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第三章 芸術祭といえば秋、なら実りと収穫でしょ!
ドラゴンスレイヤー
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踊りの服に着替えた。
なぜ踊るのかと言うと、ホーキンス先生から魔法の本当の力を引き出すには省略されていない本物の詠唱と踊りが必要と言われたからだ。
魔物の数が多いため、騎士たちで一体一体倒すよりわたしの魔力で一網打尽にしたほうが効率が良い。
時間が経てば経つほど、魔物に襲われる村や町が増えていく。
「やっと今日は一緒に参加できます。この日をどれだけお待ちしましたか。それに今日の姫さまは本当にお美しく見えます」
ラケシスも今日の踊りで参加するため、踊り用の服を用意していたらしい。
うっとりとわたしを見てくる。
わたしは苦笑いで返した。
「マリアさま、全員の準備が終わったそうです。いつでも始められます」
レイナが報告をしてきた。
踊りができる平民たちをあらかじめ連れてきていたのだ。
わたしは一度深呼吸をした。
気持ちを落ち着かせて、ゆっくり目を閉じて、息を吐き切った後に目を開けた。
「姫さま!」
踊りをしようと思ったときにステラから呼び止められた。
「どうかしました?」
「どうやらアリアさまの魔力でもエンペラーの撃破は出来なかったようです。あそこで逃げ回っていますがこのままだと時間の問題です」
わたしはステラの指差す方向を見ると、下僕が必死にアリアを守っていた。
だが下僕が少しずつこちらに近付いてきていることに気付いた。
「今すぐわたくしが応援に行きましょうか?」
ステラがわたしの命令を待った。
「いいえ、このまま踊りを始めます。下僕の意図を理解しましたから、早く行わないと」
踊り手たちの中央へと向かった。
「時間です。神への感謝を祈りに込めて」
音が鳴り始めた。
それに合わせて踊りを始めた。
前はあまり頑張らなかった踊りも、欠かさず練習してきた。
体が考えずとも動いてくれる。
次第に周りから淡い光が溢れてくる。
最後のパートになってわたしは踊りに合わせて詠唱をした。
「我は世界に始まりを作りし者、命を与えた者なり。生きとし生きる者は寵愛すべきモノなり。水を作りて、世界へ送ろう。水の神オーツェガットは踊り手なり。大海に奇跡を作り給いて、大海に祈りを捧げるものなり。我は生命を与えよう。我は王なり。全てを導こう。己が運命を進むために」
詠唱に合わせて光の輝きが増していく。
それは力強くあった。
どんどん自分で操れる光が多くなり、魔力と光が混ざり始めた。
快晴だった空が一瞬で曇りとなった。
水が落ち始めた。
最初は雨かと思ったが、それはすぐに間違いだと気付いた。
すぐにその水が刃のように一帯にいる魔物を蹴散らしていく。
まるで刃の洪水だ。
「ま、マリアさま。あちらをご覧ください!」
レイナの指差す方向を見た。
その進行方向には最強の竜であるエンペラーがいた。
どうやら下僕たちよりわたしの魔力に反応したようだ。
水の刃を防ぐつもりのようでブレスを何度も空へと放っている。
だがそんなもの防げるわけがない。
水の刃がエンペラーの体を切り裂いた。
このままでも倒せるだろうが、わたしは遠目にだが下僕の鎧が少し傷付いているのに気が付いた。
そこで気持ちが昂り始めた。
「よくもわたくしの大事な側近を傷付けたわね!」
怒りで魔力をさらに込めた。
すると刃が突然消え、その代わり天から強大な水でできた腕と剣が現れた。
「神々しい。あれぞ水の神の怒りに違いない」
ラケシスは感激して、祈りを捧げていた。
「わたくしの領土に害をなすのなら、その罪を己の体で償いなさい。マリア・ジョセフィーヌ直々にあなたを罰します」
わたしはこれを魔力で操り、エンペラーへと振り落とした。
「ギャアアア!」
エンペラーは避けることをせず、誇り高くもその身を真っ二つに切り裂かれるまで、こちらを威嚇し続けた。
「おおおおおおお!」
一緒に踊っていた平民たちが一斉に騒ぎ出した。
今の光景を見て、興奮したようだ。
途端にドッと疲れた。
ここにいた魔物をほとんど倒した。
残りの魔物もどんどん森へと引き返していく。
作戦は成功だ。
ステラがわたしの背中を支えてくれた。
「お疲れ様です」
「ありがとうステラ、そしてレイーー」
一緒に踊ってくれたレイナとラケシスにお礼を言おうとしたら、二人とも膝をついて息を整えた。
「大丈夫!」
わたしは自分も似たような状況なのに、駆け寄ろうとした。
しかしステラが力強く止めるので、何もできないのだが。
わたしを気遣ってかレイナとラケシスはやせ我慢していた。
「大丈夫です。ただマリアさまの魔力にわたくしたちも引きずられたようで、魔力が急激に消耗しました」
「姫さまのために魔力を使えたのですから本望です。ただ少しだけ休憩することをお許しください」
どうやら魔力がある者に関しては同じく魔力を消耗するようだ。
ただベースがわたしであるため、わたしほどは使っていない。
そうでなくては、魔力が足りなすぎるのでかなり疲弊している。
先ほどまであった雲が消え去り、また快晴が戻った。
「これでこの領土もだいじょうーー」
わたしは言葉を続けることができなかった。
山のように大きな土人形が空に浮かんでいた。
エンペラー以上の大きさ、さらにそれを超えるプレッシャーを感じた。
「あれは伝説の湖に現れた魔物です! 」
一人の騎士が大声で叫んだ。
なぜ踊るのかと言うと、ホーキンス先生から魔法の本当の力を引き出すには省略されていない本物の詠唱と踊りが必要と言われたからだ。
魔物の数が多いため、騎士たちで一体一体倒すよりわたしの魔力で一網打尽にしたほうが効率が良い。
時間が経てば経つほど、魔物に襲われる村や町が増えていく。
「やっと今日は一緒に参加できます。この日をどれだけお待ちしましたか。それに今日の姫さまは本当にお美しく見えます」
ラケシスも今日の踊りで参加するため、踊り用の服を用意していたらしい。
うっとりとわたしを見てくる。
わたしは苦笑いで返した。
「マリアさま、全員の準備が終わったそうです。いつでも始められます」
レイナが報告をしてきた。
踊りができる平民たちをあらかじめ連れてきていたのだ。
わたしは一度深呼吸をした。
気持ちを落ち着かせて、ゆっくり目を閉じて、息を吐き切った後に目を開けた。
「姫さま!」
踊りをしようと思ったときにステラから呼び止められた。
「どうかしました?」
「どうやらアリアさまの魔力でもエンペラーの撃破は出来なかったようです。あそこで逃げ回っていますがこのままだと時間の問題です」
わたしはステラの指差す方向を見ると、下僕が必死にアリアを守っていた。
だが下僕が少しずつこちらに近付いてきていることに気付いた。
「今すぐわたくしが応援に行きましょうか?」
ステラがわたしの命令を待った。
「いいえ、このまま踊りを始めます。下僕の意図を理解しましたから、早く行わないと」
踊り手たちの中央へと向かった。
「時間です。神への感謝を祈りに込めて」
音が鳴り始めた。
それに合わせて踊りを始めた。
前はあまり頑張らなかった踊りも、欠かさず練習してきた。
体が考えずとも動いてくれる。
次第に周りから淡い光が溢れてくる。
最後のパートになってわたしは踊りに合わせて詠唱をした。
「我は世界に始まりを作りし者、命を与えた者なり。生きとし生きる者は寵愛すべきモノなり。水を作りて、世界へ送ろう。水の神オーツェガットは踊り手なり。大海に奇跡を作り給いて、大海に祈りを捧げるものなり。我は生命を与えよう。我は王なり。全てを導こう。己が運命を進むために」
詠唱に合わせて光の輝きが増していく。
それは力強くあった。
どんどん自分で操れる光が多くなり、魔力と光が混ざり始めた。
快晴だった空が一瞬で曇りとなった。
水が落ち始めた。
最初は雨かと思ったが、それはすぐに間違いだと気付いた。
すぐにその水が刃のように一帯にいる魔物を蹴散らしていく。
まるで刃の洪水だ。
「ま、マリアさま。あちらをご覧ください!」
レイナの指差す方向を見た。
その進行方向には最強の竜であるエンペラーがいた。
どうやら下僕たちよりわたしの魔力に反応したようだ。
水の刃を防ぐつもりのようでブレスを何度も空へと放っている。
だがそんなもの防げるわけがない。
水の刃がエンペラーの体を切り裂いた。
このままでも倒せるだろうが、わたしは遠目にだが下僕の鎧が少し傷付いているのに気が付いた。
そこで気持ちが昂り始めた。
「よくもわたくしの大事な側近を傷付けたわね!」
怒りで魔力をさらに込めた。
すると刃が突然消え、その代わり天から強大な水でできた腕と剣が現れた。
「神々しい。あれぞ水の神の怒りに違いない」
ラケシスは感激して、祈りを捧げていた。
「わたくしの領土に害をなすのなら、その罪を己の体で償いなさい。マリア・ジョセフィーヌ直々にあなたを罰します」
わたしはこれを魔力で操り、エンペラーへと振り落とした。
「ギャアアア!」
エンペラーは避けることをせず、誇り高くもその身を真っ二つに切り裂かれるまで、こちらを威嚇し続けた。
「おおおおおおお!」
一緒に踊っていた平民たちが一斉に騒ぎ出した。
今の光景を見て、興奮したようだ。
途端にドッと疲れた。
ここにいた魔物をほとんど倒した。
残りの魔物もどんどん森へと引き返していく。
作戦は成功だ。
ステラがわたしの背中を支えてくれた。
「お疲れ様です」
「ありがとうステラ、そしてレイーー」
一緒に踊ってくれたレイナとラケシスにお礼を言おうとしたら、二人とも膝をついて息を整えた。
「大丈夫!」
わたしは自分も似たような状況なのに、駆け寄ろうとした。
しかしステラが力強く止めるので、何もできないのだが。
わたしを気遣ってかレイナとラケシスはやせ我慢していた。
「大丈夫です。ただマリアさまの魔力にわたくしたちも引きずられたようで、魔力が急激に消耗しました」
「姫さまのために魔力を使えたのですから本望です。ただ少しだけ休憩することをお許しください」
どうやら魔力がある者に関しては同じく魔力を消耗するようだ。
ただベースがわたしであるため、わたしほどは使っていない。
そうでなくては、魔力が足りなすぎるのでかなり疲弊している。
先ほどまであった雲が消え去り、また快晴が戻った。
「これでこの領土もだいじょうーー」
わたしは言葉を続けることができなかった。
山のように大きな土人形が空に浮かんでいた。
エンペラー以上の大きさ、さらにそれを超えるプレッシャーを感じた。
「あれは伝説の湖に現れた魔物です! 」
一人の騎士が大声で叫んだ。
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