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ながぐつをはいたほも
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昔々、とある国でのこと。
ある粉ひきの男が、三人の息子を残して死んでしまいました。
貧乏な粉ひきは、ほとんど財産を残していませんでした。
三人の息子は少ない財産の中から、一番上の息子は水車小屋、二番目の息子はロバをもらい、三番目の息子は残されたホモをもらいました。
「ホモなんてもらっても、何の役にも立ちやしない」
そう落胆する三番目の息子に、ホモはこう語りかけました。
「ご主人さま。そう落ち込まないでください。どうか私に大きな袋と長靴をお与えください。そうしたら必ずご主人さまのお役に立ちますから」
根は心優しい三番目の息子は、ホモが言うように大きな袋と長靴を用意しました。
立派な長靴以外は全裸のホモは、その雄々しいいちもつを屹立させながら喜びました。
ホモは早速森に出かけていくと、途中の書店で手に入れたBL本を入れた袋を木のそばに置き、物陰に隠れました。
しばらくすると、そこに何も知らない腐女子の団体がやってきました。
「まあ、これは最新のBL本だわ」
腐女子は袋の中のBL本を見つけると、先を争うかのように袋の中に飛び込んでいったのです。
ホモはタイミングを見計らうと、大きな袋の口を閉じて、たくさんの腐女子を手に入れました。
「しめしめ、これで女王さまも喜んでくれるに違いない」
実はこの国の女王さまは、腐女子が大好物なのです。
ホモはたくさんの腐女子が入った袋を担いで、女王様のお城へと出向きました。
「女王様、この腐女子たちは、私の主人であるカリデカ公爵からの贈り物でございます」
女王さまはカリデカ公爵という名前を初めて聞きました。
でも女王さまは政治には疎いので、別段驚きもしません。
「これは素晴らしい。それでは改めてカリデカ公爵の元にお礼に出向きますから、お前のご主人にそう伝えなさい」
ホモは早速三番目の息子のところに戻りました。
「ご主人さま、急いでそのみずぼらしい服を脱ぎ捨てて、川に入ってください」
言われた通り三番目の息子は全裸になって川に入りました。
するとホモは大きな声で叫んで回りました。
「大変だ! カリデカ公爵さまが急な流れに足を取られてしまった! ああ、公爵さまのお召し物も盗まれてしまった! 誰か助けて!」
ホモの叫び声を聞いた女王さまは、慌てて使いの者を川に走らせました。
「まあまあ、大変でしたね。誰かカリデカ公爵にお召し物を用意しなさい。ご無礼がないようにね」
お付きの者たちは典型的な小役人なので、公爵とかのランクには敏感です。
なので早速、それはそれは立派な衣装を用意すると、川から助け出した三番目の息子の着替えを手伝い始めました。
こうして女王さま一行が三番目の息子の面倒を見ている間に、ホモは先を急ぎました。
ホモは広大な畑で働いている農夫たちのもとに走っていくと、威嚇するかのようにいちもつを振り回しながら、農夫たちを脅しました。
「この畑は誰のものだ?」
脅された農夫たちは慌てて答えました。
「はい、この畑は魔法使いさまの畑です」
するとホモは農夫の目の前にいちもつを突き付けました。
「いいか、これからこの畑はカリデカ公爵の畑だ。もし誰かが通りかかったら、カリデカ公爵の畑にようこそと、皆で声をそろえるのだ。さもないと、お前らもお前らの息子たちも、この備前長船の露としてくれるからな」
どうやらホモのいちもつは「備前長船」と名付けられているようです。
あんなのに掘られたら再起不能間違いなしです。
なので農夫たちは、女王さまの一行が通りかかると、聞いてもいないのに
「カリデカ公爵の畑にようこそ!」
と口々に叫んだのです。
馬車に乗っていた女王さまは、立派な服に身を包んだ目の前のりりしげな三番目の息子に、感心するかのように微笑みました。
三番目の息子はホモから、
「何があっても無言で微笑んでください」
と、釘を刺されていたので、女王さまとの同席に内心ビビりながらも、微笑み返したのです。
さらにホモは先行しました。
すると立派なお城に到着しました。
ホモは平然とした様子でお城へと入っていきました。
その、長靴一丁で後は全裸という、あまりにも威風堂々とした姿に、お城の門番も
「このお方は魔法使いさまのご友人に違いない」
と、門を通してしまったのです。
ホモは魔法使いの前に進み出ると、こう申し出ました。
「魔法使いさま、私は偉大なるあなたさまにお仕えしたく、こうしてやってまいりました。どうか私をあなたさまの家来にしてはいただけないでしょうか?」
偉大と持ち上げられた魔法使いも悪い気はしません。
「ほう、わしの家来になりたいのか。いいだろう」
するとホモは両手をもみしだきながら魔法使いにおべっかを使いました。
「偉大なる魔法使いさま、あなたさまは何にでも姿を変えられると伺っております。どうかわたしめにも見せてはいただけないでしょうか」
へりくだったホモに魔法使いはいい気分になりました。
「いいだろう。まずはこいつだ」
魔法使いはライオンの姿に早変わりしました。
その雄々しい姿にホモはたいそう驚いて見せます。
「うわあすごいです。でも、さすがの魔法使いさまも、ノンケには化けられないでしょうね」
すると魔法使いはホモへと馬鹿にするかのような目線を送りました。
「ノンケなぞ朝飯前だ」
そう言うと、魔法使いはノンケの少年に変身しました。
「それっ、いまだ!」
ホモはノンケに変身した魔法使いのバックを取ると、すかさず備前長船で魔法使いを背後から突いたのです。
ホモは知っていました。
魔法使いは三十歳過ぎの童貞がクラスチェンジするものだと。
だからホモには自信がありました。
ノンケの童貞など、この備前長船の前には稚児も同然と。
はたして、魔法使いはホモの虜になってしまったのです。
ちょうどそこに女王さまの馬車が到着しました。
ホモは女王さまとその一行をうやうやしいお辞儀で迎えました。
「ようこそ女王さま。こちらが主人のお城でございます」
立派なお城に女王さまは感心しました。
しかし女王さまには気になる存在がありました。
それはホモにそっと寄り添う少年です。
女王さまは萌えました。
なので女王さまはホモに聞きました。
「その少年は何者じゃ?」
するとホモは答えました。
「お恥ずかしながら、私のパートナーでございます」
女王さまの前でパートナーと宣言された魔法使いには至福の喜びが訪れました。
女王さまも興味を持ちました。
これはホモと少年の絡みを、献上された腐女子たちとともに楽しみたいと。
なので女王さまは三番目の息子にこう提案しました。
「こんな立派なお城と畑を運営されているということは、貴公は政治にも優れているに違いない。どうか私の代わりに国を治めてはもらえないでしょうか」
ホモからとりあえず無言で微笑んでいろと釘を刺されていた三番目の息子は、黙って笑みを浮かべるしかありません。
こうして三番目の息子は女王の夫として王城に住むことになりました。
もちろんホモハーレムはやりたい放題です。
しかしそんなものは腐女子の女王には餌になるだけです。
ホモもまんまと手に入れた魔法使いのお城に元魔法使いの性奴隷とともに住むことになりました。
女王さまから備前長船伯爵の地位を与えられて。
めでたしめでたし。
ある粉ひきの男が、三人の息子を残して死んでしまいました。
貧乏な粉ひきは、ほとんど財産を残していませんでした。
三人の息子は少ない財産の中から、一番上の息子は水車小屋、二番目の息子はロバをもらい、三番目の息子は残されたホモをもらいました。
「ホモなんてもらっても、何の役にも立ちやしない」
そう落胆する三番目の息子に、ホモはこう語りかけました。
「ご主人さま。そう落ち込まないでください。どうか私に大きな袋と長靴をお与えください。そうしたら必ずご主人さまのお役に立ちますから」
根は心優しい三番目の息子は、ホモが言うように大きな袋と長靴を用意しました。
立派な長靴以外は全裸のホモは、その雄々しいいちもつを屹立させながら喜びました。
ホモは早速森に出かけていくと、途中の書店で手に入れたBL本を入れた袋を木のそばに置き、物陰に隠れました。
しばらくすると、そこに何も知らない腐女子の団体がやってきました。
「まあ、これは最新のBL本だわ」
腐女子は袋の中のBL本を見つけると、先を争うかのように袋の中に飛び込んでいったのです。
ホモはタイミングを見計らうと、大きな袋の口を閉じて、たくさんの腐女子を手に入れました。
「しめしめ、これで女王さまも喜んでくれるに違いない」
実はこの国の女王さまは、腐女子が大好物なのです。
ホモはたくさんの腐女子が入った袋を担いで、女王様のお城へと出向きました。
「女王様、この腐女子たちは、私の主人であるカリデカ公爵からの贈り物でございます」
女王さまはカリデカ公爵という名前を初めて聞きました。
でも女王さまは政治には疎いので、別段驚きもしません。
「これは素晴らしい。それでは改めてカリデカ公爵の元にお礼に出向きますから、お前のご主人にそう伝えなさい」
ホモは早速三番目の息子のところに戻りました。
「ご主人さま、急いでそのみずぼらしい服を脱ぎ捨てて、川に入ってください」
言われた通り三番目の息子は全裸になって川に入りました。
するとホモは大きな声で叫んで回りました。
「大変だ! カリデカ公爵さまが急な流れに足を取られてしまった! ああ、公爵さまのお召し物も盗まれてしまった! 誰か助けて!」
ホモの叫び声を聞いた女王さまは、慌てて使いの者を川に走らせました。
「まあまあ、大変でしたね。誰かカリデカ公爵にお召し物を用意しなさい。ご無礼がないようにね」
お付きの者たちは典型的な小役人なので、公爵とかのランクには敏感です。
なので早速、それはそれは立派な衣装を用意すると、川から助け出した三番目の息子の着替えを手伝い始めました。
こうして女王さま一行が三番目の息子の面倒を見ている間に、ホモは先を急ぎました。
ホモは広大な畑で働いている農夫たちのもとに走っていくと、威嚇するかのようにいちもつを振り回しながら、農夫たちを脅しました。
「この畑は誰のものだ?」
脅された農夫たちは慌てて答えました。
「はい、この畑は魔法使いさまの畑です」
するとホモは農夫の目の前にいちもつを突き付けました。
「いいか、これからこの畑はカリデカ公爵の畑だ。もし誰かが通りかかったら、カリデカ公爵の畑にようこそと、皆で声をそろえるのだ。さもないと、お前らもお前らの息子たちも、この備前長船の露としてくれるからな」
どうやらホモのいちもつは「備前長船」と名付けられているようです。
あんなのに掘られたら再起不能間違いなしです。
なので農夫たちは、女王さまの一行が通りかかると、聞いてもいないのに
「カリデカ公爵の畑にようこそ!」
と口々に叫んだのです。
馬車に乗っていた女王さまは、立派な服に身を包んだ目の前のりりしげな三番目の息子に、感心するかのように微笑みました。
三番目の息子はホモから、
「何があっても無言で微笑んでください」
と、釘を刺されていたので、女王さまとの同席に内心ビビりながらも、微笑み返したのです。
さらにホモは先行しました。
すると立派なお城に到着しました。
ホモは平然とした様子でお城へと入っていきました。
その、長靴一丁で後は全裸という、あまりにも威風堂々とした姿に、お城の門番も
「このお方は魔法使いさまのご友人に違いない」
と、門を通してしまったのです。
ホモは魔法使いの前に進み出ると、こう申し出ました。
「魔法使いさま、私は偉大なるあなたさまにお仕えしたく、こうしてやってまいりました。どうか私をあなたさまの家来にしてはいただけないでしょうか?」
偉大と持ち上げられた魔法使いも悪い気はしません。
「ほう、わしの家来になりたいのか。いいだろう」
するとホモは両手をもみしだきながら魔法使いにおべっかを使いました。
「偉大なる魔法使いさま、あなたさまは何にでも姿を変えられると伺っております。どうかわたしめにも見せてはいただけないでしょうか」
へりくだったホモに魔法使いはいい気分になりました。
「いいだろう。まずはこいつだ」
魔法使いはライオンの姿に早変わりしました。
その雄々しい姿にホモはたいそう驚いて見せます。
「うわあすごいです。でも、さすがの魔法使いさまも、ノンケには化けられないでしょうね」
すると魔法使いはホモへと馬鹿にするかのような目線を送りました。
「ノンケなぞ朝飯前だ」
そう言うと、魔法使いはノンケの少年に変身しました。
「それっ、いまだ!」
ホモはノンケに変身した魔法使いのバックを取ると、すかさず備前長船で魔法使いを背後から突いたのです。
ホモは知っていました。
魔法使いは三十歳過ぎの童貞がクラスチェンジするものだと。
だからホモには自信がありました。
ノンケの童貞など、この備前長船の前には稚児も同然と。
はたして、魔法使いはホモの虜になってしまったのです。
ちょうどそこに女王さまの馬車が到着しました。
ホモは女王さまとその一行をうやうやしいお辞儀で迎えました。
「ようこそ女王さま。こちらが主人のお城でございます」
立派なお城に女王さまは感心しました。
しかし女王さまには気になる存在がありました。
それはホモにそっと寄り添う少年です。
女王さまは萌えました。
なので女王さまはホモに聞きました。
「その少年は何者じゃ?」
するとホモは答えました。
「お恥ずかしながら、私のパートナーでございます」
女王さまの前でパートナーと宣言された魔法使いには至福の喜びが訪れました。
女王さまも興味を持ちました。
これはホモと少年の絡みを、献上された腐女子たちとともに楽しみたいと。
なので女王さまは三番目の息子にこう提案しました。
「こんな立派なお城と畑を運営されているということは、貴公は政治にも優れているに違いない。どうか私の代わりに国を治めてはもらえないでしょうか」
ホモからとりあえず無言で微笑んでいろと釘を刺されていた三番目の息子は、黙って笑みを浮かべるしかありません。
こうして三番目の息子は女王の夫として王城に住むことになりました。
もちろんホモハーレムはやりたい放題です。
しかしそんなものは腐女子の女王には餌になるだけです。
ホモもまんまと手に入れた魔法使いのお城に元魔法使いの性奴隷とともに住むことになりました。
女王さまから備前長船伯爵の地位を与えられて。
めでたしめでたし。
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