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俺は、フランチャイズの盗賊討伐のため、いったん海の底へ行き、情報を集めることにしたのだ。
家に帰ってみると、すぐバーバラに抱きつかれ、気持ち悪い。おふくろに様子を聞くと、物怖じしない子供だと言われる。使い物にならないようなら、食っていいからと言い残す。今日も今日とて、亀の甲羅に跨り、海底散歩を楽しんでいたとか言われても、こんな小便臭いクソガキ興味がない。
アコヤ貝の鏡を見て、盗賊のアジトの位置や人数を掴む。
再び、練兵場へフィリップ団長に事の仔細を報告する。
「マーマン、どこからそんなネタを掴んできた?鼻が利くというか、すえ恐ろしい奴だな。」
騎士団一行はまた船を使って移動することとなったのである。騎馬隊というより船団となるが、移動が速いうえ、馬が疲れない。
最初は船に乗るのを怖がっていた馬も、今や率先して乗ってくる。違う景色が見られるのが楽しいのだろう。
盗賊のアジトは、川沿いの集落のはずれにあったのである。川の中州のようなところに位置していて、船がなければ行き来できないようなところにあったので、まずは盗賊の船を破壊しておこう。船底部分に大きな穴を開け、オールを燃やしておく。
小舟もすべて大穴を開けておく。川に浮かべた途端、沈み使い物にならないようにする。
川幅はあり、激流であったので。歩いては、渡れない。
俺は、騎士団全員に船も含めて隠蔽魔法をかける。当然、馬たちにもだ。なにかした拍子に馬を盗られても困る。
フィリップ団長は、まずアジトに火をかけ、出てきたところを一網打尽にするつもりらしい。
俺は、激流の川に鱗を一枚投げ入れ、鮭、鱒、鰻、鯉、鮎に協力を頼むことにする。もしも盗賊が逃げてきたら、捕まえてくれるように、と。また、みんなは喜んで引き受けてくれる。
俺は、盗賊一人も出てこられないように、退路を断ってから火をかけていく。もちろん、火魔法である。渦巻き状にアジトから遠いところに火をつけ蚊取り線香の中心部にアジトをもっていく。
そして、アジトの扉を吹っ飛ばし、大花火を打ち上げる。盗賊のほとんどは、爆死した。頭と思しき男は、フラフラになって倒れこみ、その場で御用となったのである。
労せずして、フランチャイズ盗賊一党を壊滅させた。次のフランチャイズ盗賊の一党は、砂漠にアジトがあることがわかる。
砂漠では、船が使えない?と思われたが、俺は、水魔法と土魔法で川を作りながら、進むことにしたのである。砂漠には、オアシスぐらいしかないから、貴重な水資源であり、後に大変感謝されることになったのだ。
砂漠のど真ん中に河を作っていく。幅100メートルぐらいの河川である。
盗賊のアジトはすぐに分かったのだが、どうやら、砂漠に住む一族を人質に取っている様子である。
その一族とは、ツタンカーメンと呼ばれる金ぴか一族らしい?フィリップ団長も詳しくはわからないそうで、伝説の黄金人らしい。それは、人間か?妖怪か?はわからない。とにかく黄金を自在に扱える魔法?か何かをもっているらしい。金閣寺のような中尊寺の金堂のような金ぴか建物に住んでいたところ、盗賊に目をつけられ、人質となったようである。
今度の討伐は、火あぶりというわけにはいかない。人質がいるから。俺は考えた。アジトの周りに深い水路を張り巡らせ、そこに人魚を泳がせる。人魚の歌声と美貌で盗賊どもは、メロメロになるだろう。一人ずつ、海底へ引き込み食らう。
その後、人質を救出。この案を、フィリップに提案してみる。
「そううまいこと人魚もどきが来てくれたらいいのだが……。でも水魔法が自在に使えるマーマンの言葉を信じてみよう。任せるよ。」
言質は取った。あとは、適当な河川に飛び込み、海底へ戻り、作戦を伝える。
そこには、少しばかり大人びたバーバラがいた。すっかり人魚生活になれたようだが、まだ男は誘えないらしく、二本の足のところに魚の水着状のものを履いているだけであった。
この水着を履くと、亀に乗りにくいと文句を言っていたが、「似合うよ。」と言ってやったら、嬉しそうに顔を赤らめていた。
とにかくバーバラ以外の雌の人魚はみんなやる気満々で、「任せといて」と口々に言ってくるのがありがたい。
そして、みんなで砂漠の河口まで行き、そこからは俺の仕事である。
アジトの周りを水路で張り巡らし、しばらくは隠蔽をかけておく。アジトの出入りがおさまった頃を見計らって、隠蔽を解き、人魚に歌ってもらう。
最初は用心していた盗賊たちも、心惹かれる歌声を次第に楽しみに思うようになり、ついにひとり、水路に近づく者がいた。
見るとそこには、絶世の美女が全裸で歌を歌っている。
盗賊は、迷いもなく美女に抱きつき、キスをして胸を揉む。仲間に見せつけるがごとく痴態を繰り広げていくと、またひとり、もうひとりと人魚に捕まっていく。
朝には、若い盗賊は一人も帰ってこない。
そしてまた夜になると美しい歌声が聞こえる。歌声の主は全裸の美女だと聞かされては、みんな人質をほったらかしにしてでも行きたくなる。
3日目の夜には、アジトは空っぽになったのである。
そこで4日目の朝、騎士団がアジトへ向かってみると、そこには本当にツタンカーメンがいた!全員、金ぴかの服を着ていると思ったら、そうでもなく黄金が口から吐きでるらしい?
あるツタンカーメン族の一人は、両手を広げて前に差し出せと言うから、その通りにしてみると両手で拝むような真似をしたと思ったら、手のひらの隙間から、金粉がさらさらと両手いっぱいになるまで、降らせてくれた。彼らなりのお礼の印だそうです。
今回の一番の収穫は、ツタンカーメン一族は美女揃いということ。なんで?こんな美人がいるのに、人魚に惹かれたのだろうか?俺には想像できないし、理解しがたい。
隣の芝生は青く見えるってやつか?
そしてツタンカーメン族の長は、俺の正体をとっくに気づいているくせに、団長の前では何も言わず、ただ、俺の愛人になりたいと言ってきたのだ。
団長は、バーバラ姫との縁談があったので少し困惑している様子であったが、確かに俺はツタンカーメン族の命の恩人であるばかりか、砂漠に河川を作った大英雄なのだから、恩賞として受け取ってほしいとの申し出は拒めない。
「バーバラ姫様にバレるなよ。」
「バレたら、食って黙らせるさ。」
「おいおい、もう姫様とそんなところまで進んでいるのか?」
驚かれたけど、意味が違うって。
家に帰ってみると、すぐバーバラに抱きつかれ、気持ち悪い。おふくろに様子を聞くと、物怖じしない子供だと言われる。使い物にならないようなら、食っていいからと言い残す。今日も今日とて、亀の甲羅に跨り、海底散歩を楽しんでいたとか言われても、こんな小便臭いクソガキ興味がない。
アコヤ貝の鏡を見て、盗賊のアジトの位置や人数を掴む。
再び、練兵場へフィリップ団長に事の仔細を報告する。
「マーマン、どこからそんなネタを掴んできた?鼻が利くというか、すえ恐ろしい奴だな。」
騎士団一行はまた船を使って移動することとなったのである。騎馬隊というより船団となるが、移動が速いうえ、馬が疲れない。
最初は船に乗るのを怖がっていた馬も、今や率先して乗ってくる。違う景色が見られるのが楽しいのだろう。
盗賊のアジトは、川沿いの集落のはずれにあったのである。川の中州のようなところに位置していて、船がなければ行き来できないようなところにあったので、まずは盗賊の船を破壊しておこう。船底部分に大きな穴を開け、オールを燃やしておく。
小舟もすべて大穴を開けておく。川に浮かべた途端、沈み使い物にならないようにする。
川幅はあり、激流であったので。歩いては、渡れない。
俺は、騎士団全員に船も含めて隠蔽魔法をかける。当然、馬たちにもだ。なにかした拍子に馬を盗られても困る。
フィリップ団長は、まずアジトに火をかけ、出てきたところを一網打尽にするつもりらしい。
俺は、激流の川に鱗を一枚投げ入れ、鮭、鱒、鰻、鯉、鮎に協力を頼むことにする。もしも盗賊が逃げてきたら、捕まえてくれるように、と。また、みんなは喜んで引き受けてくれる。
俺は、盗賊一人も出てこられないように、退路を断ってから火をかけていく。もちろん、火魔法である。渦巻き状にアジトから遠いところに火をつけ蚊取り線香の中心部にアジトをもっていく。
そして、アジトの扉を吹っ飛ばし、大花火を打ち上げる。盗賊のほとんどは、爆死した。頭と思しき男は、フラフラになって倒れこみ、その場で御用となったのである。
労せずして、フランチャイズ盗賊一党を壊滅させた。次のフランチャイズ盗賊の一党は、砂漠にアジトがあることがわかる。
砂漠では、船が使えない?と思われたが、俺は、水魔法と土魔法で川を作りながら、進むことにしたのである。砂漠には、オアシスぐらいしかないから、貴重な水資源であり、後に大変感謝されることになったのだ。
砂漠のど真ん中に河を作っていく。幅100メートルぐらいの河川である。
盗賊のアジトはすぐに分かったのだが、どうやら、砂漠に住む一族を人質に取っている様子である。
その一族とは、ツタンカーメンと呼ばれる金ぴか一族らしい?フィリップ団長も詳しくはわからないそうで、伝説の黄金人らしい。それは、人間か?妖怪か?はわからない。とにかく黄金を自在に扱える魔法?か何かをもっているらしい。金閣寺のような中尊寺の金堂のような金ぴか建物に住んでいたところ、盗賊に目をつけられ、人質となったようである。
今度の討伐は、火あぶりというわけにはいかない。人質がいるから。俺は考えた。アジトの周りに深い水路を張り巡らせ、そこに人魚を泳がせる。人魚の歌声と美貌で盗賊どもは、メロメロになるだろう。一人ずつ、海底へ引き込み食らう。
その後、人質を救出。この案を、フィリップに提案してみる。
「そううまいこと人魚もどきが来てくれたらいいのだが……。でも水魔法が自在に使えるマーマンの言葉を信じてみよう。任せるよ。」
言質は取った。あとは、適当な河川に飛び込み、海底へ戻り、作戦を伝える。
そこには、少しばかり大人びたバーバラがいた。すっかり人魚生活になれたようだが、まだ男は誘えないらしく、二本の足のところに魚の水着状のものを履いているだけであった。
この水着を履くと、亀に乗りにくいと文句を言っていたが、「似合うよ。」と言ってやったら、嬉しそうに顔を赤らめていた。
とにかくバーバラ以外の雌の人魚はみんなやる気満々で、「任せといて」と口々に言ってくるのがありがたい。
そして、みんなで砂漠の河口まで行き、そこからは俺の仕事である。
アジトの周りを水路で張り巡らし、しばらくは隠蔽をかけておく。アジトの出入りがおさまった頃を見計らって、隠蔽を解き、人魚に歌ってもらう。
最初は用心していた盗賊たちも、心惹かれる歌声を次第に楽しみに思うようになり、ついにひとり、水路に近づく者がいた。
見るとそこには、絶世の美女が全裸で歌を歌っている。
盗賊は、迷いもなく美女に抱きつき、キスをして胸を揉む。仲間に見せつけるがごとく痴態を繰り広げていくと、またひとり、もうひとりと人魚に捕まっていく。
朝には、若い盗賊は一人も帰ってこない。
そしてまた夜になると美しい歌声が聞こえる。歌声の主は全裸の美女だと聞かされては、みんな人質をほったらかしにしてでも行きたくなる。
3日目の夜には、アジトは空っぽになったのである。
そこで4日目の朝、騎士団がアジトへ向かってみると、そこには本当にツタンカーメンがいた!全員、金ぴかの服を着ていると思ったら、そうでもなく黄金が口から吐きでるらしい?
あるツタンカーメン族の一人は、両手を広げて前に差し出せと言うから、その通りにしてみると両手で拝むような真似をしたと思ったら、手のひらの隙間から、金粉がさらさらと両手いっぱいになるまで、降らせてくれた。彼らなりのお礼の印だそうです。
今回の一番の収穫は、ツタンカーメン一族は美女揃いということ。なんで?こんな美人がいるのに、人魚に惹かれたのだろうか?俺には想像できないし、理解しがたい。
隣の芝生は青く見えるってやつか?
そしてツタンカーメン族の長は、俺の正体をとっくに気づいているくせに、団長の前では何も言わず、ただ、俺の愛人になりたいと言ってきたのだ。
団長は、バーバラ姫との縁談があったので少し困惑している様子であったが、確かに俺はツタンカーメン族の命の恩人であるばかりか、砂漠に河川を作った大英雄なのだから、恩賞として受け取ってほしいとの申し出は拒めない。
「バーバラ姫様にバレるなよ。」
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