上 下
10 / 23

番外編 騎士達とのの出会い

しおりを挟む
 彼らとの出会いは朝の訓練だった

 これから打ち込み合いする時に

「まずは三人組を作れ」

 新人はまず先輩の訓練の仕方を見るらしい

「お前、まだ誰とも組んでない感じか?」

「はい」

「じゃあ俺らと組もうよ」

 そう話しかけてきたのは

「俺の名前はウィリアム・ローガン」

「俺はジャック・ワイアットだよ」

 まじでイケメンしかいない…

「俺はセラ・トーレです。よろしくお願いします」

 それにしてもワイルドなイケメンと爽やか系イケメンだな

「いやぁ、噂通りだな」

 ん?噂?

「噂って?」

「新人騎士で何をしても表情が全く変わらない子が来るって噂」

 正直どんな噂だよとは思ったが団長にも副団長にも言われてしまっている

「お前、ほんと何しても表情変わらなすぎだろ」

「俺今日驚かせようと待ち構えてたのになんの反応もしてくれなかった…他の騎士はいい反応してたけど」

「何してんだよお前は…」

 …それにしても他の人の反応凄かったな

 まぁ、どうでもいいや

「新人はまず先輩の訓練の様子を見てから実際に同じ訓練を行う」

 そこから俺は彼らの打ち合いを見ていた

 そして実際に訓練をしようとしたところ

「はっ、こいつかよ例のガキってのは」

「こんななよなよしたやつに負けたのかお前」

 あ、あの時の

「そ、そうなんだよ!」

 あ…あの時ののクソジジイ

「なんだお前ら寄ってたかってこいつをいじめようってか?」

 あ、さすが先輩

 威圧すっご

「てか俺ら今からコイツと訓練するんだけど、邪魔」

 ジャック先輩あんな優しそうな顔して怖いよ

「その前にコイツと一発勝負させろよ」

「そうだそうだ!ここはガキの遊び場じゃねぇんだぞ」

 お前ら本当に騎士か?

 ただのチンピラにしか見えねぇんだけど

「いいですよ、二人まとめて相手してあげますよ」

「は?」

「え?」

 この先輩達もさすがに俺みたいなのが二人も相手は無理だろとか思ってんだろうな

「な、このクソガキ!」

 ガッ

「まだ、スタートしてないでしょう?それとも何?その腕をへし折って欲しくて来たんですか?」

「ぐぅっ!」

「このっ!」

 もう一人また襲ってきたので

「待つことが出来ないんですか?犬の方が余程お利口に待てますよ」

 その後チンピラ共はどこかに消え去り色んな人が俺に勝負を挑んできたんだ

「おいそこのガキ!俺と勝……」

 ウザかったから即座に叩きのめしたけど

「なんで第一騎士団に入ったのがお前なんだよ!」

「いや、知らねぇよ」

 その中には理不尽極まりないやつもいた

「なんかお前強いな……」

「普通お前ぐらいの歳はこんな大勢相手すんの無理なのに……」

 先輩方は何故か引いていた

 解せぬ

 ただその後、俺はいじめらしきものにあっていた

 飯たかられたりわざとぶつかってきたり

 頭の上にこぼされたり

 そうしたら先輩方がブチ切れて皆ぶっ飛ばしてくれた

「セラ、こういうやつには黙ってちゃいけない」

「そうだ。しっかりと言い返さないとダメだぞ」

俺は先輩に説教を食らった

 後に俺にタオルや色々持ってきてくれたりしてくれた心優しい同期のディラン・グレイソン、ノア・ベンジャミンと知り合うことになった

「俺はディラン」

「僕はノアだ。セラ、先輩方の言う通りガツンとそこは言ってやらないと」

同期にも色々言われたが俺にも考えはあった

言葉では無いが物理的には制裁を加えた


「物理的に制裁したから大丈夫だ」

まぁその後俺に雷魔法と闇魔法を使った俺に許しを乞うまで痛みが続く呪いをかけ、かけられた人達が泣きながら土下座しに来たのはすぐだった

皆ドン引きしてたよね

そして団長に皆説教食らってたよね
 
副団長は大爆笑してたけど

その後に残りの飯食べようとした時

量が少なすぎると言われ無理やり色々食わされる形になった

まぁ俺虐待受けてたしろくに飯も与えられなかったから食が薄いんだと思う

それより俺がいじめられてる時先輩方と同期の痛々しそうな顔が何故か頭から離れなかった

人にあんな顔をされたのは生まれて初めてだったから

少々反応に困ってしまってしまいこそばゆかったことは彼らにバレたくなかった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

番外編が本編よりページ長くなってしまった…

バレたくなかったのはきっとセレの照れ隠しでしょうね

彼らが今後彼の心の支えになることを祈るばかりです

そして本編で何故かディランのこと苗字で読んでたので本編一部修正しました。

続いての番外編は彼らの視点でお送りいたします

また長くなるかも……

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう
BL
 第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける——— ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

気付いたら囲われていたという話

空兎
BL
文武両道、才色兼備な俺の兄は意地悪だ。小さい頃から色んな物を取られたし最近だと好きな女の子まで取られるようになった。おかげで俺はぼっちですよ、ちくしょう。だけども俺は諦めないからな!俺のこと好きになってくれる可愛い女の子見つけて絶対に幸せになってやる! ※無自覚囲い込み系兄×恋に恋する弟の話です。

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします

椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう! こうして俺は逃亡することに決めた。

エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!

たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった! せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。 失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。 「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」 アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。 でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。 ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!? 完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ! ※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※ pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。 https://www.pixiv.net/artworks/105819552

元会計には首輪がついている

笹坂寧
BL
 【帝華学園】の生徒会会計を務め、無事卒業した俺。  こんな恐ろしい学園とっとと離れてやる、とばかりに一般入試を受けて遠く遠くの公立高校に入学し、無事、魔の学園から逃げ果すことが出来た。  卒業式から入学式前日まで、誘拐やらなんやらされて無理くり連れ戻されでもしないか戦々恐々としながら前後左右全ての気配を探って生き抜いた毎日が今では懐かしい。  俺は無事高校に入学を果たし、無事毎日登学して講義を受け、無事部活に入って友人を作り、無事彼女まで手に入れることが出来たのだ。    なのに。 「逃げられると思ったか?颯夏」 「ーーな、んで」  目の前に立つ恐ろしい男を前にして、こうも身体が動かないなんて。

親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺

toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染) ※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。 pixivでも同タイトルで投稿しています。 https://www.pixiv.net/users/3179376 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/98346398

処理中です...