上 下
20 / 38

第21話 たかめあうふたり★

しおりを挟む
 フレデリクは何度かゼナの太ももをさすると、するりと白い布を抜き取った。

「きゃあっ」

「わ……」

 フレデリクが驚きの声をあげる。白い布は愛液でべとべとだったのだ。

「きゃあっ、見ないで、見ないで!」

「これは……。そうか。ごめんね、ゼナ。ずっと辛かったよね」

 と、フレデリクはゼナのスカートの中……秘所へと顔を近づけていった。

「え、ちょ、フレデリク様! なにするんですか!?」

「なにって……、お口で。ゼナもしてくれただろ?」

「で、でもっ、そこは汚いです!」

「汚いものか。ゼナに汚れたところなんて一つもないよ。ほら、もうこんなになってる……可愛いなぁ」

 と、フレデリクは指で割れ目をなぞりあげる。

「ひゃん、あ、ああ」

「ゼナ、僕に任せて……」

「は、はいぃ」

 フレデリクは何度か指で割れ目をなぞっていたが、それからすぐにゼナの足を広げて、その中心にある花びらに口をつけた。

「あ、あんっ」

 ぴちゃ、ぺろ、れろ、ちゅ、と音を立てて、フレデリクは丹念にゼナの花弁を味わっている。

「あ、や、そんなところ……あっ、はずかし、はうぅ」

「恥ずかしくなんかないさ。綺麗だよ、すごく」

 と言って、フレデリクはさらに強く吸いついた。

「や、あ、あん、あ、ああ、あ」

 時折腰を浮かせながら喘ぐゼナ。

 やがて、フレデリクは花びらを左右に開き、中へ舌を差し入れた。

「はんっ……」

 フレデリクの舌は、最初はゆっくりと内壁を舐めていた。だが次第に奥へと入り込み、入り口付近まで戻るとまた奥に入っていく。

 じゅる、ずぼ、くぷ……。

「ふぁ、ん、ん、は、あ、あ、あ」

 気持ちいいが、でも足りない。

 ぐちゅぐちゅとまるで生き物のように動く舌に期待感を煽られながらも、それでもまだ決定的な刺激には至らないのだ。

 もっと、もっと、欲しい。

「あっ、はぁっ……あんっ……」

「ん……、ゼナ、苦しそうだね……」

「ふれでりくさまぁ……」

「君のこと楽にしないとね……」

 フレデリクはズボンを脱ぎ、自分のモノをさらけ出した。それはすでに天をつかんばかりに大きく反り返っていた。

「僕も……君と一つになりたい……」

 そして、ついに、ゼナの入り口にフレデリクのものが触れた。
 そのままゆっくりと、しかし確実にフレデリクのものはゼナの体内に侵入してくる。

「あ、あ、あ、あ、入ってきますぅ……」

「ああ、奥に吸い込まれていく……。君のここすごいぬちょぬちょで、ぬるんっ、て入っていくよ……」

「あんっ、そんなこと言わないで……」

「君は僕のことをずっと待っててくれたんだね……。ああ、ゼナ。僕も早くこうしたかったよ!」

 ぐいっ、と一気に深くまで押し込まれるフレデリクのモノ。

「あんっ」

「じゃあ、動くよ……!」

 ぬるん、と抜いて――パンッ、と強く打ち付ける。

「あっ、はぁん……」

「……ああ……気持ちいい。最高だよ、ゼナ……!」

 そう言って激しく腰を打ち付け始めるフレデリク。
 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、と肉を打つ音が静かな物置部屋に響いた。

 ゼナは顔を真っ赤にして、口を手で押さえていた。
 それでも抑えきれない熱い吐息が指の間からもれてしまう。

「あふっ、あんっ」

「もっと声を出してもいいんだよ?」

 と、言いつつ、更に速度を上げるフレデリク。

「はうっ、そ、そんなことっ、あんっ♡」

「もっと僕に聞かせてよ、君のえっちな声……」

 さらに激しさを増すフレデリクの突き上げ。
 そのたびにゼナの身体はびくんびくんっと跳ね上がった。

「あひぃっ、はひっ、はぁん、はぁ♡ はぁんっ♡」

「ああ、可愛いなぁ。可愛い、可愛いよ、ゼナ……!」

 勢いよく突かれるゼナのお腹の奥から、やがてじんわりした快感が生まれ始めていた。

「あん……ふれでりくさま、なんかきちゃう……きちゃいまふ♡」

「はあ……、ゼナ……、はあ……、あ、イク……っ、イクっ、出る、出るよ、ゼナ……!」

「きっ、来てっ♡ 来て下さいっ♡ ふれさま♡」

「愛してる、ゼナ!」

「わ、私も愛してます……♡」

 睦言を交わしながら、ゼナとフレデリクは互いを煽り、昂ぶらせ、そして……。

 ゼナは目を光らせた。

 こんどこそ、なかに!

 逃がさない――太ももでフレデリクの腰をがっちりと抱き込み、自分のほうへ引き寄せる。

「ああっ、ゼナっ!」

「~~~ッ♡♡♡」

 ゼナの奥深くでドクン、ドクンと脈打つフレデリクのモノ。

「…………っ!! ……~~っ!!」

「あぁんっ……♡」

(あ、分かる……熱いのが出てる……♡)

「あ……ああ、く……凄い、止まらない……ゼナ、愛してる……愛してるよ……」

「はい……私も、愛しています……フレデリク様♡」

 やがてフレデリクの動きが止まり、ずるり、とモノが抜かれた。
 同時に、ゼナの股間からはどろぉ、と白い液体が流れ落ちた。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

聖女は妹ではありません。本物の聖女は、私の方です

光子
恋愛
私の双子の妹の《エミル》は、聖女として産まれた。 特別な力を持ち、心優しく、いつも愛を囁く妹は、何の力も持たない、出来損ないの双子の姉である私にも優しかった。 「《ユウナ》お姉様、大好きです。ずっと、仲良しの姉妹でいましょうね」 傍から見れば、エミルは姉想いの可愛い妹で、『あんな素敵な妹がいて良かったわね』なんて、皆から声を掛けられた。 でも違う、私と同じ顔をした双子の妹は、私を好きと言いながら、執着に近い感情を向けて、私を独り占めしようと、全てを私に似せ、奪い、閉じ込めた。 冷たく突き放せば、妹はシクシクと泣き、聖女である妹を溺愛する両親、婚約者、町の人達に、酷い姉だと責められる。 私は妹が大嫌いだった。 でも、それでも家族だから、たった一人の、双子の片割れだからと、ずっと我慢してきた。 「ユウナお姉様、私、ユウナお姉様の婚約者を好きになってしまいました。《ルキ》様は、私の想いに応えて、ユウナお姉様よりも私を好きだと言ってくれました。だから、ユウナお姉様の婚約者を、私に下さいね。ユウナお姉様、大好きです」  ――――ずっと我慢してたけど、もう限界。 好きって言えば何でも許される免罪符じゃないのよ? 今まで家族だからって、双子の片割れだからって我慢してたけど、もう無理。 丁度良いことに、両親から家を出て行けと追い出されたので、このまま家を出ることにします。 さようなら、もう二度と貴女達を家族だなんて思わない。 泣いて助けを求めて来ても、絶対に助けてあげない。 本物の聖女は私の方なのに、馬鹿な人達。 不定期更新。 この作品は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

【完結】私を虐げる姉が今の婚約者はいらないと押し付けてきましたが、とても優しい殿方で幸せです 〜それはそれとして、家族に復讐はします〜

ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
侯爵家の令嬢であるシエルは、愛人との間に生まれたせいで、父や義母、異母姉妹から酷い仕打ちをされる生活を送っていた。 そんなシエルには婚約者がいた。まるで本物の兄のように仲良くしていたが、ある日突然彼は亡くなってしまった。 悲しみに暮れるシエル。そこに姉のアイシャがやってきて、とんでもない発言をした。 「ワタクシ、とある殿方と真実の愛に目覚めましたの。だから、今ワタクシが婚約している殿方との結婚を、あなたに代わりに受けさせてあげますわ」 こうしてシエルは、必死の抗議も虚しく、身勝手な理由で、新しい婚約者の元に向かうこととなった……横暴で散々虐げてきた家族に、復讐を誓いながら。 新しい婚約者は、社交界でとても恐れられている相手。うまくやっていけるのかと不安に思っていたが、なぜかとても溺愛されはじめて……!? ⭐︎全三十九話、すでに完結まで予約投稿済みです。11/12 HOTランキング一位ありがとうございます!⭐︎

私のバラ色ではない人生

野村にれ
恋愛
ララシャ・ロアンスラー公爵令嬢は、クロンデール王国の王太子殿下の婚約者だった。 だが、隣国であるピデム王国の第二王子に見初められて、婚約が解消になってしまった。 そして、後任にされたのが妹であるソアリス・ロアンスラーである。 ソアリスは王太子妃になりたくもなければ、王太子妃にも相応しくないと自負していた。 だが、ロアンスラー公爵家としても責任を取らなければならず、 既に高位貴族の令嬢たちは婚約者がいたり、結婚している。 ソアリスは不本意ながらも嫁ぐことになってしまう。

どうぞ二人の愛を貫いてください。悪役令嬢の私は一抜けしますね。

kana
恋愛
私の目の前でブルブルと震えている、愛らく庇護欲をそそる令嬢の名前を呼んだ瞬間、頭の中でパチパチと火花が散ったかと思えば、突然前世の記憶が流れ込んできた。 前世で読んだ小説の登場人物に転生しちゃっていることに気付いたメイジェーン。 やばい!やばい!やばい! 確かに私の婚約者である王太子と親しすぎる男爵令嬢に物申したところで問題にはならないだろう。 だが!小説の中で悪役令嬢である私はここのままで行くと断罪されてしまう。 前世の記憶を思い出したことで冷静になると、私の努力も認めない、見向きもしない、笑顔も見せない、そして不貞を犯す⋯⋯そんな婚約者なら要らないよね! うんうん! 要らない!要らない! さっさと婚約解消して2人を応援するよ! だから私に遠慮なく愛を貫いてくださいね。 ※気を付けているのですが誤字脱字が多いです。長い目で見守ってください。

悪意か、善意か、破滅か

野村にれ
恋愛
婚約者が別の令嬢に恋をして、婚約を破棄されたエルム・フォンターナ伯爵令嬢。 婚約者とその想い人が自殺を図ったことで、美談とされて、 悪意に晒されたエルムと、家族も一緒に爵位を返上してアジェル王国を去った。 その後、アジェル王国では、徐々に異変が起こり始める。

【完結】王太子妃の初恋

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。 王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。 しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。 そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。 ★ざまぁはありません。 全話予約投稿済。 携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。 報告ありがとうございます。

5度目の求婚は心の赴くままに

しゃーりん
恋愛
侯爵令息パトリックは過去4回、公爵令嬢ミルフィーナに求婚して断られた。しかも『また来年、求婚してね』と言われ続けて。 そして5度目。18歳になる彼女は求婚を受けるだろう。彼女の中ではそういう筋書きで今まで断ってきたのだから。 しかし、パトリックは年々疑問に感じていた。どうして断られるのに求婚させられるのか、と。 彼女のことを知ろうと毎月誘っても、半分以上は彼女の妹とお茶を飲んで過ごしていた。 悩んだパトリックは5度目の求婚当日、彼女の顔を見て決意をする、というお話です。

処理中です...