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19.さつまいも風味のチーズケーキ

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 家電店店長の名前は、本郷渉(ほんごうしょう)29歳と付き合うようになった。あのケーキ「美味い、美味い」と言って、ほとんど全部を平らげた食べっぷりの良さと、食べ終わった後、より一層イケメンぶりがアップしたので、もうここは攻めるしかないでしょ?

 まだ手を繋いだだけで、ドキドキするような関係だけど、大丈夫よね?とにかく美波は、年齢=彼氏いない歴だから、恋愛音痴のところがあるのも同然で、男性にリードしてもらわないとどうにもならない。

 そんな二人の仲を取り持ってくれているのが、カイルさん。魔法師だけでもいいというのに、翌日、カイルさんを迎えに行くと、何かを察したようで、妙に嬉しそう。

「聖女様も隅に置けませんね」

 美波にでもわかるようなことを、あえて渉さんに聞くように求めて、二人が一緒の時間を過ごせるように気を遣ってくれている。

 その後は、警察病院へ行き、二人で一条さんに治癒魔法をかける。担当医が許可をしているので、病院関係者は何も言わず、病室へ通してくれるので、ありがたい。

 普通の点滴だけでは、こんなに早く蘇生できないと医師から絶賛されているので、頑張らないわけにはいかない。うまくおだてられているような気もするけど、ここは一条さんのためにもなるし、美波にとってもキーパーソンが増えることはありがたい。

 まだ一条さんの意識は戻らないけど、このまま植物人間になることはあるのか?心配で、医師に尋ねてみる。

「それは、一条さん自身の問題ですね。異世界で辛い目に遭われて、死にたいと思われて、餓死の道を選ばれたのでしょうから……」

「え!一条さんの死因というか、仮死の原因は、餓死によるものなのですか?」

「そうですよ。胃には何も入っておりませんでしたから、今はブドウ糖を中心に点滴しております」

 それなら、一条さんのご家族の肩に何が好物か、お聞きして、それを病室で作り、匂いだけでも嗅がせることができたなら、案外、意識を取り戻せるのではないかしら?と考える。

 そのことを渉さんに行ってみると

「いい考えだね。美波ちゃんの作る料理には、不思議な力があるから、病室でもし、その料理を、好物を再現できたら、案外、早く目が覚めるかもしれないよ?」

 渉さんと共に、一条さんのお宅にお邪魔することにしたけど、一条さんのお宅は405号室で同じマンションの下の階の人だということがわかり、それで巻き込まれたことが分かった気がした。

 一条詩織さんの鉱物が分かったけど、これって病室内で再現できる?少し考えがまとまらないので、そのまま5階に上がって、帰ろうとしたら、渉さんがまだついてくる。

「あ!今日は、ありがとうございました」

「ねえ、何か食わせてよ」

そうだ。まだ夕飯を食べていないことに気づく。

「えっと、何か好物ありますか?」

「……美波ちゃん」

「?」

 いきなり抱き寄せられ、キスをされる。

「ん……ふ……」

 口の中に渉さんの下が入ってきて、かき混ぜるように、蹂躙されているのがわかるが、ほとんどされるがままにされていて、何をどうすればいいかさえもわからない。

「可愛いね。美波ちゃん、このまま食っちゃっていい?」

 食うって、私を?渉さん、何?何?コワイんだけど……。

 意外と、渉さんは、肉食だったようで、そのまま美波は組み敷かれてしまい、本当に隅から隅まで逝かされ、レシピをどうしようかなんて、考える暇もないぐらい大変な目に遭いました。でも、よかった。



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 さつまいも風味のチーズケーキ

 サツマイモ1本、チンする
 クリームチーズ200グラム
 砂糖 好きなだけ
 卵 3個
 薄力粉 30グラム

 材料を一気にかき混ぜ、炊飯ボタンを押すだけ。
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