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穴塞いだり、穴塞いでいたり
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~百合視点~
昨晩レンちゃんから聞かされた事が全体に共有された。
巣と思われる所を中心として、その周辺を6班で探索、巣の出入り口を見つけて塞げるようなら塞ぎ、無理そうなら後で話し合って対処する。
そして私達は第二陣を2つに分けたうちの1つの班に配属された。
班は男女で分けず、効率を考えてバランス良く分けられた。
流石に今回の依頼において重要な局面ということもあって、冒険者達の顔からは昨日のような緩さは感じられない。
というか変わらずに緩かったら組合の人に言って組み合わせを変えてもらっていた。
作戦行動に移る前にレンちゃんに声を掛けようかと思っていたんだけど、忙しそうにしていたから声を掛けるのは諦めてそのまま森の中へ。
連日の作戦行動もあったというのに未だにマッドラットが出現しているのには驚かされる。
この数日の内にマッドラットは数えるのもバカらしくなるくらい倒されたはずなのにこれなのだから。
その繁殖能力は驚異的……気付くのが遅れていたらどうなっていたか、想像するだけでも恐ろしい。
「止まってくれ。あそこだ」
えーと、リエリィさんだったかな?
レンちゃんの友人の。
そのリエリィさんが見るように指差した先には人が屈まずに入れる大きさの洞窟がある。
まさかあれが?
そう思いつつ観察していると複数のマッドラットが洞窟から出てきてどこかへと走り去っていった。
どうやら、あそこに居るというのは間違いないみたい。
「場所は確認したな? では、後は予定通りに」
場所の確認を終えた後は予定通りに6班に分かれて周囲の探索。
私達が担当するのは巣を中心とした際に右上に位置する場所だ。
巣がどの程度の規模なのか、どこまで伸びてるのか、それが分からないので探索は思ったよりも広範囲に及んでいる。
そもそも、巣の場所もあれが中心地点とは限らないしね。
その辺も含めての探索。
「あったぞ!」
班員のうちの1人が巣の出入り口を見つけた。
私達はその場所へと集まり、潰せるかどうかの確認を行うけど……これは流石に。
「これは流石に潰せないな」
「だな」
人が2人並んで通れるくらいに広く、高さも屈まずに済む程度には高い。
これでは潰すのは無理だろう。
マッドラットが1匹通れるくらいの大きさならともかく、このサイズを潰すのは難しいし、それに人が入れる大きさを潰すのは巣を攻略する際の出入り口として使えると考えれるからね。
それを潰すのは勿体無い。
他の人もそう考えたようで、この周辺の探索をして細かい地形なんかを記録する事になった。
私達も周囲を見て回って……あ。
「疾っ!」
ーーヂュッ!?
「うおっ!? こんな所にも居たのか……助かった。ありがとう」
「いえ。どうやらそこにも通り道があったようです」
「そうみたいだな」
地面から顔を出して冒険者を狙っているのを見かけたので、射掛けて仕留める。
ふぅ。
一撃で倒せてよかった。
命中精度、威力共に前よりも上がっている。
これはレンちゃんの特訓の成果かな?
でもこれでもまだ足りないって言われてるんだよね……レンちゃんは一体どこまで先を見据えているのだろうか?
そしてどれだけの期間特訓をさせられるのだろうか……?
まあ、私としても、使命のためには強くならなければいけないからありがたいと言えばありがたいんだけど……もう少し加減してくれると助かるんだけどなぁ。
本当に。
本気で。
切に願う。
それはそれとして、マッドラットが顔を出していた通り道は小さく、マッドラット2匹が行き来できるくらいのサイズしかなかった。
人が穴を潜る事はできるけど、満足に戦えるほど大きなものではない。
それどころかそこから侵入しようものならあっという間に齧り尽くされて殺されてしまうだろう。
これは潰しておくべきもの。
なので一緒に行動している冒険者の中で土魔法が得意な人が念入りに穴を潰していく。
「よし。済んだな。それじゃあ、一旦ここを離れるぞ」
大きな出入り口周辺を捜索し終わり、潰した通り道は2つ。
ネズミの巣ってこんなんだっけ? と思わなくもないけど、ここは異世界なので地球の頃の常識が通じると思わないほうがいいだろう。
進化の過程で合理性を本能で選んだ結果似た生態になる可能性はあるけど、少なくともマッドラットは複数の出入り口や通り道がある巣を作る生態なのだろう。
あまり長く居て刺激するのは良くないし、それでなくても通り道を潰したわけだからいつその事に気づかれるとも限らない。
そうなった時に襲われても面倒なので速やかに離れる必要がある。
そうして離れたところでいい時間になったのでお昼を食べようって話になった。
お昼ご飯は手軽に食べれるハンバーガー……こっちにも何故かあるんだよね。
まあ、ぱっと見はサンドウィッチの亜種みたいな物だし誰も気にせず馴染んだんだろうな……これ世に広めたのが転移者ならだけど。
あむっ。
ん、美味しい。
冷めてもいいようになのかパティが揚げられてメンチカツみたいになってて、そこに衣がソースを吸って全体に馴染んでてよりお肉のおいしさを引き立ててる。
レタスも私達が持って来た物が使われてるのか新鮮でシャキシャキしてるし、日本で商品として売られててもおかしくないレベル。
レンちゃん凄すぎ。
お昼を食べ終えたことだし、探索を再開する前に用を足しておこうかな。
……なんというか、森の中でトイレをするのに慣れてしまった現状が恐ろしいわね。
流石にないとは思いたいけど、日本に帰った時にヤバくなったからとそこらの茂みでしてしまわないように気をつけないといけないかもしれない。
慣れって恐ろしいわね。
……ん?
声?
「あっ、はっ、あんっ、いい、いいよぉ、そこ、もっとそこ突いて♡ ああんっ、はぁっ、やっ、んんっ、あ、キそう♡」
え?
茂みの奥から聞こえた声が気になって見に来てみたけど、女の人がマッドラットに襲われている。
襲われているんだけど……その、なんていうか、受け入れていない?
えっと、もしかして、レンちゃんみたいな人、なのかな?
「うん? 君もヤリに来たの?」
「え? あ、え? 襲われてるんじゃ……え?」
「あ、違った?」
「あの、これって一体……?」
「ただの性欲発散よ。性欲があるのは何も男だけじゃないし。君もオナニーくらいしてるでしょ? それと一緒」
「女の人が、そんな、お、オナニーだなんて……」
「はー、初心だねぇ。君どこの箱入りよ」
「何々? どうしたの?」
「いや、この子がやって来たからヤリに来たかと思ったらたまたまこっちに来ただけみたいでさ」
「ふーん」
「や、ヤリ……こほん。あの、せ、性欲発散って言ってましたけど、普通に人間同士じゃダメなんですか? わざわざ危険を冒してまでする必要があるんですか?」
「いやー、人間はねぇ……魔物よりも人間の方がめんどくさかったりするからねぇ。一度ヤらせたからって調子乗ったり、具合がどうだのと仲間内で騒いだりすんのよ。本当勘弁してほしいわ」
「その点魔物なら弱いのを選べばそんなに危険なんてないし、仲間に周りを見張って貰えば安全に楽しめるってわけ。終わったら殺して食肉にしてもいいし、売ってもいいしね」
「「「そうそう」」」
「ん?」
「あれ? あんた、肉棒は?」
に、肉棒って……。
「え……? 居ないね」
「居ないねじゃないでしょ! あんまり時間ないのにー!」
「もう! 捕まえといてよねー!」
あ、行っちゃった……。
後に残されたのはこぼれ落ちたのだろう、白濁した液体。
え、えーと……。
れ、レンちゃんやハイネみたいな人も居るのね……あけすけというか、なんというか……。
というかもしかして、あれがこの世界での普通なのだろうか……?
私の考えって、この世界では異端……?
いやいや、初めては好きな人とってのはみんな考えるはず!
……はずよね?
なんか、自信無くなって来た……。
昨晩レンちゃんから聞かされた事が全体に共有された。
巣と思われる所を中心として、その周辺を6班で探索、巣の出入り口を見つけて塞げるようなら塞ぎ、無理そうなら後で話し合って対処する。
そして私達は第二陣を2つに分けたうちの1つの班に配属された。
班は男女で分けず、効率を考えてバランス良く分けられた。
流石に今回の依頼において重要な局面ということもあって、冒険者達の顔からは昨日のような緩さは感じられない。
というか変わらずに緩かったら組合の人に言って組み合わせを変えてもらっていた。
作戦行動に移る前にレンちゃんに声を掛けようかと思っていたんだけど、忙しそうにしていたから声を掛けるのは諦めてそのまま森の中へ。
連日の作戦行動もあったというのに未だにマッドラットが出現しているのには驚かされる。
この数日の内にマッドラットは数えるのもバカらしくなるくらい倒されたはずなのにこれなのだから。
その繁殖能力は驚異的……気付くのが遅れていたらどうなっていたか、想像するだけでも恐ろしい。
「止まってくれ。あそこだ」
えーと、リエリィさんだったかな?
レンちゃんの友人の。
そのリエリィさんが見るように指差した先には人が屈まずに入れる大きさの洞窟がある。
まさかあれが?
そう思いつつ観察していると複数のマッドラットが洞窟から出てきてどこかへと走り去っていった。
どうやら、あそこに居るというのは間違いないみたい。
「場所は確認したな? では、後は予定通りに」
場所の確認を終えた後は予定通りに6班に分かれて周囲の探索。
私達が担当するのは巣を中心とした際に右上に位置する場所だ。
巣がどの程度の規模なのか、どこまで伸びてるのか、それが分からないので探索は思ったよりも広範囲に及んでいる。
そもそも、巣の場所もあれが中心地点とは限らないしね。
その辺も含めての探索。
「あったぞ!」
班員のうちの1人が巣の出入り口を見つけた。
私達はその場所へと集まり、潰せるかどうかの確認を行うけど……これは流石に。
「これは流石に潰せないな」
「だな」
人が2人並んで通れるくらいに広く、高さも屈まずに済む程度には高い。
これでは潰すのは無理だろう。
マッドラットが1匹通れるくらいの大きさならともかく、このサイズを潰すのは難しいし、それに人が入れる大きさを潰すのは巣を攻略する際の出入り口として使えると考えれるからね。
それを潰すのは勿体無い。
他の人もそう考えたようで、この周辺の探索をして細かい地形なんかを記録する事になった。
私達も周囲を見て回って……あ。
「疾っ!」
ーーヂュッ!?
「うおっ!? こんな所にも居たのか……助かった。ありがとう」
「いえ。どうやらそこにも通り道があったようです」
「そうみたいだな」
地面から顔を出して冒険者を狙っているのを見かけたので、射掛けて仕留める。
ふぅ。
一撃で倒せてよかった。
命中精度、威力共に前よりも上がっている。
これはレンちゃんの特訓の成果かな?
でもこれでもまだ足りないって言われてるんだよね……レンちゃんは一体どこまで先を見据えているのだろうか?
そしてどれだけの期間特訓をさせられるのだろうか……?
まあ、私としても、使命のためには強くならなければいけないからありがたいと言えばありがたいんだけど……もう少し加減してくれると助かるんだけどなぁ。
本当に。
本気で。
切に願う。
それはそれとして、マッドラットが顔を出していた通り道は小さく、マッドラット2匹が行き来できるくらいのサイズしかなかった。
人が穴を潜る事はできるけど、満足に戦えるほど大きなものではない。
それどころかそこから侵入しようものならあっという間に齧り尽くされて殺されてしまうだろう。
これは潰しておくべきもの。
なので一緒に行動している冒険者の中で土魔法が得意な人が念入りに穴を潰していく。
「よし。済んだな。それじゃあ、一旦ここを離れるぞ」
大きな出入り口周辺を捜索し終わり、潰した通り道は2つ。
ネズミの巣ってこんなんだっけ? と思わなくもないけど、ここは異世界なので地球の頃の常識が通じると思わないほうがいいだろう。
進化の過程で合理性を本能で選んだ結果似た生態になる可能性はあるけど、少なくともマッドラットは複数の出入り口や通り道がある巣を作る生態なのだろう。
あまり長く居て刺激するのは良くないし、それでなくても通り道を潰したわけだからいつその事に気づかれるとも限らない。
そうなった時に襲われても面倒なので速やかに離れる必要がある。
そうして離れたところでいい時間になったのでお昼を食べようって話になった。
お昼ご飯は手軽に食べれるハンバーガー……こっちにも何故かあるんだよね。
まあ、ぱっと見はサンドウィッチの亜種みたいな物だし誰も気にせず馴染んだんだろうな……これ世に広めたのが転移者ならだけど。
あむっ。
ん、美味しい。
冷めてもいいようになのかパティが揚げられてメンチカツみたいになってて、そこに衣がソースを吸って全体に馴染んでてよりお肉のおいしさを引き立ててる。
レタスも私達が持って来た物が使われてるのか新鮮でシャキシャキしてるし、日本で商品として売られててもおかしくないレベル。
レンちゃん凄すぎ。
お昼を食べ終えたことだし、探索を再開する前に用を足しておこうかな。
……なんというか、森の中でトイレをするのに慣れてしまった現状が恐ろしいわね。
流石にないとは思いたいけど、日本に帰った時にヤバくなったからとそこらの茂みでしてしまわないように気をつけないといけないかもしれない。
慣れって恐ろしいわね。
……ん?
声?
「あっ、はっ、あんっ、いい、いいよぉ、そこ、もっとそこ突いて♡ ああんっ、はぁっ、やっ、んんっ、あ、キそう♡」
え?
茂みの奥から聞こえた声が気になって見に来てみたけど、女の人がマッドラットに襲われている。
襲われているんだけど……その、なんていうか、受け入れていない?
えっと、もしかして、レンちゃんみたいな人、なのかな?
「うん? 君もヤリに来たの?」
「え? あ、え? 襲われてるんじゃ……え?」
「あ、違った?」
「あの、これって一体……?」
「ただの性欲発散よ。性欲があるのは何も男だけじゃないし。君もオナニーくらいしてるでしょ? それと一緒」
「女の人が、そんな、お、オナニーだなんて……」
「はー、初心だねぇ。君どこの箱入りよ」
「何々? どうしたの?」
「いや、この子がやって来たからヤリに来たかと思ったらたまたまこっちに来ただけみたいでさ」
「ふーん」
「や、ヤリ……こほん。あの、せ、性欲発散って言ってましたけど、普通に人間同士じゃダメなんですか? わざわざ危険を冒してまでする必要があるんですか?」
「いやー、人間はねぇ……魔物よりも人間の方がめんどくさかったりするからねぇ。一度ヤらせたからって調子乗ったり、具合がどうだのと仲間内で騒いだりすんのよ。本当勘弁してほしいわ」
「その点魔物なら弱いのを選べばそんなに危険なんてないし、仲間に周りを見張って貰えば安全に楽しめるってわけ。終わったら殺して食肉にしてもいいし、売ってもいいしね」
「「「そうそう」」」
「ん?」
「あれ? あんた、肉棒は?」
に、肉棒って……。
「え……? 居ないね」
「居ないねじゃないでしょ! あんまり時間ないのにー!」
「もう! 捕まえといてよねー!」
あ、行っちゃった……。
後に残されたのはこぼれ落ちたのだろう、白濁した液体。
え、えーと……。
れ、レンちゃんやハイネみたいな人も居るのね……あけすけというか、なんというか……。
というかもしかして、あれがこの世界での普通なのだろうか……?
私の考えって、この世界では異端……?
いやいや、初めては好きな人とってのはみんな考えるはず!
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