215 / 259
第五章 王のいない側近
新たな道
しおりを挟む
ノヴァルディオン領はどうしても行かなければならない領土だった。
何故なら伝承を解くためにも、北西にあるジョセフィーヌ領と面しているリーベルビランとゼヌニムより、東南の逆側にあるノヴァルディオンの方がヨハネの妨害もされにくい。
「一度シルヴィに報告しなければならない。このことはマリアさまは無関係だとな。マリアさまとアビ・グレイルヒューケンもご同行お願いします」
わたしたちは急いで通信の間に向かって、シルヴィ・スヴァルトアルフと話をすることになった。
シルヴィもこのことで動いているみたいなのですぐに時間を取ってくれた。
「うむ、さて話を聞かせてくれるかマリア・ジョセフィーヌよ」
重々しく口を開き、その眼光は鋭くわたしを突き刺した。
疑いの目を向けているのは明らかだ。
「わたくしも分かりません。今後ノヴァルディオン領には行くつもりでしたが、それはシルヴィを通してからのつもりでした」
「なるほど、それは伝承を解くためにか?」
「はい、伝承を解くと他領にはしわ寄せがいくのがどうしても納得できないのです。行ったところは神の恩恵が多くなるなら全部したほうがいいに決まっています。ですがその前に十分な調査を行ないたいと思っております」
「なるほど。ただ一つ聞きたい。スヴァルトアルフの伝承を解いて以降は逆に他領の要求魔力が抑えられたと報告があった。これはどういった理由かな?」
わたしは言葉が詰まった。
三領土の伝承を解いた時には、他の領土に魔力の皺寄せが行ったと聞く。
それなのに今回は他領に良い方向に恩恵が与えられたと言われた。
わたしたちの仮定が全て覆される言葉だった。
ジョセフィーヌ領以外でも同じような結果になれば、神を怒らせていないという結論を出そうと考えていたのに、それと真逆の結果が出たのだ。
「分からぬか。まあよい。それよりも襲撃者の目的はそなたの邪魔ではないか?」
「確かにそうかもしれません。このままだと……」
今なにをするのが最善かをわたしは頭をフルに使って考える。
アビ・グレイルヒューケンが発言を求めた。
「お聞きしたいのですが、どこの領土が襲われたのですか?」
「ライヘン以外の三領土はもうすでに祭壇を破壊されたと聞く。一人の戦士に甚大な被害を受けているらしい。どの領土も手酷くやられ、かつ死者を誰も出さないという手加減までされてな。どの領土も突然出現したと口を揃えているね」
どんな化け物だ、とわたしたちは唖然とする。
ノヴァルディオンも優秀な騎士は多い。
それなのに一人の戦士に負けるなんて、セルランと同等以上の強さを持つということだ。
そこでわたしが思う二つの候補者が現れる。
一つは犯罪組織を追い詰める時に出てきた男。
そしてもう一つは昨日突如現れて不思議な言葉を残す女を守っていた戦士だ。
「まさか……もうあそこまで移動したっていうの? どうやって……、いやそれよりも」
一日で移動を終えて、三領土を襲撃するなんて普通ではない。
組織で動いているのかもしれない。
だがセルランクラスの騎士がそんなにいるわけがない。
「おい、何か分かったのなら話せ」
シルヴィがわたしが何かに気付いたことを察して答えを急がせる。
わたしはその人物たちの心当たりを告げた。
「なるほど、ノヴァルディオンには行くなと行って、自分は即日攻め入るのか。実に腹立たしいやつだ。なら次に攻めるのはライヘンだろう。しかし我々がマリア・ジョセフィーヌを匿っている以上は他領と微妙な関係となっている。おいそれと援軍を出すこともできんとはもどかしい」
「それでしたらわたしめが交渉しましょう」
グレイル・ヒューケンが前に出て役目を買って出た。
わたしはバレないように内心で舌打ちした。
わたしが元々用意していた手札だったが、思わぬ形で使うことになった。
彼はアビ・ライヘンとは仲が良い。
ノヴァルディオンとの交渉の時には彼に活躍してもらおうと裏で考えていた。
それなのに予想と違うところで彼の力を使うことに、まるで気持ち悪いほど動かされている気がする。
「そういえばお前はアビ・ライヘンとは懇意にしていたな」
「はい。今回のマリアさまの御姿のあるところに襲撃者が現れれば誤解だと分かってくれるでしょう」
「うむ、なら早急に動け。アビ両名は連絡係としてわたしに逐一報告しろ。あちらのシルヴィにはこちらから話をつけてやる」
「「畏まりました」」
シルヴィとの通信が終わり、その後はアビたちで交渉するとわたしは部屋から出た。
部屋の外にはラナとアリアがいた。
今起こっていることにかなり心配している様子だ。
わたしは二人を安心させようと笑顔で近付こうとしたら、突如として光の蝶が目の前を通り過ぎた。
「「きゃあぁ!」」
わたしとアリアは突然の出来事で思わずお尻をついた。
前にシュティレンツでも現れた謎の蝶たちだ。
「マリアさま大丈夫ですか!」
ヴェルダンディがわたしに駆け寄ってくるのでわたしは大丈夫と答えた。
もしかするとまたシュティレンツの城のように何かあるのかもしれない。
「一体二人してどうしたんですか? 急に倒れるからびっくりしましたよ」
「そういえばヴェルダンディには見えないのでしたわね。今そこに蝶がーー」
わたしは自分の言った言葉の矛盾に気が付いた。
同時にアリアも驚いて倒れたのだ。
わたしの声に驚いたのではなく、明らかにわたしと同じ物を見て驚いたのだ。
わたしはアリアを凝視した。
「ど、どうしました。マリア姉さま?」
わたしは立ち上がってアリアの肩を掴んで確認する。
「アリア、正直に答えなさい」
「は、はい」
わたしに圧されてアリアは少し震えている。
だが今はそれを気にしている場合ではない。
それよりも確認しないといけない。
「今目の前を横切った蝶が見えましたね?」
「蝶?」
ラナは疑問の声が出た。
ラナにはおそらく何も見えていない。
だがアリアは頷いて、わたしと同じ物が見えたと肯定した。
何故なら伝承を解くためにも、北西にあるジョセフィーヌ領と面しているリーベルビランとゼヌニムより、東南の逆側にあるノヴァルディオンの方がヨハネの妨害もされにくい。
「一度シルヴィに報告しなければならない。このことはマリアさまは無関係だとな。マリアさまとアビ・グレイルヒューケンもご同行お願いします」
わたしたちは急いで通信の間に向かって、シルヴィ・スヴァルトアルフと話をすることになった。
シルヴィもこのことで動いているみたいなのですぐに時間を取ってくれた。
「うむ、さて話を聞かせてくれるかマリア・ジョセフィーヌよ」
重々しく口を開き、その眼光は鋭くわたしを突き刺した。
疑いの目を向けているのは明らかだ。
「わたくしも分かりません。今後ノヴァルディオン領には行くつもりでしたが、それはシルヴィを通してからのつもりでした」
「なるほど、それは伝承を解くためにか?」
「はい、伝承を解くと他領にはしわ寄せがいくのがどうしても納得できないのです。行ったところは神の恩恵が多くなるなら全部したほうがいいに決まっています。ですがその前に十分な調査を行ないたいと思っております」
「なるほど。ただ一つ聞きたい。スヴァルトアルフの伝承を解いて以降は逆に他領の要求魔力が抑えられたと報告があった。これはどういった理由かな?」
わたしは言葉が詰まった。
三領土の伝承を解いた時には、他の領土に魔力の皺寄せが行ったと聞く。
それなのに今回は他領に良い方向に恩恵が与えられたと言われた。
わたしたちの仮定が全て覆される言葉だった。
ジョセフィーヌ領以外でも同じような結果になれば、神を怒らせていないという結論を出そうと考えていたのに、それと真逆の結果が出たのだ。
「分からぬか。まあよい。それよりも襲撃者の目的はそなたの邪魔ではないか?」
「確かにそうかもしれません。このままだと……」
今なにをするのが最善かをわたしは頭をフルに使って考える。
アビ・グレイルヒューケンが発言を求めた。
「お聞きしたいのですが、どこの領土が襲われたのですか?」
「ライヘン以外の三領土はもうすでに祭壇を破壊されたと聞く。一人の戦士に甚大な被害を受けているらしい。どの領土も手酷くやられ、かつ死者を誰も出さないという手加減までされてな。どの領土も突然出現したと口を揃えているね」
どんな化け物だ、とわたしたちは唖然とする。
ノヴァルディオンも優秀な騎士は多い。
それなのに一人の戦士に負けるなんて、セルランと同等以上の強さを持つということだ。
そこでわたしが思う二つの候補者が現れる。
一つは犯罪組織を追い詰める時に出てきた男。
そしてもう一つは昨日突如現れて不思議な言葉を残す女を守っていた戦士だ。
「まさか……もうあそこまで移動したっていうの? どうやって……、いやそれよりも」
一日で移動を終えて、三領土を襲撃するなんて普通ではない。
組織で動いているのかもしれない。
だがセルランクラスの騎士がそんなにいるわけがない。
「おい、何か分かったのなら話せ」
シルヴィがわたしが何かに気付いたことを察して答えを急がせる。
わたしはその人物たちの心当たりを告げた。
「なるほど、ノヴァルディオンには行くなと行って、自分は即日攻め入るのか。実に腹立たしいやつだ。なら次に攻めるのはライヘンだろう。しかし我々がマリア・ジョセフィーヌを匿っている以上は他領と微妙な関係となっている。おいそれと援軍を出すこともできんとはもどかしい」
「それでしたらわたしめが交渉しましょう」
グレイル・ヒューケンが前に出て役目を買って出た。
わたしはバレないように内心で舌打ちした。
わたしが元々用意していた手札だったが、思わぬ形で使うことになった。
彼はアビ・ライヘンとは仲が良い。
ノヴァルディオンとの交渉の時には彼に活躍してもらおうと裏で考えていた。
それなのに予想と違うところで彼の力を使うことに、まるで気持ち悪いほど動かされている気がする。
「そういえばお前はアビ・ライヘンとは懇意にしていたな」
「はい。今回のマリアさまの御姿のあるところに襲撃者が現れれば誤解だと分かってくれるでしょう」
「うむ、なら早急に動け。アビ両名は連絡係としてわたしに逐一報告しろ。あちらのシルヴィにはこちらから話をつけてやる」
「「畏まりました」」
シルヴィとの通信が終わり、その後はアビたちで交渉するとわたしは部屋から出た。
部屋の外にはラナとアリアがいた。
今起こっていることにかなり心配している様子だ。
わたしは二人を安心させようと笑顔で近付こうとしたら、突如として光の蝶が目の前を通り過ぎた。
「「きゃあぁ!」」
わたしとアリアは突然の出来事で思わずお尻をついた。
前にシュティレンツでも現れた謎の蝶たちだ。
「マリアさま大丈夫ですか!」
ヴェルダンディがわたしに駆け寄ってくるのでわたしは大丈夫と答えた。
もしかするとまたシュティレンツの城のように何かあるのかもしれない。
「一体二人してどうしたんですか? 急に倒れるからびっくりしましたよ」
「そういえばヴェルダンディには見えないのでしたわね。今そこに蝶がーー」
わたしは自分の言った言葉の矛盾に気が付いた。
同時にアリアも驚いて倒れたのだ。
わたしの声に驚いたのではなく、明らかにわたしと同じ物を見て驚いたのだ。
わたしはアリアを凝視した。
「ど、どうしました。マリア姉さま?」
わたしは立ち上がってアリアの肩を掴んで確認する。
「アリア、正直に答えなさい」
「は、はい」
わたしに圧されてアリアは少し震えている。
だが今はそれを気にしている場合ではない。
それよりも確認しないといけない。
「今目の前を横切った蝶が見えましたね?」
「蝶?」
ラナは疑問の声が出た。
ラナにはおそらく何も見えていない。
だがアリアは頷いて、わたしと同じ物が見えたと肯定した。
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
わたしの婚約者の好きな人
風見ゆうみ
恋愛
わたし、アザレア・ミノン伯爵令嬢には、2つ年上のビトイ・ノーマン伯爵令息という婚約者がいる。
彼は、昔からわたしのお姉様が好きだった。
お姉様が既婚者になった今でも…。
そんなある日、仕事の出張先で義兄が事故にあい、その地で入院する為、邸にしばらく帰れなくなってしまった。
その間、実家に帰ってきたお姉様を目当てに、ビトイはやって来た。
拒んでいるふりをしながらも、まんざらでもない、お姉様。
そして、わたしは見たくもないものを見てしまう――
※史実とは関係なく、設定もゆるく、ご都合主義です。ご了承ください。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
転生したら侯爵令嬢だった~メイベル・ラッシュはかたじけない~
おてんば松尾
恋愛
侯爵令嬢のメイベル・ラッシュは、跡継ぎとして幼少期から厳しい教育を受けて育てられた。
婚約者のレイン・ウィスパーは伯爵家の次男騎士科にいる同級生だ。見目麗しく、学業の成績も良いことから、メイベルの婚約者となる。
しかし、妹のサーシャとレインは互いに愛し合っているようだった。
二人が会っているところを何度もメイベルは見かけていた。
彼は婚約者として自分を大切にしてくれているが、それ以上に妹との仲が良い。
恋人同士のように振舞う彼らとの関係にメイベルは悩まされていた。
ある日、メイベルは窓から落ちる事故に遭い、自分の中の過去の記憶がよみがえった。
それは、この世界ではない別の世界に生きていた時の記憶だった。
転生者の取り巻き令嬢は無自覚に無双する
山本いとう
ファンタジー
異世界へと転生してきた悪役令嬢の取り巻き令嬢マリアは、辺境にある伯爵領で、世界を支配しているのは武力だと気付き、生き残るためのトレーニングの開発を始める。
やがて人智を超え始めるマリア式トレーニング。
人外の力を手に入れるモールド伯爵領の面々。
当然、武力だけが全てではない貴族世界とはギャップがある訳で…。
脳筋猫かぶり取り巻き令嬢に、王国中が振り回される時は近い。
婚約者に見殺しにされた愚かな傀儡令嬢、時を逆行する
蓮恭
恋愛
父親が自分を呼ぶ声が聞こえたその刹那、熱いものが全身を巡ったような、そんな感覚に陥った令嬢レティシアは、短く唸って冷たい石造りの床へと平伏した。
視界は徐々に赤く染まり、せっかく身を挺して庇った侯爵も、次の瞬間にはリュシアンによって屠られるのを見た。
「リュシ……アン……さ、ま」
せめて愛するリュシアンへと手を伸ばそうとするが、無情にも嘲笑を浮かべた女騎士イリナによって叩き落とされる。
「安心して死になさい。愚かな傀儡令嬢レティシア。これから殿下の事は私がお支えするから心配いらなくてよ」
お願い、最後に一目だけ、リュシアンの表情が見たいとレティシアは願った。
けれどそれは自分を見下ろすイリナによって阻まれる。しかし自分がこうなってもリュシアンが駆け寄ってくる気配すらない事から、本当に嫌われていたのだと実感し、痛みと悲しみで次々に涙を零した。
両親から「愚かであれ、傀儡として役立て」と育てられた侯爵令嬢レティシアは、徐々に最愛の婚約者、皇太子リュシアンの愛を失っていく。
民の信頼を失いつつある帝国の改革のため立ち上がった皇太子は、女騎士イリナと共に謀反を起こした。
その時レティシアはイリナによって刺殺される。
悲しみに包まれたレティシアは何らかの力によって時を越え、まだリュシアンと仲が良かった幼い頃に逆行し、やり直しの機会を与えられる。
二度目の人生では傀儡令嬢であったレティシアがどのように生きていくのか?
婚約者リュシアンとの仲は?
二度目の人生で出会う人物達との交流でレティシアが得たものとは……?
※逆行、回帰、婚約破棄、悪役令嬢、やり直し、愛人、暴力的な描写、死産、シリアス、の要素があります。
ヒーローについて……読者様からの感想を見ていただくと分かる通り、完璧なヒーローをお求めの方にはかなりヤキモキさせてしまうと思います。
どこか人間味があって、空回りしたり、過ちも犯す、そんなヒーローを支えていく不憫で健気なヒロインを応援していただければ、作者としては嬉しい限りです。
必ずヒロインにとってハッピーエンドになるよう書き切る予定ですので、宜しければどうか最後までお付き合いくださいませ。
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
恋愛
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
【完結】似て非なる双子の結婚
野村にれ
恋愛
ウェーブ王国のグラーフ伯爵家のメルベールとユーリ、トスター侯爵家のキリアムとオーランド兄弟は共に双子だった。メルベールとユーリは一卵性で、キリアムとオーランドは二卵性で、兄弟という程度に似ていた。
隣り合った領地で、伯爵家と侯爵家爵位ということもあり、親同士も仲が良かった。幼い頃から、親たちはよく集まっては、双子同士が結婚すれば面白い、どちらが継いでもいいななどと、集まっては話していた。
そして、図らずも両家の願いは叶い、メルベールとキリアムは婚約をした。
ユーリもオーランドとの婚約を迫られるが、二組の双子は幸せになれるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる