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1章
19 どうしようもない。矯正は不可能だ。
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その日からも周回だ。5日間ぐらい彷徨い続けた。
ベリサマからは「よくあきないね。」とのお言葉をいただいた。ここの階層のトラップは別のダンジョンに飛ばすものや、通路をモンスターハウス化する物だったりがあって鬼畜の一言に尽きた。
そのトラップをわざと作動させたときは数千のゴブリンが一斉に群がってきて恐怖だった。
魔法を使う暇がないから中位の傷ポーションを湯水のごとく飲み、ショートソードを何振りも使いつぶすことになってしまったのは苦い思い出だ。最後はすべて切り刻んで片を付けた。
あの時は1度の戦闘で80,000ポイント以上も手に入ってなりビビった。嬉しいどころか怖かった。
目の前のゴブリン軍団の銃の乱射かと思わしき魔法を“無吸収壁”の魔法によって退ける。ここ、2階層のボスは1階層と同じことをしてきたが、呼び出されたゴブリンは魔法中心だった。
球だったり弾だったりがひっきりなしに飛んでくる。その悉くを無効化していた。そろそろゴブリンたちのMP切れのようで魔法の勢いがやんでくる。
今度はこちらから“ 強風刃改”で片を付けた。壁などで防がれることなく勝負がついた。ゴブリンはすべからく胴体で切断された。
【No125,431,112階層主の討伐達成 5ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加5】の効果により追加 25ポイント獲得】
【No125,431,112偉業の達成 51ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加5】の効果により追加 255ポイント獲得】
報酬だけ見るとあまりおいしくはなかった。魔法を使ってくる敵は一階層のボス以来だったけれども対応できないわけじゃなかった。これがもし、規律や統制のある攻撃になってしまえばどうとも言えないが、思い思いに攻撃してくるので、個々で斬りに行ってもよかったような気さえした。
「さてと、宝箱の中は……。」
【No125,431,112【宝箱の発見】 2,000ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加5】の効果により追加 10,000ポイント獲得】
「悪くはないな。その他に回復アイテムがたくさんとスクロール系か。」
スクロールには2種類ある。1つは記された魔法を誰でもMPが足りれば一度だけ使えるもの。2つ目は限定のスキルを取得できるものだ。
1つ目の方は魔法での再現の取っ掛かりもつかめない“転移”などを記したものもある。今回は“転移”が6枚入っていた。行ったことがある場所にしか行けないけれど、一度行った場所なら登録しておけばどこへでも一瞬で行ける。
「ますたぁ~。“帰還”のスクロールもあるよぉ。」
“帰還”のスクロールは文字の通りに迷宮の入り口に戻ることが出来るものだ。
登録とか必要ないから便利だと思う。
因みに一度も使ったことが無い。
偶に“大爆発”とか自爆前提のスクロールがあって【鑑定】なしでは危なくて使うこともできない。【残機】の組み合わせで使えないこともないが誰が好き好んで自爆特攻するだろうか。ドラゴンの相手をすることになったら考えなくもない。消費MP1って……。
MP極振りのスクロールビルドが見えたのはオレだけではないはずだ。ギャンブル性が高くてやろうとは思えない。
「ダンジョンに入って30日くらいか。寄り道もしたけどこんなものか。あと一階層で引き返そう。ベリサマもそれでいいか?」
「うん!ますたぁ~のやりたいようにすればいいのぉ~。」
ベリサマは足を広げて答えた。わざとかな?
わざとだよね。見えてるよ。「見せてるの」とは言わないでね。
もはやどうすることもできないので放置である。今回は周回せずにそのまま3階層に向かう。ああ。フラストレーションがたまる。いろいろ限界だった。
今日のところはそのままこのボス部屋に留まることにした。
筋トレしてから魔法で身体を洗った。
【超回復】のスキルではどうしても筋肉のつきが偏ってしまって困ったのだ。ベリサマがガン見していたのはもう気にしない。
妹とも一緒にお風呂入っていたしそんなものだと割り切った。栄養のある木の実を食べてそのまま寝てしまう。
ベリサマからは「よくあきないね。」とのお言葉をいただいた。ここの階層のトラップは別のダンジョンに飛ばすものや、通路をモンスターハウス化する物だったりがあって鬼畜の一言に尽きた。
そのトラップをわざと作動させたときは数千のゴブリンが一斉に群がってきて恐怖だった。
魔法を使う暇がないから中位の傷ポーションを湯水のごとく飲み、ショートソードを何振りも使いつぶすことになってしまったのは苦い思い出だ。最後はすべて切り刻んで片を付けた。
あの時は1度の戦闘で80,000ポイント以上も手に入ってなりビビった。嬉しいどころか怖かった。
目の前のゴブリン軍団の銃の乱射かと思わしき魔法を“無吸収壁”の魔法によって退ける。ここ、2階層のボスは1階層と同じことをしてきたが、呼び出されたゴブリンは魔法中心だった。
球だったり弾だったりがひっきりなしに飛んでくる。その悉くを無効化していた。そろそろゴブリンたちのMP切れのようで魔法の勢いがやんでくる。
今度はこちらから“ 強風刃改”で片を付けた。壁などで防がれることなく勝負がついた。ゴブリンはすべからく胴体で切断された。
【No125,431,112階層主の討伐達成 5ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加5】の効果により追加 25ポイント獲得】
【No125,431,112偉業の達成 51ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加5】の効果により追加 255ポイント獲得】
報酬だけ見るとあまりおいしくはなかった。魔法を使ってくる敵は一階層のボス以来だったけれども対応できないわけじゃなかった。これがもし、規律や統制のある攻撃になってしまえばどうとも言えないが、思い思いに攻撃してくるので、個々で斬りに行ってもよかったような気さえした。
「さてと、宝箱の中は……。」
【No125,431,112【宝箱の発見】 2,000ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加5】の効果により追加 10,000ポイント獲得】
「悪くはないな。その他に回復アイテムがたくさんとスクロール系か。」
スクロールには2種類ある。1つは記された魔法を誰でもMPが足りれば一度だけ使えるもの。2つ目は限定のスキルを取得できるものだ。
1つ目の方は魔法での再現の取っ掛かりもつかめない“転移”などを記したものもある。今回は“転移”が6枚入っていた。行ったことがある場所にしか行けないけれど、一度行った場所なら登録しておけばどこへでも一瞬で行ける。
「ますたぁ~。“帰還”のスクロールもあるよぉ。」
“帰還”のスクロールは文字の通りに迷宮の入り口に戻ることが出来るものだ。
登録とか必要ないから便利だと思う。
因みに一度も使ったことが無い。
偶に“大爆発”とか自爆前提のスクロールがあって【鑑定】なしでは危なくて使うこともできない。【残機】の組み合わせで使えないこともないが誰が好き好んで自爆特攻するだろうか。ドラゴンの相手をすることになったら考えなくもない。消費MP1って……。
MP極振りのスクロールビルドが見えたのはオレだけではないはずだ。ギャンブル性が高くてやろうとは思えない。
「ダンジョンに入って30日くらいか。寄り道もしたけどこんなものか。あと一階層で引き返そう。ベリサマもそれでいいか?」
「うん!ますたぁ~のやりたいようにすればいいのぉ~。」
ベリサマは足を広げて答えた。わざとかな?
わざとだよね。見えてるよ。「見せてるの」とは言わないでね。
もはやどうすることもできないので放置である。今回は周回せずにそのまま3階層に向かう。ああ。フラストレーションがたまる。いろいろ限界だった。
今日のところはそのままこのボス部屋に留まることにした。
筋トレしてから魔法で身体を洗った。
【超回復】のスキルではどうしても筋肉のつきが偏ってしまって困ったのだ。ベリサマがガン見していたのはもう気にしない。
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