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ライバル出現!? 謎のイケメン聖騎士。前編
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「いやー、無事に宿が決まってよかったよかった」
朝食を食べ終えた私たちは、宿の外へと繰り出していた。
外は晴天、日傘を差していても眩しい程の気持ちいい朝だ。
「あのーご主人様? 今更ですがその、日光とか大丈夫なんです? ホラ吸血鬼ってアレじゃないですか」
「ん? そりゃキツいよ」
吸血鬼というのは日光が苦手で、直接浴びると灰になると言われている。
下位の吸血鬼ならともかく、真祖である私はその程度で死にはしない。
とはいえヒリヒリするのは事実なので、薄く伸ばした魔力を纏って遮断しているのだ。
あと日傘と白の帽子、ワンピース。それでも真昼間は気怠いけど。
「なるほど、ご主人様の珍妙……じゃなくて可愛らしい恰好にはそんな理由があったのですね」
「うん、折角人の街に来てるんだもの。日中外に出ないのはもったいないでしょ」
昼は寝て過ごし、夜に活動をする。もちろん私としてはその方が圧倒的に楽なのだが、郷に入っては郷に従え。
冒険者を目指した時から頑張って生活スタイルを改善したのである。
その為には手間は惜しまない。結構形から入るタイプなのだ私は。
「ふぅむ、日光を遮断する術式か……日焼け止めや冷却の魔術に似ているかしら。変化にも近いわね。……面白い」
「ちょ、やめてよレジーナったら。あはははは」
間近でじっと見つめられ、くすぐったさに思わず笑ってしまう。
魔術が好きなレジーナは私の一族が使う術式が気になって仕方ないようだ。
昨日も契約魔術の仕組みとか事細かく聞かれたしなぁ。と言っても私はイマイチ理解せず感覚で使っているから、教えろと言われても困るんだけど。
「――おい」
じゃれ合いをしながら往来を歩いていると、突然声を掛けられる。
金髪の少年だ。騎士のような鎧を纏い、腰には剣。青いマントを靡かせている。
キリッとした目と固く結んだ口元が何ともイケメンだ。
私たちに何か用なのだろうか。じっとこちらを見つめてくる辺り、人違いなどではなさそうだが。
「ごきげんよう、どちらさまでございますか?」
軽く会釈をする私を見て、少年はギリっと歯噛みした。
そしてつかつかとまっすぐにレジーナの元へ歩み寄る。
「どういうことです! 師匠っ!」
突然の言葉に私とメフィは目を丸くして、声を上げた。
「ししょぉーっ!?」
――と。
◇
「えーと……まずは紹介するわね。この子は――」
「いえ、自己紹介くらい自分でします」
少年はきっぱりと言い放つ。
なんだか棘がある感じだ。というか私、睨まれてない?
レジーナの紹介を遮るように、言葉を続ける。
「僕は聖騎士キリア=ゼスフォード。レジーナさんは僕の師匠だ」
――教会直属聖堂騎士、略して聖騎士。世界中に散らばる教会傘下の騎士で、有体に言えば悪魔や邪教退治、暴徒の鎮圧といった仕事を行う教会の実働部隊である。
その特性上戦闘力が必要不可欠なので、下っ端の頃は実地教育の為に冒険者をやらせることもあるとか。
地味に詳しいのは大昔ご先祖様たちがドンパチやってた相手だからだ。
祖父や曾祖父たちが幾度として戦ったという、まさに吸血鬼一族の宿敵とも言える存在である。
「えぇっと……でもねキリア。私は先輩冒険者としてあくまで最低限の指導をしていただけで……ずっと師匠と呼んでくれなくてもいいのよ?」
「いいえ。レジーナさんの教え方は本当に素晴らしかった。明快にして丁寧なご教示に僕はずっと感服していました。だからレジーナさん、後にも先にも僕の師匠はあなただけです。あなたは僕を弟子にしてはくれなかったけれど……ならせめて心の中で師匠と呼びお慕いしていました。――なのに一体どういうことなんです!? 何なのですかその女はっ!」
「あ、私?」
いきなり話を振るから驚いたじゃないか。
何って言われても何の話だろう。正直あんまり聞いてなかった。
「僕がどれほど頼み込んでもダメと言っていたのに……何故その女は弟子にしているのです!」
「まぁまぁ落ち着いてキリア。彼女は――」
「私はレジーナの弟子ではありませんの。仲間でしてよ」
そう言ってキリアに手を差し出す。
「アゼリアと申します。よろしくして下さいね。キリアさん」
「……くっ」
にっこり笑う私を見て、キリアは歯噛みする。
「アゼリア、だな。その名前憶えたぞ。次に会った時は覚悟しておくんだな!」
と、捨て台詞を残して明後日の方へ走り出してしまった。
一体何だったんだろう。私はただ首を傾げるのみだった。
◇
「ごめんねアゼリア、一応言っておくけど悪い子じゃないのよ」
キリアが去った後、レジーナはため息を吐きながら言う。
「こう、思い込みが激しいというか、自分がこうだと思ったら真っ直ぐ突っ走っちゃうところがあってねぇ。そこが可愛い所でもあるんだけど……」
「何であの子を弟子にしてあげなかったの?」
人を育てるのが好き、というレジーナだ。あそこまで熱望されたのなら受けてあげてもいいと思うのだが。
しかしレジーナは浮かない顔で首を横に振る。
「あの子は剣士と私は魔術師、簡単な心構え位なら教えられるけど、基本的には得意分野が違うのよ。だから私よりも先輩たちに鍛えて貰いなさいと言ったの」
「むぅ、確かにそっか……」
レジーナとて暇というわけではないだろうし、適性のない者の面倒をいつまでも見る余裕まではないということだろうか。
「でもさ、それはキリアにだってわかっているよね?」
だからずっと付きまとうようなことはせず、今まで離れていたようだ。
なのに何故、ここにきていきなり文句を言いだしたのだろう。それがわからない。
「ぬっふっふっふ……本当にわからないのですかご主人様」
何やら不気味に笑い出すメフィ。一体どうしたのだろうか。
「わかるの? メフィ」
「えぇえぇ、もちろんですとも。それにしても意外とこういう話、鈍いんですねぇ」
たっぷり焦らした後、メフィは私の耳元で囁く。
「あのキリアって子、レジーナが好きなんですよ」
「えーーーっ!?」
「きっとご主人様への嫉妬の気持ちがあったから、さっき絡んできたに違いありません。ぬふふふ……隅に置けないねぇレジーナ」
はえーそうなのかぁ。全然気づかなかったな。
「……ていうかこれ、もしかして三角関係ってやつじゃない?」
恋愛系『物語』の王道、様々な人間模様を描ける為、非常に使い勝手のいい手法だ。
どうやら私はそれに巻き込まれてしまったようである。
参ったなぁ恋愛絡みのトラブルは御免だと言ったばかりだと言うのに、その中でも一番面倒なパターンに巻き込まれてしまったぞ。
……でも何故だかあまり嫌じゃない。
理由は最後にキリアが発した言葉だ。あれってもしや、ライバル宣言というやつだろうか。
きっとそうだ。しかも吸血鬼と聖騎士、まさに宿命って感じですごくワクワクする。
やっぱり『物語』にはライバルの存在が必要不可欠だもんね。
私も次に会った時の為にしっかり覚悟しておかなきゃ。うんうん。
朝食を食べ終えた私たちは、宿の外へと繰り出していた。
外は晴天、日傘を差していても眩しい程の気持ちいい朝だ。
「あのーご主人様? 今更ですがその、日光とか大丈夫なんです? ホラ吸血鬼ってアレじゃないですか」
「ん? そりゃキツいよ」
吸血鬼というのは日光が苦手で、直接浴びると灰になると言われている。
下位の吸血鬼ならともかく、真祖である私はその程度で死にはしない。
とはいえヒリヒリするのは事実なので、薄く伸ばした魔力を纏って遮断しているのだ。
あと日傘と白の帽子、ワンピース。それでも真昼間は気怠いけど。
「なるほど、ご主人様の珍妙……じゃなくて可愛らしい恰好にはそんな理由があったのですね」
「うん、折角人の街に来てるんだもの。日中外に出ないのはもったいないでしょ」
昼は寝て過ごし、夜に活動をする。もちろん私としてはその方が圧倒的に楽なのだが、郷に入っては郷に従え。
冒険者を目指した時から頑張って生活スタイルを改善したのである。
その為には手間は惜しまない。結構形から入るタイプなのだ私は。
「ふぅむ、日光を遮断する術式か……日焼け止めや冷却の魔術に似ているかしら。変化にも近いわね。……面白い」
「ちょ、やめてよレジーナったら。あはははは」
間近でじっと見つめられ、くすぐったさに思わず笑ってしまう。
魔術が好きなレジーナは私の一族が使う術式が気になって仕方ないようだ。
昨日も契約魔術の仕組みとか事細かく聞かれたしなぁ。と言っても私はイマイチ理解せず感覚で使っているから、教えろと言われても困るんだけど。
「――おい」
じゃれ合いをしながら往来を歩いていると、突然声を掛けられる。
金髪の少年だ。騎士のような鎧を纏い、腰には剣。青いマントを靡かせている。
キリッとした目と固く結んだ口元が何ともイケメンだ。
私たちに何か用なのだろうか。じっとこちらを見つめてくる辺り、人違いなどではなさそうだが。
「ごきげんよう、どちらさまでございますか?」
軽く会釈をする私を見て、少年はギリっと歯噛みした。
そしてつかつかとまっすぐにレジーナの元へ歩み寄る。
「どういうことです! 師匠っ!」
突然の言葉に私とメフィは目を丸くして、声を上げた。
「ししょぉーっ!?」
――と。
◇
「えーと……まずは紹介するわね。この子は――」
「いえ、自己紹介くらい自分でします」
少年はきっぱりと言い放つ。
なんだか棘がある感じだ。というか私、睨まれてない?
レジーナの紹介を遮るように、言葉を続ける。
「僕は聖騎士キリア=ゼスフォード。レジーナさんは僕の師匠だ」
――教会直属聖堂騎士、略して聖騎士。世界中に散らばる教会傘下の騎士で、有体に言えば悪魔や邪教退治、暴徒の鎮圧といった仕事を行う教会の実働部隊である。
その特性上戦闘力が必要不可欠なので、下っ端の頃は実地教育の為に冒険者をやらせることもあるとか。
地味に詳しいのは大昔ご先祖様たちがドンパチやってた相手だからだ。
祖父や曾祖父たちが幾度として戦ったという、まさに吸血鬼一族の宿敵とも言える存在である。
「えぇっと……でもねキリア。私は先輩冒険者としてあくまで最低限の指導をしていただけで……ずっと師匠と呼んでくれなくてもいいのよ?」
「いいえ。レジーナさんの教え方は本当に素晴らしかった。明快にして丁寧なご教示に僕はずっと感服していました。だからレジーナさん、後にも先にも僕の師匠はあなただけです。あなたは僕を弟子にしてはくれなかったけれど……ならせめて心の中で師匠と呼びお慕いしていました。――なのに一体どういうことなんです!? 何なのですかその女はっ!」
「あ、私?」
いきなり話を振るから驚いたじゃないか。
何って言われても何の話だろう。正直あんまり聞いてなかった。
「僕がどれほど頼み込んでもダメと言っていたのに……何故その女は弟子にしているのです!」
「まぁまぁ落ち着いてキリア。彼女は――」
「私はレジーナの弟子ではありませんの。仲間でしてよ」
そう言ってキリアに手を差し出す。
「アゼリアと申します。よろしくして下さいね。キリアさん」
「……くっ」
にっこり笑う私を見て、キリアは歯噛みする。
「アゼリア、だな。その名前憶えたぞ。次に会った時は覚悟しておくんだな!」
と、捨て台詞を残して明後日の方へ走り出してしまった。
一体何だったんだろう。私はただ首を傾げるのみだった。
◇
「ごめんねアゼリア、一応言っておくけど悪い子じゃないのよ」
キリアが去った後、レジーナはため息を吐きながら言う。
「こう、思い込みが激しいというか、自分がこうだと思ったら真っ直ぐ突っ走っちゃうところがあってねぇ。そこが可愛い所でもあるんだけど……」
「何であの子を弟子にしてあげなかったの?」
人を育てるのが好き、というレジーナだ。あそこまで熱望されたのなら受けてあげてもいいと思うのだが。
しかしレジーナは浮かない顔で首を横に振る。
「あの子は剣士と私は魔術師、簡単な心構え位なら教えられるけど、基本的には得意分野が違うのよ。だから私よりも先輩たちに鍛えて貰いなさいと言ったの」
「むぅ、確かにそっか……」
レジーナとて暇というわけではないだろうし、適性のない者の面倒をいつまでも見る余裕まではないということだろうか。
「でもさ、それはキリアにだってわかっているよね?」
だからずっと付きまとうようなことはせず、今まで離れていたようだ。
なのに何故、ここにきていきなり文句を言いだしたのだろう。それがわからない。
「ぬっふっふっふ……本当にわからないのですかご主人様」
何やら不気味に笑い出すメフィ。一体どうしたのだろうか。
「わかるの? メフィ」
「えぇえぇ、もちろんですとも。それにしても意外とこういう話、鈍いんですねぇ」
たっぷり焦らした後、メフィは私の耳元で囁く。
「あのキリアって子、レジーナが好きなんですよ」
「えーーーっ!?」
「きっとご主人様への嫉妬の気持ちがあったから、さっき絡んできたに違いありません。ぬふふふ……隅に置けないねぇレジーナ」
はえーそうなのかぁ。全然気づかなかったな。
「……ていうかこれ、もしかして三角関係ってやつじゃない?」
恋愛系『物語』の王道、様々な人間模様を描ける為、非常に使い勝手のいい手法だ。
どうやら私はそれに巻き込まれてしまったようである。
参ったなぁ恋愛絡みのトラブルは御免だと言ったばかりだと言うのに、その中でも一番面倒なパターンに巻き込まれてしまったぞ。
……でも何故だかあまり嫌じゃない。
理由は最後にキリアが発した言葉だ。あれってもしや、ライバル宣言というやつだろうか。
きっとそうだ。しかも吸血鬼と聖騎士、まさに宿命って感じですごくワクワクする。
やっぱり『物語』にはライバルの存在が必要不可欠だもんね。
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