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番外編

【番外編】騎士団の交流会5★

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 ショーツの上から触れられて、ユベルティナは切ない声をあげた。

「濡れているな……」

「だ、だって……、ロジェ様が触るから……」

「怪我は……大丈夫そうだが……どうだ? 痛むか?」

 指先がゆっくりとぷっくりとした入り口を擦る。

「んっ、大丈夫ですっ……っ」

「では、これは?」

「あっ……!」

 つぷりと中に入れられて、ユベルティナはビクビクと震えた。

「どうだ? 痛みは?」

「大丈夫です……、んっ」

「まさか破片が入ってしまった事はないとは思うが、一応……」

 ロジェの指がユベルティナの中を探るように動く。

「ん……っ」

「困ったな。より深いところは指では分からない」

「……………」

 なに言ってんだこの人は、と若干呆れながらも指の動きが切ない。

「奥まで調べるには、やはりこれを使うしかないな……」

 と、ロジェは服を脱ぎ始めた。
 ぽろん、と元気よく飛び出てきた剛直は、すでに天を突くほどに反り返っている。

「さ、これを挿れて調べよう」

「……うふっ」

 たまらず、笑ってしまう。

「どうした?」

「いえ、その……。ロジェ様が可愛くて」

「何を言う。君のほうが可愛いぞ?」

「そんなことありませんよ。今日のロジェ様、なんか可愛いです」

 苦手な女性たちを相手にサイン会をするという、相当な無理をしていたのだろうロジェ。その苦労に対する癒やしを求め、子供っぽい言い訳でユベルティナを求めてくる……。これを子供っぽいといわずになんというのか。

「それに……」

 と、ユベルティナはロジェの剛直を見つめた。
 反り返った剛直は血管が浮き出ていて、先端から透明な汁が垂れている。

「いつも思うんですが、ロジェ様のって、こう、すごく可愛らしいですよね。目・鼻・口があったらいい感じのマスコットになりそうです」

「そうか? そんなふうに思ったことはなかったな」

 ロジェは顔をほんのりと赤らめて目を伏せる。ビクン、と上下に動いたソレが、さらに大きさを増していった。
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