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1 婚約破棄
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メープル国の聖女認定儀式が行われたのは、今から13年前のことであった。ちょうど、第1王子アラミス様のお妃選定会の時と重なったため、もし聖女が認定されるようなことがあれば、優先順位として、聖女様が1位の優先順位になる。もしも誰も聖女様でなかった場合は公爵令嬢が1位、侯爵令嬢が2位の順位になることが決められる。
公爵令嬢のグレース・オブジェールは、甘いものが大好きな女の子。グレースにとっては、お妃選定会も聖女認定会もどうでもいいこと。ただ、今日の集まりでは、大好きなスイーツをたらふく食べることだけを目的として、参加しているのだ。
グレースのためのドレスは、外からは見えないが、お腹周りがゴムになっていて、いくらでも食べられるような仕掛けがしてある。
受付を済ませ、本来は、水晶玉判定をするのだが、グレースが向かった先は、一目散に王子様のところではなく、スイーツが並んだカウンター前である。
バイキング形式で、好きなものを好きなだけ取り、テーブル席で座っていただく形式になっていたのである。
そのテーブル席には、男の子の先客がいて、何も知らないグレースは、その子と仲良くおしゃべりしながら、スイーツを楽しんだのである。
「僕は、この赤いイチゴが乗っているのがおすすめだよ。」
「わたくしは、マカロンが一番だと思いますわ。チョコレートも捨てがたいし、エクレアというのでしょうか、長いシュークリームのいぇにチョコがかかっているもの、これはとっても美味しいですわ。」
終盤に差し掛かり、まだ水晶玉判定を受けていないグレースのところへ、係員が水晶玉をもって、現れる。もし、一等を当てたら好きなスイーツを持ち帰ることができると言われたグレースは、スイーツ欲しさに判定を受けることになったのである。
仕方なく、食べる手を止め、渋々、水晶玉に手をかざしたところ、キラキラと輝きだして、見事に一等を勝ち得たのである。
「おお!聖女様だ!公爵令嬢のグレース様が聖女をお当てられました!」
「え……と、わたくしは全部、スイーツを頂きたいのでございますが、このテーブルの上にあるもの、すべて馬車まで運んでくださる?」
「いやいや、聖女様になられたのでございますよ?」そして、第1王子様の婚約者の地位も得られましたのでございますよ。」
「は?それがどうかいたしまして?わたくしが来た目的はひとつ、スイーツを頂くことですわ。」
グレースは、御者を呼び、すべてのお気に入りスイーツを馬車に積み、さっさと帰宅してしまう。
残された男の子は、「あーあ、行っちゃった。もっと、あの娘とおしゃべりしたかったのにな。」
「何を仰っておられます。アラミス様。あの方が聖女様で、アラミス様の御婚約者となられるお方なのでございますよ。」
「ええ?僕のお嫁さんが、あの娘?わーい!やったー!きっと仲良くできると思う。」
それから、数えきれないぐらい毎日、王宮へグレースは通うことになる。お妃教育とアラミスとスイーツ談義をするために。
最初、細かった身体もだんだん横へ広がってきて、ころころとふっくらポッチャリ体形になってきたのである。
見ようによっては、ふくよかでかわいらしいのであるが、学園に入るようになってからはアラミス様の態度が一変。アラミス様からデブス呼ばわりされるようになってきたのである。
アラミス様は、スレンダー好みでいらっしゃるようで、学園内でも男爵令嬢のリリアーヌ嬢と一緒にいられることが多くなりました。
よくリリアーヌ様は、聖女が纏うようなローブを着ていらっしゃって。グレースとどちらが聖女様かわからないいでたちをなさるようになりました。
そして卒業式の日、卒業証書授与の後、パーティが行われます。
「公爵令嬢グレース・オブジェール、貴様との婚約は今をもってとさせてもらうこととする。」
「え?それは、どうしてでございましょうか?」
「貴様に対しては、いつになく何度もダイエットするように申し付けてきたが、俺が言うたびに太っていくではないか?俺はもっと、痩せた女が好きなのだ。俺はリリアーヌに真実の愛を見たのだ。許せ。」
何度となく、グレースはダイエットに挑んだが、どうしても食欲が勝る。ポッチャリしていても受け入れてくれる男性を見つけるわ。アラミス様では、無理だったけど。
「長きに渡る妃教育、大儀であった。俺はここにいる男爵令嬢リリアーヌと結婚することにしたのだ。さらばだグレース。」
「わかりました。それでは、御機嫌よう。」
「これからどうするのだ?」
「世界中の美味しいものを食べ歩きます。」
その言葉を聞いて、アラミスは幼い日々の頃を思い出し、フッと笑う。
「出立日がわかれば、知らせておくれ。リリアーヌの兄貴が護衛をしたいと申し出ておるから。」
「ありがとう存じます。アラミス様もどうか、お幸せになってくださいませ。」
「うむ。いつかメープル国へ帰ってくることがあれば、土産話をたくさんしてくれ。」
「結婚式の日取りが決まれば、公爵邸のほうにでもお知らせくださいませね。空の上から祝福いたしますわね。」
カーテシーをして、最後は手を振って、会場を後にするグレース。きれいな別れ方に、周りの貴族たちも、微笑ましく見ている。
帰宅して、父に婚約破棄されたことを告げると、
「グレースの魅力がわからないような王太子なら、こちらから願い下げである。」
「で、いつ出立するのだ?公爵家ごと、グレースと一緒に出るよ。」
「え?お父様まで、ご一緒に国を捨てる?世界中の美味しいものを食べ歩きされたいのでございますか?」
「うむ。だってこんなかわいい娘の一人旅なんて、許せない!」
「まぁっ!お父様ったらぁ。」
クスクスと笑い合って、当然、この話は使用人全員の耳に入るのである。みんな、お嬢様旦那様とともに、世界中の美味しいものを食べ歩きたいのである。
「同行いたしますとも。お嬢様を一人でなんて、行かせられませんわ。」
世界旅行の話は、領地までも伝えられ、領地の民も使用人も全員で出国することが決まったのである。
王家に出国することを伝え、いよいよ出発です。その日が偶然、アラミスとリリアーヌの結婚式となりましたが、我が公爵家は当然、欠席することになります。
リリアーヌの兄は、妹の結婚式前には、帰ってこられるだろうからと、国境までの御ウェイをしてくれることになったのだが、なぜか連れていかれたところは、西側の断崖絶壁のところでした。
グレースは、谷底が見える崖の上から、王都の公爵家の全員と領地の民、使用人を先に転移魔法で向こう側の崖まで、飛ばします。
そして、自分はリリアーヌの兄に向き直り、お礼を宣べようとしたところ、いきなり
「グレース様は、ここまでだ。ここで死んでもらいます。」
リリアーヌの兄は、グレースを崖から突き落とします。向こう側の崖の上は大騒ぎになっているのだが、グレースは、迫りくる谷底を見据えながら、慌てず騒がず、背中に神経を集中させて、背中から白い羽根を広げる。
ふわりとグレースの身体が浮き上がり、無事向こう側の崖のところに降り立つ。
唖然としていたリリアーヌの兄は、正気に戻り、「聖女様、御無事で。」叫んでいる。
リリアーヌの兄は、妹からグレースを亡き者とするように頼まれていたのである。でも、聖女の姿を視て、正気を取り戻し、こんな性悪女が将来の国母となっては大変だとばかりに王家へうっ滞出る。
「へ?リリアーヌがグレース聖女様を殺そうとした?そんなことあるはずがないだろう?」
「え?グレースを崖から突き落とそうとしたら、背中から羽根を生やして、飛んだ。そうだよ、グレースは飛べるよ。小さい時は、白い子ブタが飛んでいるようにしか見えなかったけど、可愛かったよ。」
「え?白い象が飛んでいるようだった?縁起がいいではないか?」
近くにいたリリアーヌは、その話を聞いて、愕然としている。
「当然、リリアーヌも飛べるよね?」
リリアーヌはふるふると首を横に振っている。
結婚式の誓いの時、聖女判定がばれる。そのことを男爵令嬢であるから、知らないでいる。アラミスは、聖女様と結婚することが5歳の頃より決まっており、リリアーヌのことは美人のスレンダーな聖女様だから、グレースと婚約破棄してまで、結婚するつもりでいる。
「小さい時は、グレースと手を繋げば、俺まで、空を一緒に飛べたんだ。楽しかったなぁ。あの頃は。」
もし、それが聖女様でないと知れたら、即刻首を刎ねられる運命にあるということをまだ気づかずにいる。
リリアーヌが震えているのは、今すぐか結婚式の時、飛んで見せてくれと言われたらどうしようかと震えているだけである。
公爵令嬢のグレース・オブジェールは、甘いものが大好きな女の子。グレースにとっては、お妃選定会も聖女認定会もどうでもいいこと。ただ、今日の集まりでは、大好きなスイーツをたらふく食べることだけを目的として、参加しているのだ。
グレースのためのドレスは、外からは見えないが、お腹周りがゴムになっていて、いくらでも食べられるような仕掛けがしてある。
受付を済ませ、本来は、水晶玉判定をするのだが、グレースが向かった先は、一目散に王子様のところではなく、スイーツが並んだカウンター前である。
バイキング形式で、好きなものを好きなだけ取り、テーブル席で座っていただく形式になっていたのである。
そのテーブル席には、男の子の先客がいて、何も知らないグレースは、その子と仲良くおしゃべりしながら、スイーツを楽しんだのである。
「僕は、この赤いイチゴが乗っているのがおすすめだよ。」
「わたくしは、マカロンが一番だと思いますわ。チョコレートも捨てがたいし、エクレアというのでしょうか、長いシュークリームのいぇにチョコがかかっているもの、これはとっても美味しいですわ。」
終盤に差し掛かり、まだ水晶玉判定を受けていないグレースのところへ、係員が水晶玉をもって、現れる。もし、一等を当てたら好きなスイーツを持ち帰ることができると言われたグレースは、スイーツ欲しさに判定を受けることになったのである。
仕方なく、食べる手を止め、渋々、水晶玉に手をかざしたところ、キラキラと輝きだして、見事に一等を勝ち得たのである。
「おお!聖女様だ!公爵令嬢のグレース様が聖女をお当てられました!」
「え……と、わたくしは全部、スイーツを頂きたいのでございますが、このテーブルの上にあるもの、すべて馬車まで運んでくださる?」
「いやいや、聖女様になられたのでございますよ?」そして、第1王子様の婚約者の地位も得られましたのでございますよ。」
「は?それがどうかいたしまして?わたくしが来た目的はひとつ、スイーツを頂くことですわ。」
グレースは、御者を呼び、すべてのお気に入りスイーツを馬車に積み、さっさと帰宅してしまう。
残された男の子は、「あーあ、行っちゃった。もっと、あの娘とおしゃべりしたかったのにな。」
「何を仰っておられます。アラミス様。あの方が聖女様で、アラミス様の御婚約者となられるお方なのでございますよ。」
「ええ?僕のお嫁さんが、あの娘?わーい!やったー!きっと仲良くできると思う。」
それから、数えきれないぐらい毎日、王宮へグレースは通うことになる。お妃教育とアラミスとスイーツ談義をするために。
最初、細かった身体もだんだん横へ広がってきて、ころころとふっくらポッチャリ体形になってきたのである。
見ようによっては、ふくよかでかわいらしいのであるが、学園に入るようになってからはアラミス様の態度が一変。アラミス様からデブス呼ばわりされるようになってきたのである。
アラミス様は、スレンダー好みでいらっしゃるようで、学園内でも男爵令嬢のリリアーヌ嬢と一緒にいられることが多くなりました。
よくリリアーヌ様は、聖女が纏うようなローブを着ていらっしゃって。グレースとどちらが聖女様かわからないいでたちをなさるようになりました。
そして卒業式の日、卒業証書授与の後、パーティが行われます。
「公爵令嬢グレース・オブジェール、貴様との婚約は今をもってとさせてもらうこととする。」
「え?それは、どうしてでございましょうか?」
「貴様に対しては、いつになく何度もダイエットするように申し付けてきたが、俺が言うたびに太っていくではないか?俺はもっと、痩せた女が好きなのだ。俺はリリアーヌに真実の愛を見たのだ。許せ。」
何度となく、グレースはダイエットに挑んだが、どうしても食欲が勝る。ポッチャリしていても受け入れてくれる男性を見つけるわ。アラミス様では、無理だったけど。
「長きに渡る妃教育、大儀であった。俺はここにいる男爵令嬢リリアーヌと結婚することにしたのだ。さらばだグレース。」
「わかりました。それでは、御機嫌よう。」
「これからどうするのだ?」
「世界中の美味しいものを食べ歩きます。」
その言葉を聞いて、アラミスは幼い日々の頃を思い出し、フッと笑う。
「出立日がわかれば、知らせておくれ。リリアーヌの兄貴が護衛をしたいと申し出ておるから。」
「ありがとう存じます。アラミス様もどうか、お幸せになってくださいませ。」
「うむ。いつかメープル国へ帰ってくることがあれば、土産話をたくさんしてくれ。」
「結婚式の日取りが決まれば、公爵邸のほうにでもお知らせくださいませね。空の上から祝福いたしますわね。」
カーテシーをして、最後は手を振って、会場を後にするグレース。きれいな別れ方に、周りの貴族たちも、微笑ましく見ている。
帰宅して、父に婚約破棄されたことを告げると、
「グレースの魅力がわからないような王太子なら、こちらから願い下げである。」
「で、いつ出立するのだ?公爵家ごと、グレースと一緒に出るよ。」
「え?お父様まで、ご一緒に国を捨てる?世界中の美味しいものを食べ歩きされたいのでございますか?」
「うむ。だってこんなかわいい娘の一人旅なんて、許せない!」
「まぁっ!お父様ったらぁ。」
クスクスと笑い合って、当然、この話は使用人全員の耳に入るのである。みんな、お嬢様旦那様とともに、世界中の美味しいものを食べ歩きたいのである。
「同行いたしますとも。お嬢様を一人でなんて、行かせられませんわ。」
世界旅行の話は、領地までも伝えられ、領地の民も使用人も全員で出国することが決まったのである。
王家に出国することを伝え、いよいよ出発です。その日が偶然、アラミスとリリアーヌの結婚式となりましたが、我が公爵家は当然、欠席することになります。
リリアーヌの兄は、妹の結婚式前には、帰ってこられるだろうからと、国境までの御ウェイをしてくれることになったのだが、なぜか連れていかれたところは、西側の断崖絶壁のところでした。
グレースは、谷底が見える崖の上から、王都の公爵家の全員と領地の民、使用人を先に転移魔法で向こう側の崖まで、飛ばします。
そして、自分はリリアーヌの兄に向き直り、お礼を宣べようとしたところ、いきなり
「グレース様は、ここまでだ。ここで死んでもらいます。」
リリアーヌの兄は、グレースを崖から突き落とします。向こう側の崖の上は大騒ぎになっているのだが、グレースは、迫りくる谷底を見据えながら、慌てず騒がず、背中に神経を集中させて、背中から白い羽根を広げる。
ふわりとグレースの身体が浮き上がり、無事向こう側の崖のところに降り立つ。
唖然としていたリリアーヌの兄は、正気に戻り、「聖女様、御無事で。」叫んでいる。
リリアーヌの兄は、妹からグレースを亡き者とするように頼まれていたのである。でも、聖女の姿を視て、正気を取り戻し、こんな性悪女が将来の国母となっては大変だとばかりに王家へうっ滞出る。
「へ?リリアーヌがグレース聖女様を殺そうとした?そんなことあるはずがないだろう?」
「え?グレースを崖から突き落とそうとしたら、背中から羽根を生やして、飛んだ。そうだよ、グレースは飛べるよ。小さい時は、白い子ブタが飛んでいるようにしか見えなかったけど、可愛かったよ。」
「え?白い象が飛んでいるようだった?縁起がいいではないか?」
近くにいたリリアーヌは、その話を聞いて、愕然としている。
「当然、リリアーヌも飛べるよね?」
リリアーヌはふるふると首を横に振っている。
結婚式の誓いの時、聖女判定がばれる。そのことを男爵令嬢であるから、知らないでいる。アラミスは、聖女様と結婚することが5歳の頃より決まっており、リリアーヌのことは美人のスレンダーな聖女様だから、グレースと婚約破棄してまで、結婚するつもりでいる。
「小さい時は、グレースと手を繋げば、俺まで、空を一緒に飛べたんだ。楽しかったなぁ。あの頃は。」
もし、それが聖女様でないと知れたら、即刻首を刎ねられる運命にあるということをまだ気づかずにいる。
リリアーヌが震えているのは、今すぐか結婚式の時、飛んで見せてくれと言われたらどうしようかと震えているだけである。
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