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第11話 フレデリクの協力1★
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「…………ゼナ」
ゼナの背中を見つめていたフレデリクが、やがて意を決したように言った。
「はい」
「君をいじめた奴を、僕は許さない。だから僕はあいつを許せない」
「……」
「だがあいつは実の弟だ。だから更生の機会を与えたい」
「フレデリク様……」
ゼナは胸がじんわりするのを感じた。
(フレデリク様、えらいなぁ……)
ゼナにも弟がいる。弟のために行動するフレデリクを見ていると、自分も弟のためになにかをきちんとしてあげないとな……と思ってしまう。
いまはどちらかというと弟の方がゼナの世話焼きをしてくれている感じになってしまっているのが情けないが……。
「パスカルはいつも自分自分でね。自分がしたことが他人をどれだけ傷つけるか分かっていない。だから『自分がしたことと同じ事をされる』というのがあいつには必要なんだよ」
「……フレデリク様……」
「だから……」
フレデリクはそっとゼナの背後に回ると、ゼナをぎゅうっと抱きしめた。
「だから、君はそんなふうに悩まなくていいんだ」
ゼナの耳元でささやく。
「フレデリク、さま」
ゼナの心臓がドキドキしてくる。
「君には辛いことかもしれないが、ただパスカルの更生のために力を貸してほしい」
「……はい」
この人はこの人なりに、ちゃんと弟のことを考えている。弟の想い人であるゼナとの行為を罰として弟に見せつけるような人だが、それも考えがあってのことなのだろう。
「それでも気が重いっていうのなら……僕が手伝ってあげるよ」
「え?」
ゼナを後ろから抱きしめていた手が、だんだんと胸のほうに上がってきて……。
「んっ……」
そっと、胸に当てられた。
「あ、あの、フレデリク様……?」
恥ずかしくて声が震える。
「大丈夫だよ。誰も見てない」
確かに、廊下にいた生徒たちはほとんど教室に戻ってしまっていた。
廊下でねばっている生徒もまだ数人いたが、友人と話したりなんだったりで忙しくゼナたちに気を向けているものはいない。
とはいえ、こんなところ胸を揉まれるなんて。
「ふぇ……だめですってば……」
「ゼナって胸が大きいよね……」
耳元でフレデリクに囁かれると、
「ふぁ……!」
ゼナはぞくぞくしてしまう。
「服の上から見てても大きいの分かるけど、こうして触るともっとすごい……」
「あ……、フレデリク、さま……、だめ……」
大きな手で、優しく揉まれる。
「ゼナのおっぱい、すごく柔らかいし、弾力もあって気持ちいいよ」
「あん、あっ、あ……」
両手のひら全体でゆっくりと、感触を楽しむかのようにフレデリクの手が動いてくる。
「や、やん、あ、あうぅ……」
指先が、制服の上から敏感な先端をかすめていく。
「んっ……」
思わずぴくんと反応してしまった。
「ここ、感じるんだ。服の上から触ってるだけなのに」
「ち、違います……」
「違わないだろ? ゼナは感じやすいからね。僕が証明してあげるよ」
と、制服のブラウスの下から手を差し入れてきたのだ。
「きゃ、フレデリク、さ、まっ」
ゼナが抵抗しようとすると、その手をつかまれて止められる。
「ほら、大人しくする」
「で、でも……」
「大丈夫。すぐに終わるから」
フレデリクの手が素肌を上がってくる。
「ひゃ、あっ……」
フレデリクの指先がブラジャーのカップにかかり、するん、とブラウスの中で降ろされてしまった。
それを背後から掴むようにして、直接フレデリクの掌が触れてくる。
フレデリクはやわやわと素肌の胸を揉んでいたが、やがて先端の周りに指先をはわせはじめた。
「は、ん……」
ぞわりとした感覚が走る。
「ほら、甘い声が出てるよ。感じてるんだろ?」
「そ、それは……直接触るからぁ……」
ゼナはさらなる快感に備えるが、フレデリクの指はゆっくりと円を描いてまわるだけで、それ以上の刺激を与えてはこなかった。
「は、う……、フレデリク、さま、……あんっ……」
「感じてるの、ゼナ?」
「は、はい……」
フレデリクの焦らすような指の動きにゼナは身をくねらせてしまう。
ゆっくりと、じっくりと、いやらしく。指先は円だけを描くのだ。
「はん、意地悪しないでください……お願いしますぅ……」
「じゃあ、ちゃんと『私はフレデリク様に服の上から胸を弄られて気持ちよくなっていました』って言うんだよ」
「そ、それは……」
「言わないとずっとこのままだけど」
と、指先が胸の先端に触れようとしてくる……が決して先端にだけは触れてこない。
(あんっ、フレデリク様のいじわるぅ……)
焦らすようにゆっくり、ゆるく回る指先に翻弄されてしまうゼナだった。
ゼナの背中を見つめていたフレデリクが、やがて意を決したように言った。
「はい」
「君をいじめた奴を、僕は許さない。だから僕はあいつを許せない」
「……」
「だがあいつは実の弟だ。だから更生の機会を与えたい」
「フレデリク様……」
ゼナは胸がじんわりするのを感じた。
(フレデリク様、えらいなぁ……)
ゼナにも弟がいる。弟のために行動するフレデリクを見ていると、自分も弟のためになにかをきちんとしてあげないとな……と思ってしまう。
いまはどちらかというと弟の方がゼナの世話焼きをしてくれている感じになってしまっているのが情けないが……。
「パスカルはいつも自分自分でね。自分がしたことが他人をどれだけ傷つけるか分かっていない。だから『自分がしたことと同じ事をされる』というのがあいつには必要なんだよ」
「……フレデリク様……」
「だから……」
フレデリクはそっとゼナの背後に回ると、ゼナをぎゅうっと抱きしめた。
「だから、君はそんなふうに悩まなくていいんだ」
ゼナの耳元でささやく。
「フレデリク、さま」
ゼナの心臓がドキドキしてくる。
「君には辛いことかもしれないが、ただパスカルの更生のために力を貸してほしい」
「……はい」
この人はこの人なりに、ちゃんと弟のことを考えている。弟の想い人であるゼナとの行為を罰として弟に見せつけるような人だが、それも考えがあってのことなのだろう。
「それでも気が重いっていうのなら……僕が手伝ってあげるよ」
「え?」
ゼナを後ろから抱きしめていた手が、だんだんと胸のほうに上がってきて……。
「んっ……」
そっと、胸に当てられた。
「あ、あの、フレデリク様……?」
恥ずかしくて声が震える。
「大丈夫だよ。誰も見てない」
確かに、廊下にいた生徒たちはほとんど教室に戻ってしまっていた。
廊下でねばっている生徒もまだ数人いたが、友人と話したりなんだったりで忙しくゼナたちに気を向けているものはいない。
とはいえ、こんなところ胸を揉まれるなんて。
「ふぇ……だめですってば……」
「ゼナって胸が大きいよね……」
耳元でフレデリクに囁かれると、
「ふぁ……!」
ゼナはぞくぞくしてしまう。
「服の上から見てても大きいの分かるけど、こうして触るともっとすごい……」
「あ……、フレデリク、さま……、だめ……」
大きな手で、優しく揉まれる。
「ゼナのおっぱい、すごく柔らかいし、弾力もあって気持ちいいよ」
「あん、あっ、あ……」
両手のひら全体でゆっくりと、感触を楽しむかのようにフレデリクの手が動いてくる。
「や、やん、あ、あうぅ……」
指先が、制服の上から敏感な先端をかすめていく。
「んっ……」
思わずぴくんと反応してしまった。
「ここ、感じるんだ。服の上から触ってるだけなのに」
「ち、違います……」
「違わないだろ? ゼナは感じやすいからね。僕が証明してあげるよ」
と、制服のブラウスの下から手を差し入れてきたのだ。
「きゃ、フレデリク、さ、まっ」
ゼナが抵抗しようとすると、その手をつかまれて止められる。
「ほら、大人しくする」
「で、でも……」
「大丈夫。すぐに終わるから」
フレデリクの手が素肌を上がってくる。
「ひゃ、あっ……」
フレデリクの指先がブラジャーのカップにかかり、するん、とブラウスの中で降ろされてしまった。
それを背後から掴むようにして、直接フレデリクの掌が触れてくる。
フレデリクはやわやわと素肌の胸を揉んでいたが、やがて先端の周りに指先をはわせはじめた。
「は、ん……」
ぞわりとした感覚が走る。
「ほら、甘い声が出てるよ。感じてるんだろ?」
「そ、それは……直接触るからぁ……」
ゼナはさらなる快感に備えるが、フレデリクの指はゆっくりと円を描いてまわるだけで、それ以上の刺激を与えてはこなかった。
「は、う……、フレデリク、さま、……あんっ……」
「感じてるの、ゼナ?」
「は、はい……」
フレデリクの焦らすような指の動きにゼナは身をくねらせてしまう。
ゆっくりと、じっくりと、いやらしく。指先は円だけを描くのだ。
「はん、意地悪しないでください……お願いしますぅ……」
「じゃあ、ちゃんと『私はフレデリク様に服の上から胸を弄られて気持ちよくなっていました』って言うんだよ」
「そ、それは……」
「言わないとずっとこのままだけど」
と、指先が胸の先端に触れようとしてくる……が決して先端にだけは触れてこない。
(あんっ、フレデリク様のいじわるぅ……)
焦らすようにゆっくり、ゆるく回る指先に翻弄されてしまうゼナだった。
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