幸せの炊飯器～聖女召喚に巻き込まれた社畜は愛用の炊飯器ひとつで異世界を放浪し満喫する

14.ポテトグラタン

　その日のうちに異世界に指令本部が移され、そこで今後の戦略のすべてが打ち合わせされることになる。

　時間がないので、プレハブでは、寒い？土魔法であらかたの大きさのものを作り、内装はプレハブをはめ込み、そこにパソコンを繋いで、という作業が行われることになった。

　でもなかなかインターネットにつながる環境がない。

　そこで今ある指令本部を見せてもらい、美波は異世界でその指令本部を召喚することにしたのだ。

　だって、美波の自宅マンションを指令本部にしたいって話は、ダメでしょ？寝室があるのに、美波は未婚女性なのよ！そこにイカツイ男が何人も出入りするなんて、信じられないわ！

　つまり、指令本部をそのまま持ってくるのではなく、指令本部の壁の一部が異世界と繋がっているようにしたのだ。そうすると、その出入りが目立つと困るので、異世界で土魔法とプレハブで作ったところから出入りしてもらうようにする。

　幕僚長絡みの問題はこれで解決するも、問題はオスプレイや戦車、イージス艦をどこから入れればいいかということ。

　異世界の海岸には、まだ言ったことがないので、想像すらできない。

　それぞれの基地に魔方陣を置いて、そこから出陣してもらうようにするも、時間がない。でも、それしか方法がないなら、急いでとんぼ返りするしかない！

　家族には、検査が長引いているから、いったん帰ってといい。その足で各自衛隊の基地を回ることにする。

　最初は空自の三沢基地にする。目立たないから、ここで発着しても……そもそも、異世界へ向けて発着するから、他からは見えないはず。でももう三沢に来たので、ここに魔法陣を置くことにする。

　魔方陣は誰でも、その上に乗ると発動するというものも困るので、上の人の権限を付与して、上層部がいないと発動しないような工夫を仕掛けておくことにした。

　それは異世界側からも同じことで、日本人なら誰でも発動するが、異世界人を紛れ込まさないようにしなければならない。

　日本の基地を回り、次から次へと魔方陣を設置するため、飛び回る羽目になったけど、警察庁長官のお墨付きから、新幹線も飛行機も滞りなく乗ることができたので、一日ですべて終わり、自衛官の皆さまは、今日から異世界へ向けて出陣されているようなので安心です。

　異世界の王都では、突如現れた空自に戸惑いの声が上がっている模様で、

「あれは魔物か！？聖女様はいずこに？」

　空自は、諸悪の根源のバカ王子を懲らしめるため、王城に空爆を行う予定で、何十もの戦闘機で王城の周りを旋回している。

　王城からは、弓矢で攻撃を仕掛けているが、そんなもの届くわけがない。

　宮廷魔法師団が、魔法で攻撃をしているようだが、それも効果が期待できない。届かないので。

　それで空自の幕僚長がGoサインを出してしまったので、一瞬のうちに王城は、がれきの山と化す。

　ついでに王都も空爆しようと試みたが、普通の一般人が住んでいるような街なので、今日のところは、そのままベルソムラへ引き上げ、三沢へ帰還した。

　でも、ベルソムラに向かう途中、ベルソムラを囲むように布陣していた陣があったので、陸自が対峙スルノハ、コレかと思い、帰りがけの駄賃として２～３発ミサイルをお見舞いしてやったら、２万の大軍といえども、総崩れが起き、散り散りバラバラになったことだけを上層部に報告した。

　こうして、聖女様奪還計画の戦は、２日で終わってしまったのだ。



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　ポテトグラタンの作り方

　ジャガイモ４戸を皮をむき、食べやすい大きさに切っておく。早ゆでマカロニを適当に入れ、ベーコン、小麦粉50グラム、塩コショウ少々、固形コンソメ１個、バター15グラム、牛乳５００ccで炊飯ボタンを押す。

　きらきら星が～きれいな星が～♪

　合図があると蓋を開け、耐熱容器に移し替えて、とろけるチーズを好きなだけ振りかけ、火魔法で表面を焼く。焦げ目ができたら完成です。