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51. 竜王国の王都②
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「ここは貴族向けの商店街だから、一度来ておいた方がいいと思ったんだ。気になる店があれば入ろう」
ジーク様がそう紹介してくれて、ここで降りる理由を理解した。
言われてみれば、お洒落なデザインのお店が多い気がする。
どのお店もローザニアみたいに豪華ではないから、最初は「何もない」と思ってしまったのよね……。
馬車を降りると、ジーク様が私の手を握ってきた。
「外では恥ずかしいです……」
誰かに見られるのが恥ずかしくてそう言ってみれば、「みんなやってることだし恥ずかしくないよ」と言われてしまった。
「みんなって、実際に見たのですか?」
そう聞いてみれば、視線を逸らすジーク様。
これは見ないで言ってるわね!
でも……可哀想だし、守られてるって感じが心地よいから手は繋ぐことにした。
幸いにも周りには殿方しかいから社交界で噂されることはないよね……?
気になっちゃうから気にしないようにしよう……。
色々気にしてしまったけど、恥ずかしさを紛らわすためにも王都を満喫することとに決めた私。
早速、ジーク様に色々と聞くことにした。
「この辺はどんなお店がありますの?」
「色々あるよ。服も宝石の類も、生花を扱ってる店もあるよ」
「普段はここでなんでも揃うのですね?」
「ああ」
そんな会話をしながら歩いている途中、私は服を扱っているお店の前で足を止めた。
「このお店、入ってもいいですか?」
「ああ」
ジーク様にそう言ってもらえてたから、私はドレスやお洋服を扱っているお店に入った。
ここに来たのは、手持ちの服が圧倒的に少ないのをなんとかしたいから。
ちなみにだけど、お金はジーク様が払ってくれるから安心して買うことができる。
宝石を売ろうと準備していたところをジーク様に見つかって問い詰められた時は焦ったけど、私のことを思ってのことだったから安心したのが昨夜の話。
だから、あまり高いものを買うつもりはない。
元々あまり贅沢をしていないのもあるけど、ジーク様に申し訳ないから。
お店に入った私は早速好みのデザインのものを探している。
お店の中はサイズごとに場所が分かれているから、あまり歩き回る必要はない。
ちなみに、このお店は完成品だけを扱っているけれど、完成を待たなくていいというのもあって人気らしい。
「ジーク様、これどう思いますか?」
「うーん、どうだろう……。似合ってはいるんだけど、外行きで着るならもう少し飾り気の多い方がいいと思う
とりあえず、試着してみて」
そう言われて試着室に連行される私。
自分で行けるから離して欲しいのだけど……。
「どうでしょうか……?」
「うん、いいと思うよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、次これ着てみて」
そう言って少し可愛らしいデザインのワンピースを差し出すジーク様。
私が着替えてる間に持ってきていたみたいです。
「どうですか?」
「ちょっと派手すぎたね……。こっちはどう?」
この後、2時間近くかけて20着以上も試着してしまった。
その中から10着ほど選んでジーク様に買ってもらった。
ここのお店のドレスは完成品を売ってるけど、全く同じデザインのものは売っていないらしいから、お茶会などで服が被る事はないみたい。
買ったものを王都にあるお屋敷に届けるようにお店の人にお願いして店を出た私はこう口にした。
「時間かけすぎてしまってごめんなさい……」
「予定通りだから安心して。さ、次のところに行こう」
そう言いながら自然な感じで手を差し出してくるジーク様。
私は「はいっ」と返事をしてその手をとった。
この後、途中でレストランに寄ったり、アクセサリーを扱うお店や本を扱っているお店などに1時間ずつくらい滞在してからお屋敷に戻った。
その時には日がすっかり暮れていた。
ジーク様がそう紹介してくれて、ここで降りる理由を理解した。
言われてみれば、お洒落なデザインのお店が多い気がする。
どのお店もローザニアみたいに豪華ではないから、最初は「何もない」と思ってしまったのよね……。
馬車を降りると、ジーク様が私の手を握ってきた。
「外では恥ずかしいです……」
誰かに見られるのが恥ずかしくてそう言ってみれば、「みんなやってることだし恥ずかしくないよ」と言われてしまった。
「みんなって、実際に見たのですか?」
そう聞いてみれば、視線を逸らすジーク様。
これは見ないで言ってるわね!
でも……可哀想だし、守られてるって感じが心地よいから手は繋ぐことにした。
幸いにも周りには殿方しかいから社交界で噂されることはないよね……?
気になっちゃうから気にしないようにしよう……。
色々気にしてしまったけど、恥ずかしさを紛らわすためにも王都を満喫することとに決めた私。
早速、ジーク様に色々と聞くことにした。
「この辺はどんなお店がありますの?」
「色々あるよ。服も宝石の類も、生花を扱ってる店もあるよ」
「普段はここでなんでも揃うのですね?」
「ああ」
そんな会話をしながら歩いている途中、私は服を扱っているお店の前で足を止めた。
「このお店、入ってもいいですか?」
「ああ」
ジーク様にそう言ってもらえてたから、私はドレスやお洋服を扱っているお店に入った。
ここに来たのは、手持ちの服が圧倒的に少ないのをなんとかしたいから。
ちなみにだけど、お金はジーク様が払ってくれるから安心して買うことができる。
宝石を売ろうと準備していたところをジーク様に見つかって問い詰められた時は焦ったけど、私のことを思ってのことだったから安心したのが昨夜の話。
だから、あまり高いものを買うつもりはない。
元々あまり贅沢をしていないのもあるけど、ジーク様に申し訳ないから。
お店に入った私は早速好みのデザインのものを探している。
お店の中はサイズごとに場所が分かれているから、あまり歩き回る必要はない。
ちなみに、このお店は完成品だけを扱っているけれど、完成を待たなくていいというのもあって人気らしい。
「ジーク様、これどう思いますか?」
「うーん、どうだろう……。似合ってはいるんだけど、外行きで着るならもう少し飾り気の多い方がいいと思う
とりあえず、試着してみて」
そう言われて試着室に連行される私。
自分で行けるから離して欲しいのだけど……。
「どうでしょうか……?」
「うん、いいと思うよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、次これ着てみて」
そう言って少し可愛らしいデザインのワンピースを差し出すジーク様。
私が着替えてる間に持ってきていたみたいです。
「どうですか?」
「ちょっと派手すぎたね……。こっちはどう?」
この後、2時間近くかけて20着以上も試着してしまった。
その中から10着ほど選んでジーク様に買ってもらった。
ここのお店のドレスは完成品を売ってるけど、全く同じデザインのものは売っていないらしいから、お茶会などで服が被る事はないみたい。
買ったものを王都にあるお屋敷に届けるようにお店の人にお願いして店を出た私はこう口にした。
「時間かけすぎてしまってごめんなさい……」
「予定通りだから安心して。さ、次のところに行こう」
そう言いながら自然な感じで手を差し出してくるジーク様。
私は「はいっ」と返事をしてその手をとった。
この後、途中でレストランに寄ったり、アクセサリーを扱うお店や本を扱っているお店などに1時間ずつくらい滞在してからお屋敷に戻った。
その時には日がすっかり暮れていた。
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