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第参譚
0010:わくわくアデル皇国編‼︎ 其弐
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ーー二人のアデル皇国滞在二日目。ーー
ーーここは、アデル皇国宮殿『謁見の間』。ーー
「ベル殿下、リリアナ嬢、よくぞ来られた。(微笑み)」
「……陛下、お久しぶりでございます。(深く礼)」
「…………。(ベル殿下に合わせて深く礼)」
「そして、レオ殿、…………マーキュリーとマーズ殿下を引き合わせてくれて、本当にありがとう。…………少々拗らせているみたいだがな。(苦笑い)」
「陛下、……幼馴染である二人が結ばれて、僕も心底嬉しい限りでございます。(深く礼)」
「……君達が呼べば、じきに二人も出てくるであろう。……何もないが、ゆっくりしていってくれ。」
「ありがとうございます。(三人で深く礼)」
◇ ◇ ◇
皆様ごきげんよう。ベル殿下及びレオ兄様と一緒に、アデル皇国宮殿へとやってきた、リリアナ・ヘレンですわ!
現在、皇帝陛下への謁見を済ませて、マーキュリー殿下の自室の前へと訪れたのですが、……正直な話、緊張しております。(そわそわ)一週間ほど、お部屋に篭り切っているとのことですが、マーキュリー殿下は大丈夫なのでしょうか。
「……じゃあ二人とも、早速だけど開けてみるね。」
「頼みます、兄さん。」
「…………。(激しく頷くリリアナ嬢)」
コンコンコンコン!
「マーキュリー、マーズ、今から入るよー!(大声)」
ガチャっ
扉の向こう側には、昔と同じ内装が広がっており、淡い懐かしさを感じます。恐る恐る入ってみますと、……奥の寝室の方に、何やら人影が‼︎ ビビりな私に構わず、ベル殿下とレオ兄様は、ズンズンと進んで行かれました。(大汗)
「マーズ、いるか‼︎」
「うん? ……私はここにいるぞ?(きょとん)」
どうやらマーズ殿下は、マーキュリー殿下の寝室にいらっしゃるようです。(ひょええええ⁉︎)
ベル殿下達の後に続いて、マーキュリー殿下の寝室を覗くと、……マーズ殿下と、マーズ殿下のお膝でスピスピと眠っていらっしゃるマーキュリー殿下が、ベッドの上にいらっしゃったのでした。(滝のような汗)
「ここで何をしている⁉︎」
「……マーキュリーを寝かしつけているが、それがどうしたのだ?(きょとん)」
「マーズ、見損なったぞ! マーキュリーに手を出すなんて!(プンスカするレオ)」
「何のことだ?(きょとん)」
「とぼけても無駄だぞ! ……一週間、一歩もここから出なかったみたいじゃないか! …………き、既成事実なんて、早すぎるよ!(赤面)」
「…………マーキュリーが自殺しようとするのを必死で止めていただけなのだが。(きょとん)」
「「「ええええええ⁉︎」」」
「そ、それじゃ、既成事実とかは……。」
「私はそのような無責任なことなどしないぞ。……結婚式を挙げてから、堂々とやる!(ドヤ)」
「そ、そう。(ほっと一安心するレオ)」
「……マーズ、久しぶりだな。」
「おおっ、ベルとリリアナ嬢じゃないか! 久しぶりだな!(爽やかな笑顔)」
「お久しぶりです、マーズ殿下。(深く礼)」
「ああ、……私はもう廃嫡したから、殿下呼びしなくていいぞ。これからは、マーキュリーのただの夫だ!(ドヤ)」
「そ、そうですか。(大汗を拭きまくるリリアナ嬢)」
「マーズ、……何故、マーキュリーが自殺しようとしたんだ?(険しい表情のレオ)」
「ああ、……宮殿に帰って来たら、マーキュリーの正気が戻ってしまってな。半狂乱になって死のうとするから、ここでバトルしまくってたんだ。(じっとりとした眼差し)」
「そ、そう……。(ここでバトル⁉︎)」
「少し前にやっと眠ってくれたから、……我流にはなるが、奴隷紋を施してみた!(爽やか笑顔)」
ど、奴隷紋ですって⁉︎ 恐る恐るマーキュリー殿下の額をよく見てみますと、確かに、マーズ殿下の家紋が刻まれていらっしゃるではありませんか⁉︎
「……マーズ、どうやったんだよ⁉︎(ドン引き)」
「ああ、……ちょっと意識朦朧としているマーキュリーに、やり方を教えてもらった!(曇りの無い笑顔)」
「ーーーーっ‼︎(ドン引きなレオ)」
「これで、マーキュリーは自殺できないし、私が死ぬときに、マーキュリーも一緒に死ぬから、一石二鳥だ!」
「…………なんか、二人とも大丈夫そうでよかったよ。」
「ああ、レオには一番心配かけたな。」
「ほんとに心配したんだからね!(ビシッと)」
「ありがとな。……マーキュリーも、もう少しで目醒めると思うから、三人も、応接間の方でゆっくりしていてくれ。」
「うん。……そういえばマーズってさ、霊力使えたよね?」
「……少しだけだが。……何かあったのか?」
「(おもむろに小包を取り出して)これなんだけどさ、何か見覚えとかないかな?」
「うん?(レオから小包を受け取って)……これは!(目をピカッと光らせる)」
マーズ殿下は、受け取った小包を無造作に破いて、中身である呪いを取り出されました。そして、何やら瞳孔をピカッと光らせると、どういうことなのでしょう? 呪いが形を変えて、一つの首輪へと変容したのです!(ガクブル)
「「「ええええええ⁉︎」」」
「ありがとう、レオ。……丁度拘束具が欲しかったんだ。(にこやかなマーズ殿下)」
マーズ殿下は嬉しそうに、その首輪をカチャカチャ鳴らしながら、マーキュリー殿下の首に装着されたのでした。
「マーズ、それ、…………の、呪いだよ?(ドン引き)」
「ああ、そうだが、…………ちょっとコードを変えると、いい感じの霊具に早変わりだ!(爽やかな笑顔)」
「………………リア、大事な証拠が無くなってしまったな。(ピシッと石化するベル殿下)」
「そ、そうですわね。(マーズ殿下、怖すぎですわ!)」
「……今までマーキュリーに『記憶の干渉』をされてて、ずっとエドワードにべったりだったから、マーキュリーに贈り物をしたことがないのだ。……やはり結婚が決まったらお祝いに何かあげたくてな。(頬を赤らめるマーズ殿下)」
「ち、ちなみに、その首輪って、ごく普通の物なのかな?(ドン引きレオ)」
「うん? 私と離れられないように小細工してあるぞ。」
「ーーーーっ!(目が飛び出るレオ)」
「当たり前だろう? 私の知らないところで、いろいろな人付き合いをしていたらしいからな。……必ず私のところに帰ってくるように今から躾けないといけないと思っているんだ。(爽やかな笑顔)」
「そ、そう。(笑顔なのが余計に怖いよー!)」
「れ、レオ兄様、マーキュリー殿下にたくさんの小説をプレゼントしていますので、マーキュリー殿下が目覚めるまで、その小説を読んで待っていましょうよ!(きゅるるん)」
私はこの場から逃げたいあまりに、それとなくレオ兄様に助け船を出しました。
「おっ! いいね、いいね!(助かったー。)」
「………………悪いが、贈り物の数々は全て灰と化したよ。(爽やかな笑顔で三人を凍らせるマーズ殿下)」
「「「ーーーーっ⁉︎」」」
「……マーキュリーに近寄ってくるゴミ虫どもから、マーキュリーを守らなくてはいけないからね。(笑っているけど目は笑っていないマーズ殿下)」
「ゴミ虫……私は、ゴミ虫。(マーズ殿下の言葉がショックで泡を吹いて倒れるリリアナ嬢)」
「リアーーーーっ!(リリアナ嬢を支えるベル殿下)」
「ちょっとマーズ、それは言い過ぎだよ!」
「リリアナ嬢じゃない。……ずっと、マーキュリーに群がっていた輩どものことだ。(真っ黒マーズ殿下)」
「「ーーーーっ⁉︎」」
「……とりあえず、リリアナ嬢もお昼寝中だし、二人も、応接間で休んでいてくれ。(にっこり)」
「あ、ああ。(怖ええ、マーズ怖ええ。)」
「リアを寝かしたいから、……そ、ソファ借りるな。」
「ああ、……二人とも、……今日はわざわざ来てくれてありがとな。(爽やか真っ黒マーズ殿下)」
「「………………。」」
ーーマーキュリー殿下とリリアナ嬢の運命は如何に‼︎ーー
ーーここは、アデル皇国宮殿『謁見の間』。ーー
「ベル殿下、リリアナ嬢、よくぞ来られた。(微笑み)」
「……陛下、お久しぶりでございます。(深く礼)」
「…………。(ベル殿下に合わせて深く礼)」
「そして、レオ殿、…………マーキュリーとマーズ殿下を引き合わせてくれて、本当にありがとう。…………少々拗らせているみたいだがな。(苦笑い)」
「陛下、……幼馴染である二人が結ばれて、僕も心底嬉しい限りでございます。(深く礼)」
「……君達が呼べば、じきに二人も出てくるであろう。……何もないが、ゆっくりしていってくれ。」
「ありがとうございます。(三人で深く礼)」
◇ ◇ ◇
皆様ごきげんよう。ベル殿下及びレオ兄様と一緒に、アデル皇国宮殿へとやってきた、リリアナ・ヘレンですわ!
現在、皇帝陛下への謁見を済ませて、マーキュリー殿下の自室の前へと訪れたのですが、……正直な話、緊張しております。(そわそわ)一週間ほど、お部屋に篭り切っているとのことですが、マーキュリー殿下は大丈夫なのでしょうか。
「……じゃあ二人とも、早速だけど開けてみるね。」
「頼みます、兄さん。」
「…………。(激しく頷くリリアナ嬢)」
コンコンコンコン!
「マーキュリー、マーズ、今から入るよー!(大声)」
ガチャっ
扉の向こう側には、昔と同じ内装が広がっており、淡い懐かしさを感じます。恐る恐る入ってみますと、……奥の寝室の方に、何やら人影が‼︎ ビビりな私に構わず、ベル殿下とレオ兄様は、ズンズンと進んで行かれました。(大汗)
「マーズ、いるか‼︎」
「うん? ……私はここにいるぞ?(きょとん)」
どうやらマーズ殿下は、マーキュリー殿下の寝室にいらっしゃるようです。(ひょええええ⁉︎)
ベル殿下達の後に続いて、マーキュリー殿下の寝室を覗くと、……マーズ殿下と、マーズ殿下のお膝でスピスピと眠っていらっしゃるマーキュリー殿下が、ベッドの上にいらっしゃったのでした。(滝のような汗)
「ここで何をしている⁉︎」
「……マーキュリーを寝かしつけているが、それがどうしたのだ?(きょとん)」
「マーズ、見損なったぞ! マーキュリーに手を出すなんて!(プンスカするレオ)」
「何のことだ?(きょとん)」
「とぼけても無駄だぞ! ……一週間、一歩もここから出なかったみたいじゃないか! …………き、既成事実なんて、早すぎるよ!(赤面)」
「…………マーキュリーが自殺しようとするのを必死で止めていただけなのだが。(きょとん)」
「「「ええええええ⁉︎」」」
「そ、それじゃ、既成事実とかは……。」
「私はそのような無責任なことなどしないぞ。……結婚式を挙げてから、堂々とやる!(ドヤ)」
「そ、そう。(ほっと一安心するレオ)」
「……マーズ、久しぶりだな。」
「おおっ、ベルとリリアナ嬢じゃないか! 久しぶりだな!(爽やかな笑顔)」
「お久しぶりです、マーズ殿下。(深く礼)」
「ああ、……私はもう廃嫡したから、殿下呼びしなくていいぞ。これからは、マーキュリーのただの夫だ!(ドヤ)」
「そ、そうですか。(大汗を拭きまくるリリアナ嬢)」
「マーズ、……何故、マーキュリーが自殺しようとしたんだ?(険しい表情のレオ)」
「ああ、……宮殿に帰って来たら、マーキュリーの正気が戻ってしまってな。半狂乱になって死のうとするから、ここでバトルしまくってたんだ。(じっとりとした眼差し)」
「そ、そう……。(ここでバトル⁉︎)」
「少し前にやっと眠ってくれたから、……我流にはなるが、奴隷紋を施してみた!(爽やか笑顔)」
ど、奴隷紋ですって⁉︎ 恐る恐るマーキュリー殿下の額をよく見てみますと、確かに、マーズ殿下の家紋が刻まれていらっしゃるではありませんか⁉︎
「……マーズ、どうやったんだよ⁉︎(ドン引き)」
「ああ、……ちょっと意識朦朧としているマーキュリーに、やり方を教えてもらった!(曇りの無い笑顔)」
「ーーーーっ‼︎(ドン引きなレオ)」
「これで、マーキュリーは自殺できないし、私が死ぬときに、マーキュリーも一緒に死ぬから、一石二鳥だ!」
「…………なんか、二人とも大丈夫そうでよかったよ。」
「ああ、レオには一番心配かけたな。」
「ほんとに心配したんだからね!(ビシッと)」
「ありがとな。……マーキュリーも、もう少しで目醒めると思うから、三人も、応接間の方でゆっくりしていてくれ。」
「うん。……そういえばマーズってさ、霊力使えたよね?」
「……少しだけだが。……何かあったのか?」
「(おもむろに小包を取り出して)これなんだけどさ、何か見覚えとかないかな?」
「うん?(レオから小包を受け取って)……これは!(目をピカッと光らせる)」
マーズ殿下は、受け取った小包を無造作に破いて、中身である呪いを取り出されました。そして、何やら瞳孔をピカッと光らせると、どういうことなのでしょう? 呪いが形を変えて、一つの首輪へと変容したのです!(ガクブル)
「「「ええええええ⁉︎」」」
「ありがとう、レオ。……丁度拘束具が欲しかったんだ。(にこやかなマーズ殿下)」
マーズ殿下は嬉しそうに、その首輪をカチャカチャ鳴らしながら、マーキュリー殿下の首に装着されたのでした。
「マーズ、それ、…………の、呪いだよ?(ドン引き)」
「ああ、そうだが、…………ちょっとコードを変えると、いい感じの霊具に早変わりだ!(爽やかな笑顔)」
「………………リア、大事な証拠が無くなってしまったな。(ピシッと石化するベル殿下)」
「そ、そうですわね。(マーズ殿下、怖すぎですわ!)」
「……今までマーキュリーに『記憶の干渉』をされてて、ずっとエドワードにべったりだったから、マーキュリーに贈り物をしたことがないのだ。……やはり結婚が決まったらお祝いに何かあげたくてな。(頬を赤らめるマーズ殿下)」
「ち、ちなみに、その首輪って、ごく普通の物なのかな?(ドン引きレオ)」
「うん? 私と離れられないように小細工してあるぞ。」
「ーーーーっ!(目が飛び出るレオ)」
「当たり前だろう? 私の知らないところで、いろいろな人付き合いをしていたらしいからな。……必ず私のところに帰ってくるように今から躾けないといけないと思っているんだ。(爽やかな笑顔)」
「そ、そう。(笑顔なのが余計に怖いよー!)」
「れ、レオ兄様、マーキュリー殿下にたくさんの小説をプレゼントしていますので、マーキュリー殿下が目覚めるまで、その小説を読んで待っていましょうよ!(きゅるるん)」
私はこの場から逃げたいあまりに、それとなくレオ兄様に助け船を出しました。
「おっ! いいね、いいね!(助かったー。)」
「………………悪いが、贈り物の数々は全て灰と化したよ。(爽やかな笑顔で三人を凍らせるマーズ殿下)」
「「「ーーーーっ⁉︎」」」
「……マーキュリーに近寄ってくるゴミ虫どもから、マーキュリーを守らなくてはいけないからね。(笑っているけど目は笑っていないマーズ殿下)」
「ゴミ虫……私は、ゴミ虫。(マーズ殿下の言葉がショックで泡を吹いて倒れるリリアナ嬢)」
「リアーーーーっ!(リリアナ嬢を支えるベル殿下)」
「ちょっとマーズ、それは言い過ぎだよ!」
「リリアナ嬢じゃない。……ずっと、マーキュリーに群がっていた輩どものことだ。(真っ黒マーズ殿下)」
「「ーーーーっ⁉︎」」
「……とりあえず、リリアナ嬢もお昼寝中だし、二人も、応接間で休んでいてくれ。(にっこり)」
「あ、ああ。(怖ええ、マーズ怖ええ。)」
「リアを寝かしたいから、……そ、ソファ借りるな。」
「ああ、……二人とも、……今日はわざわざ来てくれてありがとな。(爽やか真っ黒マーズ殿下)」
「「………………。」」
ーーマーキュリー殿下とリリアナ嬢の運命は如何に‼︎ーー
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