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旅立ちの章
暴漢
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翌朝の朝食後、バザールが開く頃合いに合わせて、アリアウェットとジルは手をつないで宿から出かけて行った。
それをディアンと宿の主が見送ってやる。
続けてディアンも主に用事があると伝え、外出していった。
今日の二人は胸元が緩めのチュニックに、膝丈のフレアスカート。
チュニックの首元からはチョーカーと鎖骨が可愛らしく覗く。
ステップのたびに膝上に跳ね上がるスカートから覗く太ももや膝裏がまぶしい。
昨日の二人が妖精なら、今日の二人は艶やかなお年頃の女の子。
そんな二人の可愛らしさにディアンは物陰でほくそ笑んだ。
「たっぷり釣れるな、今日は」
ジルがアリアウェットをまず案内したのは、彼女お気に入りのアクセサリーショップ。
十代の女の子が好みそうな、可愛らしいアクセサリーがきれいに並んでいる。
「あ、これ可愛い!」
アリアウェットは思わずジルを呼んだ。
アリアウェットが見つけたのは、細い鎖で編まれたブレスレットとアンクレット。
「ねえ、これ、お揃いで買いましょうよ!」
せっかくのアリアウェットから提案だが、お値段を見てジルがちょっと悩んだ表情を見せる。
するとアリアウェットはジルにウインクしてみせた。
「兄様のお小遣いを使っちゃいましょう!」
ブレスレットとアンクレットのセットで銀貨五枚。
二人とも、昨日ディアンからもらったお小遣いは十分に残っている。
アリアとジルはそれぞれ選んだカラーのブレスレットとアンクレットをその場で身につけてみた。
ブレスレットは左手首に、アンクレットは右足首に。
そんな二人の姿を見つめる若い男性店主が頬を赤らめているのに、二人は気づかない。
二人は次の店へ。
「ジル、今日はどこへお出かけだい?」
果実店の老婆が挨拶代わりにジルに尋ねてくる。
「色々よ、おばあさん!」
「そうかいそうかい、お嬢ちゃんも楽しんでいきなね」
老婆はアリアウェットにもやさしく声を掛けてくれる。
「はい!行ってきます」!
アリアウェットは楽しそうな笑顔で老婆に手を振った。
いくつかの店で二人はウィンドウショッピングを楽しんだ。
「そろそろお昼にしよっか、アリア」
「そうだね、ジル」
すると、タイミングを見計らったかのような彼女たちを呼びとめる声が響く。
「よう!ジル」
振り返った二人の前には、三人の少年が立っている。
声の主はその中でもリーダーらしき、いかにもお調子者といった風情の少年。
もう一人はニコニコしながら、最後の一人は頬を真っ赤にしながらお調子者の両脇に立っている。
「何よ?」
せっかくの良い気分を台無しにされたからなのか、ジルの返事は辛辣なもの。
ジルの冷たい対応に一瞬腰が引けるも、お調子者は負けずに言葉を続けた。
「なあ、よかったら、ランチを一緒にしねえか?」
と、ジルは思わず噴き出した。
「ランチ? あんたの顔でランチ?」
これにはさすがのお調子者も顔真っ赤。
しかし彼はジルの言葉にもめげず食い下がっていく。
「いいだろ、たまには」
ジルはその様子をじとっと眺めながら、横で何が起きているかわからずポカンとしているアリアウェットの耳元で囁いた。
「こいつらは商店街の悪ガキども。私の幼馴染よ。どうもアリアがお目当てみたいだけど、こいつらにランチを奢らせちゃう?」
アリアウェットはちょっと驚くも、ジルが見せた、いたずらっ子のような笑顔に安心した。
「ジルにお任せするわ」
「よし、決まりだ!」
元気を取り戻した少年たちに誘われ、ジルとアリアウェットは彼らが用意した店に連れだっていった。
お店でのアリアウェットは驚きの連続である。
目の前に並ぶのは、ナイフもフォークも使わずに、指でつまんで食べる料理。
それはサクサクしていて、色々な食べ物が乗っている。
トマト、ベーコン、チーズ、オリーブ、バジルなどが楽しい。
甘かったり辛かったり。
それらはアリアウェットにとって、初めての料理だった。
嬉しくなったアリアウェットは、給仕をしてくれる店員さんに「美味しいですね」と笑顔で感想を伝えた。
彼女の屈託のない表情に、店員さんは頬を赤らめた。
「な、美味いだろ」
「あんたたちにしちゃ上出来ね」
横で少年たちとジルが会話を交わす。
いつしかその会話にアリアウェットも混ざり、楽しい時を過ごした。
そんな中で、アリアは少年の一人が彼女をじっと見つめていることに気がつき、小首をかしげながら目を合わせてみた。
すると少年は顔を真っ赤にして目をそらしてしまう。
どうしたんだろ?
アリアウェットは少年の態度を不思議に思ったが、すぐにジルたちとの会話に戻った。
楽しい食事の後はお散歩タイム。
少年たちはアリアウェットたちを、とっておきの場所に案内してくれるという。
そうして到着したのは小高い丘。
そこからは宿場街を一望でき、その向こうには草原が広がり、中央を街道がまっすぐと走る。
更にその先には緑の湿地が地平線まで広がっているのを見て取れる。
「うわあ」
景色の美しさに、アリアウェットは思わず感動のため息を漏らした。
「どうだい、きれいな景色だろう」
少年たちの自慢にアリアウェットは頷きながら、しばらく皆でその景色を楽しみながら、おしゃべりを続けた。
ところが突然その空気が下品な大声で乱された。
「何だ何だ、楽しそうじゃねえか!」
現われたのはいかにもといった風情の男たちが三人。
とたんにジルと少年たちの表情が硬くなる。
「なあ、ガキどもは放っといて、おじさん達と遊ぼうぜ」
その威圧感に少年たちは足をすくめてしまうも、お調子者がここで勇気を振り絞った。
「なんだよ、邪魔するなよ!」
「邪魔なのはお前らだよ」
続けて男の拳が少年を襲い、その場で殴り倒されてしまう。
「お前らも殴られたいか?」
拳を突き出し、にやつく男の前に、少年二人は動けない。
「それじゃ、仲良く遊ぼうな」
アリアウェットとジルは、そのまま他の二人の男に腕を掴まれてしまう。
ジルは恐怖で声が出ない。
アリアウェットにも何が起きているのかよくわからない。
なので、ディアンの言いつけどおり、とりあえず様子を見ることにした。
それは関所での虐殺後の授業でのこと。
まずはディアンの謝罪から始まった。
「関所でのことは謝ります。本当に申し訳ございませんでした」
ディアンは真面目な表情で言葉を続けた。
「しかし、今日は心を鬼にして姫様を教育いたします。つらいでしょうが、分隊長と二人きりになった時のことを思い出してください」
アリアウェットは嫌な記憶に顔をしかめるも、それを承知でディアンは彼女に尋ねた。
「あのとき、なぜ『分隊長の無力化』を思いつかなかったのですか?」
突然の問いにアリアウェットは答えられない。
あの時は我慢するか逃げ出すか分隊長を殺すかしか思いつかなかったのだから。
すると、ディアンは一転してやさしそうな表情となった。
「思いつかないのも仕方がありません。それには経験が必要ですからね。いいですか、今何をなすべきか、冷静に考えるように心掛けましょう。場所も状況もわきまえず、いきなり首を刎ねて回るのは、先王様だからこそなのです。その先王様ですら、赤子のあなたが眠る部屋では、血を流さないようにお気遣いなさっていましたよ」
優しく諭すディアンにアリアウェットはうなずいた。
「魔法は、これからを『よりよい状況』にするために使用するのです。魔法によって、これまでより状況が悪くなるのは、愚の骨頂です。今日はそれを学びましょう」
そして彼女は学んだ。
冷静に様子を見るということを。
それをディアンと宿の主が見送ってやる。
続けてディアンも主に用事があると伝え、外出していった。
今日の二人は胸元が緩めのチュニックに、膝丈のフレアスカート。
チュニックの首元からはチョーカーと鎖骨が可愛らしく覗く。
ステップのたびに膝上に跳ね上がるスカートから覗く太ももや膝裏がまぶしい。
昨日の二人が妖精なら、今日の二人は艶やかなお年頃の女の子。
そんな二人の可愛らしさにディアンは物陰でほくそ笑んだ。
「たっぷり釣れるな、今日は」
ジルがアリアウェットをまず案内したのは、彼女お気に入りのアクセサリーショップ。
十代の女の子が好みそうな、可愛らしいアクセサリーがきれいに並んでいる。
「あ、これ可愛い!」
アリアウェットは思わずジルを呼んだ。
アリアウェットが見つけたのは、細い鎖で編まれたブレスレットとアンクレット。
「ねえ、これ、お揃いで買いましょうよ!」
せっかくのアリアウェットから提案だが、お値段を見てジルがちょっと悩んだ表情を見せる。
するとアリアウェットはジルにウインクしてみせた。
「兄様のお小遣いを使っちゃいましょう!」
ブレスレットとアンクレットのセットで銀貨五枚。
二人とも、昨日ディアンからもらったお小遣いは十分に残っている。
アリアとジルはそれぞれ選んだカラーのブレスレットとアンクレットをその場で身につけてみた。
ブレスレットは左手首に、アンクレットは右足首に。
そんな二人の姿を見つめる若い男性店主が頬を赤らめているのに、二人は気づかない。
二人は次の店へ。
「ジル、今日はどこへお出かけだい?」
果実店の老婆が挨拶代わりにジルに尋ねてくる。
「色々よ、おばあさん!」
「そうかいそうかい、お嬢ちゃんも楽しんでいきなね」
老婆はアリアウェットにもやさしく声を掛けてくれる。
「はい!行ってきます」!
アリアウェットは楽しそうな笑顔で老婆に手を振った。
いくつかの店で二人はウィンドウショッピングを楽しんだ。
「そろそろお昼にしよっか、アリア」
「そうだね、ジル」
すると、タイミングを見計らったかのような彼女たちを呼びとめる声が響く。
「よう!ジル」
振り返った二人の前には、三人の少年が立っている。
声の主はその中でもリーダーらしき、いかにもお調子者といった風情の少年。
もう一人はニコニコしながら、最後の一人は頬を真っ赤にしながらお調子者の両脇に立っている。
「何よ?」
せっかくの良い気分を台無しにされたからなのか、ジルの返事は辛辣なもの。
ジルの冷たい対応に一瞬腰が引けるも、お調子者は負けずに言葉を続けた。
「なあ、よかったら、ランチを一緒にしねえか?」
と、ジルは思わず噴き出した。
「ランチ? あんたの顔でランチ?」
これにはさすがのお調子者も顔真っ赤。
しかし彼はジルの言葉にもめげず食い下がっていく。
「いいだろ、たまには」
ジルはその様子をじとっと眺めながら、横で何が起きているかわからずポカンとしているアリアウェットの耳元で囁いた。
「こいつらは商店街の悪ガキども。私の幼馴染よ。どうもアリアがお目当てみたいだけど、こいつらにランチを奢らせちゃう?」
アリアウェットはちょっと驚くも、ジルが見せた、いたずらっ子のような笑顔に安心した。
「ジルにお任せするわ」
「よし、決まりだ!」
元気を取り戻した少年たちに誘われ、ジルとアリアウェットは彼らが用意した店に連れだっていった。
お店でのアリアウェットは驚きの連続である。
目の前に並ぶのは、ナイフもフォークも使わずに、指でつまんで食べる料理。
それはサクサクしていて、色々な食べ物が乗っている。
トマト、ベーコン、チーズ、オリーブ、バジルなどが楽しい。
甘かったり辛かったり。
それらはアリアウェットにとって、初めての料理だった。
嬉しくなったアリアウェットは、給仕をしてくれる店員さんに「美味しいですね」と笑顔で感想を伝えた。
彼女の屈託のない表情に、店員さんは頬を赤らめた。
「な、美味いだろ」
「あんたたちにしちゃ上出来ね」
横で少年たちとジルが会話を交わす。
いつしかその会話にアリアウェットも混ざり、楽しい時を過ごした。
そんな中で、アリアは少年の一人が彼女をじっと見つめていることに気がつき、小首をかしげながら目を合わせてみた。
すると少年は顔を真っ赤にして目をそらしてしまう。
どうしたんだろ?
アリアウェットは少年の態度を不思議に思ったが、すぐにジルたちとの会話に戻った。
楽しい食事の後はお散歩タイム。
少年たちはアリアウェットたちを、とっておきの場所に案内してくれるという。
そうして到着したのは小高い丘。
そこからは宿場街を一望でき、その向こうには草原が広がり、中央を街道がまっすぐと走る。
更にその先には緑の湿地が地平線まで広がっているのを見て取れる。
「うわあ」
景色の美しさに、アリアウェットは思わず感動のため息を漏らした。
「どうだい、きれいな景色だろう」
少年たちの自慢にアリアウェットは頷きながら、しばらく皆でその景色を楽しみながら、おしゃべりを続けた。
ところが突然その空気が下品な大声で乱された。
「何だ何だ、楽しそうじゃねえか!」
現われたのはいかにもといった風情の男たちが三人。
とたんにジルと少年たちの表情が硬くなる。
「なあ、ガキどもは放っといて、おじさん達と遊ぼうぜ」
その威圧感に少年たちは足をすくめてしまうも、お調子者がここで勇気を振り絞った。
「なんだよ、邪魔するなよ!」
「邪魔なのはお前らだよ」
続けて男の拳が少年を襲い、その場で殴り倒されてしまう。
「お前らも殴られたいか?」
拳を突き出し、にやつく男の前に、少年二人は動けない。
「それじゃ、仲良く遊ぼうな」
アリアウェットとジルは、そのまま他の二人の男に腕を掴まれてしまう。
ジルは恐怖で声が出ない。
アリアウェットにも何が起きているのかよくわからない。
なので、ディアンの言いつけどおり、とりあえず様子を見ることにした。
それは関所での虐殺後の授業でのこと。
まずはディアンの謝罪から始まった。
「関所でのことは謝ります。本当に申し訳ございませんでした」
ディアンは真面目な表情で言葉を続けた。
「しかし、今日は心を鬼にして姫様を教育いたします。つらいでしょうが、分隊長と二人きりになった時のことを思い出してください」
アリアウェットは嫌な記憶に顔をしかめるも、それを承知でディアンは彼女に尋ねた。
「あのとき、なぜ『分隊長の無力化』を思いつかなかったのですか?」
突然の問いにアリアウェットは答えられない。
あの時は我慢するか逃げ出すか分隊長を殺すかしか思いつかなかったのだから。
すると、ディアンは一転してやさしそうな表情となった。
「思いつかないのも仕方がありません。それには経験が必要ですからね。いいですか、今何をなすべきか、冷静に考えるように心掛けましょう。場所も状況もわきまえず、いきなり首を刎ねて回るのは、先王様だからこそなのです。その先王様ですら、赤子のあなたが眠る部屋では、血を流さないようにお気遣いなさっていましたよ」
優しく諭すディアンにアリアウェットはうなずいた。
「魔法は、これからを『よりよい状況』にするために使用するのです。魔法によって、これまでより状況が悪くなるのは、愚の骨頂です。今日はそれを学びましょう」
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