7 / 21
1章
日常は素晴らしい
しおりを挟む
売店の種類豊富な基礎化粧品とコスメに今日もお世話になりながら支度を整え部屋を出ると既に副会長が女子寮の門柱に寄りかかっていた。
「迎えに来たぞ。仁奈」
「えと、なんで?お仕事大丈夫??」
「お前がうろちょろして変なのを引っ掛けないよう魔除になりにきた。そして仕事は粗方済んでいるしサボる輩の手伝いなど誰がするか!!」
「魔除って……まあ、ありがとう」
ちょっと束縛強めだけど優しさには溢れており心地良い。契約だとかエロゲー要素たっぷりの今までと比べ物にならない甘いストーリーへ入り込んでるよう。
「手を出せ」
「え?ちょっ!?」
「これで良し。力が足りなくなったら俺を呼べ」
「これって……」
「スキルを分け与える石を施したネックレスだ。俺のスキルはお前も知っている通り沈静だから相手スキルを打ち消せるだろう」
「……いいの?」
「当たり前だ。俺の婚約者を苛むものなど消滅させれば良い」
過激だが彼なりの最大限の気遣いだろう。彼だけが今のところまともである状態で選択を間違えれば一気に転がっていきメリーバッドエンド行きだそうだ。副会長から見ればハッピーエンドだが手段がえげつないと攻略サイトで今話が持ちきりになっている。
「おはよ~仁奈ちゃん!副会長!!」
「うるさいぞ新入生」
「落ち着いて、ね?雀くん」
通学中にワンコの如く寄ってきたのは美良 雀(びら すずめ)中文連で賞を取っている作家の卵である。普通科文学コースの彼とは入試の時に知り合い、合同授業も控えている為よく会う。
「明科(あかしな)副会長も仁奈ちゃんも大好き!!このcp好き。書きたい。好き」
ちょっと拗らせてしまっている所を除けばイケメンではある。
「幼馴染婚約者萌えは凄い。尊い。供給過多」
「何を言っているかさっぱりわからないが褒め言葉として受け取っておこう」
「あはは……」
この幸せが長くは続かないのは分かっているが、まだまだ浸っていたいので考えないことにする。
「迎えに来たぞ。仁奈」
「えと、なんで?お仕事大丈夫??」
「お前がうろちょろして変なのを引っ掛けないよう魔除になりにきた。そして仕事は粗方済んでいるしサボる輩の手伝いなど誰がするか!!」
「魔除って……まあ、ありがとう」
ちょっと束縛強めだけど優しさには溢れており心地良い。契約だとかエロゲー要素たっぷりの今までと比べ物にならない甘いストーリーへ入り込んでるよう。
「手を出せ」
「え?ちょっ!?」
「これで良し。力が足りなくなったら俺を呼べ」
「これって……」
「スキルを分け与える石を施したネックレスだ。俺のスキルはお前も知っている通り沈静だから相手スキルを打ち消せるだろう」
「……いいの?」
「当たり前だ。俺の婚約者を苛むものなど消滅させれば良い」
過激だが彼なりの最大限の気遣いだろう。彼だけが今のところまともである状態で選択を間違えれば一気に転がっていきメリーバッドエンド行きだそうだ。副会長から見ればハッピーエンドだが手段がえげつないと攻略サイトで今話が持ちきりになっている。
「おはよ~仁奈ちゃん!副会長!!」
「うるさいぞ新入生」
「落ち着いて、ね?雀くん」
通学中にワンコの如く寄ってきたのは美良 雀(びら すずめ)中文連で賞を取っている作家の卵である。普通科文学コースの彼とは入試の時に知り合い、合同授業も控えている為よく会う。
「明科(あかしな)副会長も仁奈ちゃんも大好き!!このcp好き。書きたい。好き」
ちょっと拗らせてしまっている所を除けばイケメンではある。
「幼馴染婚約者萌えは凄い。尊い。供給過多」
「何を言っているかさっぱりわからないが褒め言葉として受け取っておこう」
「あはは……」
この幸せが長くは続かないのは分かっているが、まだまだ浸っていたいので考えないことにする。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる