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1章~転生・幼少期~
9話 氾濫
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◇◇◇◇◇◇
1年が過ぎ5歳になった。
全属性の上級魔法を使えるようになった。
アナベル先生は5歳から徐々にって言っていたが、母様が「ジークは天才だから早くて良いのよ」と教育ママになっていた....
しかし相変わらず回復魔法は苦手だ。。。なんとか初級は無詠唱でできるようになったが、中級以上は詠唱しないと使えない。
妹のミラも2歳になり、赤ちゃんから面倒見てたため俺に懐いてくれてる。
ぐふっ お兄ちゃんカッコイイっていつか言ってもらうんだ。
でも、ミラは俺のことを
「にぃ~にぃ~ あしょぼぅ~」
そう、にぃにぃと呼ぶんだ。。。。
ミラに魔法を見せると凄い喜ぶ。
特に水・土・光魔法で玉を作り、お手玉もどきを見るのがお気に入りだ。
「にぃ~にぃ~ きれいぃ~ もっとぉ~」
「本当にミラはお手玉好きだなぁ、よーし今日は火と闇もつけて5色だぁ」
「うぁ~」
ミラは目をキラキラさせている
俺は1歳の時から魔法を覚えたが、それは前世の記憶があり自我が強かったためでミラは平凡だ。
そうやってミラと遊んでたら、玄関から
「ジークあ~そ~ぼ~」
いつものみんなから誘われた。
「母様、遊びに行ってきていいですか?」
「ああ、行ってきなさい。あっそうだ、ついでにお父さんにお弁当持って行ってくれる?」
「わかりました いってきまーす」
「にぃ~にぃ~ ミィリャもいきゅ~」
「駄目です ミラはお留守番」
「にぃ~にぃ~…」
母様に抱っこされたまま連れて行かれるミラ
(スマン ミラ、もう少し大きくなったらな)
玄関にはいつものメンバーがいた。
◇◇◇◇◇◇
そのころ魔の森の中央部では魔素が急速に濃度をまして黒く蠢く渦となって、中から魔物の群れが顔を出していた。
◇◇◇◇◇◇
いつものメンバーで、村の入り口まできている。
「ジーク、スマンなぁ、今カインは森の奥にある櫓までいってるんだ、森が何だか騒がしくてな」
「そうですか、じゃぁアナベルさん このお弁当をあとで父様に渡しといてください」
「ああ 確かに預かった 任せとけ」
「(おいティファ、ジークとは進展あったのか?)」
「(と・と・父さん、な・何言ってんのよ、あ・あるわけないじゃん)」
ティファは顔を真っ赤にしてマルクスと何か話しをしている。
「ティファ顔赤いよ? 大丈夫?」
とミラの額に手を当てるジーク
「な・なんでもないわよ、大丈夫だから」
と言ってジークを突き飛ばす
「うぁ、つきとばなさなくても。。。」
「ジークすまんなティファと仲よくしてやってな」
「???....はい」
(ぁぁティファのヤツこりゃ手ごわいぞ・・・)
鈍感なジークに娘に対して同情するマルクスであった。
その時、森の奥で一斉に鳥たちが飛びたった
バサッバサッバッサ!!!
「な・何事だ!!」
それと同時に櫓から赤色の狼煙が上がり、王都まで一定間隔である櫓に次から次へと赤い狼煙が上がっていった
「あ、赤い狼煙だと!!」
「マルクスさん、どうしたのですか?」
「赤の狼煙は魔物氾濫だ! 急いで家に帰り王都まで逃げろ!!」
「魔物の氾濫?」
「魔素が急激に濃くなり魔物が突然大量に溢れ出す現象だ!すぐ魔物の大群が押し寄せてくるんだ!
くそっ 予想より早いじゃないか! ジーク急げ! ティファお前もお母さんと一緒に逃げるんだ!はやく!」
「マルクスさんはどうするのですか?」
「カインのところに行き撤退しながら時間を稼ぐ!一番近い砦から常駐している騎士団が、今からこっちに向かってくるはずだ」
「なら僕も戦います! 時間稼ぎはできるはずです」
「だめだ はやく逃げろ!」
マルクスは櫓に向かって走り出した。
「ティファは早く戻って逃げるんだ」
「う、うんジークは?」
「俺は父様のとこに行く」
「駄目よ父さんはみんな逃げろって」
「わかってるけど魔物の大群を父様とマルクスさんだけで防げると思う?」
「で、でもカインさんは元Sランクパーティーの冒険者じゃない」
「でも剣士だから1対1では強いけど複数だと対応しきれないはずだ、僕なら広範囲魔法がつかえるから時間稼ぎはできると思う、だからティファ急いで」
「でも、でも・・・」
ティファは泣きだして動かない。
(くっしかたない)
ティファを力強く抱きしめて
「ティファ大丈夫だから、お願いだ早く逃げて」
「う、うん わかった、ジークも絶対戻ってきてね」
「ああ 約束だ」
ティファたちは村の中心へ走って行った
「よし、いくか」
「!!!!」
村の入り口を出て、森の手前の街道に狼の2倍ほどの大きさで、肋の部分が赤く光り目も赤い
魔物の群れが入口を囲むように迫ってきた。
「くそっ もうここまで! やるしかない」
咄嗟に火球を無数に作り出し、目の前のウォーウルフたちをロックオンしていく
イメージはそう、「行けファ○ネルたち!!」
火球が次々にウォーウルフを燃やしていくが、次から次に森から沸いてくる。
1年が過ぎ5歳になった。
全属性の上級魔法を使えるようになった。
アナベル先生は5歳から徐々にって言っていたが、母様が「ジークは天才だから早くて良いのよ」と教育ママになっていた....
しかし相変わらず回復魔法は苦手だ。。。なんとか初級は無詠唱でできるようになったが、中級以上は詠唱しないと使えない。
妹のミラも2歳になり、赤ちゃんから面倒見てたため俺に懐いてくれてる。
ぐふっ お兄ちゃんカッコイイっていつか言ってもらうんだ。
でも、ミラは俺のことを
「にぃ~にぃ~ あしょぼぅ~」
そう、にぃにぃと呼ぶんだ。。。。
ミラに魔法を見せると凄い喜ぶ。
特に水・土・光魔法で玉を作り、お手玉もどきを見るのがお気に入りだ。
「にぃ~にぃ~ きれいぃ~ もっとぉ~」
「本当にミラはお手玉好きだなぁ、よーし今日は火と闇もつけて5色だぁ」
「うぁ~」
ミラは目をキラキラさせている
俺は1歳の時から魔法を覚えたが、それは前世の記憶があり自我が強かったためでミラは平凡だ。
そうやってミラと遊んでたら、玄関から
「ジークあ~そ~ぼ~」
いつものみんなから誘われた。
「母様、遊びに行ってきていいですか?」
「ああ、行ってきなさい。あっそうだ、ついでにお父さんにお弁当持って行ってくれる?」
「わかりました いってきまーす」
「にぃ~にぃ~ ミィリャもいきゅ~」
「駄目です ミラはお留守番」
「にぃ~にぃ~…」
母様に抱っこされたまま連れて行かれるミラ
(スマン ミラ、もう少し大きくなったらな)
玄関にはいつものメンバーがいた。
◇◇◇◇◇◇
そのころ魔の森の中央部では魔素が急速に濃度をまして黒く蠢く渦となって、中から魔物の群れが顔を出していた。
◇◇◇◇◇◇
いつものメンバーで、村の入り口まできている。
「ジーク、スマンなぁ、今カインは森の奥にある櫓までいってるんだ、森が何だか騒がしくてな」
「そうですか、じゃぁアナベルさん このお弁当をあとで父様に渡しといてください」
「ああ 確かに預かった 任せとけ」
「(おいティファ、ジークとは進展あったのか?)」
「(と・と・父さん、な・何言ってんのよ、あ・あるわけないじゃん)」
ティファは顔を真っ赤にしてマルクスと何か話しをしている。
「ティファ顔赤いよ? 大丈夫?」
とミラの額に手を当てるジーク
「な・なんでもないわよ、大丈夫だから」
と言ってジークを突き飛ばす
「うぁ、つきとばなさなくても。。。」
「ジークすまんなティファと仲よくしてやってな」
「???....はい」
(ぁぁティファのヤツこりゃ手ごわいぞ・・・)
鈍感なジークに娘に対して同情するマルクスであった。
その時、森の奥で一斉に鳥たちが飛びたった
バサッバサッバッサ!!!
「な・何事だ!!」
それと同時に櫓から赤色の狼煙が上がり、王都まで一定間隔である櫓に次から次へと赤い狼煙が上がっていった
「あ、赤い狼煙だと!!」
「マルクスさん、どうしたのですか?」
「赤の狼煙は魔物氾濫だ! 急いで家に帰り王都まで逃げろ!!」
「魔物の氾濫?」
「魔素が急激に濃くなり魔物が突然大量に溢れ出す現象だ!すぐ魔物の大群が押し寄せてくるんだ!
くそっ 予想より早いじゃないか! ジーク急げ! ティファお前もお母さんと一緒に逃げるんだ!はやく!」
「マルクスさんはどうするのですか?」
「カインのところに行き撤退しながら時間を稼ぐ!一番近い砦から常駐している騎士団が、今からこっちに向かってくるはずだ」
「なら僕も戦います! 時間稼ぎはできるはずです」
「だめだ はやく逃げろ!」
マルクスは櫓に向かって走り出した。
「ティファは早く戻って逃げるんだ」
「う、うんジークは?」
「俺は父様のとこに行く」
「駄目よ父さんはみんな逃げろって」
「わかってるけど魔物の大群を父様とマルクスさんだけで防げると思う?」
「で、でもカインさんは元Sランクパーティーの冒険者じゃない」
「でも剣士だから1対1では強いけど複数だと対応しきれないはずだ、僕なら広範囲魔法がつかえるから時間稼ぎはできると思う、だからティファ急いで」
「でも、でも・・・」
ティファは泣きだして動かない。
(くっしかたない)
ティファを力強く抱きしめて
「ティファ大丈夫だから、お願いだ早く逃げて」
「う、うん わかった、ジークも絶対戻ってきてね」
「ああ 約束だ」
ティファたちは村の中心へ走って行った
「よし、いくか」
「!!!!」
村の入り口を出て、森の手前の街道に狼の2倍ほどの大きさで、肋の部分が赤く光り目も赤い
魔物の群れが入口を囲むように迫ってきた。
「くそっ もうここまで! やるしかない」
咄嗟に火球を無数に作り出し、目の前のウォーウルフたちをロックオンしていく
イメージはそう、「行けファ○ネルたち!!」
火球が次々にウォーウルフを燃やしていくが、次から次に森から沸いてくる。
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