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ミッション攻略法も鬼畜だったミトさん

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「へえ、どちらも選べるのかい」

 スペシャルミッションの選択画面で、ミトは女性が「スケベンヌ夫人ミッション」を受注できることに気がついた。
 しかしまずは「スケベンヌ卿」の方にしておく。

◇スペシャルミッション「スケベンヌ卿をイカせよ」開始◇
※スペシャルミッション中は、他のプレイヤーとの接触は不可となります。

 コマンドページにミッション開始が表示されると同時に、ミトの身体に一瞬電気のようなものが走った。
 それは痛みというよりは快感に近い。
 ためしにミトは右手を股間に差し入れてみる。

 「あら、感じるわね。これはリアルだわ」
 続けてミトは左右にドアのある廊下に飛ばされた。
 右のドアには『♂』、左のドアには『♀』の表示がされている。

 ミトはまず『♂』のドアを開けてみた。
 すると中にはぶよぶよに太った色白のおっさんが、全裸でベッドの上に腰掛けている。

「君が今回の相手か。君のような美しいお嬢さんをイカせるのは楽しみだよ。さあ、いらっしゃい」
 ミトはむかついた。
 なんでこんな白豚のおっさんとセックスせにゃならんのかと。
 運営も、もう少し気のきいた男にすりゃいいのにと思う。

 が、考え直す。
 これくらいのおっさんをさばけなければ、到底アダルトオンラインの世界ではやっていけないのだろう。

「どうした、こないのか?」
 おっさんがミトに手招きをする。
 その尊大な態度にミトは切れた。

「おっさん、さっさとイっちまいな プロステイトアタック!」

「ぱぺっ!」
 ミトが呪文を唱えると、おっさんは素っ頓狂な声をあげ、一瞬でイってしまった。

「プロステイトアタック」
 それは男性の前立腺を強烈に刺激する禁断の魔法。
 これを食らった男性はことごとく「ドライオーガズム」を迎えてしまう。

 するとミトは再び、お仕事紹介所の受付に再び飛ばされた。
 
◇スペシャルミッション 「スケベンヌ卿をイカせよ」成功です◇
「夜の部」が解放されました。
「トレード」が使用可能になりました。
「シーナ」までの街道が使用可能になりました。
「オートマチックスキル-自立技能-」が実装されました。
 一部のスキルがオートマチックスキルに移行します。
「エクセレントボーナス」通常性交以外の方法でミッション成功により五万ゼル獲得。

「レベルアップ」が可能となりました。

 コモンスキル
 イレースマジック 魔法消去 消費MP 1
 デビルズファイア 魔炎 消費MP 4

 ユニークスキル
 ストマックエイク 腹痛 消費MP 2
 プロステイトアタック 前立腺攻撃 消費MP 2
 チャーム 魅了 消費MP 2
 タイトバインド 固縛 消費MP 2

 オートマチックスキル
 レジストマジック 魔法抵抗

 タフネス 強靭さ 20+5
 デフトネス 器用さ 22
 クイックネス 機敏さ 40+3
 クレバーネス 賢さ 58+2
 ノーブルネス 気高さ 999
 ビシャスネス 悪辣さ 999
 ライフポイント 生命力 30+10
 メンタルポイント 精神力 70+10
 レベル 6
 Next 6000(1400)

「色々と変わったねえ。またカッツェに説明してもらわなきゃ」
 ミトは一旦食堂に戻ろうとするが、念のためもう一つの「スペシャルミッション」も確認してみることにした。

「あら、こちらも選択できるのね。じゃ、ついでにクリアしましょ」

◇スペシャルミッション「スケベンヌ夫人をイカせよ」開始◇

 今度は『♀』が表示されている左のドアをミトは開けてみる。
 すると中にいたのは、これもぶよぶよに太った色白のおばはん。

「あら、女性がお相手とはめずらしいわ。そこの美しいお嬢さま、どうやって私を喜ばせてくれるおつもり?」
 おばはんの余裕をぶっこいた高慢ちきな表情に向けて、ミトは舌なめずりとともに邪悪な笑みを浮かべ返した。

 数分後、白豚のおばはんは荒縄で縛られ、全身に鞭の痕を残し、汚物を撒き散らしながら果てた。
「タイトバインド」
「ストマックエイク」
 ミトはこの2つの魔法で、おばはんを徹底的に辱めたのだ。
 
◇スペシャルミッション 「スケベンヌ夫人をイカせよ」成功です◇ 
「エクセレントボーナス」通常性交以外の方法でのミッション成功により五万ゼル獲得。
「全てを楽しむ者」の称号を得ました。

「さて、いい汗かいたし、ワインでも楽しむかね」

 余裕の表情で、ミトはスマッシュとカッツェが待つ食堂に戻っていった。
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