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不文律
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婚約者からの呼び出しを受けて、慌てて王宮に出向いたら
「公爵令嬢バーバラ・ストライプ、貴様との婚約は今をもって破棄するものとする。」
婚約者の王太子殿下ロジャー・コスナー様が高らかに宣言される。
「なぜでございますか?理由をお聞かせ願えますか?」
「明日の聖女判定儀式で、俺はどうしても聖女様と婚約したいのだ。今年は、聖女様が選ばれるという話であるから、すまないが婚約破棄を了承してくれ。長きに渡る妃教育大儀であった。」
昨年聖女様が亡くなられ、今年は、たぶん聖女様が誕生する?覚醒する年だと言われている。先代の聖女様は平民出身であらせられたため、国王陛下とは名前だけの妻で、実質的には、ロジャーの母のような側妃が全面的に取り仕切っていたが、先代の聖女様は、平民出身であることを卑下して表舞台には、ほとんど出ない人でありました。
一応、バーバラも聖女候補に名は連ねているが、下馬評では、平民か下位貴族のリリアーヌが最有力候補と言われているのである。今度の聖女様も卑下するような人であればいいのですが……。
聖女様が一人誕生すると、その国は天候が安定し、安泰で作物の収穫量が増え、疫病退散、結界も強固なものになり魔物の侵入を阻害できる。
もしも王族の誰かと結婚すれば、その王家は一生涯安泰で病も戦争も起こらない稀代の名君として歴史に名前が残せる。
バーバラは急ぎ公爵邸に戻り、明日の対策を練ることにする。
一応、明日の聖女判定の儀式には出ることにするが、このまま王都に留まれば、妃教育をしていない聖女様の表の仕事を押し付けられる可能性があることから、いずれにせよコスナー国から脱出するほうが良い。
別に王太子妃や王妃の仕事を押し付けられたぐらい、どうってことないが、それが聖女様のご不興を買った場合、どんな天罰が下されるかわからないからである。王族にだけ、もしくはロジャー殿下にだけ天罰が下るならいいが、側妃のように見えるバーバラに天罰が落ちてはかなわないから。
ということで、急ぎ公爵邸では、引っ越し騒ぎとなる。
領地に帰ることは安全かどうかの議論も併せて行われた。国が傾くかもしれないのに、果たして領地が安全かどうか保障はない。
その日のうちに、ほとんどの引っ越しの準備ができ、荷物を馬車に積めるだけ積むことにする。脱出できるものから順に脱出していき、一番ラストに脱出するのは、公爵夫妻とバーバラである。国境の手前で落ち合って、全員集合したら、一気に国境を超えるつもりでいる。
もう、聖女判定儀式まで待たなくてもよいのでは?とも思うが、そこは義理堅く判定だけは受けてから出国することにする。
判定も受けずに出国して、後から裏切り者呼ばわりされても面倒だからである。
バーバラが教会に着くと、すでに下馬評で一位だった平民女や下位貴族令嬢のリリアーヌなどは、さも自分が聖女であるかのようにふるまい、バーバラを見下していたのである。そして、これでもかというほどの一張羅を着て、王太子との婚約を待っている。
あほらし、帰りたくなったが、判定後すぐ国境を超えるつもりでいるから我慢する。
普通は、高位貴族令嬢から水晶玉に手をかざすのだが、今年は下馬評があるため、平民女から順に水晶玉に手をかざしていくことに。だれも水晶玉が何の反応もしない。今年は聖女不在か、と思っていた時、ついにバーバラの名前を呼ばれて、水晶玉に手をかざすことに、その前に出入り口をチェックして、障害物がないかを確かめる。
どうせ光るはずがないから、気楽だ。
そっと、水晶玉に手をかざすと、キラキラと光り出した。「?」
ん?なんかヤバそう?
突然、ぴっかーんと言わんばかりに爆発したのかと思うぐらいに、金色に輝き続ける水晶玉。教会は騒然となるが、それより早く動いたのが、バーバラと両親の公爵夫妻。
バーバラの手を教会よりも早くつかんで、引っ張って馬車に乗せて、国境に向かう。
馬車が動き出したとき、教会側の人間が外へ慌てて出てくるも、馬車は動き出した後で、馬車に向かってなにやら叫んでいたが聞こえない。
「なに?わたくしが聖女?」
「そうみたいだな。」
「でも昨日、婚約破棄したよ。」
「だから、この国はもう終わりである。」
「なんで?」
「聖女様と婚約破棄したんだぞ。ご不興を買ったのと同じである。」
「ああ、そういうこと。」
「一度、婚約破棄した相手と二度と婚約できないことは知っているな?その不文律を破ったら、それこそどんな天罰が下るかわからない。」
バーバラは王太子ロジャーが悔しがっている顔を思い浮かぶ。ざまあみろですわ。一人、ほくそ笑んでいると国境が近づいてきた。公爵邸の使用人たちに、バーバラが聖女判定されたことを告げると大歓声が起こると同時に、笑い声も。皆、口々にコスナー王家に対し、ざまあみろ、と言っている。
知らなかったけど、けっこうコスナー王家って、評判が悪いのですね。
その頃、ロジャーは荒れている。
「誰だ?リリアーヌか平民女のどちらかが聖女様だと言ったのは?連れてきて首を刎ねよ。」
「恐れながら、リリアーヌ嬢が言い出したことのようです。」
「なに⁉ それでは、リリアーヌを公開処刑とする。用意をいたせ。」
国王陛下は、沈み込んでいる。
「もう、この国は終わりである。」
「なぜでございますか?父上!」
「昨日、バーバラ嬢と婚約破棄したではないか?」
「はい、それは聖女様と結婚するために。」
「お前は、聖女様との婚約を破棄したのだぞ。聖女様のご不興を買って、どんな天罰が起こるかわからない。」
「連れ戻しましょう。誠心誠意謝れば、バーバラなら許してくれるはず。」
「どこへ行ったのかわかるか?もし、謝ったところで同じ相手と二度と婚約はできない、その不文律を破れば国は亡ぶ。」
「そんな……では、どうすれば?」
「儂は、この国とともに亡ぶ。お前は逃げよ。逃げて、どこかでコスナー国を再興してくれ。」
その時、結界が崩れ落ちる大きな音がした。地震かと思えるような強い揺れ、立っていられない。
「バーバラ嬢がこの国を捨てた証だ。間に合わないかもしれない。早く逃げろ!いや、もうどこへも逃げられない。じきに結界から魔物が押し寄せてくるだろう。」
国王陛下は、私室に戻り自決。その後を追いロジャーも自死。
その頃、バーバラはというと、どこの国へ行っても歓待され、逗留と王子様との結婚を望まれる。
もう王子様との婚約は、コリゴリよ。いわんばかりに逃げまくる。
父の公爵は、「これでは、どうだ?」次から次へと縁談を持ってこられ、辟易している。
そんな中、ついに運命の出会いを!
ある舞踏会で、出会ってしまったのです。
バーバラ好みとめっちゃイケメンと
「聖女様、一曲踊っていただけないか?」
「はい。喜んで。」
そのまま、最後まで、お開きになるまで踊り続けることになります。
踊り疲れたバーバラを優しく介抱するイケメン。
今まで、殿方から優しくされてこなかったバーバラはこれで、一発恋に落ちます。
そのお相手は、王太子殿下のジェームズ様、やっとバーバラにも春が来た。
二人は、結婚し、王太子妃の実家としてストライプ家も安泰となるのです。公爵家の使用人たちもやっと安住の地を見つけることができます。
「公爵令嬢バーバラ・ストライプ、貴様との婚約は今をもって破棄するものとする。」
婚約者の王太子殿下ロジャー・コスナー様が高らかに宣言される。
「なぜでございますか?理由をお聞かせ願えますか?」
「明日の聖女判定儀式で、俺はどうしても聖女様と婚約したいのだ。今年は、聖女様が選ばれるという話であるから、すまないが婚約破棄を了承してくれ。長きに渡る妃教育大儀であった。」
昨年聖女様が亡くなられ、今年は、たぶん聖女様が誕生する?覚醒する年だと言われている。先代の聖女様は平民出身であらせられたため、国王陛下とは名前だけの妻で、実質的には、ロジャーの母のような側妃が全面的に取り仕切っていたが、先代の聖女様は、平民出身であることを卑下して表舞台には、ほとんど出ない人でありました。
一応、バーバラも聖女候補に名は連ねているが、下馬評では、平民か下位貴族のリリアーヌが最有力候補と言われているのである。今度の聖女様も卑下するような人であればいいのですが……。
聖女様が一人誕生すると、その国は天候が安定し、安泰で作物の収穫量が増え、疫病退散、結界も強固なものになり魔物の侵入を阻害できる。
もしも王族の誰かと結婚すれば、その王家は一生涯安泰で病も戦争も起こらない稀代の名君として歴史に名前が残せる。
バーバラは急ぎ公爵邸に戻り、明日の対策を練ることにする。
一応、明日の聖女判定の儀式には出ることにするが、このまま王都に留まれば、妃教育をしていない聖女様の表の仕事を押し付けられる可能性があることから、いずれにせよコスナー国から脱出するほうが良い。
別に王太子妃や王妃の仕事を押し付けられたぐらい、どうってことないが、それが聖女様のご不興を買った場合、どんな天罰が下されるかわからないからである。王族にだけ、もしくはロジャー殿下にだけ天罰が下るならいいが、側妃のように見えるバーバラに天罰が落ちてはかなわないから。
ということで、急ぎ公爵邸では、引っ越し騒ぎとなる。
領地に帰ることは安全かどうかの議論も併せて行われた。国が傾くかもしれないのに、果たして領地が安全かどうか保障はない。
その日のうちに、ほとんどの引っ越しの準備ができ、荷物を馬車に積めるだけ積むことにする。脱出できるものから順に脱出していき、一番ラストに脱出するのは、公爵夫妻とバーバラである。国境の手前で落ち合って、全員集合したら、一気に国境を超えるつもりでいる。
もう、聖女判定儀式まで待たなくてもよいのでは?とも思うが、そこは義理堅く判定だけは受けてから出国することにする。
判定も受けずに出国して、後から裏切り者呼ばわりされても面倒だからである。
バーバラが教会に着くと、すでに下馬評で一位だった平民女や下位貴族令嬢のリリアーヌなどは、さも自分が聖女であるかのようにふるまい、バーバラを見下していたのである。そして、これでもかというほどの一張羅を着て、王太子との婚約を待っている。
あほらし、帰りたくなったが、判定後すぐ国境を超えるつもりでいるから我慢する。
普通は、高位貴族令嬢から水晶玉に手をかざすのだが、今年は下馬評があるため、平民女から順に水晶玉に手をかざしていくことに。だれも水晶玉が何の反応もしない。今年は聖女不在か、と思っていた時、ついにバーバラの名前を呼ばれて、水晶玉に手をかざすことに、その前に出入り口をチェックして、障害物がないかを確かめる。
どうせ光るはずがないから、気楽だ。
そっと、水晶玉に手をかざすと、キラキラと光り出した。「?」
ん?なんかヤバそう?
突然、ぴっかーんと言わんばかりに爆発したのかと思うぐらいに、金色に輝き続ける水晶玉。教会は騒然となるが、それより早く動いたのが、バーバラと両親の公爵夫妻。
バーバラの手を教会よりも早くつかんで、引っ張って馬車に乗せて、国境に向かう。
馬車が動き出したとき、教会側の人間が外へ慌てて出てくるも、馬車は動き出した後で、馬車に向かってなにやら叫んでいたが聞こえない。
「なに?わたくしが聖女?」
「そうみたいだな。」
「でも昨日、婚約破棄したよ。」
「だから、この国はもう終わりである。」
「なんで?」
「聖女様と婚約破棄したんだぞ。ご不興を買ったのと同じである。」
「ああ、そういうこと。」
「一度、婚約破棄した相手と二度と婚約できないことは知っているな?その不文律を破ったら、それこそどんな天罰が下るかわからない。」
バーバラは王太子ロジャーが悔しがっている顔を思い浮かぶ。ざまあみろですわ。一人、ほくそ笑んでいると国境が近づいてきた。公爵邸の使用人たちに、バーバラが聖女判定されたことを告げると大歓声が起こると同時に、笑い声も。皆、口々にコスナー王家に対し、ざまあみろ、と言っている。
知らなかったけど、けっこうコスナー王家って、評判が悪いのですね。
その頃、ロジャーは荒れている。
「誰だ?リリアーヌか平民女のどちらかが聖女様だと言ったのは?連れてきて首を刎ねよ。」
「恐れながら、リリアーヌ嬢が言い出したことのようです。」
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そのまま、最後まで、お開きになるまで踊り続けることになります。
踊り疲れたバーバラを優しく介抱するイケメン。
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