69 / 103
№69 ご褒美
しおりを挟む
「ああもーっ!!
終わらないっ!!!」
午後九時をまわった会社。
残ってるのは私と課長のふたりだけ。
「ほらほら。
もうちょっとだから、頑張ろう?」
「……はい」
課長の、眼鏡の奥の目がにっこり笑う。
あの顔につい癒やされてしまう私も、大概だと思う。
伝票のチェックしながら、課長をちらり。
課長は自分の仕事なんて終わってるのに、私が終わるのを待ってくれてる。
大事な女を遅くにひとりになんてできないでしょ、って。
「おわっ、たー」
「お疲れ」
時計の針が十一時を過ぎた頃、やっと終わった仕事に安堵のため息。
「毎月大変だね、締め日は」
「そう思ってるんだったら。
頑張ってる部下にご褒美ください」
「ご褒美、ね」
重なった唇に疲れが吹っ飛んだ私はやっぱり、大概だ。
終わらないっ!!!」
午後九時をまわった会社。
残ってるのは私と課長のふたりだけ。
「ほらほら。
もうちょっとだから、頑張ろう?」
「……はい」
課長の、眼鏡の奥の目がにっこり笑う。
あの顔につい癒やされてしまう私も、大概だと思う。
伝票のチェックしながら、課長をちらり。
課長は自分の仕事なんて終わってるのに、私が終わるのを待ってくれてる。
大事な女を遅くにひとりになんてできないでしょ、って。
「おわっ、たー」
「お疲れ」
時計の針が十一時を過ぎた頃、やっと終わった仕事に安堵のため息。
「毎月大変だね、締め日は」
「そう思ってるんだったら。
頑張ってる部下にご褒美ください」
「ご褒美、ね」
重なった唇に疲れが吹っ飛んだ私はやっぱり、大概だ。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
どうして隣の家で僕の妻が喘いでいるんですか?
ヘロディア
恋愛
壁が薄いマンションに住んでいる主人公と妻。彼らは新婚で、ヤりたいこともできない状態にあった。
しかし、隣の家から喘ぎ声が聞こえてきて、自分たちが我慢せずともよいのではと思い始め、実行に移そうとする。
しかし、何故か隣の家からは妻の喘ぎ声が聞こえてきて…
【R18】ドS上司とヤンデレイケメンに毎晩種付けされた結果、泥沼三角関係に堕ちました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向けランキング31位、人気ランキング132位の記録達成※雪村里帆、性欲旺盛なアラサーOL。ブラック企業から転職した先の会社でドS歳下上司の宮野孝司と出会い、彼の事を考えながら毎晩自慰に耽る。ある日、中学時代に里帆に告白してきた同級生のイケメン・桜庭亮が里帆の部署に異動してきて…⁉︎ドキドキハラハラ淫猥不埒な雪村里帆のめまぐるしい二重恋愛生活が始まる…!優柔不断でドMな里帆は、ドS上司とヤンデレイケメンのどちらを選ぶのか…⁉︎
——もしも恋愛ドラマの濡れ場シーンがカット無しで放映されたら?という妄想も込めて執筆しました。長編です。
※連載当時のものです。
秘密 〜官能短編集〜
槙璃人
恋愛
不定期に更新していく官能小説です。
まだまだ下手なので優しい目で見てくれればうれしいです。
小さなことでもいいので感想くれたら喜びます。
こここうしたらいいんじゃない?などもお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる