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爬虫類のおちんちんを見て絶叫するカッツェさん
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「トカゲ男とヤモリ女か。風流なパロディーだねえ」
ミトの言葉にカッツェはぽかんとしている。
「姉さま、何が風流なんですか?」
するとスマッシュが右手を上げた。
「語呂合わせだろ? 俺、わかっちゃったけど、答を言ってもいいか?」
「へえ、さすがだね。じゃ、あたしもハッタリじゃないよと言っておくかね。元ネタは病いだよ」
ミトからのヒントにスマッシュは鬼の顔に似合わない理知的な微笑みを見せた。
「それこそが最大のヒントさ。『目病み女に風邪引き男』だろ? ミト」
「正解、さすがだね」
2人のやりとりがよくわからないカッツェは、2人の大人っぽいやりとりにちょっとだけドキドキしてしまう。
「姉さま、スマッシュさん、それってどういう意味ですか?」
「ぐぐりな」
「ぐぐったらいい」
哀れカッツェはこの件については、あっさりとあしらわれてしまった。
「え? 教えてくれないんですか?」
食い下がるカッツェにミトは笑いかけた。
「誰かの言葉だけでお前がそれをそうだと思い込む必要はないってことさ」
すると横からスマッシュも付け加えた。
「やりとりの機微は教わるものではない。己の蓄積をぶつけあって楽しむものだ。カッツェ、焦るな」
「難しいなあ」
などと、およそファンタジーの世界に似つかわしくない会話を重ねながら三人は西の荒れ地へと向かっていった。
「あの建物かなあ?」
カッツェがキャッツアイで発見したのは、市街と荒れ地の境目に建てられた一軒家。
「ミッションの表現が籠絡せよというのが気になるな」
「倒すって意味じゃないの?」
カッツェの疑問にミトが答えてやる。
「籠絡するってのはね、自分の思い通りにするってことだよ。楽しみだね」
装甲しているうちに三人は建物の前に着いた。
ドアには竜の頭をかたどったノッカーが設置されている。
「正面突破だね」
ミトはノッカーの輪を手に持つと、上品にノックを重ねていく。
すると3人の頭に直接声が響いた。
「開いていますわ。どうぞ部屋の中へ」
ミトは悠然とドアを開けると建物内に歩を進めていく。
その後ろからスマッシュとカッツェがついてくる。
「いらっしゃいませ」
「へえ……」
ミトは彼女たちを出迎えた二人の姿を見て、感心するかのようなため息を漏らした。
一人は緑色の鱗に覆われた男。
もう一人は光沢のある白い肌に包まれた女。
男は身長180cmほどだろうか。
精悍な体つきに長い尾の姿はまさしくリザードマン。
表情はトカゲのそれだが、決して醜いものではない。
というか、はっきり言ってかっこいい。
その無機質な眼と大きく切り込みを入れたような口は、絶妙のバランスで配置されている。
女は男よりも一回り小柄な姿。
くりっとした眼を持ち、細い顎と小さな口元が愛らしい。
身体は長い尾がある以外はまさしく人間の女性のそれ。
「さっきの鮪巨人とは天地との差であるな」
「鮪巨人のデザイナーは、こいつらのデザイナーのところに弟子入りすべきだね」
「だからリアルな話をするのはやめましょうよ、スマッシュさん、姉さま」
するとトカゲ男とヤモリ女がそろって口を開いた。
「我々は争いは好まぬ。が、ただでお主らに従うこともせぬ」
「私たちを満足させてみなさいな。そうしたら従ってあげる」
◇ミッションLv7 ファーマシーランクノービス以上限定 「トカゲ男とヤモリ女を籠絡せよ」』を開始します◇
「そうかいそうかい、そういうことかい。よしカッツェ、お前、試しにトカゲ男と勝負してみな」
「えー、わたしがですかあ」
「えー、カッツェがかあ?」
ミトの指示にカッツェと、なぜかスマッシュも文句を言っている。
「なに、危なくなったらキャンセルすればいいさ。カッツェも私にまさぐられるだけじゃ成長しないしね」
「そう言うことならば仕方がないかな」
「ほらカッツェ、さっさと男の方の「夜の部申し入れ」を受け入れな」
ということで、なし崩し的にカッツェの夜の部デビュー戦が決まってしまった。
カッツェはトカゲ男の方に歩みを進めていく。
すると、トカゲ男がやさしくカッツェの腰を抱いた。
そのままカッツェはトカゲ男の胸に引き寄せられる。
その胸はひんやりとしているが、決して不快ではない。
男の心音がカッツェに心地よく届く。
そのままカッツェはベッドに横たえられた。
「あん」
トカゲ男の左手がカッツェの頭を支え、右手が彼女の胸を愛撫しながら、衣装を一枚づつ剥いでいく。
ショートブレストは簡単に剥がされ、ブラも簡単に外されてしまう。
トカゲ男の長い舌がカッツェの首筋から、露わになった胸に降りてくる。
既に右手はショートパンツのボタンを外し、その中に侵入を始めている。
「やだ、わたしこのままイカされちゃうのかしら?」
カッツェは身体を襲う快感に耐え、相手を満足させる術を考えようとする。
が、思考が働かない。
そこでカッツェの太ももに何かが当たった。
カッツェは何かが当たったところに何の気なしに目線を送った。
「ギャー! ギブギブギブギブ! やだ! 勘弁してー!」
カッツェはそれを目にした瞬間、絶叫しながら「キャンセル」を選択した。
なぜならそこには、爬虫類特有の「二本のおちんちん」がそびえ立っていたからだ。
「無理無理あんなの! 普通のもまだなのに! いきなりあんなの無理!」
カッツェはショートブレストやらブラやらをひっ掴んで、べそをかきながらミトたちのところに逃げ戻ってきた。
その姿にミトとスマッシュは目を細める。
「可愛いねえ。で、スマッシュ、お前はどっちにするのかい?」
「決まっている」
スマッシュは舌なめずりをすると、トカゲ男の方に向かって行く。
「それじゃあたしはこっちだね」
ミトは大きな瞳で楽しそうにこちらを見つめているヤモリ女の方へと向かって行った。
ミトの言葉にカッツェはぽかんとしている。
「姉さま、何が風流なんですか?」
するとスマッシュが右手を上げた。
「語呂合わせだろ? 俺、わかっちゃったけど、答を言ってもいいか?」
「へえ、さすがだね。じゃ、あたしもハッタリじゃないよと言っておくかね。元ネタは病いだよ」
ミトからのヒントにスマッシュは鬼の顔に似合わない理知的な微笑みを見せた。
「それこそが最大のヒントさ。『目病み女に風邪引き男』だろ? ミト」
「正解、さすがだね」
2人のやりとりがよくわからないカッツェは、2人の大人っぽいやりとりにちょっとだけドキドキしてしまう。
「姉さま、スマッシュさん、それってどういう意味ですか?」
「ぐぐりな」
「ぐぐったらいい」
哀れカッツェはこの件については、あっさりとあしらわれてしまった。
「え? 教えてくれないんですか?」
食い下がるカッツェにミトは笑いかけた。
「誰かの言葉だけでお前がそれをそうだと思い込む必要はないってことさ」
すると横からスマッシュも付け加えた。
「やりとりの機微は教わるものではない。己の蓄積をぶつけあって楽しむものだ。カッツェ、焦るな」
「難しいなあ」
などと、およそファンタジーの世界に似つかわしくない会話を重ねながら三人は西の荒れ地へと向かっていった。
「あの建物かなあ?」
カッツェがキャッツアイで発見したのは、市街と荒れ地の境目に建てられた一軒家。
「ミッションの表現が籠絡せよというのが気になるな」
「倒すって意味じゃないの?」
カッツェの疑問にミトが答えてやる。
「籠絡するってのはね、自分の思い通りにするってことだよ。楽しみだね」
装甲しているうちに三人は建物の前に着いた。
ドアには竜の頭をかたどったノッカーが設置されている。
「正面突破だね」
ミトはノッカーの輪を手に持つと、上品にノックを重ねていく。
すると3人の頭に直接声が響いた。
「開いていますわ。どうぞ部屋の中へ」
ミトは悠然とドアを開けると建物内に歩を進めていく。
その後ろからスマッシュとカッツェがついてくる。
「いらっしゃいませ」
「へえ……」
ミトは彼女たちを出迎えた二人の姿を見て、感心するかのようなため息を漏らした。
一人は緑色の鱗に覆われた男。
もう一人は光沢のある白い肌に包まれた女。
男は身長180cmほどだろうか。
精悍な体つきに長い尾の姿はまさしくリザードマン。
表情はトカゲのそれだが、決して醜いものではない。
というか、はっきり言ってかっこいい。
その無機質な眼と大きく切り込みを入れたような口は、絶妙のバランスで配置されている。
女は男よりも一回り小柄な姿。
くりっとした眼を持ち、細い顎と小さな口元が愛らしい。
身体は長い尾がある以外はまさしく人間の女性のそれ。
「さっきの鮪巨人とは天地との差であるな」
「鮪巨人のデザイナーは、こいつらのデザイナーのところに弟子入りすべきだね」
「だからリアルな話をするのはやめましょうよ、スマッシュさん、姉さま」
するとトカゲ男とヤモリ女がそろって口を開いた。
「我々は争いは好まぬ。が、ただでお主らに従うこともせぬ」
「私たちを満足させてみなさいな。そうしたら従ってあげる」
◇ミッションLv7 ファーマシーランクノービス以上限定 「トカゲ男とヤモリ女を籠絡せよ」』を開始します◇
「そうかいそうかい、そういうことかい。よしカッツェ、お前、試しにトカゲ男と勝負してみな」
「えー、わたしがですかあ」
「えー、カッツェがかあ?」
ミトの指示にカッツェと、なぜかスマッシュも文句を言っている。
「なに、危なくなったらキャンセルすればいいさ。カッツェも私にまさぐられるだけじゃ成長しないしね」
「そう言うことならば仕方がないかな」
「ほらカッツェ、さっさと男の方の「夜の部申し入れ」を受け入れな」
ということで、なし崩し的にカッツェの夜の部デビュー戦が決まってしまった。
カッツェはトカゲ男の方に歩みを進めていく。
すると、トカゲ男がやさしくカッツェの腰を抱いた。
そのままカッツェはトカゲ男の胸に引き寄せられる。
その胸はひんやりとしているが、決して不快ではない。
男の心音がカッツェに心地よく届く。
そのままカッツェはベッドに横たえられた。
「あん」
トカゲ男の左手がカッツェの頭を支え、右手が彼女の胸を愛撫しながら、衣装を一枚づつ剥いでいく。
ショートブレストは簡単に剥がされ、ブラも簡単に外されてしまう。
トカゲ男の長い舌がカッツェの首筋から、露わになった胸に降りてくる。
既に右手はショートパンツのボタンを外し、その中に侵入を始めている。
「やだ、わたしこのままイカされちゃうのかしら?」
カッツェは身体を襲う快感に耐え、相手を満足させる術を考えようとする。
が、思考が働かない。
そこでカッツェの太ももに何かが当たった。
カッツェは何かが当たったところに何の気なしに目線を送った。
「ギャー! ギブギブギブギブ! やだ! 勘弁してー!」
カッツェはそれを目にした瞬間、絶叫しながら「キャンセル」を選択した。
なぜならそこには、爬虫類特有の「二本のおちんちん」がそびえ立っていたからだ。
「無理無理あんなの! 普通のもまだなのに! いきなりあんなの無理!」
カッツェはショートブレストやらブラやらをひっ掴んで、べそをかきながらミトたちのところに逃げ戻ってきた。
その姿にミトとスマッシュは目を細める。
「可愛いねえ。で、スマッシュ、お前はどっちにするのかい?」
「決まっている」
スマッシュは舌なめずりをすると、トカゲ男の方に向かって行く。
「それじゃあたしはこっちだね」
ミトは大きな瞳で楽しそうにこちらを見つめているヤモリ女の方へと向かって行った。
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