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5.茶碗蒸し

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「聖女様はまだ見つからぬのか?せっかく苦労して、異世界から召喚したというものをみすみす追い出すなどと……、一体誰の許可を得て、追い出したのだ?」

「それがその……、チャールズ殿下でして」

「は?あのバカ息子が!?嘘だろっ!なんでまた……」

「それがその……、恐れながら聖女様のことをみすぼらしい薄汚い女と罵られて……」

「それで女装した男を女と見間違えるなど……、あり得ん!それともチャールズは、そっちの趣味でもあったのだろうか?その後の近隣国での探索はどうなっているのだ?」

「ベルサイユ国で、それらしき女性を見たとの目撃情報を得まして、現在探索を続けております。それと関係ないかもしれませんが、ブエノスアイレスで奇妙な外国人の一団がミハエル商会において、見たこともない料理を提供しているとの情報があります」

「うむ。ベルサイユ国の方に人を送り、確認を急げ!ミハエル商会の方は、捨て置くがよい」

「ははっ!」

 こうして、星羅はマサチューセッツ国から無事、逃げることに成功した。

 ブエノスアイレス国では、国王陛下もいい方で、星羅のことを薄々聖女様だと気づいておられるようだが、特に囲い込まれるようなところもなく、星羅のことや水原さん、安井さん、坪田君のことを「旅のお方」として、尊重して接してくださり、大変感謝している。

 だから、ずっとブエノスアイレスに居つきたいところだが、そうすると迷惑をかけることにならないか、気が気ではない。ミシェルさんによると、気を遣わなくてもいい。という話だけど、あまりにも待遇がいいと、かえって悪いような気さえしてくる。

 星羅は、商会のレストランで料理を提供するほかは、店舗でデザートを売るぐらい。時々、王妃様主催のお茶会のお菓子を作ることぐらいしかしていない。

 それなのに過分なご褒美を頂いたり、坪田君に至っては、学園に入れてもらうなど特別な計らいをしてくださっている。

 坪田君は、日本で大学受験を控えていたけど、星羅の料理を食べてからというもの、記憶力が段違いで上がってきているらしく、特に数学では、学園一番の成績になっているらしい。

 坪田君の保護者は、今のところミシェルさんがなっているが、特待生扱いなので、授業料は全額免除となっている。

 語学はチートスキルがあるので、問題なく全世界国語しゃべれるし、読み書きもバッチリだ。

「このまま日本へ帰りたいよ。そうすれば、どこの大学の推薦書ももらい放題になるし、ひょっとすれば国立大学も夢ではない!」

「その頭脳明晰な頭で、帰る方法を考えてくれれば、ありがたいのだけどね」

 星羅が揶揄って言うと、途端にしょんぼりしてしまう。まだまだ、坪田君は子供なのだ。キックボードで遊んでいたぐらいだもの。

 ついこの間まで、10歳ぐらいの男の子がよく遊んでいたと思うけど、最近は、ナンバープレートが付いていて、大人が車道を走っているキックボードも出てきたから、時代が変わったとしか言いようがない。



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 茶碗蒸し

材料
 卵1個
 ボイルむきエビ 4個
 ちくわ 1/2本 5ミリぐらいに切る
 干しシイタケ 戻す時のお湯を出しとして使う 5みりぐらいに切る
 三つ葉 好きなだけ

 ボウルに卵1個を割り入れ、マゼラン(という混ぜ棒がある)で着るように混ぜる、シイタケのお出汁を入れ、泡立てないように混ぜ、茶こしで漉す。

 耐熱茶碗にしいたけ、エビ、ちくわ、三つ葉を入れ、お出汁を静かに注ぎ入れる。

 ふんわりとラップをして、600wで2分加熱。様子を見ながらラップを外し、三つ葉を散らして、供します。

 炊飯器でも同じなのですが、シイタケの戻し汁はお出汁として、使えますから、ぜひ、お試しあれ。
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