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第4章 就職活動は上手くいかない
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「……で。
現実は甘かないわけですよ」
ヒルズのいつものカフェで遅い昼食を取っている私は、スーツ姿だった。
「お子さんのご予定は、ってさ……」
お気に入りのサーモンサンドを頬張る。
前は鈴木との思い出に複雑な思いだったカフェだが、いまではいい息抜き場所になっていた。
やっと面接にこぎ着けた会社でひたすら聞かれたのは、子供のことだ。
――新婚だそうですが、お子さんの予定は?
――子供ができたら産休を取りますよね?
訊かれたのは私の能力ではなく、主にそんなことばかり。
子供の予定?
そんなの、当面ないんじゃない?
私はそのつもりだから職探ししているんだし。
……まあ、御津川氏の希望は確認していないけど。
確かに就業してすぐに子供ができて産休、となれば困るのはわかる。
でもこっちとしては即戦力で働ける自信はあるし、御津川氏がその気でも、最低一年は我慢してもらうように説き伏せる用意はある。
なのに。
「ほんと、仕事辞めなきゃよかった……」
FoSはその辺りも、万全だった。
妊娠出産からの復帰でも前と立場は変わらなかったし。
それでいて子供のことで休んでも会社としては嫌な顔もしない。
パパの育休も積極的に勧めてくる職場だったのだ。
でも、世間の会社は違う。
このまま、就職活動を続けるのが憂鬱になってきた……。
夜は御津川氏に連れられてラウンジへ行った。
ここには週一くらいの割合で顔を出している。
最初にここへ来た直後、――MITSUGWAの株価は一時的に暴落した。
『ああ。
東峰さんの制裁だ。
おっかないよな』
なんて御津川氏は笑っていたが、また彼になにかしたらと思うと気が気じゃない。
株価の方は一週間程度で元に戻ったからよかったけど。
「慧護!」
私たちを見つけ、すぐに純さんが寄ってきた。
「ねえ、紹介したい人がいるんだけど……」
するりと彼女の腕が御津川氏の腕に絡み、さりげなく私から引き剥がす。
「李亜」
「どうぞ、行ってきてください」
振り返った彼に、笑顔を貼り付けて返事をした。
「すぐに戻る」
「早く、慧護」
御津川氏を急かし、純さんがこちらを向く。
視線のあった彼女は、にたりと目を歪ませた。
……毎回、そうなのだ。
純さんはなにかと理由をつけて、私たちを引き離す。
御津川氏も他の女性なら邪険に振り払うのに、彼女だけはしない。
彼の中では完全に、純さんは友人に振り分けられているのが理由みたいだが、純さん自身の気持ちには気づいていない。
もう、女性に彼が絡まれるのは仕方ないと割り切れるようになっていた。
だって、御津川氏はそれだけ格好いいんだから仕方ない。
でも、純さんは別。
御津川氏としても純さんは〝友人〟という枠ではあっても、他の女性に比べたら、特別なのだ。
それが、嫌だった。
「……はぁーっ」
ため息をつきつつ、人気のない壁際へ行こうとしたものの。
「おっと」
「す、すみません!」
一歩踏み出したところで、男性とぶつかった。
「いえ、大丈夫……咲乃?」
ここで旧姓呼び、しかもよく知った声が降ってきて、顔を上げる。
「夏原、社長……?」
意外そうな顔をして立っていたのは私の元上司でいまはFoSCompanyの社長、夏原陽人さんだった。
「ひさしぶりだな」
通りかかったボーイを止め、夏原社長は私にもワインを勧めてくれた。
「課長……社長の下で働いていた頃が懐かしいです」
彼が社長に就任したのは今年一月。
それまでなにも知らずに彼の下で働いていて、実は社長の息子で……なんて発表があったときは驚いたものだ。
正直に言えば、マッチングアプリに手を出したのも、会社を辞めたのも、彼が結婚し、直属の上司じゃなくなったからというのも少しはある。
夏原課長は私の――憧れでもあったから。
「でもなんで、こんなところに?」
僅かに、彼の首が傾く。
それはそうだろう、こんなところで元部下に会うだなんて思わない。
「御津川社長と結婚したんです。
それで」
「御津川社長と?
咲乃が寿退社したのは聞いていたが、相手が御津川社長なんて話は知らなかったな」
「え、えっと。
はははっ」
思わず、笑って誤魔化した。
だって会社の人間が知っている私の結婚相手はあくまでも、〝鈴木二郎〟だ。
「夏原社長こそ、どうして」
ワインを一口飲み、反対に彼に問う。
彼が、ヒルズの住人なんて話は聞いたことがない。
「ん?
ここは異業種交流にはもってこいの場所だからな。
月に一度くらいの割合で顔を出している。
もっとも、妻を夜、ひとり家に残すのは嫌なんだが」
奥様のことを思い出しているのか僅かに笑い、彼はワインをくいっと飲んだ。
「奥様も一緒に……」
そこまで言って、止まった。
だって、彼の奥様は。
「雪花はいま、妊娠しているからな。
こんなところへ連れてきて、無理をさせたくない」
ズレてもいない眼鏡を、彼がくいっと上げる。
本当にいい旦那様で羨ましい。
いや、御津川氏が夏原社長に劣るなんて言わないけど。
「それにしても咲乃……いまは、御津川か。
御津川が会社を辞めたのは惜しかったな。
君にはあと二、三年で営業統括部初の女課長、なんて期待していただけに」
「夏原社長……」
ふっ、と淋しそうに笑い、彼がグラスを口に運ぶ。
そんなに彼が私のことを買ってくれていたなんて知らなかった。
知るといよいよ、会社を辞めたのが悔やまれる。
「もしよかったらいつでも戻ってきてくれ。
出産して落ち着いてからでもいい。
待っているから」
名刺入れから名刺を一枚抜き、彼は渡してくれた。
私を見つめる、レンズの向こうの瞳に嘘はない。
もともと、社交辞令なんて失礼な相手にしか使わない人だった。
「夏原社長、私」
いま、就職活動をしているんです。
すぐにでも働けます、なんて言ったらどうするんだろう。
「李亜」
けれどその言葉は、こちらへやってきた御津川氏によって止められた。
「これは御津川さん、おひさしぶりです」
御津川氏に気づき、夏原社長は軽く会釈をした。
「本当におひさしぶりですね。
社長就任以来ですか」
にこやかに御津川氏は挨拶しているが、それが作り笑顔にしか見えないのはなんでだろう?
「知らないうちに僕の元部下の咲乃と結婚したんだとか。
困りますよ、彼女ほどの女性を専業主婦にしておくなんて」
「俺は李亜が一番輝ける環境を準備できる自信があるので、お気になさらずに」
長身イケメン同士が腹の探り合いをしているのはこう……迫力がありすぎて、怖いです!
「李亜、行くぞ。
日角ご夫妻にはまだ、紹介していなかっただろ? ……じゃあ、失礼します」
夏原社長にあたまを下げ、彼は軽く手を引っ張った。
「夏原社長、お会いできてよかったです。
では、失礼します」
「うん、僕も嬉しかった。
さっきの話、本気だからな。
考えておいてくれ」
あたまを下げ、さらに私の手を引っ張る彼に着いていく。
現実は甘かないわけですよ」
ヒルズのいつものカフェで遅い昼食を取っている私は、スーツ姿だった。
「お子さんのご予定は、ってさ……」
お気に入りのサーモンサンドを頬張る。
前は鈴木との思い出に複雑な思いだったカフェだが、いまではいい息抜き場所になっていた。
やっと面接にこぎ着けた会社でひたすら聞かれたのは、子供のことだ。
――新婚だそうですが、お子さんの予定は?
――子供ができたら産休を取りますよね?
訊かれたのは私の能力ではなく、主にそんなことばかり。
子供の予定?
そんなの、当面ないんじゃない?
私はそのつもりだから職探ししているんだし。
……まあ、御津川氏の希望は確認していないけど。
確かに就業してすぐに子供ができて産休、となれば困るのはわかる。
でもこっちとしては即戦力で働ける自信はあるし、御津川氏がその気でも、最低一年は我慢してもらうように説き伏せる用意はある。
なのに。
「ほんと、仕事辞めなきゃよかった……」
FoSはその辺りも、万全だった。
妊娠出産からの復帰でも前と立場は変わらなかったし。
それでいて子供のことで休んでも会社としては嫌な顔もしない。
パパの育休も積極的に勧めてくる職場だったのだ。
でも、世間の会社は違う。
このまま、就職活動を続けるのが憂鬱になってきた……。
夜は御津川氏に連れられてラウンジへ行った。
ここには週一くらいの割合で顔を出している。
最初にここへ来た直後、――MITSUGWAの株価は一時的に暴落した。
『ああ。
東峰さんの制裁だ。
おっかないよな』
なんて御津川氏は笑っていたが、また彼になにかしたらと思うと気が気じゃない。
株価の方は一週間程度で元に戻ったからよかったけど。
「慧護!」
私たちを見つけ、すぐに純さんが寄ってきた。
「ねえ、紹介したい人がいるんだけど……」
するりと彼女の腕が御津川氏の腕に絡み、さりげなく私から引き剥がす。
「李亜」
「どうぞ、行ってきてください」
振り返った彼に、笑顔を貼り付けて返事をした。
「すぐに戻る」
「早く、慧護」
御津川氏を急かし、純さんがこちらを向く。
視線のあった彼女は、にたりと目を歪ませた。
……毎回、そうなのだ。
純さんはなにかと理由をつけて、私たちを引き離す。
御津川氏も他の女性なら邪険に振り払うのに、彼女だけはしない。
彼の中では完全に、純さんは友人に振り分けられているのが理由みたいだが、純さん自身の気持ちには気づいていない。
もう、女性に彼が絡まれるのは仕方ないと割り切れるようになっていた。
だって、御津川氏はそれだけ格好いいんだから仕方ない。
でも、純さんは別。
御津川氏としても純さんは〝友人〟という枠ではあっても、他の女性に比べたら、特別なのだ。
それが、嫌だった。
「……はぁーっ」
ため息をつきつつ、人気のない壁際へ行こうとしたものの。
「おっと」
「す、すみません!」
一歩踏み出したところで、男性とぶつかった。
「いえ、大丈夫……咲乃?」
ここで旧姓呼び、しかもよく知った声が降ってきて、顔を上げる。
「夏原、社長……?」
意外そうな顔をして立っていたのは私の元上司でいまはFoSCompanyの社長、夏原陽人さんだった。
「ひさしぶりだな」
通りかかったボーイを止め、夏原社長は私にもワインを勧めてくれた。
「課長……社長の下で働いていた頃が懐かしいです」
彼が社長に就任したのは今年一月。
それまでなにも知らずに彼の下で働いていて、実は社長の息子で……なんて発表があったときは驚いたものだ。
正直に言えば、マッチングアプリに手を出したのも、会社を辞めたのも、彼が結婚し、直属の上司じゃなくなったからというのも少しはある。
夏原課長は私の――憧れでもあったから。
「でもなんで、こんなところに?」
僅かに、彼の首が傾く。
それはそうだろう、こんなところで元部下に会うだなんて思わない。
「御津川社長と結婚したんです。
それで」
「御津川社長と?
咲乃が寿退社したのは聞いていたが、相手が御津川社長なんて話は知らなかったな」
「え、えっと。
はははっ」
思わず、笑って誤魔化した。
だって会社の人間が知っている私の結婚相手はあくまでも、〝鈴木二郎〟だ。
「夏原社長こそ、どうして」
ワインを一口飲み、反対に彼に問う。
彼が、ヒルズの住人なんて話は聞いたことがない。
「ん?
ここは異業種交流にはもってこいの場所だからな。
月に一度くらいの割合で顔を出している。
もっとも、妻を夜、ひとり家に残すのは嫌なんだが」
奥様のことを思い出しているのか僅かに笑い、彼はワインをくいっと飲んだ。
「奥様も一緒に……」
そこまで言って、止まった。
だって、彼の奥様は。
「雪花はいま、妊娠しているからな。
こんなところへ連れてきて、無理をさせたくない」
ズレてもいない眼鏡を、彼がくいっと上げる。
本当にいい旦那様で羨ましい。
いや、御津川氏が夏原社長に劣るなんて言わないけど。
「それにしても咲乃……いまは、御津川か。
御津川が会社を辞めたのは惜しかったな。
君にはあと二、三年で営業統括部初の女課長、なんて期待していただけに」
「夏原社長……」
ふっ、と淋しそうに笑い、彼がグラスを口に運ぶ。
そんなに彼が私のことを買ってくれていたなんて知らなかった。
知るといよいよ、会社を辞めたのが悔やまれる。
「もしよかったらいつでも戻ってきてくれ。
出産して落ち着いてからでもいい。
待っているから」
名刺入れから名刺を一枚抜き、彼は渡してくれた。
私を見つめる、レンズの向こうの瞳に嘘はない。
もともと、社交辞令なんて失礼な相手にしか使わない人だった。
「夏原社長、私」
いま、就職活動をしているんです。
すぐにでも働けます、なんて言ったらどうするんだろう。
「李亜」
けれどその言葉は、こちらへやってきた御津川氏によって止められた。
「これは御津川さん、おひさしぶりです」
御津川氏に気づき、夏原社長は軽く会釈をした。
「本当におひさしぶりですね。
社長就任以来ですか」
にこやかに御津川氏は挨拶しているが、それが作り笑顔にしか見えないのはなんでだろう?
「知らないうちに僕の元部下の咲乃と結婚したんだとか。
困りますよ、彼女ほどの女性を専業主婦にしておくなんて」
「俺は李亜が一番輝ける環境を準備できる自信があるので、お気になさらずに」
長身イケメン同士が腹の探り合いをしているのはこう……迫力がありすぎて、怖いです!
「李亜、行くぞ。
日角ご夫妻にはまだ、紹介していなかっただろ? ……じゃあ、失礼します」
夏原社長にあたまを下げ、彼は軽く手を引っ張った。
「夏原社長、お会いできてよかったです。
では、失礼します」
「うん、僕も嬉しかった。
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