくり。それより私は元の世界戻れるのか?!
パンドラの箱を開けた少女、やがて女神と呼ばれる。
アリス
恋愛
かごめ♪かごめ♪
籠の中の鳥は いついつ出やる♪
夜明けの晩に 鶴と亀が滑った♪
後ろの正面、だあれ?
誰もが知るわらべ歌。
母が好きだった歌。
お母さんと私の思い出の歌。
…お母さんがあの男とどうして結婚したの?
生まれてこの方あの男に愛された記憶なんてない。
当然だろう。
…あの男にとって母以外は眼中にないのだから。
一緒に出掛けた記憶も、経験もない。
きっとあの男──父は私が嫌いなのだ。
母譲りの艶やかな黒髪、大きな黒目…顔立ち面立ちは母と瓜二つ。…性格はまるで似ていない。
少なくとも“私は” そう思う。
母は天使のような、聖母のような女性(ひと)だから…。
母が亡くなった時も…あの男は私を見てはくれなかった。
見てよ…私をーー、ううん、違う…私はあの男に認められたい訳じゃない。
嫌い…嫌いよ、大っ嫌いだわ…!
…そうだ、蔵の奥の奥に厳重に封じられた玉虫色の箱──どこか、アラベスク調の異国情緒溢れる手のひらに乗る小型の箱。
「…あの男が私を嫌うなら、私だって容赦しない…ッ!」
【パンドラの箱】と呼ばれたあらゆる災厄が詰まれた箱。
我が家──“籠目家”の初代からずっと在る摩訶不思議なモノ。
躊躇いもせず、私は開けた──その瞬間から身の毛もよだつ悍ましい非日常の日々が、日常が─…、私の──いや、世界中に広がった。
朝鮮半島の“獄炎焦土”の事変、異能に覚醒(めざ)める若者の増加、凶暴化する動物達…ペットですら日頃の関係が良好でなければ容易く飼い主に牙を剥いた。
嗚呼、嗚呼…!!私…私は…っ!あの男を殺すわ。“生まれた力で”──!!
「──お父様、今そちらに参りますね?」
少女の憎悪が禁忌の箱を開けさせた。
あらゆる“災厄”が解き放たれた。
蛇神様の花わずらい~逆ハー溺愛新婚生活~
ここのえ
恋愛
※ベッドシーン多めで複数プレイなどありますのでご注意ください。
蛇神様の巫女になった美鎖(ミサ)は、同時に三人の蛇神様と結婚することに。
優しくて頼りになる雪影(ユキカゲ)。
ぶっきらぼうで照れ屋な暗夜(アンヤ)。
神様になりたてで好奇心旺盛な穂波(ホナミ)。
三人の花嫁として、美鎖の新しい暮らしが始まる。
※大人のケータイ官能小説さんに過去置いてあったものの修正版です
※ムーンライトノベルスさんでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる