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旅立ちの章
100点満点
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一方のディアンは、相変わらず二人を尾行していた。
「上々だな」
実験結果は彼を満足させるものである。
小物店の若店主。
ジルの幼馴染である三人の少年。
ピザショップの店員。
その他大勢。
彼らは全てアリアウェットに頬を赤らめた者たち。
しかし誰も砕けない。
そこから導かれる結論は、少なくともアリアウェットにその気がなければ、呪いは発動しないということだ。
ただ、ディアンはやりすぎた。
アリアウェットとジルの二人の華やかさに、彼の想像以上にたくさんの虫がたかってきた。
中にはたちが悪いのも。
「さて、後は姫様がどうやってこの状況をどう捌くかだな」
彼は引き続き尾行を続ける。
ジルとアリアウェットは、男どもに腕を掴まれながら、近くの小屋に強引に連れて行かれた。
小屋の中では彼女たちの前に男が二人彼女たちを見張るように立っている。
アリアとジルは互いに抱き合っている。
ジルは男たちに怯え、アリアウェットの胸に顔をうずめ、震えている。
一方でアリアウェットは、ジルの頭を胸に抱えながら、威嚇するように男たちに視線を向けている。
その表情に、男の一人がおどけて見せた。
「ふーん。どこぞのお嬢様かと思いきや、なかなか気が強そうじゃねえか」
もう一人は、しきりにこの場にいない兄貴とやらを気にしている。
「兄貴、早く来ねえかな」
「ちょっとだけ犯っちまうか。どうせ減るもんじゃねえし」
「えー。兄貴に怒られるぜ」
おどけたほうの男は二人に近付くと、アリアウェットの顎にごつごつした指をやり、無理やり顔をあげさせた。
「こりゃあマジで上玉だ」
そんな男を無視するかのように、アリアウェットは無言で男の指から顎を外し、ジルの髪に顔をうずめてしまう。
そうして黙り込むアリアウェット。
しかし彼女は怯えているのではなく、三つの意識が状況を冷静に分析していた。
変な人たちにつかまっちゃったね。
ジルを守るのが最優先ですよ。
とりあえずこの者共を皆殺しというのはいかがかしら。
殺しちゃったら、兄貴って人が来たときに騒がれちゃうよ。
ならば威嚇だけでもしておきましょうか。
磔刑は、ジルには刺激が強すぎるかもしれませんから、別のがいいわ。
ジルが震えているよ。
せめて抱いて慰め、安心させましょう。
風刃で、お揃いの衣装を汚してしまうのも口惜しいですわ。
変なことをされたらどうしよう。
ぎりぎりまで我慢しましょう。ジルが最優先です。
さて、どの魔法が適しているかしら。
すると乱暴に扉を開ける音が響いた。
「おう、冗談だと思ったら、本当にいるじゃねえか」
姿を現したのは、ひときわ体躯が大きい、目つきの悪い男。
その後ろで小柄な男が揉み手をしている。
「嘘なんかつきやせんぜ兄貴。街で評判の二人ですよ」
先程までアリアウェットにちょっかいを出していた男も、兄貴とやらに媚を売り始めた。
「お前ら、ファミリーの兄貴に相手をしていただけるんだから、ありがたく思えよ」と。
あ、兄貴って人が来た。これで全員かな。
ジルをこれ以上怖がらせないよう、すぐに済ませましょう。
そうだわ! この呪文がよろしいかも。
あ、それいい! ジルには光の魔法と説明できるし。
呪文を唱えたら、すぐにジルと逃げましょう。
これならお揃いの衣装も汚れませんし、騒がれないのもよろしいですわ。
アリアウェットはジルの髪に顔をうずめたまま、そっと彼女に囁いた。
「ジル、実は私、ちょっとだけ魔法を使えるの。今から光の魔法で目くらましをするから、眼を閉じていて。呪文を唱えたら合図をするから、私と一緒に逃げて。お願い」
ジルはアリアウェットの胸に顔をうずめたまま、震えながらもこくりと頷いた。
ジルはアリアウェットを信頼してくれた。
なのでアリアウェットはそんなジルを助けることを再優先とした。
冷酷な計画によって。
「どれ、こっちに顔を向けろや。お嬢さんども」
兄貴とやらが近づいてくる。も、アリアウェットは動じない。
彼女は既に空間把握能力で、男ども四人の位置は正確に把握している。
その首がどこから生えているかということまでも。
アリアウェットはジルの頭を再び強く抱え直し、ジルの目をやさしく塞いだ。
続けてそっと詠唱。
爆焔首輪。
その瞬間、小屋の中はまばゆい閃光に包まれた。
それと同時にアリアウェットはジルの手を取り、小屋の扉を解き放つと、ジルとともに全力で駆け出した。
ジルは未だ閃光が残る小屋に驚きながらも、アリアウェットに手を惹かれ、共に走る。
外はまもなく夕暮れを迎える。
彼女たちは息を切らせながらも、宿にたどり着くことができた。
宿の入口では、二人をディアンが彼に似合わない優しい笑顔で待っていた。
「おかえりなさい、アリア、ジル」
彼が二人を抱きかかえた途端、ジルは堰を切ったように泣き声を上げた。
抑えこんでいた恐怖を一気に吐き出すかのように。
そんな彼女を、ディアンの腕の中でアリアウェットは改めて抱きしめる。
実はアリアウェットとジルが小屋に連れ込まれた時も、ディアンは尾行を続けていた。
今回は関所の時と異なり、目撃者はいない。
ちなみに少年たちは情けないことに街に逃げ帰ってしまっていた。
「さて、姫様は学んだことを活かすことができるかな?」
彼は楽しそうに小屋の様子を伺う。
すると、いかにもその筋と思われる風貌の大男が、チンピラに案内され、小屋の中に入っていく。
「そろそろか」
ディアンの予想通り、その後小屋は閃光に包まれた。
同時に小屋からアリアウェットとジルが飛び出してくる。
「百点」
ディアンは満足げに呟いた。
アリアウェットは、魔王が「血を流さないように首を飛ばす」ためだけに愛用した、対人最強魔法の一つである「爆焔首輪」で、四人の男ども全ての首を焼き切っていたのだ。
爆焔首輪。
この魔法の特徴は二つ。
一つは、対象の灼熱の刃で首を切り落とす以外に、周囲に一切の被害を与えないという点。
もう一つは、超高温度の刃が発する閃光が目眩ましとなり、術者は余裕を持ってその場から撤退できるという点。
ブレイズチョーカー、それは、暗殺は闇で行われるという常識をひっくり返した魔法なのである。
ちなみに魔王は幼いアリアウェットがびっくりしないように、さらに閃光を抑え込み、首を灼熱の刃で切り落とす改良を加えていたのだが。
だからジルはアリアウェットが彼らを殺したとは思っていない。
彼女はアリアウェットが目くらましの魔法を唱えたと思っている。
そしてその隙に逃げ出してきたと。
それでいい、ジルにとっては。
それにアリアの判断も間違っていない。
奴らを瞬時に殺すことによって、追われるリスクを回避したのだから。
「しかし、魔王得意の魔法をきっちりと使ってくるな、姫様は」
ディアンは呆れたように呟くと、テレポートを唱えた。
アリアウェットとジルを宿で出迎えてやるために。
「上々だな」
実験結果は彼を満足させるものである。
小物店の若店主。
ジルの幼馴染である三人の少年。
ピザショップの店員。
その他大勢。
彼らは全てアリアウェットに頬を赤らめた者たち。
しかし誰も砕けない。
そこから導かれる結論は、少なくともアリアウェットにその気がなければ、呪いは発動しないということだ。
ただ、ディアンはやりすぎた。
アリアウェットとジルの二人の華やかさに、彼の想像以上にたくさんの虫がたかってきた。
中にはたちが悪いのも。
「さて、後は姫様がどうやってこの状況をどう捌くかだな」
彼は引き続き尾行を続ける。
ジルとアリアウェットは、男どもに腕を掴まれながら、近くの小屋に強引に連れて行かれた。
小屋の中では彼女たちの前に男が二人彼女たちを見張るように立っている。
アリアとジルは互いに抱き合っている。
ジルは男たちに怯え、アリアウェットの胸に顔をうずめ、震えている。
一方でアリアウェットは、ジルの頭を胸に抱えながら、威嚇するように男たちに視線を向けている。
その表情に、男の一人がおどけて見せた。
「ふーん。どこぞのお嬢様かと思いきや、なかなか気が強そうじゃねえか」
もう一人は、しきりにこの場にいない兄貴とやらを気にしている。
「兄貴、早く来ねえかな」
「ちょっとだけ犯っちまうか。どうせ減るもんじゃねえし」
「えー。兄貴に怒られるぜ」
おどけたほうの男は二人に近付くと、アリアウェットの顎にごつごつした指をやり、無理やり顔をあげさせた。
「こりゃあマジで上玉だ」
そんな男を無視するかのように、アリアウェットは無言で男の指から顎を外し、ジルの髪に顔をうずめてしまう。
そうして黙り込むアリアウェット。
しかし彼女は怯えているのではなく、三つの意識が状況を冷静に分析していた。
変な人たちにつかまっちゃったね。
ジルを守るのが最優先ですよ。
とりあえずこの者共を皆殺しというのはいかがかしら。
殺しちゃったら、兄貴って人が来たときに騒がれちゃうよ。
ならば威嚇だけでもしておきましょうか。
磔刑は、ジルには刺激が強すぎるかもしれませんから、別のがいいわ。
ジルが震えているよ。
せめて抱いて慰め、安心させましょう。
風刃で、お揃いの衣装を汚してしまうのも口惜しいですわ。
変なことをされたらどうしよう。
ぎりぎりまで我慢しましょう。ジルが最優先です。
さて、どの魔法が適しているかしら。
すると乱暴に扉を開ける音が響いた。
「おう、冗談だと思ったら、本当にいるじゃねえか」
姿を現したのは、ひときわ体躯が大きい、目つきの悪い男。
その後ろで小柄な男が揉み手をしている。
「嘘なんかつきやせんぜ兄貴。街で評判の二人ですよ」
先程までアリアウェットにちょっかいを出していた男も、兄貴とやらに媚を売り始めた。
「お前ら、ファミリーの兄貴に相手をしていただけるんだから、ありがたく思えよ」と。
あ、兄貴って人が来た。これで全員かな。
ジルをこれ以上怖がらせないよう、すぐに済ませましょう。
そうだわ! この呪文がよろしいかも。
あ、それいい! ジルには光の魔法と説明できるし。
呪文を唱えたら、すぐにジルと逃げましょう。
これならお揃いの衣装も汚れませんし、騒がれないのもよろしいですわ。
アリアウェットはジルの髪に顔をうずめたまま、そっと彼女に囁いた。
「ジル、実は私、ちょっとだけ魔法を使えるの。今から光の魔法で目くらましをするから、眼を閉じていて。呪文を唱えたら合図をするから、私と一緒に逃げて。お願い」
ジルはアリアウェットの胸に顔をうずめたまま、震えながらもこくりと頷いた。
ジルはアリアウェットを信頼してくれた。
なのでアリアウェットはそんなジルを助けることを再優先とした。
冷酷な計画によって。
「どれ、こっちに顔を向けろや。お嬢さんども」
兄貴とやらが近づいてくる。も、アリアウェットは動じない。
彼女は既に空間把握能力で、男ども四人の位置は正確に把握している。
その首がどこから生えているかということまでも。
アリアウェットはジルの頭を再び強く抱え直し、ジルの目をやさしく塞いだ。
続けてそっと詠唱。
爆焔首輪。
その瞬間、小屋の中はまばゆい閃光に包まれた。
それと同時にアリアウェットはジルの手を取り、小屋の扉を解き放つと、ジルとともに全力で駆け出した。
ジルは未だ閃光が残る小屋に驚きながらも、アリアウェットに手を惹かれ、共に走る。
外はまもなく夕暮れを迎える。
彼女たちは息を切らせながらも、宿にたどり着くことができた。
宿の入口では、二人をディアンが彼に似合わない優しい笑顔で待っていた。
「おかえりなさい、アリア、ジル」
彼が二人を抱きかかえた途端、ジルは堰を切ったように泣き声を上げた。
抑えこんでいた恐怖を一気に吐き出すかのように。
そんな彼女を、ディアンの腕の中でアリアウェットは改めて抱きしめる。
実はアリアウェットとジルが小屋に連れ込まれた時も、ディアンは尾行を続けていた。
今回は関所の時と異なり、目撃者はいない。
ちなみに少年たちは情けないことに街に逃げ帰ってしまっていた。
「さて、姫様は学んだことを活かすことができるかな?」
彼は楽しそうに小屋の様子を伺う。
すると、いかにもその筋と思われる風貌の大男が、チンピラに案内され、小屋の中に入っていく。
「そろそろか」
ディアンの予想通り、その後小屋は閃光に包まれた。
同時に小屋からアリアウェットとジルが飛び出してくる。
「百点」
ディアンは満足げに呟いた。
アリアウェットは、魔王が「血を流さないように首を飛ばす」ためだけに愛用した、対人最強魔法の一つである「爆焔首輪」で、四人の男ども全ての首を焼き切っていたのだ。
爆焔首輪。
この魔法の特徴は二つ。
一つは、対象の灼熱の刃で首を切り落とす以外に、周囲に一切の被害を与えないという点。
もう一つは、超高温度の刃が発する閃光が目眩ましとなり、術者は余裕を持ってその場から撤退できるという点。
ブレイズチョーカー、それは、暗殺は闇で行われるという常識をひっくり返した魔法なのである。
ちなみに魔王は幼いアリアウェットがびっくりしないように、さらに閃光を抑え込み、首を灼熱の刃で切り落とす改良を加えていたのだが。
だからジルはアリアウェットが彼らを殺したとは思っていない。
彼女はアリアウェットが目くらましの魔法を唱えたと思っている。
そしてその隙に逃げ出してきたと。
それでいい、ジルにとっては。
それにアリアの判断も間違っていない。
奴らを瞬時に殺すことによって、追われるリスクを回避したのだから。
「しかし、魔王得意の魔法をきっちりと使ってくるな、姫様は」
ディアンは呆れたように呟くと、テレポートを唱えた。
アリアウェットとジルを宿で出迎えてやるために。
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