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雨降って地固まる的な(仮)
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神山透の発言を聞いた、その後のことはあまりよく覚えていない。
覚えているのは、朝食を作るから一緒に食べようという誘いを断り、転がるように神山透の家を出たところまで。
気がついたらワンルームの自宅に座り込んでいた。
神山透の、「紺野洋子は特別だった」と、いう言葉がぐるぐる頭を駆け巡る。
要するに、紺野洋子は特別で、私は特別じゃない。
果物に例えて言うならば、彼女は専門店で売られている一粒何千円もする高級苺で、私はスーパーの一パック何百円の特売品。
高級苺は食べるのに躊躇するが、特売品なら気兼ねなく食べられるってところだろう。
セフレなんてそんなものなんだろう。
わかっているつもりでいたけれど、なにもわかっていなかった。
神山透が優しく丁重に扱ってくれているものだから、ちょっと勘違いしてしまったようだけれど、私は只のセフレ。彼女じゃない。気軽につまめる相手に過ぎないのだ。
彼にとっては何気ない一言だったのだろうが、私を我に返らせるのには充分すぎるものだった。
一度死んだ理性が冷水を浴びせられて蘇る。これでもう本能に負けることもないだろう。勿論暴走列車なんてのも、今となってはどこにもいない。
神山透からは、「無事に家につけたのか」、「体調が悪いのか」、と何通か携帯にメッセージが届いた。
返信しないでいたら、何回か着信もあった。
けど、もう返信も連絡もしない。
気軽な相手が欲しかったら他所を当たって頂きたい。
神山透の発言は、自分が「その程度の扱い」では良しとしない感情を持っていることに気が付かせてくれた。
なんだかんだで、特別扱いしてもらえないのは、やっぱり私は嫌なのだ。
気がつくのが遅かったが、これも、まあ、いい勉強になったと思えばなんてことない。……なんてことない、はずだ。
そして週明け。
メソメソしていても落ち込んでいたりしても、社会人たるもの仕事をしなければならない。
しかしながら月、火、水、と三日経っても業務の処理能力は通常よりもポンコツな私である。
その間にも神山透からは、「何かあったのか?」「週末の予定はどうするか」とメッセージが届いたが、もちろん返信なんかしていない。
もう一介のセフレなんか気にしないでくれたまえ。他所で欲を発散させてくれ、と言ったところである。
……そして木曜日。
廊下を歩いていると、誰かにグイッと腕を捕まれそのまま人気のない書庫に引きずり込まれた。
腕をつかんだ相手は、不機嫌そうな顔の神山透。
「なんでメッセージの返信くれないんですか?何があったんですか?僕、何かしましたか?」
「えーと、神山さんは、何もしてないですよ。だから心配しなくても大丈夫ですよ?」
問題があったのは神山透ではなくて、こちらの心の在り方である。
ぎこちなく笑みを浮かべて書庫を出ようとしたら、背後から突然抱きしめられて、責めるような口調が聞こえてくる。
「じゃあ、なんでメッセージ返信してくれないんですか?」
「いやあ、ちょっと神山さんとは会うといつもえっちするだけなんで、そういうのはそろそろ卒業しようかと思って……」
ジクジクする胸の痛みに気が付かない振りをして、やんわりと拒否の言葉を口にすると、神山透は心底驚いた様な顔をする。
「じゃあ、毎回するのは我慢します。我慢するからまた連絡くれますか?会ってくれますか?」
そんな事を言いながら、捨てられた子犬の様な顔で私に縋りついてくるのであった。
あれれ、なんだこれ。
うるんだ瞳で、僕を捨てないで、と言わんばかりのイケメンの可愛さよ。
「えーと、じゃあ、毎回えっちしません?」
「……しません!」
……毎回えっちしなければ、セフレではない?
私はどうやら神山透に大分絆されているらしい。
理性はそれでは元の木阿弥だろう、自分を大事をしなければいけないだろうと叫んでいるが、勢いづいた本能は、可愛い子犬ちゃんが縋りついているうちは楽しく過ごしていりゃいいじゃないかと騒ぎたて、またしても理性と本能による壮絶な戦いが繰り広げられる。
ルール無用の残虐ファイト。
……そして理性は、再び死んだ。
「そういえばこの状況って、先週山本さんがみた夢と同じですよね?」
神山透は私を抱きしめながら耳元で囁く。
「『会社で他の男と仲良くしないで。僕だけを見ていて。僕がこの世の中で一番山本さんに近い場所にいる男なんだから、それを忘れないで。』でしたっけ?今の僕もまさにそんなこと言いたい気分です。」
そう言うと、神山透はキスをしながら背後から胸を揉みしだき、もう一方の手は下腹部へと伸ばす。
社内でこういうことするのはどうかと思うんじゃなかったのか?と伝えると、「まあ、これは雨降って地固まる的なものなので、大目にみてください」と言うイケメン。
そして会社の書庫の中だというのに、あちこち体をまさぐされているうちに、結局我ながらチョロすぎると思いながらも、私は神山透が与える快楽の虜になってしまったのであった。
___
「えっちは毎回しないとは言いましたけど、何回に一回ならいいんでしょう?二回に一回?」
性急な行為の後、名残惜しそうに首筋に唇を這わせながら神山透はそう聞いてきた。
勢いで口にした言葉に根拠なんてない私だが、「四回に一回……ですかね?」と提示してみる。
最短週一ペースで会ったと仮定するなら、大体一ヶ月に一回、長くて二ヶ月に一度程度である。
すると「長過ぎる!」とのイケメンからは不満の声。
でも二回に一回では短すぎるのでは?となり、双方の希望の中間として「三回に一回はえっち込み」という条約がここに締結されたのであった。
なお、この時点で神山透との関係性は未だ曖昧だが、とりあえず「都合の良いセフレ」から「特別なセフレ」へと変わったのだと勝手に解釈をしている私である。
特別なセフレってなんなんだよ、と我ながら思うところではあるが、まあそれは一旦置いておいて。
「彼女にしてほしい」と訴えればもっとわかり易い関係性になるのかもしれないが、そこはまあ、相手の都合もあることだしね?断られる可能性だってあるわけだしね?
……とかなんとか言い訳してみるものの、再び本能の人間になった今となっては、単に色々考えるのが面倒なだけでもあった。
自分の中でも神山透への感情が何なのか判断つかない現状は、「とりあえず雑に扱える人間扱いされなきゃいいや。」そんな感じである。
なんかほんと、色んな面でユルくなってしまって申し訳ない。
本来ならばこんな人間ではないはずなんだ。
みんな本能が悪いんだ。
本能との残虐ファイトの末、壮絶な最期をとげた理性には、くれぐれも成仏して頂きたいものである。
そんな訳で私は神山透との関係を一方的ながらも、心新たにスタートすることにしたのだった。
覚えているのは、朝食を作るから一緒に食べようという誘いを断り、転がるように神山透の家を出たところまで。
気がついたらワンルームの自宅に座り込んでいた。
神山透の、「紺野洋子は特別だった」と、いう言葉がぐるぐる頭を駆け巡る。
要するに、紺野洋子は特別で、私は特別じゃない。
果物に例えて言うならば、彼女は専門店で売られている一粒何千円もする高級苺で、私はスーパーの一パック何百円の特売品。
高級苺は食べるのに躊躇するが、特売品なら気兼ねなく食べられるってところだろう。
セフレなんてそんなものなんだろう。
わかっているつもりでいたけれど、なにもわかっていなかった。
神山透が優しく丁重に扱ってくれているものだから、ちょっと勘違いしてしまったようだけれど、私は只のセフレ。彼女じゃない。気軽につまめる相手に過ぎないのだ。
彼にとっては何気ない一言だったのだろうが、私を我に返らせるのには充分すぎるものだった。
一度死んだ理性が冷水を浴びせられて蘇る。これでもう本能に負けることもないだろう。勿論暴走列車なんてのも、今となってはどこにもいない。
神山透からは、「無事に家につけたのか」、「体調が悪いのか」、と何通か携帯にメッセージが届いた。
返信しないでいたら、何回か着信もあった。
けど、もう返信も連絡もしない。
気軽な相手が欲しかったら他所を当たって頂きたい。
神山透の発言は、自分が「その程度の扱い」では良しとしない感情を持っていることに気が付かせてくれた。
なんだかんだで、特別扱いしてもらえないのは、やっぱり私は嫌なのだ。
気がつくのが遅かったが、これも、まあ、いい勉強になったと思えばなんてことない。……なんてことない、はずだ。
そして週明け。
メソメソしていても落ち込んでいたりしても、社会人たるもの仕事をしなければならない。
しかしながら月、火、水、と三日経っても業務の処理能力は通常よりもポンコツな私である。
その間にも神山透からは、「何かあったのか?」「週末の予定はどうするか」とメッセージが届いたが、もちろん返信なんかしていない。
もう一介のセフレなんか気にしないでくれたまえ。他所で欲を発散させてくれ、と言ったところである。
……そして木曜日。
廊下を歩いていると、誰かにグイッと腕を捕まれそのまま人気のない書庫に引きずり込まれた。
腕をつかんだ相手は、不機嫌そうな顔の神山透。
「なんでメッセージの返信くれないんですか?何があったんですか?僕、何かしましたか?」
「えーと、神山さんは、何もしてないですよ。だから心配しなくても大丈夫ですよ?」
問題があったのは神山透ではなくて、こちらの心の在り方である。
ぎこちなく笑みを浮かべて書庫を出ようとしたら、背後から突然抱きしめられて、責めるような口調が聞こえてくる。
「じゃあ、なんでメッセージ返信してくれないんですか?」
「いやあ、ちょっと神山さんとは会うといつもえっちするだけなんで、そういうのはそろそろ卒業しようかと思って……」
ジクジクする胸の痛みに気が付かない振りをして、やんわりと拒否の言葉を口にすると、神山透は心底驚いた様な顔をする。
「じゃあ、毎回するのは我慢します。我慢するからまた連絡くれますか?会ってくれますか?」
そんな事を言いながら、捨てられた子犬の様な顔で私に縋りついてくるのであった。
あれれ、なんだこれ。
うるんだ瞳で、僕を捨てないで、と言わんばかりのイケメンの可愛さよ。
「えーと、じゃあ、毎回えっちしません?」
「……しません!」
……毎回えっちしなければ、セフレではない?
私はどうやら神山透に大分絆されているらしい。
理性はそれでは元の木阿弥だろう、自分を大事をしなければいけないだろうと叫んでいるが、勢いづいた本能は、可愛い子犬ちゃんが縋りついているうちは楽しく過ごしていりゃいいじゃないかと騒ぎたて、またしても理性と本能による壮絶な戦いが繰り広げられる。
ルール無用の残虐ファイト。
……そして理性は、再び死んだ。
「そういえばこの状況って、先週山本さんがみた夢と同じですよね?」
神山透は私を抱きしめながら耳元で囁く。
「『会社で他の男と仲良くしないで。僕だけを見ていて。僕がこの世の中で一番山本さんに近い場所にいる男なんだから、それを忘れないで。』でしたっけ?今の僕もまさにそんなこと言いたい気分です。」
そう言うと、神山透はキスをしながら背後から胸を揉みしだき、もう一方の手は下腹部へと伸ばす。
社内でこういうことするのはどうかと思うんじゃなかったのか?と伝えると、「まあ、これは雨降って地固まる的なものなので、大目にみてください」と言うイケメン。
そして会社の書庫の中だというのに、あちこち体をまさぐされているうちに、結局我ながらチョロすぎると思いながらも、私は神山透が与える快楽の虜になってしまったのであった。
___
「えっちは毎回しないとは言いましたけど、何回に一回ならいいんでしょう?二回に一回?」
性急な行為の後、名残惜しそうに首筋に唇を這わせながら神山透はそう聞いてきた。
勢いで口にした言葉に根拠なんてない私だが、「四回に一回……ですかね?」と提示してみる。
最短週一ペースで会ったと仮定するなら、大体一ヶ月に一回、長くて二ヶ月に一度程度である。
すると「長過ぎる!」とのイケメンからは不満の声。
でも二回に一回では短すぎるのでは?となり、双方の希望の中間として「三回に一回はえっち込み」という条約がここに締結されたのであった。
なお、この時点で神山透との関係性は未だ曖昧だが、とりあえず「都合の良いセフレ」から「特別なセフレ」へと変わったのだと勝手に解釈をしている私である。
特別なセフレってなんなんだよ、と我ながら思うところではあるが、まあそれは一旦置いておいて。
「彼女にしてほしい」と訴えればもっとわかり易い関係性になるのかもしれないが、そこはまあ、相手の都合もあることだしね?断られる可能性だってあるわけだしね?
……とかなんとか言い訳してみるものの、再び本能の人間になった今となっては、単に色々考えるのが面倒なだけでもあった。
自分の中でも神山透への感情が何なのか判断つかない現状は、「とりあえず雑に扱える人間扱いされなきゃいいや。」そんな感じである。
なんかほんと、色んな面でユルくなってしまって申し訳ない。
本来ならばこんな人間ではないはずなんだ。
みんな本能が悪いんだ。
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