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街角に立たされてしまうカッツェさん
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次に3人は衣料店を覗いた。
「いいねえ」
ミトが足を止めたのは、漆黒に染められた革のBasqueの前。
この衣装はブラとコルセットとガーターベルトが一体になったもの。
ビスチェとガーターベルトのセットともいえる。
「うわ、どうみても姉さま専用だわこれ」
横でカッツェも思わずぶんぶんと頷いている。
すると女店員さんがミトにおずおずと2つの品物を持ってきた。
「こちらをあわせると素敵だと存じますが」
店員さんが持ってきたのは、シルクのストッキングと、革製の、これも漆黒のBolero。
「これはショーツも色を合わせたほうがいいねえ、ちょっと試着してみようかしら」
すると店員さんは最敬礼でミトを奥の試着室に案内した。
さて、ただいま試着中。
「革製だとバスクのブラの部分が擦れるね。シルクのブラを間に挟むから、黒のBカップを持ってきてくれるかい?」
「はい、かしこまりました」
その後も何度かミトと店員との間でやりとりがあった。
「こんなもんかな。どうだい、似合うかい?」
……。
ミトが試着室から見せたの姿に、スマッシュとカッツェは思わず息を飲んだ。
黒のバスクがミトの胸と腹部をぴっちりと覆い、そこに革のミニスカートが重なっている。
羽織られた革のボレロがバスクと、そこから覗くシルクのブラをさりげなく覆う。
足元はロングブーツが膝上までを隠し、その上からはストッキングが覗いている。
それはミニスカートの前後から伸びたガーターベルトで留められ、太ももの抜けるような白い肌を唯一晒す絶対領域を形成している。
「姉さま、これ、どこからどう見ても真性ですよ!」
「美しいとは思うが、同時におっかないと思ってしまうのは、俺の感性に問題があるのか?」
「お前ら、もう少し素直に褒めることはできないのかい? まあいいわ。私はこれをもらって行くよ」
悪魔専用革のボレロ(黒) 三万ゼル
悪魔専用革のバスク(黒) 三万ゼル
高級シルクのストッキング(黒) 五千ゼル
高級シルクのブラジャー(黒)五千ゼル
高級シルクのショーツ(黒) 五千ゼル
締めてお会計七万五千ゼルがミト価格で三万七千五百ゼルとなる。
するとカッツェが店員さんの肖像画を描きながらミトに尋ねた。
「あれ、姉さま、シルクのブラとショーツは売却しないの?」
「ああ、ちょっと試してみたいことがあってね。ところで、お前も下着を新調したらどうだい? 高級なだけあって、良い着心地だよ」
カッツェはミトに促されるまま、彼女も下着を新調することにした。
「私もストッキングを買おうっと」
高級シルクのストッキング(ピンク) 五千ゼル
高級シルクのブラジャー(ピンク) 五千ゼル
高級シルクのショーツ(ピンク) 五千ゼル
高級シルクのガーターベルト(白)五千ゼル
カッツェは合計二万ゼルの品を、ミトに一万ゼルで買ってもらった。
「じゃ、ついてきな」
ミトに促されるままに、カッツェは男性衣料品に向かったスマッシュを店内に残したまま、店を出た。
「それじゃ、試してみるとするかね」
ミトがやろうとしていることにカッツェはさすがにそれはと反発してみる。
「姉さま、正気ですか?」
しかしミトはどこ吹く風だ。
「色々試すのがゲームってもんだろ?」
「うええ」
ここはお仕事紹介所の前、現在プレイヤーが最も集まるところ。
そこでミトとカッツェはトレードの表示を出してみた。
◇使用済みシルクの下着セット(黒) 二万ゼル 使用者は私◇
◇使用済みシルクの下着セット(ピンク) 二万ゼル 使用者は私◇
すぐに「何だ何だ」と人だかりができ、2人のトレード内容と、2人の容姿に男性プレイヤーの目線が集まっていく。
その後すぐにあちこちから「マジかよ!」の声が湧いた。
ところがすぐにトレードの表示が消えてしまう。
どうやらどこかの誰かが速攻でトレードを成立させたのだ。
彼女たちのインベントリからは下着が消え、ゼルが増えていた。
「どこにでも変態ってのは湧くもんだねえ」
「姉さま、こういうのって良くないと思います」
ミトはカッツェが顔を真っ赤にしながら不機嫌に文句を言うのを目を細めて見つめている。
その後、ほほ笑みながらカッツェに返した。
「そうだね。もうやらないから安心しな。じゃ、スマッシュのところに戻るよ」
この後、女性プレイヤーによる下着販売はトレードの定番となり、この世界にぼんきゅっぼんの女性美形キャラを増やす遠因になってしまった。
「あれ? あいつらどこに行ったんだ」
衣料店の店内で赤いマフラータオルを前に、それを購入すべきかどうか1人悩んでいたスマッシュは、いつのまにか女性陣2人がいなくなっているのに気がついた。
「むう、カッツェの率直な意見を聞きたかったのだが。まあいい、娘よ、これをくれ」
スマッシュは赤いマフラータオル四千ゼル也を二千ゼルで購入し、それを首からかけて、二人を捜すべく店を出た。
するとコマンドページに突然メッセージが流れた。。
◇パーティバトルを受諾しますか Yes/No ◇
続けて
◇パーティバトル》を開始します◇
「あいつら、俺のいないところでお楽しみだな?」
スマッシュはクリークの効果により判別できる2人の気配を追いながら、道を進んでいった。
「いいねえ」
ミトが足を止めたのは、漆黒に染められた革のBasqueの前。
この衣装はブラとコルセットとガーターベルトが一体になったもの。
ビスチェとガーターベルトのセットともいえる。
「うわ、どうみても姉さま専用だわこれ」
横でカッツェも思わずぶんぶんと頷いている。
すると女店員さんがミトにおずおずと2つの品物を持ってきた。
「こちらをあわせると素敵だと存じますが」
店員さんが持ってきたのは、シルクのストッキングと、革製の、これも漆黒のBolero。
「これはショーツも色を合わせたほうがいいねえ、ちょっと試着してみようかしら」
すると店員さんは最敬礼でミトを奥の試着室に案内した。
さて、ただいま試着中。
「革製だとバスクのブラの部分が擦れるね。シルクのブラを間に挟むから、黒のBカップを持ってきてくれるかい?」
「はい、かしこまりました」
その後も何度かミトと店員との間でやりとりがあった。
「こんなもんかな。どうだい、似合うかい?」
……。
ミトが試着室から見せたの姿に、スマッシュとカッツェは思わず息を飲んだ。
黒のバスクがミトの胸と腹部をぴっちりと覆い、そこに革のミニスカートが重なっている。
羽織られた革のボレロがバスクと、そこから覗くシルクのブラをさりげなく覆う。
足元はロングブーツが膝上までを隠し、その上からはストッキングが覗いている。
それはミニスカートの前後から伸びたガーターベルトで留められ、太ももの抜けるような白い肌を唯一晒す絶対領域を形成している。
「姉さま、これ、どこからどう見ても真性ですよ!」
「美しいとは思うが、同時におっかないと思ってしまうのは、俺の感性に問題があるのか?」
「お前ら、もう少し素直に褒めることはできないのかい? まあいいわ。私はこれをもらって行くよ」
悪魔専用革のボレロ(黒) 三万ゼル
悪魔専用革のバスク(黒) 三万ゼル
高級シルクのストッキング(黒) 五千ゼル
高級シルクのブラジャー(黒)五千ゼル
高級シルクのショーツ(黒) 五千ゼル
締めてお会計七万五千ゼルがミト価格で三万七千五百ゼルとなる。
するとカッツェが店員さんの肖像画を描きながらミトに尋ねた。
「あれ、姉さま、シルクのブラとショーツは売却しないの?」
「ああ、ちょっと試してみたいことがあってね。ところで、お前も下着を新調したらどうだい? 高級なだけあって、良い着心地だよ」
カッツェはミトに促されるまま、彼女も下着を新調することにした。
「私もストッキングを買おうっと」
高級シルクのストッキング(ピンク) 五千ゼル
高級シルクのブラジャー(ピンク) 五千ゼル
高級シルクのショーツ(ピンク) 五千ゼル
高級シルクのガーターベルト(白)五千ゼル
カッツェは合計二万ゼルの品を、ミトに一万ゼルで買ってもらった。
「じゃ、ついてきな」
ミトに促されるままに、カッツェは男性衣料品に向かったスマッシュを店内に残したまま、店を出た。
「それじゃ、試してみるとするかね」
ミトがやろうとしていることにカッツェはさすがにそれはと反発してみる。
「姉さま、正気ですか?」
しかしミトはどこ吹く風だ。
「色々試すのがゲームってもんだろ?」
「うええ」
ここはお仕事紹介所の前、現在プレイヤーが最も集まるところ。
そこでミトとカッツェはトレードの表示を出してみた。
◇使用済みシルクの下着セット(黒) 二万ゼル 使用者は私◇
◇使用済みシルクの下着セット(ピンク) 二万ゼル 使用者は私◇
すぐに「何だ何だ」と人だかりができ、2人のトレード内容と、2人の容姿に男性プレイヤーの目線が集まっていく。
その後すぐにあちこちから「マジかよ!」の声が湧いた。
ところがすぐにトレードの表示が消えてしまう。
どうやらどこかの誰かが速攻でトレードを成立させたのだ。
彼女たちのインベントリからは下着が消え、ゼルが増えていた。
「どこにでも変態ってのは湧くもんだねえ」
「姉さま、こういうのって良くないと思います」
ミトはカッツェが顔を真っ赤にしながら不機嫌に文句を言うのを目を細めて見つめている。
その後、ほほ笑みながらカッツェに返した。
「そうだね。もうやらないから安心しな。じゃ、スマッシュのところに戻るよ」
この後、女性プレイヤーによる下着販売はトレードの定番となり、この世界にぼんきゅっぼんの女性美形キャラを増やす遠因になってしまった。
「あれ? あいつらどこに行ったんだ」
衣料店の店内で赤いマフラータオルを前に、それを購入すべきかどうか1人悩んでいたスマッシュは、いつのまにか女性陣2人がいなくなっているのに気がついた。
「むう、カッツェの率直な意見を聞きたかったのだが。まあいい、娘よ、これをくれ」
スマッシュは赤いマフラータオル四千ゼル也を二千ゼルで購入し、それを首からかけて、二人を捜すべく店を出た。
するとコマンドページに突然メッセージが流れた。。
◇パーティバトルを受諾しますか Yes/No ◇
続けて
◇パーティバトル》を開始します◇
「あいつら、俺のいないところでお楽しみだな?」
スマッシュはクリークの効果により判別できる2人の気配を追いながら、道を進んでいった。
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