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第二章 出会いと苦悩のチート君
まさかね
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そんなこんなでパーティーも無事に終わって、家にはロイとマシューが遊びに来るようになった。
もちろん、カヅサやアリス、ナディアも来てくれる。
アリスとリリィが一緒にいると、そこの空間がなんだか女の子特有のふわふわしたものになっている気がして、ほほえましく思える。
「なぁアタシは?」
「ナディアは女の子だけど僕たちと一緒にいる方が安心する」
「同感だな!」
「否定はしない」
なんだよお前ら!と叫ぶナディアに、僕はふと思う。
ナディア、男装の麗人とか似合いそうだなと。
ナディアは男性より女性に人気がありそうだし、そういう路線でいくのもありかもしれない。
もっと大きくなったら、言ってみよう。
マシューは借りてきた猫のように大人しかったけれど、カヅサと似ているからか、何度か会っていくうちに仲良くなったようだ。
理系コンビかな?
そんなほのぼのした時間が崩れることがあった。
それは、ロイが珍しく「今日行くからな!」ではなく、「行ってもいいか?」と聞いてきた日だった。
もちろんOKを出すけれど、どうも様子がおかしい。
「ジョーン様、ロイ様と、そのご友人を名乗るディオスハイド男爵令嬢がお見えですが」
なるほど、ディオスハイド男爵令嬢・・・えっ、今ディオスハイドって言った?
ディオスハイド男爵令嬢って、もしかしたら真希かもしれない人、だよなぁ?
どうしよう。とりあえず上がってもらおうかな。
「かしこまりました」
何も言わなくてもわかるらしいフランツは、そのまま2人をいつもの応接室に案内した。
あぁ、ちょっと億劫だな・・・。
もちろん、カヅサやアリス、ナディアも来てくれる。
アリスとリリィが一緒にいると、そこの空間がなんだか女の子特有のふわふわしたものになっている気がして、ほほえましく思える。
「なぁアタシは?」
「ナディアは女の子だけど僕たちと一緒にいる方が安心する」
「同感だな!」
「否定はしない」
なんだよお前ら!と叫ぶナディアに、僕はふと思う。
ナディア、男装の麗人とか似合いそうだなと。
ナディアは男性より女性に人気がありそうだし、そういう路線でいくのもありかもしれない。
もっと大きくなったら、言ってみよう。
マシューは借りてきた猫のように大人しかったけれど、カヅサと似ているからか、何度か会っていくうちに仲良くなったようだ。
理系コンビかな?
そんなほのぼのした時間が崩れることがあった。
それは、ロイが珍しく「今日行くからな!」ではなく、「行ってもいいか?」と聞いてきた日だった。
もちろんOKを出すけれど、どうも様子がおかしい。
「ジョーン様、ロイ様と、そのご友人を名乗るディオスハイド男爵令嬢がお見えですが」
なるほど、ディオスハイド男爵令嬢・・・えっ、今ディオスハイドって言った?
ディオスハイド男爵令嬢って、もしかしたら真希かもしれない人、だよなぁ?
どうしよう。とりあえず上がってもらおうかな。
「かしこまりました」
何も言わなくてもわかるらしいフランツは、そのまま2人をいつもの応接室に案内した。
あぁ、ちょっと億劫だな・・・。
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