黄昏は悲しき堕天使達のシュプール

三章 Renewal

五月 ＜事故＞ 9

家に戻った俺は、
奥川の体を思い出しながら自分を慰めた。
抵抗する奥川を想像すると、
俺の下半身は
これまでに経験したことのないほどに
猛烈に反り立った。
俺は想像の中で嫌がる奥川を無理矢理犯した。
俺はあっという間に絶頂に達した。

飛び出た無数の分身を前に、
今までに経験したことのない快感で
俺の頭は痺れていた。
そして同時に精神的な充実感、満足感、達成感
のような漠然とした何かを感じていた。

俺はしばらくの間
そのままの姿勢から動けなかった。


翌週、登校すると奥川が俺の席へやってきた。
俺はなぜか
奥川の目を直視することができなかった。
僅かな罪悪感があった。
そしてあの夜
ベッドの上で抵抗した奥川を思い出して、
俺は慌てて頭を振った。