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主人公ボディーガードになる

爽side

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俺と聖良の出会いは突然だった。

飛び級で13歳の子が高等部に入学してきた。

その子はごくごく平凡だった。

勉強も身体測定も。

そんな彼女とは二年生になってから同じクラスになった。

だけどある日


「なんか悩みでもあります?」

「え?」

「いや、最近作り笑顔が怖くなってきたなと思って」

まさかバレるとは思ってもみなかった。

「…ふふっ」

思わず笑ってしまった。

「君、たまに俺が話しかける時必ず一歩さがるもんね」

この子に話しかけるたんび必ず一歩下がっていた

「だってあなたおじ…理事長にそっくりでなんか…怖いし(ボソッ)」

「怖いって?どこが?」

俺が近づくと「ひっ…」て下がっていった。

お爺様…何やったんですか。

それから俺はこの子の反応が可愛くてついちょっかいをだすようになった。

彼女はよくお爺様に呼び出されては嫌な顔をして戻ってきていた。彼女は僕の補佐となった。

俺はお爺様から彼女の事を聞いたら俺達の族と敵対していた厄介な組織を追っ払ったのは彼女らしい。

向こうの族の学園を脅したとか。

俺達は暴走族だった。

たまに彼女と理事長室に来ては彼女は嫌そうな顔をしていたがお爺様にしては珍しくとても可愛がっていた。

やはりお爺様似ているのかもしれない。


卒業の日俺達はお爺様に呼び出されお爺様は聖良に

教師になってもらいたいと言ったのだ。

俺は驚いたことが二つあった。

彼女はこの学園のことをよく知っているらしい。

それは何故だろうと思ったがきっと深くは聞いてはいけないのだろう。


もう一つは今までの彼女は偽りだったのだという。

あまりの美しさに俺は固まった。

以前、彼女が顔に傷ができた時それはとても不自然だったのだ。


俺は彼女と過ごすにつれて好きになっていった

俺は告白できずにいた。

彼女の目にはたまに人に対して…特に男に対して少し恐怖の対象として映っていた。

前に彼女は言ったんだ。

俺達生徒会は皆彼女の事が好きだった。

「私は人が怖いの。恋愛は憧れるけど…怖いの。」

その時の彼女はあまりにも酷くて、どこか遠くに消えてしまいそうだった。

俺は臆病だ。

俺は見守れるだけでいいから

どこにも行かないでくれ。

俺はこんな弱いやつだったのかと呆れた。

「俺は君が困った時すぐに駆けつける。だからその時はちゃんと呼ぶんだよ?親友なんだから」

その時彼女はやっと本当の笑顔を見せてくれた気がした。

そして数年後、試験当日彼女は見事な戦いだった。

他の受験生は聖良と未来と言う者を女だからといって舐めていた。

特に聖良は強かった。

それはとても美しく、酷く恐ろしかった。

そして俺達は何故かお爺様に一緒に戦うように言われたのだ…。











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