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ライバル登場、謎のイケメン騎士。前々編
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ともあれもうすぐお昼だったこともあり、私たちはランチにすることにした。
レジーナ曰く、ここから少し離れた郊外に美味しいカフェがあるらしい。
朝ごはんも遅めだったし、軽く運動がてらそこまで歩こうとなったのだ。
空腹は最高のスパイスっていうしね。折角ならそこそこお腹を空かせて行った方が絶対いい。
そんなわけで小一時間ほど歩くとお洒落なカフェに辿り着く。
店の看板にはミネルヴァー・カルフィと綺麗な筆記体で書かれている。
中に入ると見事な装飾品が置かれており、落ち着いたミュージックも流れ、とても雰囲気のいい店であった。
ソワソワしながら席に着いた私たちはメニュー表を見てみたものの、麦ワラサのカルパッチョ、山豚フィレ肉の香草パン粉揚げ、コーンポタージュに乾パンを添えて……とか、なんだか舌を噛みそうなものばかりだったのでレジーナにお任せした。
手慣れた様子で注文をするレジーナに尊敬の眼差しを向けながらも届いた料理に舌鼓を打つ。
味ももちろ決して名前負けしておらず、とても美味しかった。
いやぁ、これが都会の味ってやつね。ウチの地元ではとても食べられないな。
一応令嬢らしい振る舞いは出来たつもりだけど、大丈夫だったかなぁ……ちょっと不安。
ともあれ是非また行きたいものである。
ホクホク顔で満足感に浸りながら宿へ戻る道中、冒険者ギルドの入り口にて見知った姿を目にする。
キリアだ。一体何をしているんだろうと思っていると、向こうも私を見つけたようだ。
苛立った様子でズカズカと歩いてくる。
「ずっと待っていたのに、なかなか来なくてどうしたのかと思っていたよ。一体どこで何をしていたんだい?」
「え? 皆でランチしてたんだけど」
首を傾げて返す。
キリアはため息を吐き、言葉を続ける。
「先日と口調が違うのが気になるが……まぁいい。君は冒険者なのだろう。ちゃんと朝早く起きて仕事を探しに来ないとダメじゃないか。言っておくが冒険者が自由業だからといって気が向いた時だけ仕事をしよう、なんて思っていたらすぐに食えなくなってしまうぞ? 依頼というのは朝一番に張り出されるから、美味しい仕事は争奪戦にもなる。だから新人はいち早く来て、自分が出来そうな仕事を先に確保しなければいけないんだ。自由だからこそ勤勉に、真面目に日々をこなす。それが冒険者として一番大事なことだ。わかったかい?」
むぅ、真面目だなぁ。説教されてしまった。
でもキリアの言うことも一理ある。私がのほほんとしているから、心配してくれたのだろう。
よくボーっとしていると言われるからなぁ私は。
「わかった。ありがとう教えてくれて」
「ば……っ! 礼を言われる筋合いはない!」
私の言葉にキリアは顔を赤らめ、プイっとそっぽを向いた。
「まさしく三角関係ですねぇご主人様」
メフィが何やらニヤニヤしているが……なんか変なフラグでも立てたかな。
いやきっと気のせいだろう。
「ていうか何で私を待っていたの?」
「……ハッ! そうだった。――こほん、僕がここへ来た理由は一つ、アゼリア君に勝負を申し込む為だ」
突如、キリアは私をバシッと指を差してきた。
「君のような素人が尊敬するレジーナさんの隣にいるのはふさわしくない。だから僕と勝負しろ。僕が勝ったら君はレジーナさんの元を去る。君が勝ったらそのまま好きにするがいい」
おおっ、これは『物語』でよく見る決闘というやつか。そんなものを仕掛けてくるなんて……うーん、ライバルっぽい。キリアってば私の望む通りの反応をしてくれるじゃないの。
「よーし乗った!」
「ちょ! ご主人様ってば!」
返事する私の耳をメフィが引っ張る。
「条件も聞かずに勝負に乗るなんてダメですってば! 大体それじゃ、あっちが勝ってもデメリットないじゃないですか!」
「別に楽しそうだからいいんだけどなぁ」
メフィって意外と変なこと拘るよな。しかしキリアは何か思う所があるのか、ふむと頷いている。
「確かに……この条件では君にメリットがないな。では僕が負けた場合、君の言うことを何でも聞くというのはどうだい? 勝負の内容はギルドの依頼をどちらがより早くこなせるかだ」
「おっけー、んじゃそれで」
「即答か。ふっ、どうやら少なくともそこらの新人とは一味違うらしいな。いいだろう。では来るといい。正々堂々決着をつけるとしよう」
「望むところだ!」
そう言ってキリアと共に冒険者ギルドへと入っていく。
「あのー……一応当事者である私の意見とかは、聞いてくれないのかなー……なんて」
背後の方でレジーナの寂しそうな声が聞こえた気がした。
ギルドに入った私たちは早速掲示板の元へ行く。キリアの言った通り、昼過ぎているからかあまり依頼は残っていない。なるほど、あまり遅く来るとこうなるのか。勉強になるな。
しかしキリアは迷うことなく一枚の依頼を手に取った。
「ふっ、やはり残っていたな。今の時期ならこの手の依頼が沢山あると思っていたよ」
「それって……げっ」
キリアが手にした依頼を見て、思わず声を上げる。
それは草刈り。夏、草が生えだす時期に殺到する依頼だ。
言うまでもなく面倒で徒労感も半端ではなく、その上報酬も安いから敬遠されているのだろう。
もう昼過ぎだというのに誰も手を付けていない。
私も実家にいた頃に何度か手伝わされたが、それはもう、面倒臭かったものだ。
「ねぇ、決闘とかにしない? もしくはホラ、そこのゴブリン討伐依頼をどちらが先に終わらせるか、とかさ」
私の提案にキリアは首を横に振る。
「馬鹿を言うな。君のような少女と決闘なんて僕に恥をかかせるつもりか? それにゴブリン討伐なんて君には危険すぎるだろう。どちらも僕に有利過ぎる。草刈りでようやくギリギリなくらいだ」
そう言って頷くキリアだが、あんまり冒険者っぽくないしやりたくないんだよなぁ。
でも私のライバルが考えてくれた勝負方法だ。それを無下にするのは悪い気もする。
折角で来たライバルなのだし、大事にしないとね。
「わかったよ。草刈りで勝負しよう」
「うん、その心意気や良し! さぁ好きな狩場を選ぶがいい」
キリアは燃えているが……うーん、やっぱり草刈りじゃあ盛り上がらないよなぁ。
レジーナ曰く、ここから少し離れた郊外に美味しいカフェがあるらしい。
朝ごはんも遅めだったし、軽く運動がてらそこまで歩こうとなったのだ。
空腹は最高のスパイスっていうしね。折角ならそこそこお腹を空かせて行った方が絶対いい。
そんなわけで小一時間ほど歩くとお洒落なカフェに辿り着く。
店の看板にはミネルヴァー・カルフィと綺麗な筆記体で書かれている。
中に入ると見事な装飾品が置かれており、落ち着いたミュージックも流れ、とても雰囲気のいい店であった。
ソワソワしながら席に着いた私たちはメニュー表を見てみたものの、麦ワラサのカルパッチョ、山豚フィレ肉の香草パン粉揚げ、コーンポタージュに乾パンを添えて……とか、なんだか舌を噛みそうなものばかりだったのでレジーナにお任せした。
手慣れた様子で注文をするレジーナに尊敬の眼差しを向けながらも届いた料理に舌鼓を打つ。
味ももちろ決して名前負けしておらず、とても美味しかった。
いやぁ、これが都会の味ってやつね。ウチの地元ではとても食べられないな。
一応令嬢らしい振る舞いは出来たつもりだけど、大丈夫だったかなぁ……ちょっと不安。
ともあれ是非また行きたいものである。
ホクホク顔で満足感に浸りながら宿へ戻る道中、冒険者ギルドの入り口にて見知った姿を目にする。
キリアだ。一体何をしているんだろうと思っていると、向こうも私を見つけたようだ。
苛立った様子でズカズカと歩いてくる。
「ずっと待っていたのに、なかなか来なくてどうしたのかと思っていたよ。一体どこで何をしていたんだい?」
「え? 皆でランチしてたんだけど」
首を傾げて返す。
キリアはため息を吐き、言葉を続ける。
「先日と口調が違うのが気になるが……まぁいい。君は冒険者なのだろう。ちゃんと朝早く起きて仕事を探しに来ないとダメじゃないか。言っておくが冒険者が自由業だからといって気が向いた時だけ仕事をしよう、なんて思っていたらすぐに食えなくなってしまうぞ? 依頼というのは朝一番に張り出されるから、美味しい仕事は争奪戦にもなる。だから新人はいち早く来て、自分が出来そうな仕事を先に確保しなければいけないんだ。自由だからこそ勤勉に、真面目に日々をこなす。それが冒険者として一番大事なことだ。わかったかい?」
むぅ、真面目だなぁ。説教されてしまった。
でもキリアの言うことも一理ある。私がのほほんとしているから、心配してくれたのだろう。
よくボーっとしていると言われるからなぁ私は。
「わかった。ありがとう教えてくれて」
「ば……っ! 礼を言われる筋合いはない!」
私の言葉にキリアは顔を赤らめ、プイっとそっぽを向いた。
「まさしく三角関係ですねぇご主人様」
メフィが何やらニヤニヤしているが……なんか変なフラグでも立てたかな。
いやきっと気のせいだろう。
「ていうか何で私を待っていたの?」
「……ハッ! そうだった。――こほん、僕がここへ来た理由は一つ、アゼリア君に勝負を申し込む為だ」
突如、キリアは私をバシッと指を差してきた。
「君のような素人が尊敬するレジーナさんの隣にいるのはふさわしくない。だから僕と勝負しろ。僕が勝ったら君はレジーナさんの元を去る。君が勝ったらそのまま好きにするがいい」
おおっ、これは『物語』でよく見る決闘というやつか。そんなものを仕掛けてくるなんて……うーん、ライバルっぽい。キリアってば私の望む通りの反応をしてくれるじゃないの。
「よーし乗った!」
「ちょ! ご主人様ってば!」
返事する私の耳をメフィが引っ張る。
「条件も聞かずに勝負に乗るなんてダメですってば! 大体それじゃ、あっちが勝ってもデメリットないじゃないですか!」
「別に楽しそうだからいいんだけどなぁ」
メフィって意外と変なこと拘るよな。しかしキリアは何か思う所があるのか、ふむと頷いている。
「確かに……この条件では君にメリットがないな。では僕が負けた場合、君の言うことを何でも聞くというのはどうだい? 勝負の内容はギルドの依頼をどちらがより早くこなせるかだ」
「おっけー、んじゃそれで」
「即答か。ふっ、どうやら少なくともそこらの新人とは一味違うらしいな。いいだろう。では来るといい。正々堂々決着をつけるとしよう」
「望むところだ!」
そう言ってキリアと共に冒険者ギルドへと入っていく。
「あのー……一応当事者である私の意見とかは、聞いてくれないのかなー……なんて」
背後の方でレジーナの寂しそうな声が聞こえた気がした。
ギルドに入った私たちは早速掲示板の元へ行く。キリアの言った通り、昼過ぎているからかあまり依頼は残っていない。なるほど、あまり遅く来るとこうなるのか。勉強になるな。
しかしキリアは迷うことなく一枚の依頼を手に取った。
「ふっ、やはり残っていたな。今の時期ならこの手の依頼が沢山あると思っていたよ」
「それって……げっ」
キリアが手にした依頼を見て、思わず声を上げる。
それは草刈り。夏、草が生えだす時期に殺到する依頼だ。
言うまでもなく面倒で徒労感も半端ではなく、その上報酬も安いから敬遠されているのだろう。
もう昼過ぎだというのに誰も手を付けていない。
私も実家にいた頃に何度か手伝わされたが、それはもう、面倒臭かったものだ。
「ねぇ、決闘とかにしない? もしくはホラ、そこのゴブリン討伐依頼をどちらが先に終わらせるか、とかさ」
私の提案にキリアは首を横に振る。
「馬鹿を言うな。君のような少女と決闘なんて僕に恥をかかせるつもりか? それにゴブリン討伐なんて君には危険すぎるだろう。どちらも僕に有利過ぎる。草刈りでようやくギリギリなくらいだ」
そう言って頷くキリアだが、あんまり冒険者っぽくないしやりたくないんだよなぁ。
でも私のライバルが考えてくれた勝負方法だ。それを無下にするのは悪い気もする。
折角で来たライバルなのだし、大事にしないとね。
「わかったよ。草刈りで勝負しよう」
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