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あの娘の彼氏は(1)
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「よかったら少しお話しませんかぁ?」
特有の甘ったるい声で紺野洋子は私に話かけ、こちらの返事を待たずに給湯室の中に入っていく。
そしてこちらを振り返ると、こてんと小首をかしげながら単刀直入に話をしてくるのだった。
「山本さんと神山さんの噂を聞いたんですけれどぉ、あれって本当なんですか?」
「可愛ければ全て許される」とばかりに、自分がどのようにすれば可愛く見えるのかという、計算しつくされたあざとさが垣間見れる仕草とその態度。けれど可愛い仕草をしたところで、聞いていることは、他人のプライベートに土足で踏み込むゲスな話題。
そんな彼女から感じ取れるのは、女子カーストの上位に在席する人間特有の傲慢さと、私をカースト下位と見下しているのだろう、といったところ。
そんな態度にイラっとして、なぜか彼女にひと泡吹かせてやりたいという気持ちに駆られしまい、私はつい挑むような態度をとってしまうのだった。
「そうですね。噂は本当ですよ」
「じゃあ神山さんと山本さんは、どういう関係なんですかぁ?」
「どういうって、まあ、ホテルに行くような関係ですよね」
紺野洋子も負けじと突っ掛る様な反応を示すので、私もなんだかムキになって、敢えて余裕ぶったところをみせてやる。
すると彼女は一瞬恐ろしい程にギラついた表情を見せたが、すぐにそれを隠すと、再び甘ったるい表情と声を作るのだった。
「でもぉ、公にすることでもないから、知らない人のほうが多いかとは思うんですけど、実は神山さんは、私と付き合ってるんですよぉ」
……ドクリ、と、心臓が激しく鼓動した気がした。
神山透と紺野洋子は付き合っている?
そんな馬鹿な。
日曜日の帰る間際まで「ずっと一緒にいたい」なんて甘い言葉を私に囁いていたのに?
「明日も休みならいいのに」なんて言って、グズグズ帰りたくなさそうにしていたのに??
顔色が悪くなった私に気づかすに、更に紺野洋子は話を続ける。
「神山さんが山本さんとホテルに行っちゃったのは、多分ちょっとした火遊び程度のことだと思うんですよぉ。でもそれって山本さんにすごく失礼じゃないですかぁ!だから山本さんが傷つかないうちに、そんな関係は早く辞めちゃったほうがいいんじゃないかな?って思ったんですよぉ」
神山透に対してわざとらしいくらい頬を膨らませ、プンプン怒りながらも、「あなたの為を思って」と、さも親切そうな顔をする。
一連の彼女の話のあまりの衝撃に、目の前がグワングワンと揺れて吐き気がするが、何か大事なことを忘れている気がする。
……そうだ、一番最初にホテルに入る前に神山透はなんて言ってたんだっけ?
「……神山さんは、何ヶ月も前に紺野さんとは別れたって言ってましたよ?」
やっとの思いで反撃の言葉を口にすると、この攻撃は中々のダメージを負わせたようで、紺野洋子は一瞬「えっ!」と怯むのだったが次の瞬間、わざとらしいくらいに甘い表情をしてみせるのだった。
「まあ、一旦は色々行き違いがあって別れた時期もあったんですけど、やっぱり君しか考えられないとか言われちゃってぇ。で、また元サヤに戻ったって感じなんですよぉ。」
……神山透は、本当に紺野洋子と付き合いながら、私との逢瀬を続けていたのだろうか。
そんな卑怯な男だったのだろうか。
あんなに私に対して紳士的で優しい神山透が?
……いや、私だけではなく、幼い頃から女性は大事にしろと厳しく躾けられてきたはずの神山透が、女性を弄んでいる??
私の知る神山透と、紺野洋子が語る神山透の人物像がなんだか一致しない。
私の知る神山透はたまに暴走することはあるが、誠実、実直を絵に書いたような男のはずなのだ。
「……紺野さん、本当に神山さんとお付き合いされてるんですか?私の知っている神山さんと、紺野さんの仰る神山さんでは、随分人柄が違う気がするんですが」
「はあ?何言ってるの?そんなの付き合ってるに決まってるじゃない!」
中々神山透との関係を辞めると言わない私に苛ついているのか、語気が荒い回答が返ってくる。
「そういうあんたなんか、神山さんと付き合ってなんかいないんでしょ?ただホテルにノコノコついて行く、せいぜいセフレ扱いなんでしょ?」
……痛いところを突かれてしまった。
確かに私達は付き合っていない。
「特別なセフレ」とは言っているものの、それはあくまでこちらが勝手に自称してるだけ。
神山透からは、なんとなくある程度の好意は持たれているような気はするけれど、それがどの程度のものなのかなんて、確認なんてしてない。
面倒くさいことを後回しにして、本能のままに行動してきたツケがここに出てきてしまった。
私は特別と自称しているものの、ただのセフレ。彼女ではない。
セフレの立場では、彼女相手に強く主張したところで、存在を軽んじられてお終いだ。
いくら、私だって彼を好きなのだ!と叫んだところで「彼女」の方が立場は上なのだから、彼を手に入れる権利は、ミラクルが起きない限り、無いに等しいのだ。
そう。この週末で私はついに、今まで見てみないふりをしてきた感情に気がついてしまった。
神山透のことが、好きだってことに。
ずっとそばにいて欲しい、大切な存在なんだってことに。
せっかく気がついたこの気持ちに蓋をして、このまま引き下がってよいものか。
……いや、それは嫌だ。このまま何もしないまま、神山透を手放すなんて嫌だ。
すぅっと息を吸い込み呼吸を整えると、紺野洋子に向かってこう言ってやる。
「確かに私と神山さんは付き合ってはいません。ご推測通り今の所、所謂セフレってやつです。けど、私は神山さんが好きなんです」
紺野洋子が神山透の彼女だなんて、嘘であってほしい。祈りを込めて、ダメ元で彼女に質問という名の攻撃を試みる。
「紺野さんは、神山さんとお付き合いされていると仰りますけど、週末は私と頻繁に過ごしていますよ?紺野さんと過ごす時間なんて、彼にはないんじゃないんですか?」
「あなたと週末過ごしていたからって、私と付き合ってないっていうことにはならないでしょ?」
紺野洋子はフンと鼻を鳴らした後に、ニヤリと笑うと下腹部に手をあてて、勝ち誇ったようにこう宣言するのだった。
「それにね私、妊娠しているのよ。だから、私と彼と生まれてくる子供の幸せの為に、山本さん、あなた引いてくれないかしら?」
……足元がガラガラと音を立てて崩れ落ちてしまったのではないかと錯覚する程の攻撃的なその言葉に、思わず全身が震えだしてしまいそうになってしまう。
紺野洋子の言ってることは本当なのだろうか。
いや本当ではないと思いたい。
神山透は軽率に人を妊娠させるような人間ではないと思いたい。
けれども自信みなぎる態度の紺野洋子を見ていると、その願いは打ち砕かれそうになる。
神山透は紺野洋子を妊娠させたのにも関わらず、私と離れたくないなどというような適当な事を言っていたのだろうか。
口先だけの甘い言葉に、私はまんまと騙されてしまったのだろうか。
何が正解かわからない。
神山透を信じたくても「彼女を妊娠させた」というフレーズが邪魔をして、彼を無条件で信用することができない。
けれどこのまま紺野洋子の言葉をそのまま鵜呑みにしていいのだろうか。
……いやよくない。
ここはやはり神山透にきちんと話を聞かなければ。
そう思った私はグッと体に力を入れると、紺野洋子の目を真っ直ぐと見てやるのだった。
「私は、神山さんの口からちゃんと本当の事を聞くまで、あなたの言葉は信じません。だって私、神山さんのことを、諦められませんから」
「なによ。私の言ってることが信用できないって言うの?!あんたみたいな地味な女に神山さんはふさわしくないって親切心で言ってやってるのに、さっきからなんなのよ!大体あんた邪魔なのよ!!神山さんの前から消えて!早く消えて!!」
すると紺野洋子はいよいよ目をギラつかせ、そう喚きながら私に掴みかかろうとする。
あっ、やられる……!!
そう思った瞬間、給湯室のドアがガチャリと開く音がした。
「何やってるの?」
給湯室に響く声。
……そう声を発したのは、噂の本人、神山透なのだった。
特有の甘ったるい声で紺野洋子は私に話かけ、こちらの返事を待たずに給湯室の中に入っていく。
そしてこちらを振り返ると、こてんと小首をかしげながら単刀直入に話をしてくるのだった。
「山本さんと神山さんの噂を聞いたんですけれどぉ、あれって本当なんですか?」
「可愛ければ全て許される」とばかりに、自分がどのようにすれば可愛く見えるのかという、計算しつくされたあざとさが垣間見れる仕草とその態度。けれど可愛い仕草をしたところで、聞いていることは、他人のプライベートに土足で踏み込むゲスな話題。
そんな彼女から感じ取れるのは、女子カーストの上位に在席する人間特有の傲慢さと、私をカースト下位と見下しているのだろう、といったところ。
そんな態度にイラっとして、なぜか彼女にひと泡吹かせてやりたいという気持ちに駆られしまい、私はつい挑むような態度をとってしまうのだった。
「そうですね。噂は本当ですよ」
「じゃあ神山さんと山本さんは、どういう関係なんですかぁ?」
「どういうって、まあ、ホテルに行くような関係ですよね」
紺野洋子も負けじと突っ掛る様な反応を示すので、私もなんだかムキになって、敢えて余裕ぶったところをみせてやる。
すると彼女は一瞬恐ろしい程にギラついた表情を見せたが、すぐにそれを隠すと、再び甘ったるい表情と声を作るのだった。
「でもぉ、公にすることでもないから、知らない人のほうが多いかとは思うんですけど、実は神山さんは、私と付き合ってるんですよぉ」
……ドクリ、と、心臓が激しく鼓動した気がした。
神山透と紺野洋子は付き合っている?
そんな馬鹿な。
日曜日の帰る間際まで「ずっと一緒にいたい」なんて甘い言葉を私に囁いていたのに?
「明日も休みならいいのに」なんて言って、グズグズ帰りたくなさそうにしていたのに??
顔色が悪くなった私に気づかすに、更に紺野洋子は話を続ける。
「神山さんが山本さんとホテルに行っちゃったのは、多分ちょっとした火遊び程度のことだと思うんですよぉ。でもそれって山本さんにすごく失礼じゃないですかぁ!だから山本さんが傷つかないうちに、そんな関係は早く辞めちゃったほうがいいんじゃないかな?って思ったんですよぉ」
神山透に対してわざとらしいくらい頬を膨らませ、プンプン怒りながらも、「あなたの為を思って」と、さも親切そうな顔をする。
一連の彼女の話のあまりの衝撃に、目の前がグワングワンと揺れて吐き気がするが、何か大事なことを忘れている気がする。
……そうだ、一番最初にホテルに入る前に神山透はなんて言ってたんだっけ?
「……神山さんは、何ヶ月も前に紺野さんとは別れたって言ってましたよ?」
やっとの思いで反撃の言葉を口にすると、この攻撃は中々のダメージを負わせたようで、紺野洋子は一瞬「えっ!」と怯むのだったが次の瞬間、わざとらしいくらいに甘い表情をしてみせるのだった。
「まあ、一旦は色々行き違いがあって別れた時期もあったんですけど、やっぱり君しか考えられないとか言われちゃってぇ。で、また元サヤに戻ったって感じなんですよぉ。」
……神山透は、本当に紺野洋子と付き合いながら、私との逢瀬を続けていたのだろうか。
そんな卑怯な男だったのだろうか。
あんなに私に対して紳士的で優しい神山透が?
……いや、私だけではなく、幼い頃から女性は大事にしろと厳しく躾けられてきたはずの神山透が、女性を弄んでいる??
私の知る神山透と、紺野洋子が語る神山透の人物像がなんだか一致しない。
私の知る神山透はたまに暴走することはあるが、誠実、実直を絵に書いたような男のはずなのだ。
「……紺野さん、本当に神山さんとお付き合いされてるんですか?私の知っている神山さんと、紺野さんの仰る神山さんでは、随分人柄が違う気がするんですが」
「はあ?何言ってるの?そんなの付き合ってるに決まってるじゃない!」
中々神山透との関係を辞めると言わない私に苛ついているのか、語気が荒い回答が返ってくる。
「そういうあんたなんか、神山さんと付き合ってなんかいないんでしょ?ただホテルにノコノコついて行く、せいぜいセフレ扱いなんでしょ?」
……痛いところを突かれてしまった。
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「特別なセフレ」とは言っているものの、それはあくまでこちらが勝手に自称してるだけ。
神山透からは、なんとなくある程度の好意は持たれているような気はするけれど、それがどの程度のものなのかなんて、確認なんてしてない。
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神山透のことが、好きだってことに。
ずっとそばにいて欲しい、大切な存在なんだってことに。
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紺野洋子が神山透の彼女だなんて、嘘であってほしい。祈りを込めて、ダメ元で彼女に質問という名の攻撃を試みる。
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けれどこのまま紺野洋子の言葉をそのまま鵜呑みにしていいのだろうか。
……いやよくない。
ここはやはり神山透にきちんと話を聞かなければ。
そう思った私はグッと体に力を入れると、紺野洋子の目を真っ直ぐと見てやるのだった。
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すると紺野洋子はいよいよ目をギラつかせ、そう喚きながら私に掴みかかろうとする。
あっ、やられる……!!
そう思った瞬間、給湯室のドアがガチャリと開く音がした。
「何やってるの?」
給湯室に響く声。
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