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第9章 退職
1.妻が、出ていったんだ
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その日、池松さんの様子はどことなくおかしかった。
さっきから私の隣に座って、ぼーっとしている。
「池松さん?」
「ん?
ああ」
慌ててなんでもないような顔をしているけれど、あきらかに変。
「どうか、したんですか」
「んー?」
池松さんはなにかを悩むかのように、手の中でパインアメを弄んでいた。
「その、私でよかったらお話、聞きますよ?
お力にはなれないかもしれませんが」
「んー」
なおも池松さんはパインアメを弄び続けている。
本当に、どうしたんだろう。
「その、さ。
妻が、出ていったんだ」
ぽいっと弄んでいたパインアメを口に放り込んだ池松さんの口調は、「今日、晴れなんだ」というくらいの感じだった。
「え……。
あの、でも、それっていつも……」
「離婚届、置いていった」
池松さんが困ったように笑う。
私はそれ以上、なにも言えなくなった。
「いつか、こんな日が来るんじゃないかとは思ってたけど。
いざ来ると堪えるな……」
ははっ、小さく池松さんの口から笑いが落ちた。
こんなとき、気の利いたことが言えない自分が憎らしい。
こんなに池松さんは弱っているのに。
「飲みに行きましょう!」
「……は?」
池松さんの目が、思いっきり見開かれる。
「その、飲んで忘れるとか無理かもしれませんが、気は紛らわせます。
だから」
「……羽坂は、優しいなー」
「優しくなんかないです。
池松さんが離婚の危機なら、あわよくばとか考えてるんですから」
「それでも。
ひとりでいるよりずっといい」
眼鏡の奥で、目が泣き出しそうに歪む。
その顔に、胸がきゅーっと締め付けられた。
夜、池松さんは個室のしゃぶしゃぶ店に連れてきてくれた。
「若い子には肉だろ」
池松さんはそう言って笑っているけれど。
「あの。
池松さんを励ますためなんで、池松さんの好きなお店でいいんですよ」
「俺が付き合わせてるんだからいいんだ」
池松さんがいいのなら、いいのかな……?
たわいのない話をしながら食事は進んでいく。
「羽坂が来てもう半年か。
けっこう続いてるよな」
もう九月も半ばに入った。
酷い環境で、一日でめげそうになったけれど、まだここで働いている。
それもこれも。
「池松さんのおかげです。
……あと、宗正さん」
池松さんがなにかとフォローしてくれたから、ここまで頑張れた。
大河も、ああなる前は私を支えてくれた。
ふたりには感謝しかない。
「俺はなにもしてない。
羽坂が頑張ったんだ」
ううん、首を横に振る。
「池松さんのおかげです」
「……そうか」
短くそれだけ言って、池松さんはおちょこを口に運んだ。
お酒が進むにつれて、ぽつりぽつりと奥さんのことを池松さんは話しだした。
「妻とは高校が一緒だったんだ。
昔っからああいう性格で、でもそんなところが好きで。
……それで、付き合った」
もそもそとお肉を食べている池松さんは完全にらしくない。
そういう姿は苦しくなる。
「けどやっぱり、俺と付き合ってるのに平気でほかの男と遊びに行くのが耐えられなくて、別れた。
……なのに」
くいっ、一気におちょこに残ったお酒を池松さんが飲み干すので、お銚子を掴んで注ぐ。
「同窓会で再会して、懐かしいのもあって話が弾んで、そのまま勢いで入籍した。
若かったんだな、あの頃は」
苦笑いを浮かべ、また一気にお酒を飲み干す。
すかさずお銚子を差し出すと、池松さんはおちょこで受けた。
「あれから十三年、か。
あの世理にしては長く続いたんじゃないか。
だいたい、最初からわかってたんだ。
いつか世理はいなくなるって」
くいっ、池松さんがお酒をあおる。
再び注ごうとしたお銚子は空になっていた。
新しいお酒を頼もうとしたが、止められた。
「まあ、しょうがないよな」
笑う池松さんは酷く淋しそうで、私の方が泣きたくなる。
――だから。
「私でよかったら、池松さんを慰めてあげます」
「羽坂、君、なにを言って」
「私じゃ、代わりにもなりませんか」
じっと見つめた、レンズの向こうの瞳は、迷うように揺れていた。
「……そう、だな」
おちょこを口に運びかけ、空だと気づいてテーブルの上に戻す。
それっきり、池松さんは黙ってしまった。
タクシーの中でずっと無言だった。
池松さんも黙って窓の外を見ている。
だから私もずっと黙っていた。
「羽坂」
あの日、泊まったマンションの寝室で、池松さんは私をベッドに押し倒した。
「本当にいいんだな」
まだ、レンズの向こうの瞳は揺れている。
自分から腕を伸ばし、その薄い唇に自分の唇を重ねた。
「……はい」
瞬間、池松さんの唇が重なる。
呼吸さえも奪ってしまうような口付けは、それだけ彼が追い詰められているのだと感じさせた。
私の上で、池松さんが腰を振る。
絶頂を迎える瞬間、小さく「世理」とだけ漏らした。
目を開けると、隣で池松さんが眠っていた。
……結局、言ってくれなかった。
嘘でいいから好きだと言ってほしかった。
たとえそれが、世理さんに向けた言葉でもかまわない。
けれど池松さんは私を抱いている間、一度も言ってくれなかった。
……池松さんは私を――。
きっと、好きになってくれない。
たとえ、奥さんと別れても。
池松さんに抱かれて、はっきりした。
彼の中にはいまでも世理さんがいる。
たぶん、これからもずっと。
だからいくら私が想っても無駄、無駄なんだ……。
「うっ、ふぇっ」
自分の意思とは関係なく、涙が溢れてくる。
鋭い錐をぎりぎりとねじ込まれているかのように胸が痛い。
なんで私は、こんな人をこんなに好きになってしまったんだろう。
「羽坂……?」
私が泣いているのに気づいたのか、池松さんが目を覚ました。
「君、本当は無理していたんじゃ……」
よく見えないのか、池松さんはわざわざ眼鏡をかけ、苦しそうに眉を寄せた。
違うと、ぶんぶん首を横に振る。
愛している池松さんに抱かれて、嬉しかったのだ。
でもそこにない彼の心が私を悲しくさせる。
「違うんです。
ただ、……そう、酷く、悲しい夢をみて。
だから」
「夢なら忘れてしまえ」
躊躇いがちに伸びてきた手が、私をぎゅっと抱きしめる。
腕の中は酷く温かくて、……いまだけ。
いまだけ、この優しさに縋らせてください。
さっきから私の隣に座って、ぼーっとしている。
「池松さん?」
「ん?
ああ」
慌ててなんでもないような顔をしているけれど、あきらかに変。
「どうか、したんですか」
「んー?」
池松さんはなにかを悩むかのように、手の中でパインアメを弄んでいた。
「その、私でよかったらお話、聞きますよ?
お力にはなれないかもしれませんが」
「んー」
なおも池松さんはパインアメを弄び続けている。
本当に、どうしたんだろう。
「その、さ。
妻が、出ていったんだ」
ぽいっと弄んでいたパインアメを口に放り込んだ池松さんの口調は、「今日、晴れなんだ」というくらいの感じだった。
「え……。
あの、でも、それっていつも……」
「離婚届、置いていった」
池松さんが困ったように笑う。
私はそれ以上、なにも言えなくなった。
「いつか、こんな日が来るんじゃないかとは思ってたけど。
いざ来ると堪えるな……」
ははっ、小さく池松さんの口から笑いが落ちた。
こんなとき、気の利いたことが言えない自分が憎らしい。
こんなに池松さんは弱っているのに。
「飲みに行きましょう!」
「……は?」
池松さんの目が、思いっきり見開かれる。
「その、飲んで忘れるとか無理かもしれませんが、気は紛らわせます。
だから」
「……羽坂は、優しいなー」
「優しくなんかないです。
池松さんが離婚の危機なら、あわよくばとか考えてるんですから」
「それでも。
ひとりでいるよりずっといい」
眼鏡の奥で、目が泣き出しそうに歪む。
その顔に、胸がきゅーっと締め付けられた。
夜、池松さんは個室のしゃぶしゃぶ店に連れてきてくれた。
「若い子には肉だろ」
池松さんはそう言って笑っているけれど。
「あの。
池松さんを励ますためなんで、池松さんの好きなお店でいいんですよ」
「俺が付き合わせてるんだからいいんだ」
池松さんがいいのなら、いいのかな……?
たわいのない話をしながら食事は進んでいく。
「羽坂が来てもう半年か。
けっこう続いてるよな」
もう九月も半ばに入った。
酷い環境で、一日でめげそうになったけれど、まだここで働いている。
それもこれも。
「池松さんのおかげです。
……あと、宗正さん」
池松さんがなにかとフォローしてくれたから、ここまで頑張れた。
大河も、ああなる前は私を支えてくれた。
ふたりには感謝しかない。
「俺はなにもしてない。
羽坂が頑張ったんだ」
ううん、首を横に振る。
「池松さんのおかげです」
「……そうか」
短くそれだけ言って、池松さんはおちょこを口に運んだ。
お酒が進むにつれて、ぽつりぽつりと奥さんのことを池松さんは話しだした。
「妻とは高校が一緒だったんだ。
昔っからああいう性格で、でもそんなところが好きで。
……それで、付き合った」
もそもそとお肉を食べている池松さんは完全にらしくない。
そういう姿は苦しくなる。
「けどやっぱり、俺と付き合ってるのに平気でほかの男と遊びに行くのが耐えられなくて、別れた。
……なのに」
くいっ、一気におちょこに残ったお酒を池松さんが飲み干すので、お銚子を掴んで注ぐ。
「同窓会で再会して、懐かしいのもあって話が弾んで、そのまま勢いで入籍した。
若かったんだな、あの頃は」
苦笑いを浮かべ、また一気にお酒を飲み干す。
すかさずお銚子を差し出すと、池松さんはおちょこで受けた。
「あれから十三年、か。
あの世理にしては長く続いたんじゃないか。
だいたい、最初からわかってたんだ。
いつか世理はいなくなるって」
くいっ、池松さんがお酒をあおる。
再び注ごうとしたお銚子は空になっていた。
新しいお酒を頼もうとしたが、止められた。
「まあ、しょうがないよな」
笑う池松さんは酷く淋しそうで、私の方が泣きたくなる。
――だから。
「私でよかったら、池松さんを慰めてあげます」
「羽坂、君、なにを言って」
「私じゃ、代わりにもなりませんか」
じっと見つめた、レンズの向こうの瞳は、迷うように揺れていた。
「……そう、だな」
おちょこを口に運びかけ、空だと気づいてテーブルの上に戻す。
それっきり、池松さんは黙ってしまった。
タクシーの中でずっと無言だった。
池松さんも黙って窓の外を見ている。
だから私もずっと黙っていた。
「羽坂」
あの日、泊まったマンションの寝室で、池松さんは私をベッドに押し倒した。
「本当にいいんだな」
まだ、レンズの向こうの瞳は揺れている。
自分から腕を伸ばし、その薄い唇に自分の唇を重ねた。
「……はい」
瞬間、池松さんの唇が重なる。
呼吸さえも奪ってしまうような口付けは、それだけ彼が追い詰められているのだと感じさせた。
私の上で、池松さんが腰を振る。
絶頂を迎える瞬間、小さく「世理」とだけ漏らした。
目を開けると、隣で池松さんが眠っていた。
……結局、言ってくれなかった。
嘘でいいから好きだと言ってほしかった。
たとえそれが、世理さんに向けた言葉でもかまわない。
けれど池松さんは私を抱いている間、一度も言ってくれなかった。
……池松さんは私を――。
きっと、好きになってくれない。
たとえ、奥さんと別れても。
池松さんに抱かれて、はっきりした。
彼の中にはいまでも世理さんがいる。
たぶん、これからもずっと。
だからいくら私が想っても無駄、無駄なんだ……。
「うっ、ふぇっ」
自分の意思とは関係なく、涙が溢れてくる。
鋭い錐をぎりぎりとねじ込まれているかのように胸が痛い。
なんで私は、こんな人をこんなに好きになってしまったんだろう。
「羽坂……?」
私が泣いているのに気づいたのか、池松さんが目を覚ました。
「君、本当は無理していたんじゃ……」
よく見えないのか、池松さんはわざわざ眼鏡をかけ、苦しそうに眉を寄せた。
違うと、ぶんぶん首を横に振る。
愛している池松さんに抱かれて、嬉しかったのだ。
でもそこにない彼の心が私を悲しくさせる。
「違うんです。
ただ、……そう、酷く、悲しい夢をみて。
だから」
「夢なら忘れてしまえ」
躊躇いがちに伸びてきた手が、私をぎゅっと抱きしめる。
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