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第11話◆

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 精霊達の祝福が終わった後、シャルロッテ達は家へと戻っていた。
 2人の絆を表しているかのように、お互いの手は固く繋がれている。

 シャルロッテは、椅子に腰掛けるセルジュの膝の上に乗る。後ろから抱き着くように彼は腕を回してきた。
 気持ちが通じあった今、彼等に流れる時間はとても甘い。

「お昼ご飯は何にする?」
 時計を見るとちょうど昼を指していた。お腹の虫も鳴る頃だ。
「うーん、そうだなぁ……今はこっちかな」
「ひゃぁっ!?」
 セルジュはシャルロッテの耳を優しく噛む。彼の息遣いとくすぐったい感覚に、思わず声が出てしまう。

「どうしたの?」
 後ろを振り返ると、セルジュは口角を上げてシャルロッテを見つめ返した。その微笑みは邪悪そのもので、悪の化身の魔王みたいだ……とシャルロッテは思う。

 セルジュは軽くシャルロッテの唇を啄む。柔らかい感触がシャルロッテの欲望を刺激する。
 湿った舌が唇を割って入ってくる。唾液が溢れるほど舌が絡み合う。顔を離すと、物足りないかのように糸を引いた。彼は唾液の糸を吸うと、シャルロッテを長椅子に寝かせる。

 服の上からシャルロッテの体を撫で回す。優しい手つきに体は時折反応する。
「シャルロッテって分かりやすいよね、感じればびくんって跳ねるんだもの」
 そう言い、セルジュは胸の先端部分を指先で執拗に刺激した。服の上から与えられる快感に、だんだんと息が荒くなっていく。

「もう脱ごうか」
 シャルロッテの服を難なく脱がせると、一糸纏わぬ姿にさせた。彼女の裸体をセルジュは満足そうに眺める。
「ねぇ……そんなに見ないでよ、恥ずかしいわ」
 顔を真っ赤にして、脱がされた服で体を隠そうとするシャルロッテの手を掴み、頭上へと持っていく。

「どうして? こんなに綺麗な体を見ないでって言う方が無理な話だよ?」
 彼はそそりたつシャルロッテの花蕾を口に含んだ。舌先で尖った花蕾を上下に舐め回す。
「んっ!」
 快楽の波が静かにシャルロッテを襲う。下腹部からじわりとした感覚がやったきた。奥が熱い。

「……そんなに恥ずかしいなら後ろを向いて」
 感じる顔を見せないように隠していたシャルロッテに、セルジュは提案する。
「後ろを向けばシャルロッテの顔は見えないよ」
 だから恥ずかしくないよ、とセルジュはシャルロッテの体を持ち上げ後ろを向かせる。

「やっぱり恥ずかしいわ……」
 後ろを向けばお互いの顔が見えないが、セルジュの方へお尻をつき出す形だ。これはこれで恥ずかしい。
「恥ずかしいって口では言ってるけど、ここはびしょ濡れだよ?」
 セルジュの指が壺口から抜き差しする度、卑猥な水音が響いた。指を離すと、未練がましく糸が引いている。

「もういれても良い?」
 彼の問いにシャルロッテは頷く。
 蜜壺の辺りに温もりが感じられた後、硬くなった彼のそれが掻き分けて入ってきた。先端が奥に当たると、鋭い快感が生じる。

「んっ」
 シャルロッテの背中に口づけの雨が降る。柔らかい唇が白い肌に赤い紋様を刻んでいく。
 ゆったりとしたセルジュの動きに合わせて、嬌声が漏れる。艶やかな吐息が絡まり合う。
 肌と肌がぶつかり合う乾いた音が部屋に響く。

「シャルロッテ、好きだよっ……」
「はぁっ、んっ、あっ!」
 激しい腰の動きに蜜壺の中は乱される。蜜壺の奥にある快楽を強く感じる部分に、執拗にセルジュのものが押し当てられた。彼女が感じる度に蜜が溢れ出る。
 だんだんと目の前が霞んできて、何も考えられなくなる。シャルロッテは快楽を求め続け、喘ぐ。

「ああっ……!」
 ドクドクと怒張したそれが脈打ち、蜜壺の中に愛を刻んだ。

 セルジュは力が抜けたかのように、シャルロッテの上へ倒れ込む。温かい重みが背中で感じられた。
 荒い息が2人分聞こえてくる。朦朧とした意識の中でシャルロッテは、セルジュの手を握った。

「シャルロッテ……愛してるよ」
「わたしも愛してる」
 夢を見ているかのような余韻に浸りながら2人はいつまでも抱き締め合った。
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