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「あれ・・・?」
「どうかされました?」
「いえ、すみません。もう一度行きますね」
魅了無効。解析完了、魅了を鬼眼から使用可能となりました。
「あ、あれぇ・・・すみません、私の魅了が効かないみたいなので担当を変更させていただきます。誠に申し訳ございません」
申し訳なさそうに蛇鬼の方は部屋から退出し、程なくして、ドアがノックされ入ってきてもらうと今度は角の数が四本ある蛇鬼が現れた。
「よろしくおねがいします。この度は当店をご利用いただきありがとうございます。さっそくさせて頂きます」
先ほどと同じように眼をじっと見ているが、同じようにかかる気配はなかった。
魅了無効。
片目は機械の眼だからそもそもかからない気がしている。鬼眼の方は自称神様からの貰い物だからもしかして効かないのかもしれない。
魅了無効。魔力を載せた特殊波長を視覚神経へ流す事により脳へ直接働きかける模様。距離による減衰があり、眼鏡などのレンズや光の屈折で防げる可能性があり。眼球そのものへ影響があるため、視線があっていなかったとしても可能。脳が視覚神経を利用している部位への脆弱性をついた技術と見受けられる。
サイボーグには効かないってことか?
不明、魔力がサイボーグ機体にどのような影響を及ぼすか検証不可。
俺はサイボーグでは?
鬼眼を取り込んだ事により、別種へとバージョンアップされた為、同一機体ではありません。
それってつまりワンオフってことか・・・。
「申し訳ございません。当店では魅了サービスはご利用不可能だということが判明いたしました。その、このようなことは今までございませんでしたので、大変申し訳ございません」
どうやら俺には効かない事がわかった。鬼眼の力は相手の魅了を取得してしまったし、割と有能なのかもしれない。店を後にし、ナミはどうだった?と聞いてきたので無効化されたことを伝え、どういう作用で魅了されるのかなどを連携した。
そのあと、寝泊まりできる場所に戻り、その日は休む事にした。数日間、都市内を案内人に案内させ、俺とナミはこの都市に見どころというか、長く居ても楽しめる場所ではないというのが共通認識となった。最後に案内人に荒くれ者が集まりそうな酒場へいくことにした。
「私たちはそういう場所でこそ輝くと思うわけ」
「まあ、戦闘力を売りにして日々生活していたしな」
酒場に到着し、中に入ると値踏みされているのがわかった。どうやら俺はこの空気が馴染みがあって落ち着く事がわかった。そして、自分の見た目がちんちくりんであったことに気づき、ちょっとだけ悲しくなった。ナミの方は、サイキッカー兵装じゃないので、場違い感があった。
「角無しにしちゃあ、いい顔してるじゃねぇか。ちょっと付き合えよ」
さっそく絡まれて腕をつかみかかる角が生えた巨体の鬼人がいた。つかもうとした瞬間に入口から放り出され、一瞬にして酒場内が静寂に包まれた。ナミが相手の力を倍以上にし、片手で投げ飛ばしたからだ。
「図体と角だけは立派な集まりだけど中身カスッカスしかいないのかしら?」
ナミがわかりやすく喧嘩を売り、酒場内にいた鬼人たちは武器を抜く者や拳で語ろうとする者など殺意あふれる場所に変わった。俺は、武器持ちを相手することにし、横に並ぶと周りから笑い声が上がった。
「どうかされました?」
「いえ、すみません。もう一度行きますね」
魅了無効。解析完了、魅了を鬼眼から使用可能となりました。
「あ、あれぇ・・・すみません、私の魅了が効かないみたいなので担当を変更させていただきます。誠に申し訳ございません」
申し訳なさそうに蛇鬼の方は部屋から退出し、程なくして、ドアがノックされ入ってきてもらうと今度は角の数が四本ある蛇鬼が現れた。
「よろしくおねがいします。この度は当店をご利用いただきありがとうございます。さっそくさせて頂きます」
先ほどと同じように眼をじっと見ているが、同じようにかかる気配はなかった。
魅了無効。
片目は機械の眼だからそもそもかからない気がしている。鬼眼の方は自称神様からの貰い物だからもしかして効かないのかもしれない。
魅了無効。魔力を載せた特殊波長を視覚神経へ流す事により脳へ直接働きかける模様。距離による減衰があり、眼鏡などのレンズや光の屈折で防げる可能性があり。眼球そのものへ影響があるため、視線があっていなかったとしても可能。脳が視覚神経を利用している部位への脆弱性をついた技術と見受けられる。
サイボーグには効かないってことか?
不明、魔力がサイボーグ機体にどのような影響を及ぼすか検証不可。
俺はサイボーグでは?
鬼眼を取り込んだ事により、別種へとバージョンアップされた為、同一機体ではありません。
それってつまりワンオフってことか・・・。
「申し訳ございません。当店では魅了サービスはご利用不可能だということが判明いたしました。その、このようなことは今までございませんでしたので、大変申し訳ございません」
どうやら俺には効かない事がわかった。鬼眼の力は相手の魅了を取得してしまったし、割と有能なのかもしれない。店を後にし、ナミはどうだった?と聞いてきたので無効化されたことを伝え、どういう作用で魅了されるのかなどを連携した。
そのあと、寝泊まりできる場所に戻り、その日は休む事にした。数日間、都市内を案内人に案内させ、俺とナミはこの都市に見どころというか、長く居ても楽しめる場所ではないというのが共通認識となった。最後に案内人に荒くれ者が集まりそうな酒場へいくことにした。
「私たちはそういう場所でこそ輝くと思うわけ」
「まあ、戦闘力を売りにして日々生活していたしな」
酒場に到着し、中に入ると値踏みされているのがわかった。どうやら俺はこの空気が馴染みがあって落ち着く事がわかった。そして、自分の見た目がちんちくりんであったことに気づき、ちょっとだけ悲しくなった。ナミの方は、サイキッカー兵装じゃないので、場違い感があった。
「角無しにしちゃあ、いい顔してるじゃねぇか。ちょっと付き合えよ」
さっそく絡まれて腕をつかみかかる角が生えた巨体の鬼人がいた。つかもうとした瞬間に入口から放り出され、一瞬にして酒場内が静寂に包まれた。ナミが相手の力を倍以上にし、片手で投げ飛ばしたからだ。
「図体と角だけは立派な集まりだけど中身カスッカスしかいないのかしら?」
ナミがわかりやすく喧嘩を売り、酒場内にいた鬼人たちは武器を抜く者や拳で語ろうとする者など殺意あふれる場所に変わった。俺は、武器持ちを相手することにし、横に並ぶと周りから笑い声が上がった。
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