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2章
27 左手と武器と右足
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小腹が空いたので栄養のある木の実を食べた。たった一つで満腹になる。
栄養のある木の実はその人に合わせた栄養を与えるようで、欠けた分を補うというのに近い。スポーツ系のドリンクにも似たようなものがあったな。
オレはリビングに戻った。
「しずくさん。これをどうぞ。」
「え!?いいの!?」
家を出て行こうとするしずくさんに義手を渡す。左手用だ。【鑑定】して、右足と同じ低級の物にしてある。思いの外喜んでいる。
「いいっすよ。記念なんで。」
オレは何のとは答えない。しずくさんが早速腕に宛がうと【調整】と呟いた。確か、サイズとかの都合を合わせる生産系のスペルだったと思う。
義手はしずくさんに合う大きさになりその腕にはまった。試すように握ったり開いたりしている。
この義手は低級の物なのに使用者の思い通りに動く。物理的な戦闘には向かないが日常生活には問題ないだろう。オレも使わないし、戦闘をしない娼婦であるしずくさんに渡すのはちょうどいいと思う。
「本当にありがとう。」
東さんには必要ないようだ。東さんは既にその生活に身を任せている。その精神でその体だから生きているようなものだ。不安定なバランスボールの上に片足で立っているようにその均衡を崩すことはオレにはできなかった。
「本当に気にしないでください。それと、家はいつでも使ってもらっていいんで。」
オレはそれだけ言うと家を出た。目的は果たした。オレが爆発することはもうないだろう。
オレは気の向くまま避難しそうな場所に向かった。
最初に一番近い区の公民館に向かった。公民館は歩いて七分くらいの場所にある。公民館は人であふれていた。こんな時でも人であふれていた。目は死んでいるのに誰かが配ったであろう栄養のある木の実を老若男女問わず頬張っている。
意味もなく頬張っている。
彼らの中に戦えそうな眼をしている人はいなかった。ダンジョンに入る前にそこらへんで壁にもたれかかっていた人と同じ目をしている。その目は何も映していない。これではただ生きているだけだ。
ここの崩壊も近いだろう。饐えた腐臭のする人々をかき分ける。
何人かに聞いたがここにはいないようだ。誰だろうか。こんな意味のない偽善を行ったのは。これではペットや家畜同然ではないか。
次にそこから一番近い図書館に向かった。
この辺の建物も燃えたり倒壊したりしていた。そこらに中途半端に焼け焦げた何かが転がっている。それらが剣や何かを握っているのが見えた。
それは放置され蠅が群がっていた。その幾つかは火の魔法で骨が灰になるまで燃やした。抗った戦士だとわかったから。
向かった図書館には人の気配がなかった。
だから、そこから少し離れた距離にあった小学校に向かった。立ち寄った小学校の校舎は全焼していた。ここまでの道に人は少なかった。校庭には車が何台も止まっていてその中で過ごしている人も少なくないようだった。
気配の多くは体育館にあった。体育館は気持ち悪い匂いにあふれていた。本当にここはそう言う場所なのかというほどに酷い。一人一畳あるのかと言う程度の人口密度だった。オレはショートソードを装備したまま中に入る。知り合いはいたがここにも妹はいなかった。
中学校にも行ったがそこにもいなかった。各地区の公民館や公共機関を巡ったものの芳しくなかった。
ホームセンターの方では内部が改装されていて、電気が通ってないから薄暗いものの、ブロックごとにそれ専門の人が個人で販売するという形になっていた。多分、テナント式に近いのだろう。
数人の武器を持った集団がいて聞いてみるとここの場所を管理している人が雇った用心棒らしい。自警団に近いとも言っていた。日給2ポイントらしい。
ホームセンター側が安全に取引する場所を提供する代わりに場所代を寄こせという形なのだろう。武器に特殊な効果を付与したり、改造したり、しずくさんがやったようにサイズ調整をしている人もいた。生産職。そんな言葉が当てはまる。「あの顔は……。」販売者の中にも見知った顔が幾つかあった。
小学校からの友人だったり中学の同級生だったり。直接授業は受けたことはないが先生までいた。何人かは深手を負ってる形跡があったが。
「あ、また会いましたね。」
オレは一人の男に話しかけた。ダンジョンで助けた男だ。女を背負っていたと思う。言葉を交わしていないが妙に親近感があった。男は「ああ、あんたか。」と返した。
「ここでは何を売ってるんすか?」
観たところシートを広げて座っているだけだ。男の右足は腿から下がなかった。男は「そこに書いてあるだろ。」と顎で示す。そこには“【ポイント特殊効果2】100ポイントから(手数料別)”
「特殊効果?」
「例えば、剣に属性を付与したりだな。弱点属性の相手にダメージを与えたときそれが増したりする。確率で麻痺だったりを起こすもんも有る。」
「じゃあ、このショートソードに何か付与してほしいっす。そうっすね、これを頑丈にしてください。」
オレは腰に挿していた何の変哲もないショートソードを差し出した。一応中級のショートソードであり、そこらの物よりはいいものだ。名剣の類に入る一歩手前程度でいい剣くらいだろう。
「それは俺の範疇じゃない。三つ隣のあの男に頼め。あの男は耐久力を上げるスペルのレベルがここで一番高い。」
なるほど。対応するスペルがあって、それに特化させているのだろうと理解した。それを正直に話す男も好感が持てる。
「分かりました。じゃあ、ここで一番人気のって何ですか?」
「光属性だな。アンデット系に効果が大きい。鈍器によく付与する。」
同級生たちが通っているところとかで需要があるのだろう。鈍器なら使い続けられるし、割高でもやる価値はある。オレは【収納空間】から中級の大剣を両手で持って差し出した。某アニメの男が使う無骨なあれだ。最早、殴るものと言われても文句は言えない。
「このロマン武器に付与してほしいっす。」
「わかった。あと一つ付けられるがどうする?」
「じゃあ、首を攻撃したときだけ攻撃力が上がるような効果とかって付けれるっすか?」
「それなら、やってみよう。ポイントを俺にくれ。手数料込みで220ポイントだ。」
オレは躊躇わず「ポイント取引」で渡した。流石にこの剣を持ちあげることは出来ず、そこに置くことになった。手を当てがい目を閉じて幾つかスペルを唱えると大剣が輝いた。
「完成っすか?」
「ああ。大丈夫なはずだ。」
スキル【鑑定】で確認した。効果のところに【光属性1】【首攻撃クリティカル1】とあった。MPを流しながら使うと効果が瞬間的に上がるらしい。暫くお蔵入りだが、大型だったりの相手で使うかもしれない。【収納空間】に入れた。
「確かに確認したっす。」
「にしても、そんなもん使えるのか?」
「秘密ってことで。また来るっす。」
オレはここにも用がなくなったので軽く冷やかしに回って別のところに行くことにした。しかし、可能性のある場所は大体回ってしまった。
栄養のある木の実はその人に合わせた栄養を与えるようで、欠けた分を補うというのに近い。スポーツ系のドリンクにも似たようなものがあったな。
オレはリビングに戻った。
「しずくさん。これをどうぞ。」
「え!?いいの!?」
家を出て行こうとするしずくさんに義手を渡す。左手用だ。【鑑定】して、右足と同じ低級の物にしてある。思いの外喜んでいる。
「いいっすよ。記念なんで。」
オレは何のとは答えない。しずくさんが早速腕に宛がうと【調整】と呟いた。確か、サイズとかの都合を合わせる生産系のスペルだったと思う。
義手はしずくさんに合う大きさになりその腕にはまった。試すように握ったり開いたりしている。
この義手は低級の物なのに使用者の思い通りに動く。物理的な戦闘には向かないが日常生活には問題ないだろう。オレも使わないし、戦闘をしない娼婦であるしずくさんに渡すのはちょうどいいと思う。
「本当にありがとう。」
東さんには必要ないようだ。東さんは既にその生活に身を任せている。その精神でその体だから生きているようなものだ。不安定なバランスボールの上に片足で立っているようにその均衡を崩すことはオレにはできなかった。
「本当に気にしないでください。それと、家はいつでも使ってもらっていいんで。」
オレはそれだけ言うと家を出た。目的は果たした。オレが爆発することはもうないだろう。
オレは気の向くまま避難しそうな場所に向かった。
最初に一番近い区の公民館に向かった。公民館は歩いて七分くらいの場所にある。公民館は人であふれていた。こんな時でも人であふれていた。目は死んでいるのに誰かが配ったであろう栄養のある木の実を老若男女問わず頬張っている。
意味もなく頬張っている。
彼らの中に戦えそうな眼をしている人はいなかった。ダンジョンに入る前にそこらへんで壁にもたれかかっていた人と同じ目をしている。その目は何も映していない。これではただ生きているだけだ。
ここの崩壊も近いだろう。饐えた腐臭のする人々をかき分ける。
何人かに聞いたがここにはいないようだ。誰だろうか。こんな意味のない偽善を行ったのは。これではペットや家畜同然ではないか。
次にそこから一番近い図書館に向かった。
この辺の建物も燃えたり倒壊したりしていた。そこらに中途半端に焼け焦げた何かが転がっている。それらが剣や何かを握っているのが見えた。
それは放置され蠅が群がっていた。その幾つかは火の魔法で骨が灰になるまで燃やした。抗った戦士だとわかったから。
向かった図書館には人の気配がなかった。
だから、そこから少し離れた距離にあった小学校に向かった。立ち寄った小学校の校舎は全焼していた。ここまでの道に人は少なかった。校庭には車が何台も止まっていてその中で過ごしている人も少なくないようだった。
気配の多くは体育館にあった。体育館は気持ち悪い匂いにあふれていた。本当にここはそう言う場所なのかというほどに酷い。一人一畳あるのかと言う程度の人口密度だった。オレはショートソードを装備したまま中に入る。知り合いはいたがここにも妹はいなかった。
中学校にも行ったがそこにもいなかった。各地区の公民館や公共機関を巡ったものの芳しくなかった。
ホームセンターの方では内部が改装されていて、電気が通ってないから薄暗いものの、ブロックごとにそれ専門の人が個人で販売するという形になっていた。多分、テナント式に近いのだろう。
数人の武器を持った集団がいて聞いてみるとここの場所を管理している人が雇った用心棒らしい。自警団に近いとも言っていた。日給2ポイントらしい。
ホームセンター側が安全に取引する場所を提供する代わりに場所代を寄こせという形なのだろう。武器に特殊な効果を付与したり、改造したり、しずくさんがやったようにサイズ調整をしている人もいた。生産職。そんな言葉が当てはまる。「あの顔は……。」販売者の中にも見知った顔が幾つかあった。
小学校からの友人だったり中学の同級生だったり。直接授業は受けたことはないが先生までいた。何人かは深手を負ってる形跡があったが。
「あ、また会いましたね。」
オレは一人の男に話しかけた。ダンジョンで助けた男だ。女を背負っていたと思う。言葉を交わしていないが妙に親近感があった。男は「ああ、あんたか。」と返した。
「ここでは何を売ってるんすか?」
観たところシートを広げて座っているだけだ。男の右足は腿から下がなかった。男は「そこに書いてあるだろ。」と顎で示す。そこには“【ポイント特殊効果2】100ポイントから(手数料別)”
「特殊効果?」
「例えば、剣に属性を付与したりだな。弱点属性の相手にダメージを与えたときそれが増したりする。確率で麻痺だったりを起こすもんも有る。」
「じゃあ、このショートソードに何か付与してほしいっす。そうっすね、これを頑丈にしてください。」
オレは腰に挿していた何の変哲もないショートソードを差し出した。一応中級のショートソードであり、そこらの物よりはいいものだ。名剣の類に入る一歩手前程度でいい剣くらいだろう。
「それは俺の範疇じゃない。三つ隣のあの男に頼め。あの男は耐久力を上げるスペルのレベルがここで一番高い。」
なるほど。対応するスペルがあって、それに特化させているのだろうと理解した。それを正直に話す男も好感が持てる。
「分かりました。じゃあ、ここで一番人気のって何ですか?」
「光属性だな。アンデット系に効果が大きい。鈍器によく付与する。」
同級生たちが通っているところとかで需要があるのだろう。鈍器なら使い続けられるし、割高でもやる価値はある。オレは【収納空間】から中級の大剣を両手で持って差し出した。某アニメの男が使う無骨なあれだ。最早、殴るものと言われても文句は言えない。
「このロマン武器に付与してほしいっす。」
「わかった。あと一つ付けられるがどうする?」
「じゃあ、首を攻撃したときだけ攻撃力が上がるような効果とかって付けれるっすか?」
「それなら、やってみよう。ポイントを俺にくれ。手数料込みで220ポイントだ。」
オレは躊躇わず「ポイント取引」で渡した。流石にこの剣を持ちあげることは出来ず、そこに置くことになった。手を当てがい目を閉じて幾つかスペルを唱えると大剣が輝いた。
「完成っすか?」
「ああ。大丈夫なはずだ。」
スキル【鑑定】で確認した。効果のところに【光属性1】【首攻撃クリティカル1】とあった。MPを流しながら使うと効果が瞬間的に上がるらしい。暫くお蔵入りだが、大型だったりの相手で使うかもしれない。【収納空間】に入れた。
「確かに確認したっす。」
「にしても、そんなもん使えるのか?」
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